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勇者「魔王は一体どこにいる?」
Part54



772 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/04/25(木) 23:03:02.88 ID:Jw4wktnZ0
---光の国入り口---
ドキュン! ドキュン! ドキュン!
騎士「死霊以外の敵は僕がやる・・・」ダダダ ズン!
魔女「わらわは照明魔法じゃ・・照明魔法!」ピカーーー
勇者「僕は僧侶に近づく敵に止めを!」ダダダ シュバ!
エルフ「・・・だめだ・・・光の都は全滅してる・・」
勇者「・・まず火を消さないと・・魔女!水魔法で火を消そう」
魔女「水魔法!」ザバー しゅぅぅぅ
勇者「水魔法!」ザバー しゅぅぅぅ
エルフ「どうやってこれほど破壊出来る?」
魔女「わらわの塔はまだ倒れて居らんようじゃ」
勇者「どこだ?」
魔女「塔が黒い影になって見えておる」

773 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/04/25(木) 23:11:19.59 ID:Jw4wktnZ0
---広場のあったらしき場所---
魔女「・・・なんという事じゃ・・・花が一本も残っておらん」
エルフ「魔女!だめだ・・1人で動かない方が良い」
魔女「おぉぉぉぉぅ・・」ポロリ
僧侶「魔女!危ない〜回復魔法!」ドキュン!
レイス「ンギャーーーー」シュゥゥゥ
勇者「魔女!自分の影が出来ないように照明魔法を!!」
魔女「わらわの影じゃと?・・・うぉ!影が動いておる!!照明魔法!」ピカーーー
エルフ「クソッ!!俺は何も出来ない・・」
勇者「エルフは騎士に回復魔法を!」
エルフ「回復魔法!」ボワー
騎士「フンッ・・・・」ズバ バシュ ズン
勇者「魔王は何処だ!?」
魔女「もう城は瓦礫の山じゃ・・わらわの塔しか残っておらぬ」
勇者「塔に何かあるのか?」
魔女「塔の地下は・・数百年前までは精霊の祠じゃったと聞いておる」
エルフ「魔女!それは初耳だ・・」
魔女「光の国の王家の秘密じゃ・・精霊の祠では精霊の像が安置されておる・・」
エルフ「エルフの民が探していた精霊の像がすぐ近くにあったなんて・・」
魔女「ともかくじゃ・・魔王は精霊の像を探しているに違いない」
勇者「早く行こう・・もうすぐソコだ」

774 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/04/25(木) 23:18:13.16 ID:ynPNh4FHo
クライマックスが近いな
支援

775 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/04/26(金) 00:07:07.89 ID:j7iZYA7N0
---追憶の森---
勇者「魔女・・塔の地下に降りる入り口はこっちなのかい?」
魔女「そうじゃ・・王家の秘密の通路じゃ」
僧侶「ここからじゃないと入れないの〜?」
勇者「いや・・・ちょっと待てよ・・・なんだ?」
魔女「どうかしたのか?」
勇者「この状況に覚えがある・・」
騎士「・・・」
勇者「確か・・・5つ必要」
魔女「5つ?何の事じゃ?」
勇者「精霊の祠には精霊の像があると言ったね?」
魔女「精霊の像?5つ?・・・精霊の守りを得る方法の事か?・・それは王家の秘密じゃ」
勇者「そう・・その5つを忘れてはいけないんだ・・それを思い出した」
魔女「何の事か分からん・・」
勇者「魔王のまやかしは精霊の守りが無いとダメだった気が・・」
僧侶「わたしの精霊の加護の事かなぁ〜?」
勇者「う〜ん・・・・とにかく5つという事を忘れちゃいけない事を思い出した・・」
魔女「よく分からん・・先に進むぞよ?」
勇者「ちょっと待って・・やっぱり何かおかしい」
僧侶「アレ?エルフは?どこ〜?・・ねぇ騎士〜」
騎士「・・・・・」
---
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776 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/04/26(金) 00:07:50.11 ID:j7iZYA7N0
---光の塔の地下---
シーン
勇者「誰も居ない・・・」
魔女「エルフはどこに行ったのじゃ?」
僧侶「ここに来る途中の森でいつの間にか居なくなった〜」
勇者「まずいな・・まずエルフを探さないと」
魔女「エルフはここの場所を知っておるぞよ?」
勇者「ちょっと一回戻ろう・・どうも魔王の気配がしない」
騎士「・・・・・」
勇者「シッ・・・外で誰かの声がする」
僧侶「え!?」
??「じゃぁそろそろ行こうか」
??「歩いて行くの?」
勇者「生きてる人が居る!!」
---追憶の森---
タッタッタ
勇者「はぁはぁ・・誰か居るのか!?」
僧侶「待って〜・・」
??「あ!!!どうして・・」
??「4人とも・・」
勇者「え!?」
僧侶「誰かなぁ?」
魔女「そなたらは誰じゃ?光の国の住人か?」
??「え?どうなってる?僕の考えが間違ってたのか?」ブツブツ
勇者「・・・やっぱり何かおかしい・・・これは魔王のまやかしか?」
騎士「夢幻・・」

777 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/04/26(金) 00:15:50.94 ID:j7iZYA7N0
---
??「大分混乱している様だね・・少し落ち着いて話をしよう」
勇者「今・・すぐソコに魔王が居る筈・・ここは危ない」
??「ちょっと待って・・魔王は居ないよ・・それよりどうして君達が戻ってきたかだ」
勇者「・・・どうなってる?」
??「騎士!ちょっと武器を置いてくれないか?恐いよ」
騎士「・・・・・」
??「まいったな・・こんなの想定してない・・ちょっと飛行船で落ち着いて話そう」
勇者「飛行船?」
??「僧侶も・・僕の事を覚えてないかい?」
僧侶「ん〜〜夢でトランプした〜?」
??「だめだなこりゃ・・まぁついて来て」
魔女「エルフはどこじゃ?」
??「まぁまぁ・・良いからとり合えず話をしよう」

778 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/04/26(金) 00:52:24.34 ID:YfAlndfeo
魔王自体は未だに登場してないし、実力も未知数なだけに怖いよな
やってることがやってることだけに、計算高そうだが

779 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/04/26(金) 20:39:43.67 ID:j7iZYA7N0
---飛行船---
勇者「・・・これは一体・・・」
??「薬剤師!なにか安定剤みたいな薬作れないかな?」
薬剤師「うん・・作ってあげる・・少し待ってて」
??「どこから話をしよう・・・えーと・・とり合えず僕は商人だ・・知ってるだろ?」
騎士「・・・・・」
商人「んーー察するに・・君達は上手くやってる様だけど・・どうしてここに戻ってきたかだ」
勇者「ここはまやかしの世界か?・・・やっぱり精霊の守りが無いと・・」
商人「精霊の守り?何の事かな?」
勇者「魔王のまやかしを解くには精霊の守りが必要・・それには5つの何かが必要だった筈・・」
商人「ん?・・もしかして僕の古文書に書いてるこれの事かな?」パラパラ
勇者「古文書・・」
商人「ほら・・ここの精霊と魔王の項さ・・精霊の守りを得る為には5つの祈りが必要らしい」
勇者「祈り?」
商人「・・たしか僧侶は4つの教会で祈りを終えてたよね?」
僧侶「ほえ?覚えてないよ〜ウフフ」
勇者「・・その・・商人?君は僕達の事を知っているのか?」
商人「知っているも何もさっき君達を200年前に送った筈なんだけど・・どうしてこうなったか僕の方が知りたい」
勇者「僕達は君達の事を知らない・・」
商人「ハハハどういう事なんだろうね・・忘れてしまったのかな?」
僧侶「ねぇねぇ〜私たちは何か変わった事ないかなぁ〜?」
商人「全然変わってないよ?・・・あれ?騎士の持ってる武器が違うね」
勇者「前は大型の剣だった」
商人「変えたのか・・・騎士!武器を収めて欲しいな・・突き刺されそうで恐いよ」
騎士「・・・・・」

780 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/04/26(金) 20:40:17.16 ID:j7iZYA7N0
商人「ともあれ・・これからどうするか考え直さないとなぁ」
勇者「考え直す?」
商人「そうだよ・・君達を200年前に送れない事は想定していなかった」
魔女「勇者・・やはりわらわ達の仲間であったと思って良いのか?」
勇者「ん〜〜〜どうなってるのか理解できない」
僧侶「わたしもわからないよ〜ぅ」
勇者「商人・・君が言う200年前に僕達を送ったというのはどうやって送ったのかな?」
商人「この祈りの指輪で君達の命を200年分ドラゴンに吸ってもらった・・この答えで分かるかい?」
騎士「!!!!!」ジャキリ
商人「うわ!!ちょちょちょ・・騎士」
薬剤師「あ!!騎士!!やめて〜!!」
騎士「・・・ドラゴンは言った・・・魔王は祈りの指輪を持っていると」
勇者「騎士!!待って!!」
騎士「心が何も感じない・・殺す」
ズン!!
商人「うがぁぁぁ・・・」

781 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/04/26(金) 20:40:52.84 ID:j7iZYA7N0
---
薬剤師「あああああああ」ダダダ
騎士「お前もだ・・・」ジャキリ
勇者「やめろ!!騎士!!」
ズン!!
薬剤師「きゃあぁ・・・」
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サラ サラ サラ サラ サラ
---商人達は灰となって消えた---
サラ サラ サラ サラ サラ
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782 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/04/26(金) 20:41:28.86 ID:j7iZYA7N0
---
勇者「・・・消えた」
僧侶「え?え?え?」
魔女「なんと・・・」
騎士「これはまやかし・・」
勇者「まやかし・・・そうだ!!まやかしを解くには5つの祈りが必要だった・・」
騎士「魔女!早く精霊の像まで案内してくれ」
魔女「わ、わかった・・付いて参れ」ノソノソ

783 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/04/26(金) 20:42:08.91 ID:j7iZYA7N0
---光の塔の地下---
シーン
勇者「精霊の像は何処に?」
魔女「鏡の中じゃ・・この鏡は魔除けの鏡と言って魔物を寄せ付けぬ」
勇者「あ!!後ろに写ってる・・どうやってソコに行けば」
魔女「もう目の前におる・・鏡の中のわらわ達の傍らに精霊の像はたたずんでおる」
僧侶「ここでお祈りすれば良いのかなぁ〜?」
騎士「お祈りしてみてくれ」
僧侶「は〜い♪」
”私が幸せでありますように
”私の悩み苦しみがなくなりますように
”私の願いごとが叶えられますように
”私に悟りの光が現れますように
”私の親しい人々が幸せでありますように
”私の親しい人々の悩み苦しみがなくなりますように
”私の親しい人々の願いごとが叶えられますように
”私の親しい人々に悟りの光が現れますように
”生きとし生けるものが幸せでありますように
”生きとし生けるものの悩み苦しみがなくなりますように
”生きとし生けるものの願いごとが叶えられますように
”生きとし生けるものに悟りの光が現れますように
騎士「・・・何か変わった事は?」
僧侶「ん〜・・お腹が減ったくらい?ウフフ」
勇者「もう一回外に出て見よう」

784 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/04/26(金) 20:42:49.57 ID:j7iZYA7N0
---追憶の森---
勇者「・・・なにも変わった所は無い・・・どうなってる?」
騎士「・・・・・」
魔女「だれか来るぞよ?」
勇者「シッ・・」
??「じゃぁそろそろ行こうか」
??「歩いて行くの?」
勇者「まただ!!」
騎士「行こう」タッタッタ
僧侶「まってぇ〜」
商人「あ!!!どうして・・」
薬剤師「4人とも・・」
僧侶「商人と薬剤師?ウフフ〜また会ったね〜?」
商人「え?どうなってる?僕の考えが間違ってたのか?」ブツブツ
勇者「これは魔王のまやかし・・」
騎士「夢幻・・いや・・多分僕達の記憶だ」
商人「まやかし?夢幻?・・いやそんな事よりどうして君達が戻ってきたかだ」
勇者「どうする?」
商人「どうする?それはこっちの台詞だよ・・まいったな・・こんなの想定していない・・ちょっと飛行船で落ち着いて話そう」
僧侶「ねぇねぇ?商人さん?わたし達なにかおかしくない?」
商人「おかしいというか・・君に『さん』付けで呼ばれるのは少しおかしい」
僧侶「えへへ〜おかしいのはわたしかなぁ〜?ウフフ」
商人「・・まぁ・・とり合えずどういう事か話が聞きたい・・付いて来て」

785 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/04/26(金) 21:41:49.93 ID:j7iZYA7N0
---飛行船---
商人「えーと・・200年前には飛べなかったのかな?」
勇者「ちょっと待って商人!君が持ってる古文書が見たい」
商人「あぁ・・ここにあるけど君に読めるのかい?」
勇者「読むのは商人にお願いする」
商人「・・・どの項かな?」パラパラ
勇者「精霊と魔王の項・・・その中の精霊の守りについて」
商人「あぁ・・そこは解読が終わってるよ・・精霊の守りは5つの祈りが必要との事だよ」
勇者「その他には?」
商人「ちょっと待ってよ・・君ばかり質問してる・・僕の質問にも答えて欲しい」
勇者「お願いだ・・精霊の守りの事が知りたいんだ」
商人「・・・精霊の守りは精霊の加護の上位魔法らしい」
勇者「商人!!ありがとう!!」
商人「え!?どういう事だい?分からない事だらけだ・・」
騎士「僧侶・・・皆と手を繋ごう」
僧侶「うん!!わかった〜♪」グイ
商人「ちょちょちょ・・僕にも何の事か教えて・・ズルイよ」
僧侶「いくよ〜精霊の守り!」パシューーーー
商人「え!?」
サラ サラ サラ サラ サラ
---商人達は灰となって消えた---
サラ サラ サラ サラ サラ

786 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/04/26(金) 21:42:45.42 ID:j7iZYA7N0
---追憶の森---
??「おい!しっかりしてくれぇ・・」
??「どうしたんだ!?ボヤッとしてないで・・」
勇者「・・・ハッ!!」
魔女「エルフ・・そこにおったか・・何処に行っておった?」
エルフ「ずっと一緒に居たじゃないか・・みんな目が覚めたか?」
勇者「エルフ!!僕達は今まで何してた?」
エルフ「この森でウロウロしてた・・おかしいと思って声かけたら目が虚ろに」
勇者「僕達は光の塔の地下には行ったのかな?」
エルフ「え!?何言ってるんだ・・今から行く所なんだろ?」
騎士「・・・魔王のまやかしから覚めた・・・」
僧侶「あうぅぅ・・あう・・あう・・」
勇者「僧侶?」
魔女「どうしたんじゃ?」
僧侶「騎士ぃ〜〜〜」ぎゅぅぅぅぅぅ
騎士「僧侶・・どうした?」
僧侶「・・・わたし思い出したの・・・全部思い出したの・・・恐いよぅぅぅぅ」ぎゅぅぅぅぅぅ
勇者「え?何を?」
僧侶「今までのまやかしは全部私の夢・・夢の中に閉じ込められたわたしの夢・・」
騎士「・・・・・」
僧侶「騎士だけは実体が無いの・・わたしの夢の中の人・・わたしを置いていかないで」
勇者「どういう事だ?・・今・・精霊が解放されたのか?」
僧侶「わたし夢から覚めたの・・騎士が居なくなるよぅ・・」ポロポロ
騎士「僕には・・心が無い・・」
勇者「それは魔王を倒せば帰るとドラゴンが・・」
騎士「虚無に還る」
僧侶「いやぁぁぁ・・騎士はわたしの人ぉ〜」ぎゅぅぅぅぅぅ
騎士「僧侶!祈ってくれ・・魔王を倒す」
僧侶「ふぇ〜ん」シクシク
騎士「僕が先に行く!!」