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勇者「魔王は一体どこにいる?」
Part46



668 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/04/14(日) 14:19:26.76 ID:FZhB/LTU0
---岩場の影---
ピカー チュドーーーーーン
??「フハハハハ燃やせ燃やせぇ」
??「直撃しないとゴーレムを止めれません!!」
??「しっかり狙って撃てぇ」
??「しかし・・拘束具が邪魔で」
??「数を撃てぇ!!このキマイラは永久機関だハハハハ」
キマイラ「ヴォオオオオオオオオ」
ピカー チュドーーーーーーン
??「フハハハ圧倒的な火力じゃないかハハハ」
??「手足を失ってもゴーレムは向かって来ます!!」
??「直撃させれば問題無い!!撃て撃てぇ!!他の首も開放しろぉ!!」
??「3つ首で稼動するのですか!?」
??「そうだ!!すべて焼き払え!!ハハハ」
??「ハッ!!」
ピカー チュドーーーーーーン
ゴゥ ゴーーーーーーーン
ゴゥ ピシピシ カキーン
??「フハハハ炎と氷と雷のブレスを食らえ!!」
??「誰か来ます!!・・・黒い騎士?・・です」
??「そんなのが居る話は聞いていないぞ?焼き払え!!」

669 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/04/14(日) 14:20:00.78 ID:FZhB/LTU0
---
僧侶「ハッ・・キマイラさんの首が動いた」
騎士「ブレスが来る!!」グイ パカラッタ
ゴゥ ゴーーーーーーーン
騎士「!!?アイツは・・魔王島に居た奴だ・・ハァハァ」---怒りが湧いてくる---
僧侶「え?え?え?」
騎士「僧侶・・・回復魔法を・・く・・れ」
僧侶「回復魔法!」ボワー
騎士「ハァハァ・・」
僧侶「どうしたの〜?」
騎士「アイツはエルフの娘を辱めた奴だ・・腹から魔王が湧いてくる・・」
僧侶「わたしが癒してあげる〜回復魔法!」ボワー
騎士「エルフの娘を助けないと・・」
ピカー チュドーーーーーーン
ゴゥ ゴーーーーーーーン
ゴゥ ピシピシ カキーン
騎士「くぅぅ・・近づけない」パカラッタ パカラッタ
僧侶「ハッ・・見てあそこ・・隊長だよ」
騎士「え!?」

670 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/04/14(日) 14:20:36.04 ID:FZhB/LTU0
---
シュン ドス!!
??「ぐぁ・・・だ、誰だ!!」
隊長「そこまでだ!執政の息子め!キマイラは衛兵隊で管理する!」
執政の息子「フハハハこんな事をしてタダで済むと思っているのか?」
隊長「残念だがお前の父上は私が殺した・・お前も私に命乞いをするか?」
執政の息子「なに!?反逆者だ!!捕えろ!!」
兵隊「・・・・・」
隊長「無駄だ・・執政の息子!私は兵からの信頼が厚い・・反逆者はお前だ」
執政の息子「こっちには王子が付いている!!兵隊!!私の言う事が聞けないのか!!」
隊長「王子を薬漬けにしたのはお前の父の仕業だ・・国を売る反逆者め!」
兵隊「!!?王子を薬漬けに・・」
執政の息子「フハハハキマイラは私の物だ・・私の言う事しか聞かない」
隊長「黙れ!」ギリリ シュン ドス!
執政の息子「ぐぅ・・キマイラを使わないとゴーレムは防げない」
隊長「もっとマシな命乞いをしろ」ギリリ シュン ドス!
執政の息子「フフフハハハ・・拘束具を解放する」ガタリ ドサドサ
隊長「お前・・何を・・」
執政の息子「こ、これでキマイラは自由だ・・防いでみろフハハハハハ」
ヴォオオオオオオオオ ドス ドス
隊長「!!?兵隊!!全員下がれ!!夜明け前に全市民を避難させる!!」
兵隊「は、はい!!キ、キマイラは?」
隊長「手が付けられない・・・ハッ!!お前は!!」

671 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/04/14(日) 14:21:18.64 ID:FZhB/LTU0
---
パカラッタ ブルル〜 ガフガフ
騎士「・・・エルフの娘・・・助けに来た!」
僧侶「隊長〜〜キマイラさんの事は任せて〜〜」
隊長「お前達は誰だ!?」
僧侶「・・選ばれた勇者と・・私は隊長の部下の僧侶〜」
隊長「なにぃ!!」
僧侶「詳しい話はまた今度〜今は避難した方が良いと思うの〜」
隊長「キマイラを知っているのか!?」
僧侶「うん!全部知ってる〜隊長が海賊王の娘って事も〜」
隊長「!!?・・・」
僧侶「隊長の妹さんの女海賊も仲間〜」
ヴォオオオオオオオオ ドス ドス
ピカー チュドーーーーーーン
ゴゥ ゴーーーーーーーン
ゴゥ ピシピシ カキーン
隊長「暴走を始めた!!兵隊!!早く戻れ!!」
騎士「必ずキマイラは森へ返す!!ゴーレムはバリスタで心臓を貫けば止まる筈」
隊長「心臓か!?」
騎士「心臓に入ってる機械を壊せば良い」
僧侶「ゴーレムは海を越えれないからどうしてもダメな時は船で辺境の村まで逃げて〜」
隊長「わかった!!キマイラを頼む!!行くぞぉ!!兵隊!!」

672 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/04/14(日) 14:21:50.18 ID:FZhB/LTU0
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執政の息子「フハハハ無駄むだぁ・・私のキマイラは止められる訳・・」
騎士「・・・・・」ジャキリ
執政の息子「私を殺してもキマイラは止められん・・止めれるのは私だけだぁ」
僧侶「騎士!!やめて〜!!」
騎士「すまない・・どうしても許せない」グイ
僧侶「だめぇぇぇぇ騎士もその人と同じになっちゃう・・」グイ
騎士「・・・・・」
ヴォオオオオオオオオ ドス ドス
ピカー チュドーーーーーーン
ゴゥ ゴーーーーーーーン
ゴゥ ピシピシ カキーン
騎士「エ、エルフの娘・・」
執政の息子「フハハハ分かったぞ・・あの時ゴミを大事そうに持って帰った負け犬だな?」
僧侶「キマイラさん行っちゃう〜」
執政の息子「どうだ?私の研究の成果は・・すばらしいだろう?世界を征服する力だ」
僧侶「そんな人放っておいて早く行こ〜」グイ
騎士「・・・・・」グイ ブルル〜 パカラッタ
執政の息子「フハハハハハ・・・」

673 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/04/14(日) 14:22:20.00 ID:FZhB/LTU0
---
ピカー チュドーーーーーーン
騎士「次々機械の国の気球が落とされて行く」
僧侶「キマイラさんに追いつける〜?」
騎士「僧侶!近づいたらキマイラに回復魔法を!我を忘れてる・・」
僧侶「わかった〜もうすこし近づいて〜」
騎士「エルフの娘!!森へ帰ろう!!」パカラッタ
キマイラ「ヴォオオオオオオオ」ピカー チュドーーーーン
騎士「ダメだ・・」
僧侶「回復魔法!」ボワー
騎士「止まらない・・エルフの娘〜!!迎えに来たんだ!!森へ帰ろう!!」
ヴォオオオオオオオオ ドス ドス
ピカー チュドーーーーーーン
ゴゥ ゴーーーーーーーン
ゴゥ ピシピシ カキーン
僧侶「・・・すご過ぎる・・森が無くなって行く」
騎士「ゴーレムもまだ動いてる・・キマイラを止めないと」
僧侶「どうするの〜?」
騎士「キマイラの前に回る!!」
パカラッタ パカラッタ

674 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/04/14(日) 14:22:57.06 ID:FZhB/LTU0
---
騎士「エルフの娘〜!!止まってくれぇ!!」
キマイラ「ヴォオオオオオオ」ゴゥ ボボボボボボ
僧侶「いやぁ・・精霊の加護!」
騎士「くぅ・・エルフの娘!!目を覚ましてくれぇぇぇ」
僧侶「ハッ・・あの歌」
騎士「歌?」
僧侶「歌は心に届くかもしれない・・」
♪ラ--ララ--♪ラー
ヴォオオオオオオオオ ドス ドス
ピカー チュドーーーーーーン
ゴゥ ゴーーーーーーーン
ゴゥ ピシピシ カキーン
僧侶「♪ラ--ララ--♪ラー」
騎士「・・・動きが変わった・・・」
キマイラ「ヴォオオオオオ」ノソ ノソ
騎士「エルフの娘!!このエルフのオーブを聞いてくれ・・森へ帰ろう!!」
キマイラ「・・・・・」
騎士「助けに来たんだ・・一緒に森へ行こう・・もう森を破壊するのは止めよう」
キマイラ「ヴォーーーーーン」
僧侶「泣き声が変わった?」
騎士「もう殺し合いは十分だ!!」
僧侶「キマイラの目から血が流れてくるぅ〜回復魔法!回復魔法!回復魔法!」ボワー
騎士「行こう!付いて来れるね?」
キマイラ「ヴォーーーーーン」ノソ ノソ

675 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/04/14(日) 14:23:32.43 ID:FZhB/LTU0
---飛行船---
ビューーーー バサバサ
商人「キマイラのブレスが治まった・・魔女?見えるかい?」
魔女「ううぅぅぅ・・あれがエルフの娘かえ?」ポロポロ
商人「僕達にも見えるかな?」
魔女「わらわの目に映っておる筈じゃ」
商人「・・・移動してる?森に帰ろうとしてるのかな?」
魔女「そうじゃ・・エルフの娘は我を取り戻し森へ帰ろうとしておる・・ううぅぅ」ポロポロ
商人「ゴーレムはどうなってる!?」
囚人「バラバラになっても這って進もうとしている」
商人「もうすぐ夜明けだな・・海賊船に戻って次の手を打とう!太陽が出てる内に人を避難させないと!」
囚人「わかった・・海賊船に戻る」
商人「それにしても・・エルフの森南部はもうダメかな・・」
囚人「火災が酷すぎるな」
魔女「わらわが雨乞いをしてやろう」
商人「なにか必要な物あるかい?」
魔女「強い魔力が必要じゃ」
勇者「僕が手伝う・・魔女・・手を」ギュ

676 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/04/14(日) 14:24:13.80 ID:FZhB/LTU0
---海賊船---
ザーザー ザーザー
海賊王「ひでぇ嵐や・・」
商人「海賊王!頼みがある・・始まりの国の港町まで海賊船は入れるかい?」
海賊王「そりゃ無理や・・港町に海賊船は寄るなと言われとる」
商人「また避難民が大勢出そうなんだ・・無理は承知で避難させて欲しい」
女海賊「白旗付けて入港したらいいでしょ?パパ」
海賊王「ん〜む・・そやけどなぁ・・一般民が攻撃してくるかもしれんで?」
商人「海賊には民を助ける救世主になってもらいたいんだ」
海賊王「なぬ!!?救世主・・えー言葉や!!わいが救世主か?」
女海賊「・・そうそう!正義の義賊・・海賊王参上!!ってね」
海賊王「え〜な〜!!ちぃと無理するわ!!」
商人「よし!!始まりの国からの避難民は港町まで歩いて2〜3日しばらくは避難民を輸送してもらう事になる」
海賊王「行き先は辺境の村でええんか?」
商人「そうだね・・塩も向こうに置いて来て」
海賊王「そら忙しゅうなるなぁ」
商人「海賊船は全部で何隻あるのかな?」
海賊王「奪った商船と合わせて50隻はあるで〜?」
商人「よし!騎士達はエルフの長老のところまでは1週間〜10日かかる筈・・その間僕達は避難民の救出だ」
女海賊「中立の国に残ってるゴーレムも心配」
商人「ちょっと全数が把握出来ないけど・・暴走するとマズイね」
女海賊「20〜30体でこの騒ぎだから・・倒せたのってそのうち数体でしょう?」
商人「太陽の光で動かなくなったら処置できる・・女海賊はそっちの処理できる?
女海賊「心臓の機械を壊すんだね?」
商人「そう!君の空賊?・・で協力して壊して欲しい」
女海賊「やっとアタシの凄さが分かったみたいね!!アタシの奴隷1号〜20号までフル稼働したげる」
商人「ハハ頼むよ」

677 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/04/14(日) 18:29:36.62 ID:FZhB/LTU0
---
商人「夜明けだ・・盗賊!!始まりの国の上空まで行きたい」
盗賊「おう!忙しいな・・飛行船に乗れ」
商人「もうキマイラは居ないから多分飛行船でも大丈夫」
盗賊「始まりの国の上空でもか?」
商人「もしかすると他の気球から攻撃されるかもしれないけど・・飛行船なら逃げれるだろ?」
女盗賊「一応私が弓主担当するわ」
盗賊「囚人も弓使えるな?」
囚人「俺を誰だと思っている」
盗賊「ヌハハ元衛兵隊長も弓で頼む」
商人「機械の国の気球はただ森を焼くだけだ・・見つけ次第落とそう」
盗賊「・・・それにしてもひでぇ雨だな・・飛ぶぞ!!」
ゴゴゴゴゴゴゴゴ フワフワ プシュー

678 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/04/14(日) 18:30:05.31 ID:FZhB/LTU0
---飛行船---
ビョーーーウ バサ バサ
盗賊「雲を抜けるぞ・・他の気球に気をつけろ!」
女盗賊「沢山居るわ!!」
商人「勇者と魔女の魔法の射程は?」
魔女「弓とさほど変わらんが?」
商人「勇者と魔女も気球の撃墜をお願い・・・盗賊も弓主に回って」
盗賊「おう!わかったが・・」
薬剤師「あたしが飛行船動かしてあげる・・商人教えて?」
商人「慌てなくて良いよ・・縦帆は風を受けて揚力を飛行船に伝えるんだ」
薬剤師「ふむふむ・・」
商人「横風を受けて進むのが一番速く進む・・風上へは30度の角度でしか進めない」
盗賊「いや・・縦帆2本の角度によっちゃ15度まで飛べる・・慣れだ」
商人「・・という事らしい・・この飛行船は他の気球より高度が上げれるから割と安全に運行できるよ」
薬剤師「縦帆の操作はこのロープかな?」
盗賊「そのロープに繋いでるハンドルを回せ・・まぁやってみろ」
薬剤師「えい!」グリグリ
商人「いいね・・次は反対に旋回してみよう」
女盗賊「機械の国の気球しか居ないわ・・始まりの国の気球は一つも飛んでない」
盗賊「えらく小せぇ気球だな」
商人「一応羽付きだよ・・普通よりも早く動く筈」
女盗賊「機械の国の気球に見つけられたみたい・・追って来るわ」
商人「高度を上げながら折り返そう・・様子を見る」
盗賊「あっちは俺達のこと何だと思ってると思う?」
商人「さぁね?でもこんな大型の変な形した飛行船はあやしく映るだろうね」
女盗賊「弓を撃って来てる・・こっちの弓は届くけど撃って良いかしら?」
商人「一発だけ球皮に当てて・・そうすれば帰るしかない」

679 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/04/14(日) 18:30:48.53 ID:FZhB/LTU0
---
シュン シュン シュン
盗賊「これであらかた片付いた・・戻って行く」
薬剤師「どうすれば良いの?」
商人「追わない・・釣りかもしれないしね・・始まりの国の方向へ向かおう」
薬剤師「えい!」グルグル
盗賊「あの小せぇ気球は機械の国の船の方向に戻ってるのか?」
商人「そうだと思うけど・・すこし進路が違うね・・エルフの森の南部かな?」
盗賊「だとすると女海賊の撒いた網は効果がなかった事になるな」
商人「・・かもしれないね」
薬剤師「雲が晴れてきた・・下が見えるよ」
盗賊「うはぁ・・ひでぇ・・」
商人「暗くて良く分からなかったけど・・草原と森があったとは思えない有様だ」
盗賊「ゴーレムは何処行った?」
女盗賊「所々にある石?」
商人「傷ついたゴーレムは光を受けて石になったかな?」
女盗賊「始まりの国が見えてきたわ」
商人「もう少し近づこう」
---
ドーン ドーン ドーン
盗賊「大砲で堀を作ってやがる・・その後方にバリスタを配置・・攻城戦だな・・まるで」
商人「始まりの国も夜にゴーレムが来る事を分かってるね」
盗賊「おい!こっちの飛行船に気が付いたぞ」
商人「慌てているかな?手紙を書く」サラサラ
盗賊「こっちの様子をうかがってるな・・」
商人「ビンに入れて煙玉と一緒に投下して・・できれば宿舎の近くが良い」
盗賊「隊長宛か?」
商人「この海賊のバッチも入れておこう」
盗賊「落とすぞ!!」カチッ チリチリ もくもくもくもく ポイ
商人「よし!始まりの国の北の森に行こう」