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勇者「魔王は一体どこにいる?」
Part17



175 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/10(日) 18:05:58.51 ID:QKXkYdlD0
お前が闇で運送した物は全部戦争の為の道具になっている
終わりの国の大砲の中身はドラゴンだ
そしてドラゴンの涙も量産され死者や囚人を実験台にして兵隊を造ろうとしている
なぜ終わりの国が軍備を増強するのかは実は魔王軍に対する為ではない
始まりの国ではエルフを使ってとんでもない化け物を作ろうとしている
それに対する軍備増強だ
俺はその事実を知り止めさせようとしたが裏切り者として監獄に入れられた
始まりの国と終わりの国は何十年も冷戦状態だ
恐らく始まりの国は魔王軍と偽り魔物をこの国へ送り込んでいる
すべて・・お前が運んだ物のせいだ

176 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/10(日) 18:06:38.88 ID:QKXkYdlD0
商人「・・・・・」
騎士「し、信じられない・・・なら勇者は一体何と戦う?」
囚人「クックック選ばれた勇者は本物の勇者を探す為の道具だ」
騎士「じゃぁ本物の勇者は・・」
囚人「王族が恐れるのは絶対的なカリスマを持つ勇者だ・・本物の勇者を探し暗殺する目的だ」
騎士「魔王は?」
囚人「そんなもの居ない・・魔王城へ行けば分かる」
騎士「・・・・・」
囚人「さぁ闇商人・・お前の罪をどうやって償う!?」
商人「盗賊!牢屋の鍵を開けてくれ・・」
盗賊「・・分かった」カチャ カチャ
ギャオース
ゴゥ ゴゥ ゴゴーン

177 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/10(日) 18:07:17.85 ID:QKXkYdlD0
囚人「・・・始まったな」
騎士「ドラゴンがまた・・」
囚人「そこの窓から外を見てみろ」
騎士「・・・あれは・・・大砲の中にいるドラゴンに魔法使いが魔法を掛けている・・」
囚人「ドラゴンを助けようとは思わない事だ・・この国の人間全部の命が無くなる」
騎士「・・・・・」
カチャリ ギー
盗賊「開いたぞ・・どうする?」
商人「作戦変更する。囚人を連れて帰る」
囚人「無駄だ・・時期に俺は心が無くなりゾンビとなる」
商人「それまで聞きたい事が沢山ある。罪を償いたい」
囚人「・・・お前の命が千あっても足りないぞ」
商人「・・頼む」

178 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/10(日) 18:07:46.97 ID:QKXkYdlD0
---地下墓地入り口---
見張り「おうお前ら無事だったか!今開けてやる」
騎士「ゾンビの掃討は無理だった・・数が多すぎたよ」
見張り「やっぱりそうか」
騎士「でもゾンビの弱点を見つけた。銀の武器で心臓を貫けば倒せる様だよ」
見張り「何!?本当か!?そりゃすごい発見だな」
騎士「他の冒険者にも教えてあげると良い」
見張り「そうだな・・それより早く避難した方が良い・・ドラゴンが飛び回っている」
騎士「ありがとう!気をつけて戻るよ」

179 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/10(日) 18:08:22.04 ID:QKXkYdlD0
---宿屋---
僧侶「あの囚人さん大丈夫かな〜寝てる時に襲ってきたりしないかな〜」
騎士「囚人の部屋は商人と盗賊の部屋だよ。鍵を掛けておけば取り合えず大丈夫」
僧侶「騎士ぃ〜わたしを守ってええ〜ウフフ」ギュゥ
騎士「ま、まだ時間早いよ・・」
僧侶「ねぇ〜だっこ〜」チュゥ
騎士「んむむ・・毎日してるじゃないか」
僧侶「愛してるって聞きたいな〜〜ウフフ」
騎士「それも毎日言って・・」
盗賊「ゴホン!!取り込み中すまんが・・こっちに来い」
僧侶「!!!!!!」モジモジ
騎士「あ、あぁ今行くよ」アセアセ

180 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/10(日) 18:08:56.92 ID:QKXkYdlD0
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商人「・・・とすると勇者一行は幽霊船を探しに行った訳か」
盗賊「みんな連れてきたぞ」
商人「あぁ・・勇者一行の行き先が分かった」
魔女「今言ってた幽霊船かの?」
商人「囚人の所に1ヶ月前に来たらしい」
囚人「グガガガガガガ・・ギギ・・ゼェゼェ」
商人「魔王城へは普通の船や気球では行けない所にあるそうだよ」
騎士「それが幽霊船と何の関係が?」
商人「裏航路だ。幽霊船は裏航路を使って魔王城まで航海する」
騎士「え?」

181 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/10(日) 18:09:28.88 ID:QKXkYdlD0
つまりこういうことだよ
海賊船はエルフを運搬して運よくクラーケンに襲われなければ
幽霊船にエルフを積み替える
幽霊船は裏航路を使ってエルフを魔王城まで運ぶ
魔王城ではエルフを使ってとんでもない化け物を造ってる

182 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/10(日) 18:10:03.45 ID:QKXkYdlD0
騎士「それが魔王の正体・・か?」
商人「さぁね・・それは分からない」
騎士「エルフを助けて化け物を造るのを止めさせよう!」
商人「・・・その前に・・勇者達は何も知らず幽霊船をさがして魔王城を目指してる」
騎士「まず勇者達と合流するのが先だね」
囚人「グガガ・・勇者は暗殺される・・早く探せ」
商人「僕が思うに・・戦争を終わらせれるのは勇者しか居ないんじゃないかと」
騎士「戦争を?」
商人「戦争こそが魔王の正体かもしれない」
騎士「戦争を止めることが魔王を倒すに等しいって事・・かな?なにか引っかかる」
商人「うん・・そうだね・・でもこの事は勇者に早く伝えないと」
騎士「・・・どうして勇者達は囚人の話を聞きに来たんだろう」
商人「それは囚人がもっと昔の選ばれた勇者の仲間だったからさ」
騎士「え?」
商人「囚人がその当時の選ばれた勇者を暗殺し衛兵隊長の地位についた」
囚人「グガガ・・その通りだ・・だが本物の勇者は居なかった」
魔女「今の勇者一行の賢者はわらわの愛しき人に間違いない・・」
騎士「早く行かないと間に合わない・・」
商人「明日の朝早くに幽霊船を探しに出よう」

183 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/10(日) 18:10:33.96 ID:QKXkYdlD0
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僧侶「明日もう出発かぁ・・」
騎士「ちょっと忙しいね」
僧侶「ここの教会にも寄って行きたかったなぁ〜」
騎士「日が暮れるまでまだ間に合う・・行こうか?」
僧侶「わ〜い」
騎士「じゃぁみんなに教会へ行くと伝えてくる」
僧侶「うん」

184 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/10(日) 18:11:07.24 ID:QKXkYdlD0
---教会---
ゴーン ゴーン ゴーン
司祭「生けとし生きるのもみな神の子。わが教会にどんな御用かな?」
僧侶「お祈りに来ました」
僧侶「ねぇ・・・全部の事が終わったらで良いんだけど・・」
騎士「うん・・・いいよ」
僧侶「え?」
騎士「だから・・いいよ」
僧侶「本当に?」
騎士「あぁ・・約束するよ」
僧侶「ウフフ」
”私が幸せでありますように
”私の悩み苦しみがなくなりますように
”私の願いごとが叶えられますように
”私に悟りの光が現れますように
ゴーン ゴーン ゴーン

185 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/10(日) 18:11:42.05 ID:QKXkYdlD0
---商船---
盗賊「よっし!!始まりの国へ出航だ」
商人「海賊の海図では幽霊船の場所は始まりの国の沖にある」
盗賊「まず始まりの国の港町だな」
騎士「追いつきどうかい?」
商人「さぁね・・でも普通の船の1.5倍は早く行ける筈」
騎士「そんなに早いんだ」
商人「商船は新鮮な物を出きるだけ早く運ぶのも売りの一つなんだ」
盗賊「おい!!碇上げるの手伝え!!」
騎士「わかった〜!!」
僧侶「しゅっぱーつしんこーう♪」

186 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/10(日) 21:03:55.45 ID:QKXkYdlD0
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商人「・・・ドラゴンの涙にはそんな効果が・・」
囚人「ドラゴンは肉体が死んだ後もスカルドラゴンとして蘇る・・・それと同じだ」
商人「心はどうなる?」
囚人「心はしばらくは肉体に残る・・維持する為には新鮮な血が必要だ」
商人「・・・それが吸血鬼の起源・・か」
囚人「俺はもう血を与えられなくなって随分たつ・・正気を保つのが辛い・・グガガ」
商人「新鮮な血は人間以外の物でも良いのかな?」
囚人「ガガガガ・・・知らん・・グガガ」
商人「新鮮な血か・・」

187 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/10(日) 21:04:27.18 ID:QKXkYdlD0
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僧侶「!!?どうしたの商人?顔色がわる〜い」
商人「こ、これを囚人に持って行って」フラ フラ
僧侶「え!?誰か〜〜〜助けて〜〜!!」
騎士「ど、どうした?」ダダダ
商人「ぼ、僕の血を囚人に・・」
騎士「こんなに!!?僧侶!商人の介抱をお願い」
盗賊「どうした!!」
騎士「商人が囚人の為に自分の血を抜いたみたいだ」
盗賊「馬鹿やろう!抜きすぎだ!塩水を飲ませろ!」
商人「僕は大丈夫だよ・・囚人に血を早く・・」

188 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/10(日) 21:05:02.39 ID:QKXkYdlD0
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囚人「ゴクゴクゴク・・」
騎士「き、気分は?」
囚人「最悪だ」
騎士「正気なようだね」
囚人「自分が魔物になるのを感じる」
騎士「不便な体だね」
囚人「だが世界を救う為に俺はまだ動ける」
騎士「血はどのくらいの頻度で必要に?」
囚人「1ヶ月・・かそれ以上だ」
騎士「商人は自分の血を半分くらい抜いたみたいだ」
囚人「クックックまだ千人分には程遠いな」
騎士「商人が全部悪い訳では・・」
囚人「そんな事は分かっている・・俺も片棒を担いでいた」
騎士「・・・」
囚人「何年ぶりかの外の空気・・呼吸をしていれば美味いだろうな」
騎士「ハハ死人は言うことが違う」
囚人「もしも・・正気を失ったらひとおもいに心臓を突いてくれ」
騎士「わかった」
囚人「人間のままでいたいんだ」
---あなたは多分まだ死なない---

190 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/10(日) 23:47:46.32 ID:QKXkYdlD0
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ザザー ザザー ザザー
魔女「・・・また黄昏ておるのか?」
エルフの娘「・・・」
魔女「囚われたエルフの行く末が心配じゃのぅ・・」
エルフの娘「・・・」
魔女「エルフは肉体が滅んでも魂は再度新たな肉体を持って生まれるというが・・」
エルフの娘「・・・」
魔女「この世界に再度生まれる事を望むか?」
エルフの娘「・・・」
魔女「森で静かに生きる・・それが答えかのぅ」
エルフの娘「・・・」
魔女「天候が怪しゅうなってきたのぅ・・明日は荒れそうじゃ」
ザザー ザザー ザザー

191 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/10(日) 23:48:14.44 ID:QKXkYdlD0
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ザブーン ザブーン
盗賊「お〜い!帆をたたむのを手伝え!!」
騎士「これか!?」
盗賊「そうだ!!それを引っ張れ!!」
騎士「体を紐で縛っておけ!!落ちるぞ!!」
盗賊「こりゃ荒れるな・・」
騎士「フン!フン!フン!」
盗賊「ハハー良い運動になるなー!!」
騎士「転覆する可能性は!?」
盗賊「無いとは言えんが最悪は気球で脱出する」
騎士「みんな一箇所に集まった方が良いな」
盗賊「今日は気球の部屋の中でお泊りだハハー」
騎士「今のうちにみんな呼んでくる」
盗賊「おう!呼んでこーい」

192 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/10(日) 23:48:50.84 ID:QKXkYdlD0
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ギシギシ ギシギシ
騎士「僧侶!商人の容態は?」
僧侶「まだ血が足りないみた〜い」
魔女「7人で気球の部屋は少し狭いのぅ・・・エルフの娘やこっちへおいで」
盗賊「にぎやかで良いじゃねぇか」
騎士「みんなはぐれない様に体を紐で縛って」
商人「う、うううぅぅ」
僧侶「血が足りないと回復魔法は効かないみた〜いウフフ」
盗賊「とにかく栄養だ」
僧侶「商人は体がすごいキャシャだね〜」
盗賊「・・・心臓に病気を持ってるんだ」
騎士「え!?」
盗賊「血を抜くのは本当は命取りになる」
囚人「・・・」
騎士「じゃぁドラゴンの涙を」
盗賊「万病の薬だが・・心臓あっての薬だ・・商人には使えない」
僧侶「わたし達の血を少しずつ分けてあげれないかなぁ?」
盗賊「それもダメだ・・商人の血は特殊な血らしい・・できる事と言えば塩水を薄めて血の代わりにする位だ」
騎士「祈るしかないね」
魔女「・・ほぅ・・エルフの娘を見てみぃ・・慈悲の祈りを捧げておる」
僧侶「わたしもお祈りしてあげる〜」

193 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/10(日) 23:49:28.82 ID:QKXkYdlD0
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ビュー ビュー ガタガタ
盗賊「・・こりゃ本格的にまずいな」
騎士「ちょっと外を見てくる」
盗賊「海に落ちるなよ?」
騎士「紐は付けてあるから大丈夫」

194 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/10(日) 23:50:55.22 ID:QKXkYdlD0
盗賊「どうだ!?」
騎士「・・・何も見えない・・っとまてよ・・なんだろうアレは?」
盗賊「ん?何かあるのか?」
騎士「向こうの方にも船が見える」
盗賊「どれ・・・でかい船だな・・海賊船では無いようだ」
騎士「並行して同じ方向に向かってる?」
盗賊「嵐じゃみんな同じ方向に流される」
騎士「あ!!!あれは!!」
盗賊「なんだ?」
騎士「クラーケンの触手が見えた」
盗賊「クラーケンに襲われてるってか?どうしようもない」
商人「ううぅぅ・・聞いた事がある」
盗賊「おい!しゃべらなくても良い。寝てろ!」
商人「でかい船は機械の国の船だ・・ううぅぅぅ・・きっとトロールを乗せてる・・はぁはぁ」
盗賊「もう良い!!しゃべるな!!」
ドカン! ドカン!
盗賊「大砲の音!!」
騎士「だめだ・・遠くて見えなくなった」
ドカン! ドカン!
騎士「音だけか・・」
盗賊「こんな嵐でクラーケンに襲われちゃたまらんな」
騎士「クラーケンはトロールを助けるつもりなのかな?」
盗賊「さぁな・・助けてもここは海のど真ん中だ」
囚人「クラーケンは世界を救おうとしている・・」
騎士「え?」
囚人「我々もそのつもりで魔王城に行こうとしているんだろう?」
騎士「・・・」
囚人「人間と魔物・・いったいどっちが魔物か・・」
ドカン! ドカン!

195 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/11(月) 16:07:58.52 ID:F8mhqKxG0
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ザザー ザザー
盗賊「おう!大漁だな」
僧侶「うわぁ〜お魚さんがいっぱ〜いウフフ」
盗賊「甲板に打ち上げられた魚を捕まえてくれ!!今日は海鮮料理だ!」
騎士「わかった!帆も張るよ」
盗賊「おう!スピード上げるぞ」
騎士「フン!フン!フン!」
僧侶「お魚さん!まって〜ウフフ」