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勇者「魔王は一体どこにいる?」
Part47



680 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/04/14(日) 18:31:25.34 ID:FZhB/LTU0
---衛兵宿舎前---
衛兵「隊長!!アレが煙玉を落として来ました!!」
隊長「よし!探しに行け!真っ直ぐ私の所へ持って来い!」
衛兵「ハッ!!」
隊長「他の者は堀の掘削を急げ!!」
隊長「市民を港町まで避難させろ」
タッタッタッタ
衛兵「隊長!!手紙とバッチが入っています!!」
隊長「見せろ!」パサ
”北の森で待つ
”同志より
隊長「衛兵!!駿馬を持ってこい!!指揮を精鋭兵と変わる!!」
衛兵「どうされるのでありましょうか?」
隊長「あの飛んでる奴らは味方だ!私を呼んでいる!」
衛兵「味方!?急いで駿馬を持ってきます」ダダダ
---林---
パカラッタ パカラッタ
隊長「煙!!あそこか・・」
商人「来たね・・まず飛行船に乗って」
隊長「ハァハァお前達が来ると問題が起こる」
商人「ハハこの問題は僕達のせいじゃないよ・・まず空から惨状を見てほしい」
盗賊「飛ばすぞ!!」
ゴゴゴゴゴゴゴ フワフワ プシュー
隊長「この船はどうしたんだ?」
商人「僕達の手作りさフフ・・君の妹も同じ飛行船に乗っているよ」
隊長「そうか・・無事なんだな」
商人「時期に会える・・今はゴーレムの処理をしてる筈さ」
隊長「昨晩、黒い騎士に会った・・私の部下と一緒だった様だが・・」
商人「話は長くなるよ・・まずエルフの森がどうなってるか見てから話そう」

681 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/04/14(日) 18:31:56.36 ID:FZhB/LTU0
---エルフの森上空---
ビョーーーウ バサバサ
隊長「こ、これは・・ゴーレムの仕業なのか?」
商人「・・それとキマイラのブレスも・・かな?」
隊長「機械の国は始まりの国を侵略するつもりか?」
商人「おそらくそうだと思う・・中立の国の国王も暗殺された・・もう機械の国の手に落ちてる」
隊長「中立の国の国王が暗殺された?・・・」
女海賊「始まりの国の執政が関わってると思うわ・・」
隊長「・・あの愚か者め」
商人「キマイラはもう大丈夫さ・・森へ帰ったと思う・・問題はゴーレムだよ」
隊長「何体居るんだ?」
商人「・・100体近く居るはず」
隊長「!!?そんな数が今晩始まりの国に?」
商人「いや・・全部が来るとは限らない・・ゴーレムは統率が取れていない」
隊長「暴走しているんだな?」
商人「そう・・コントロール不能で機械の国も慌ててる筈」
隊長「弱点は無いのか?」
商人「ゴーレムはドラゴン6匹と対等に戦える・・倒すには心臓の機械を破壊するしか無さそうだ」
隊長「・・・・・」
商人「日が出ている内に市民を避難させた方が良い・・海賊船が港町に入港する」
隊長「なんだと!?返り討ちに・・」
商人「だから君に会いに来た・・市民の避難を優先したい・・海賊船で辺境の村まで移送する」
隊長「なぜ辺境の村に?」
商人「ゴーレムは海を渡れない・・おそらくこの大陸はゴーレムにメチャクチャにされる」
隊長「・・・わかった・・私が指揮をする」
商人「始まりの国は市民が避難するまで時間を稼げば良い・・3日あれば港町まで移動できるよね?」
隊長「その後の食料が・・」
商人「海賊船には塩も乗ってる・・食料の心配はしなくて良い」
隊長「わかったギリギリまで持たせてやる」
商人「さて・・次は僕達の話だ・・選ばれた勇者の話からしよう」
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682 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/04/14(日) 18:32:54.25 ID:FZhB/LTU0
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隊長「・・・あの黒い騎士はずっと私の元に居たのか・・そして僧侶も」
商人「そういう事になるね・・あの2人は何年も前からずっと近くに居るんだ」
隊長「そして・・魔法剣士・・いやお前が本物の勇者か?」
勇者「・・・・・」
隊長「フフフ・・ハハハ・・私の目は節穴だ・・なんて愚か者だろう」
商人「それは仕方が無い・・これからの事を考えよう」
隊長「大体理解した!!私は始まりの国へ戻らなければならない・・元の場所で下ろしてくれ」
商人「わかった・・隊長!君はまだ死んではいけない人だ・・無理はしないように」
囚人「俺も降ろせ・・隊長を守ってやる」
隊長「・・・」
商人「良いね・・どうやら囚人は海賊王の娘達と相性が良い様だ」
囚人「あのワガママ娘よりはマシだ」
隊長「私の邪魔はするなよ!?」
囚人「俺はお前だけを守ってやる・・それで良いな?」
盗賊「降りるぜ?」
フワフワ ドッスン
商人「じゃぁ隊長と囚人!!気を付けて!!事が済んだら海賊王の船で会おう!!」ノシ
---飛行船---
ビョーーーーウ バサバサ
盗賊「次は港町で良いのか?」
商人「あぁ・・次は盗賊と女盗賊に飛行船を降りて貰う」
盗賊「避難民の誘導か?」
商人「それと物資の調達もだよ」
盗賊「金が無いぞ?」
商人「女盗賊の家にある」
女盗賊「え!?そんな物無い筈・・あるのは薬だけ・・」
商人「中身を確かめたかい?」
女盗賊「!!?どういう事?」
商人「あれはね・・僕達は海賊に騙されて塩を掴まされたんだよ」
盗賊「なぬ!!?お前・・知ってたのか?」
商人「ハハ済まないね・・あの時は海賊も黙って薬を渡すほど僕達を信用してなかった」
女盗賊「フフフさすが闇商人ね」
盗賊「どうやってわかったんだ?」
商人「舐めただけさ・・僕が舐めた時ジロジロ見られたけどね」
盗賊「今なら塩は薬より高く売れる」
商人「そうだね・・皆困ってる筈・・それで物資を調達して海賊船に乗せて欲しい」
女盗賊「わかったわ・・運ぶのは盗賊が手伝ってよね?」

683 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/04/14(日) 20:08:57.35 ID:FZhB/LTU0
---港町---
商人「じゃぁよろしく頼む」
薬剤師「待って!もし硫黄が手に入るようだったら入手しておいて」
盗賊「硫黄か・・大砲の火薬作ってる所ならありそうか?」
薬剤師「あると思う」
商人「どれくらい必要なんだい?」
薬剤師「酸を作るのに必要なの・・ゴーレムの鎧を鎔かせると思う」
盗賊「できるだけ沢山って事か?」
薬剤師「あと・・空き瓶も必要」
盗賊「分かった・・飛行船に積んでる塩も持っていくぜ?」
商人「良いよ・・僕達は一回海賊船に戻るよ」
薬剤師「飛行船の操作はあたしに任せて」
商人「明日もう一回港町まで来るよ・・もうすぐ日が暮れてしまう急がないと」
盗賊「気をつけろよ!!」
商人「分かってるよ・・じゃぁ作戦通りお願い」
ゴゴゴゴゴゴゴ フワフワ プシュー
---飛行船---
ビョーーウ バサバサ
商人「勇者!君は照明魔法を使えるかい?」
勇者「使える」
商人「よし!今日の夜は勇者と魔女の照明魔法で始まりの国を援護する」
魔女「照明魔法をどうすれば良いのじゃ?」
商人「ゴーレムに当てる・・照明魔法はどれくらい持つかな?」
魔女「一晩は持つ筈じゃが・・遠く離れると効果が切れるやもしれん」
商人「僕達は上空で状況を見てるさ」
勇者「それにしても夜に戦なんて・・厄介だ」
商人「まだ満月なだけありがたいよ」
薬剤師「海賊船!見つけた!降りるよ」
商人「僕も手伝う!」

684 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/04/14(日) 20:10:24.07 ID:FZhB/LTU0
---海賊船---
フワフワ ドッスン
女海賊「はろはろ〜」
商人「やぁ・・ゴーレムの処理はどうだった?」
女海賊「20体くらい心臓取り出したよ」
商人「見れるかな?」
女海賊「今パパが分解してる」
商人「あ!そうだ!!今日君のお姉さんに会ったよ」
女海賊「え!!!オネエに?」
商人「今始まりの国の衛兵達を指揮してる・・3日はなんとか凌ぐつもりさ」
女海賊「その後は!?」
商人「市民を避難させた後に海賊船に乗る」
女海賊「早く逃げないと危ないよ・・」
商人「囚人が君のお姉さんを守るといって飛行船を降りた」
女海賊「あのオッサンが!?・・・なら大丈夫か」ホッ
商人「それよりゴーレムの心臓が見たいな」
女海賊「船長室に居る!」

685 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/04/14(日) 20:10:53.28 ID:FZhB/LTU0
---船長室---
ガチャ ガチャ
海賊王「こりゃすげぇ・・応用すりゃ遠隔で義手の指も動かせるわ」
商人「海賊王!何か分かったかい?」
海賊王「すごいもんが入っとったわ・・魔石をエネルギーにしてな・・永久ポンプや」
商人「ハハ僕の心臓もそれにしたいな」
海賊王「そらムリやわ・・トロールやから交換出来るちゅうもんや」
商人「やっぱりその心臓で遠隔操作してるのかな?」
海賊王「そうやな・・雷の魔石も入っとってな・・どうやらこれでゴーレムを動かしとると思う」
商人「そんなことできるんだ・・」
海賊王「それよりこの永久ポンプの仕組みや・・金属が雷の魔石で伸縮しよる・・これを使えば・・」
商人「筋肉の代わりになる?」
海賊王「そうや!!・・これをゴーレムの体に埋め込んどるんや・・それで自由に動かせる」
商人「・・なるほどね・・雷に弱い訳か」
女海賊「でもゴーレムの鎧が本体へ雷が届かないようにしてる」
商人「鎧に穴が空けば雷で動きを止めれるってことでしょ?」
女海賊「どうやって鎧に穴を?」
商人「薬剤師が酸の薬を作れると言ってる・・硫黄が有れば良い・・ただ今日は間に合わない」
女海賊「海水は?海水を掛ければ本体に雷が効くかも」
商人「イイネ!!」
女海賊「ゴーレム1体分の海水ならなんとかアタシの飛行船で運べる」
商人「ん〜〜〜・・・1体か」
女海賊「突出したゴーレムだけやれば進行を遅らせれるかも・・」
商人「わかった・・今日はその手で行こう・・君は海水をゴーレムに掛ける役だ」
女海賊「海水を掛けたら閃光玉で知らせるネ」
商人「よし!なんとか今晩を乗り切ろう」

686 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/04/14(日) 20:14:19.07 ID:LDWbaQIAO
すげー

687 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/04/14(日) 21:38:26.39 ID:FZhB/LTU0
---
ヒュルルルルル〜 ピカーーー
女海賊「信号弾だ・・アタシが見てくる」ダダダ
商人「もうすぐ日が落ちる・・今のうちに食事を済ませよう」
薬剤師「今日は長くなりそうね」
商人「また・・寝れないね」
薬剤師「交代で休むしか・・」
商人「寝れないのは始まりの国で守備してる衛兵達も一緒さ・・向こうはもっと必死だよ」
薬剤師「・・・結局・・予言の通り戦争になってしまった」
商人「・・・・・大丈夫・・・僕に考えがある・・・このまま予言通りにはさせない」
勇者「・・・」
---
ダダダダ バタン
女海賊「機械の国の船がクラーケンの大軍に襲われてる!!」
商人「え!?」
女海賊「10匹は居るよ・・巻き添え食らわないうちに避難しないと」
海賊王「方角と距離を先に言えと教えたろうが!!どっちや?」
女海賊「10時の方向で10海里・・飛行船だと上がればすぐ見える」
海賊王「港町の方角に移動や!!クラーケンはそこまでは来ん!!」
商人「・・・まずいな・・又暴走し出すゴーレムが増える」
女海賊「アタシは海水汲んで上空で待機する!!」
商人「僕達もそろそろ行こう」
薬剤師「商人は飛行船で少し休んで・・操作はあたしがやるから」
商人「ハハそうも言ってられないさ」
勇者「僕も手伝う」
魔女「わらわも居るぞよ?」
商人「よし!行こう」

688 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/04/14(日) 21:39:43.68 ID:FZhB/LTU0
---飛行船---
ビョーーウ バサバサ
商人「まだゴーレムは見えないかな?」
薬剤師「エルフの森の火災は治まったみたい?」
商人「くすぶってるね・・」
勇者「暗くなってきて良く見えない」
薬剤師「少し高度下げた方が良い?」
商人「待って・・高度下げてしまうと速度が落ちる・・勇者!このビンの中に照明魔法出来る会かい?」
勇者「照明魔法!」ピカー
商人「このビンを落としていく・・もっと作って」
魔女「照明魔法!」
勇者「照明魔法!」
商人「薬剤師!このまま北に進路を変えて・・ビンを順に落としていく」ポイ
---
商人「次はここから真っ直ぐ南だ・・これで2本の線が引ける」ポイ
薬剤師「賢い・・これで見やすいね」
商人「この線をまたいだゴーレムに接近して照明魔法を撃つ」
勇者「照明魔法だけで良いのかな?」
商人「余裕があったら他の魔法も撃てるかい?」
勇者「氷結魔法で足を止めれるかもしれない」
魔女「わらわは氷結魔法は使えん」
商人「それじゃ照明魔法は魔女が担当だね・・2人の合わせ技が頼りかな」
薬剤師「見て!森でまた火が出てる」
商人「暴走したゴーレムが動き出したかな?」
薬剤師「違う!!空から火が降ってる」
商人「・・・ドラゴンかな?」
薬剤師「飛行船危なく無いかな?」
商人「ドラゴンは賢いよ・・きっと僕達の動きもしっかり見てる」
薬剤師「この飛行船はここ

689 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/04/14(日) 21:40:35.23 ID:FZhB/LTU0
薬剤師「この飛行船はここで旋回してて良い?」
商人「うん・・待とう」
---
勇者「彷徨ってるゴーレムが1体線をまたいだ」
薬剤師「高度下げるね」
商人「魔法が撃てる距離に入ったら構わず撃って」
魔女「・・・」
勇者「今だ!!」
魔女「照明魔法!」ピカー
勇者「氷結魔法!」ピシピシ
商人「高度上げて!!」
薬剤師「えい!」グルグル
商人「閃光玉を落とす!」カチ チリチリ ポイ ピカーーーーー
薬剤師「始まりの国から見えてるかな?」
商人「見えてる筈さ・・きっと僕達の行動も理解してくれてる」
ドーン ドーン ドーン
商人「ほらね?大砲でゴーレムを狙ってる」
勇者「ゴーレムの動きが止まらない・・」
商人「いや・・遅くなってる・・本当は馬より速い筈」

690 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/04/14(日) 21:41:25.21 ID:FZhB/LTU0
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商人「この調子なら今晩は越せそうかな?」
勇者「あのゴーレムの進みが止まらない」
ピカーーーーーーーー
商人「あ!!女海賊が海水を掛けた合図だ!!薬剤師行こう!!」
薬剤師「えい!!」グルグル
商人「射程に入ったら雷魔法を!!」
勇者「雷魔法!」ガガーン!ピシピシ
商人「どうだ!?」
魔女「止まっておる・・」
商人「雷魔法!雷魔法!雷魔法!」ガガガガガーン
ブン ブン ブン ブン
ドス ドス ドス ドス
商人「バリスタの大弓だ!!薬剤師!上昇!!」
薬剤師「えい!!」グルグル
勇者「ゴーレムが動かなくなった」
商人「やったか!?やっと1体・・・」
魔女「次のゴーレムが来てるぞよ?焼かれておるから分かりやすいのぅ」
商人「いや・・これからだ・・次々出てくる」
勇者「3体だ!!」
ドーン ドーン ドーン