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勇者「魔王は一体どこにいる?」
Part20



234 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/12(火) 23:15:35.60 ID:IRJ6gl380
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ギリリ シュン! トス!
ザクン! ゴゥ ドーン
騎士「ハァハァ・・皆大丈夫かい?」
エルフの娘「ハァハァ・・」
魔女「もうすぐそこじゃ」
騎士「この魔物達はいったい・・」
魔女「胎児の様じゃのぅ・・もうすぐそこじゃ・・早よう行くぞよ」
騎士「こっちだ・・この階段を上がろう」タッタッタ

235 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/12(火) 23:16:07.65 ID:IRJ6gl380
---魔王城---
魔女「ついに着いたのぅ・・・扉が開いておる!!」
騎士「待って!・・エルフの娘!回復魔法は出来るかい?」
エルフの娘「回復魔法!」ボワ
騎士「よし!行ける!矢が尽きたら回復に回って欲しい・・行けるかい?」
エルフの娘「・・」コク
騎士「魔女!待って・・流行る気は分かるけど僕より前には出ないで・・」
魔女「早よう行くぞよ」ソワソワ
騎士「行こう!!」タッタッタ
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------シーン-------
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236 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/12(火) 23:16:44.56 ID:IRJ6gl380
騎士「・・・誰も居ない・・・」
魔女「魔物も居らん・・愛しき人は!?」
騎士「こげ臭い匂いが・・」
魔女「どこじゃ?」
エルフの娘「あそこ!!」
魔女「どこじゃ・・どこじゃ?」
騎士「はぅ・・こ、これは・・」
魔女「まさか・・・そんな・・・」
---4人分の黒焦げの亡骸---

237 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/12(火) 23:17:32.59 ID:IRJ6gl380
魔女「ううううぅぅぅぅ・・・誰じゃ・・誰がやったのじゃ・・」ポロポロ
騎士「探してくる!!」
エルフの娘「魔女様・・」
魔女「わらわはもう愛しき人に会えんのか?・・・・うわぁぁぁぁん」ボロボロ
騎士「無い!!何も無い!!どうなってる!?罠か!!」
魔女「あぅあぅ・・愛しき人はどれじゃ!?・・うぅぅぅ」ボロボロ
騎士「・・・・・」---見分けが付かない---
魔女「うわぁぁぁぁん・・・そうじゃ・・これは夢じゃ・・・」ボロボロ
エルフの娘「・・・」
魔女「また会えると約束したのじゃ・・・ううぅぅぅ」ボロボロ
騎士「魔女・・・」
魔女「・・そうじゃ夢に違いない・・夢じゃ・・これは夢じゃ・・ほれ騎士・・早よう起こせ」
騎士「魔女・・帰ろう」
魔女「嫌じゃ・・わらわはここで待つ・・」
騎士「さぁ・・行こう」
魔女「ダメじゃ・・わらわはもう愛しき人と離れん」
騎士「・・・」
魔女「・・・ハッ!!!」
騎士「もう帰ろう」
魔女「騎士!!これを持て!!この指輪を持って3日前を思い出すのじゃ」
騎士「何を?」
魔女「わらわの命を3日分吸うのじゃ・・わらわは諦め切れん」
エルフの娘「魔女様・・」ポロリ
魔女「わらわは一人で愛しき人を救いに行く・・・お願いじゃ・・お願いじゃ」
騎士「この指輪は魔女の命・・」
魔女「構わん!!わらわは愛しき人と共に逝くのじゃ・・」
騎士「・・分かった」
魔女「こっちへ来い・・指輪を握り3日前を思い出せ・・それだけで良い」
騎士「・・・3日前といえば・・」スッ
エルフ「魔女様?」
騎士「消えた・・」

238 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/12(火) 23:18:06.29 ID:IRJ6gl380
---3日前---
カーン カーン キーン
勇者「行かせるか!!」
戦士「邪魔をするな!」
勇者「始めからそのつもりだったのか!!」
戦士「それが任務だ!」
勇者「皆お前を信じてたぞ!考え直せ!」
戦士「食らえ!!」ザクッ
勇者「ぐぁ・・回復魔法!」ボワ

239 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/12(火) 23:19:21.15 ID:IRJ6gl380
スッ
戦士「どわぁ・・な、なんだ!?」
勇者「新手か!?」
魔女「愛しき人は何処におる?」
勇者「な、なんでも良い!!味方なら手を貸してくれ!!」
戦士「させるかぁ!!」ザクッ
勇者「っつう」
魔女「賢者は何処じゃ?」
勇者「賢者は女戦士と先に逃げた!!お前は味方なのか!!?」
戦士「賢者を殺せ!!」
勇者「だまれぇ!!」ザクン!
戦士「クゥ・・」
魔女「わらわは愛しき人を助けに来たのじゃ・・」
勇者「よし!!ここは俺が足止めする!!助けに行ってくれぇ!!」
魔女「すまぬ・・わらわは愛しき人の所へ行かねばならぬ・・」ノソノソ
戦士「待てぇ!!」
勇者「お前の相手は俺だ!!」
シュン!シュン!シュン!シュン!
ドス!!ドス!!ドス!!ドス!!
勇者「ぐはぁ・・だ、誰だ・・」
??「そこまでだ・・選ばれた勇者!」
シュン!シュン!シュン!シュン!
ドス!!ドス!!ドス!!ドス!!
勇者「があぁぁぁ・・」
戦士「悪く思うな・・」グサリ!!
勇者「・・・け、賢者を・・・」

240 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/12(火) 23:20:10.74 ID:IRJ6gl380
??「そこの女を捕まえろ!」
??「ハッ」
魔女「何をするのじゃ・・わらわの邪魔をするでない!!」
戦士「助かった・・賢者と女戦士を逃がしてしまった」
??「このぉ!!抵抗するな!!」
魔女「離すのじゃ・・離さんと・・」
??「!!?」
魔女「爆炎地獄!爆炎地獄!爆炎地獄!爆炎地獄!爆炎地獄!」
チュドーーーン ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

241 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/12(火) 23:21:03.17 ID:IRJ6gl380
---海辺---
ザザー ザザー
魔女「ハァ・・ハァ・・愛しき人は・・どこじゃ?」ズルズル
魔女「あ、足跡が・・」
魔女「!!!!!あれは・・ボートに2人」
魔女「間に合わなんだが・・まだ生きておる・・生きておる」ポロポロ
魔女「愛しき人よ・・生き延びておくれ」
??「あそこに誰かいるぞ!」
??「捕まえろ!!」
??「お前!!ここで何をしている!?」
??「この女・・選ばれた勇者達と違うぞ?」
??「お前は誰だ!?」
魔女「わらわは人を待っておる・・」
??「こんなところで人を!?」
??「捕らえろ!!」
魔女「これ!何をする」
??「騒ぐな!おとなしくしろ!」
魔女「わらわは人を待っておるだけじゃ・・」
??「すまん!!」ゴスン
魔女「はうぅ・・」パタリ

242 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/12(火) 23:21:51.04 ID:IRJ6gl380
---魔王城---
騎士「・・・やっぱり何も無い・・エルフの娘・・何か見つけたかい?」
エルフの娘「いや・・」
騎士「感じるものは何も無い?」
エルフの娘「ここに魔王は居ない感じがする」
騎士「外に出よう・・僕から離れないで」
騎士「魔王城への階段を魔物は登れない様だね・・ここは安全だ」
エルフの娘「・・」
騎士「魔女・・戻って来ないなぁ・・あ!!?・・まてよ?」
騎士「2日前の幽霊船・・」
騎士「今、魔女が戻って来ないという事は捕まってあの船の中か?」
エルフの娘「・・」
騎士「ぐあああぁ・・しまったぁぁぁ・・気球に戻ろう!」
エルフの娘「待って!!あそこの森の中・・小屋が見える」
騎士「本当だ・・行ってみよう!」

243 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/12(火) 23:22:33.39 ID:IRJ6gl380
---森の小屋---
騎士「エルフの娘・・離れないでね」
エルフの娘「分かった」
騎士「この小屋は誰かが住んでる形跡がある・・あやしい」
エルフの娘「遠くで叫び声が聞こえる」
騎士「本当かい?どっちの方向?」
エルフの娘「多分・・地下」
騎士「中に入るよ・・」
騎士「誰も居ない・・アレ?地下に降りる階段は無いぞ?」
エルフの娘「こっち・・」
騎士「裏の井戸か・・・はしごがある・・降りてみよう」

246 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/12(火) 23:30:44.95 ID:IRJ6gl380
---井戸---
ピチャン ピチャン
騎士「エルフの娘?・・泣いてる?どうした?」
エルフの娘「エルフの仲間の魂が沢山・・」ポロポロ
騎士「大丈夫かい?」
エルフの娘「たすけて・・と叫んでる」ポロポロ
騎士「引き返すかい?」
エルフの娘「ダメ・・たすけないと」ポロポロ
騎士「進むよ・・」
---広間---
騎士「これは・・・何だこれは・・・」
エルフの娘「うううううぅぅぅぅ・・・ゆるせない・・」ポロポロ
騎士「この液体に入っているのは・・魔物か?こんなに沢山」
エルフの娘「エルフの血で・・・キマイラを作ってる・・ううううぅぅ」
騎士「キマイラ・・」
エルフの娘「全部壊す!!」ガチャーン ザバー
騎士「お、おい・・」
ガチャーン ザバー ガチャーン ザバー
ガチャーン ザバー ガチャーン ザバー
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247 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/13(水) 21:48:55.94 ID:9Eh22IcD0
エルフの娘「ハァハァ・・どうしてこんな事ができるの・・」
騎士「・・・」
エルフの娘「憎い・・人間が憎い・・」
ガラガラ!!ガシャーン!!
騎士「!!?エルフの娘!!」
エルフの娘「ハッ!!?」
ゴスン!!
エルフの娘「はぅ・・」パタリ
騎士「エ、エルフの娘!!」
??「こんな所に居たのか・・」
騎士「誰だお前は!!この鉄の柵を上げろ!!」ガチャガチャ
??「フハハハ・・それは私の命が危ないハハハ」
騎士「エルフの娘を離せ!!」
??「逃げた2人の内1人がエルフだったとは・・丁度よい材料になりそうだ・・」
騎士「なんだと!?」
??「早く逃げた方が良いぞフハハハ」

248 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/13(水) 21:49:31.35 ID:9Eh22IcD0
プギャー バクバク
騎士「な、なんだ?魔物が共食いしてる・・」
??「そのキマイラ達は魔物を食って進化しながら成獣になる・・逃げないと痛い目をみるぞ?」
騎士「お前は・・魔王なのか・・?」
??「フハハハ私はただの生物研究者だ・・魔王なぞ居ないハハハ」
騎士「キマイラを造ってどうするつもりだ!!?」
??「戦争の道具意外に目的があると思うか?」
騎士「エルフを戦争の道具に使っているのか!!?」
??「エルフも魔物の一種だ・・魔物を道具にして何が悪い?」
騎士「こ、このぉ!!」ガキーン! ガキーン!
??「このエルフを使って又新たな研究が出きる・・・今度こそキマイラを完成させる・・」
騎士「ここを!!あけろおおおお!!」ガキーン! ガキーン!
??「ほれ?早く逃げんとそのキマイラに食われるぞハハハ」

249 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/13(水) 21:49:58.37 ID:9Eh22IcD0
ヴオォォォォォォ バクリ バクリ
騎士「!!!もうこんなに大きく・・こいつは・・」
??「そのキマイラは不良品だ・・成獣になっても寿命が3分しかない・・だがドラゴンを遥かに凌ぐ」
騎士「くそぉ!!エルフの娘を返せ!!」
??「フハハハ何を馬鹿な事を・・貴重な材料を無駄にはできんハハハ」
騎士「何をするつもりだ!!」
??「知りたいか?・・・私の成果を知りたいか?」
そのキマイラは決定的な弱点がある
進化が早すぎて寿命が数分しかない
エルフの血で寿命を延ばそうとしたが
長寿の秘訣は血ではなく心臓にある事が分かった
さらにエルフの脳核と骨髄を基礎とする事で
今よりも高い知能を持つ事も期待している

250 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/13(水) 21:50:50.43 ID:9Eh22IcD0
??「このエルフは新たなキマイラを造る材料になるのだよハハハ」
騎士「狂ってる・・」
??「さぁ・・不良品のキマイラが成獣になるぞ?首が3つ揃えば完成だ」
騎士「・・で、でかい・・」タジ
??「今のうちにもと来た井戸を上がって逃げろ・・ハハハ」
騎士「こ、このやろぅ!!」ダダダダ ザクン!!ボトリ
キマイラはダメージを受け首が落ちた
??「フハハハやるつもりか・・面白い臨床実験だハハハ」
騎士「首が・・生えて来る・・」
ザクン! ザクン! ザクン! ザクン!
キマイラ「ヴオォォォォォォ・・」
??「キマイラの進化の早さと肉体のダメージ・・どっちが早いかな?」
騎士「うおおおぉぉお」
ザクン! ザクン! ザクン! ザクン!
??「フハハハ進化の方が早いな・・」
キマイラ「ヴオォォォォォォ・・ガルルルルルル」
??「そのキマイラは知能を持たない・・目にした物すべてを食らい尽くす・・3分間耐えてみろハハハハハ」

251 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/13(水) 21:51:37.09 ID:9Eh22IcD0
騎士「フン!」ザクリ!
キマイラはダメージを受けたが物ともしない
キマイラ「ヴオォォォォォォ・・」バシーン!
騎士はダメージを受け床に叩きつけられた
騎士「ぐは・・」
??「そんなものではないぞ?」
騎士「このぉ!!」ザクリ!ザクリ!ザクリ!ザクリ!
キマイラはダメージを受け手足を失った
キマイラ「ヴオォォォォォォ・・」ゴゥ ボボボボボボボ
騎士はキマイラのブレスをかわした
騎士「ブレス!!」---これはマズイ---
??「フハハハ私は避難しておこう・・研究の続きがあるからなハハハ」
騎士「これでも・・食らえ!!」ザクリ!ザクリ!ザクリ!
キマイラはダメージを受け3本の首を失った
騎士「ま、まだ生えてくるのか!!」
ザクン! ザクン! ザクン! ザクン!
キマイラ「ヴオォォォォォォ・・」ゴゥ ピカッ
騎士「ブレス・・ちが」
チュドーーーーーーン
騎士「ぐああああああぁぁぁぁ!!」
騎士はブレスのダメージを受けた
騎士「目が・・」---マズイやられる---
キマイラ「ヴオォォォォォォ・・」ゴゥ ボボボボボボボ
騎士はブレスのダメージを受け燃え上がった
騎士「うぐ・・・・」---皮膚の感覚が無い---
キマイラ「ヴオォォォォォォ・・」ゴゥ ボボボボボボボ
騎士はブレスのダメージを受けさら燃え上がった
騎士「が・・・・」---ダメだ死ぬ---
キマイラ「ヴオォォォォォォ・・」バシ! バシ! バシ!
騎士「・・・・・」
ヴオォォォォォォ・・・・・・ドタリ

252 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/13(水) 21:52:06.93 ID:9Eh22IcD0
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フハハさぁ研究の続きを・・
まず心臓を・・ ブシュ トクントクントクン
血液は残らず  ドクドク ポタ ポタ
脳幹と骨髄を  バキ ボキ ドチャ
次に移植・・
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