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勇者「魔王は一体どこにいる?」
Part14



119 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/05(火) 23:55:26.36 ID:JF94ZbBy0
---1週間後---
コッソーリ スッ
盗賊「そうだ!ソレで良い!上達が早いな」
騎士「・・ただ背中にグレートソード背負ってると邪魔だな」
盗賊「それは慣れるしかないな・・・次は僧侶で実践してみよう」
騎士「わかった」
僧侶「・・・おいでなすって・・入りやす・・半か丁か!」
商人「丁に金貨1枚!」
僧侶「・・・ゴクリ」
商人「・・・ゴクリ」
僧侶「半」
商人「くぁあああああ!!」
コッソーリ スッ
僧侶「???」
騎士「やぁ僧侶・・調子は良いかい?」
僧侶「ウフフフフ〜ぼろ勝ちなの〜」
商人「・・・」
騎士「ところで僧侶?今日下着はどうしたんだい?」
僧侶「え?どうして?」サワサワ
騎士「じゃ・・がんばってね」
僧侶「!!?」---ナイ!アレ?ナイ!---
盗賊「・・やるじゃないか!」
騎士「成功!でももう少し練習しよう」
盗賊「ようし!」
コッソーリ スッ コッソーリ スッ

122 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/06(水) 21:26:59.71 ID:cvdIDg9S0
---中立の国---
盗賊「おい!見えてきたぞ」
騎士「潮の香りが・・」
盗賊「そうだな・・あそこは陸と海の貿易の中心だ・・・食事も美味いぞ」
騎士「おぉ!それは僧侶も喜ぶ」
盗賊「まずは商人ギルドで荷物を降ろさないとな」
騎士「例の荷物は?」
盗賊「アレは俺が後で直接輸送船まで持っていく。お前達は先に宿屋で休め」
騎士「ふかふかのベットで久しぶりにゆっくり横になりたいよ」
盗賊「まぁそうも言ってられんがな・・海賊船が停船してればすぐに仕事だ」
騎士「海賊船も港に停船するんだ」
盗賊「中立の国では一切の戦闘を禁じられてるから入港できる」
騎士「じゃぁ割と安全か」
盗賊「表向きはな」
騎士「???」
盗賊「裏では謀略の嵐だエルフ、ドラゴン、トロールの密売、裏切り、暗殺何でも有りだ」
騎士「トロールまで密売を・・・」
盗賊「だが魔物達を捕まえて何をやっているのかは分かっていない」
騎士「そんなこと今まで知らなかった」
盗賊「商人はその秘密を探ろうとしている・・他言するなよ?」
騎士「分かってる」

123 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/06(水) 21:27:42.52 ID:cvdIDg9S0
---商人ギルド---
盗賊「商隊に加わった傭兵はご苦労!!日が暮れる前に給金を貰って解散してくれ!!」
ザワザワ ザワザワ
僧侶「わ〜いお小遣い貰った〜ウフフ」
騎士「意外と良い儲けになるね」
商人「お疲れ様!無事に荷物運び終えてホッとしたよ。今日は宿屋でゆっくり休むと良いよ」
騎士「そうするよ」
商人「僕はこれから情報収集さ。動きがあったら連絡する」
騎士「分かった」
商人「今の選ばれた勇者の行方も情報集めて見る」
魔女「わらわも連れて行って貰えんか?愛しき人を思うと休んではおれんのじゃ」
商人「それは僕もありがたい。護衛にもなるしね」
騎士「じゃぁ・・宿屋で待ってるよ」

124 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/06(水) 21:28:16.64 ID:cvdIDg9S0
---宿屋---
ガチャリ バタン
僧侶「あ〜〜〜〜疲れた〜〜〜〜」
騎士「ずっと馬車に揺られているのも苦痛だね」
僧侶「騎士と2人で居るのもすごく久しぶりな感じ〜ウフフ」
騎士「そうだったね・・今日はゆっくり休もう」
僧侶「わたしね〜商隊にいる間ずっと考えてた事があるの〜」
騎士「なんだい?」
僧侶「この世界はね、元の世界の4〜5年前?でしょ?」
騎士「実感無いけどね・・」
僧侶「元の私たちもこの世界にいる筈だから・・・会ってみたいな〜なんてね」
騎士「そうだね・・・何か変わるのかも知れないね」
僧侶「でも何となく会う事も出来ないのかなとか・・」
騎士「僕は昔自分に会った事は無いから、何をしても会えないのかもしれない」
僧侶「うん・・そう考えると何かを変える為に会いに行きたくなっちゃう」
騎士「・・今起こってる事全部が過去の事だったなんて・・なんか信じられないな」
僧侶「うん」
騎士「僕の目的は・・魔王を探して倒す事だったけど・・見失ってしまいそうだよ」
僧侶「本物の勇者も探さないとね」
騎士「だから僧侶にはずっと付いてきて欲しい・・見失わないように」
僧侶「うん。付いていくよ」
騎士「よし!明日のことは明日考えよう」
僧侶「は〜い」

125 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/06(水) 22:07:35.46 ID:cvdIDg9S0
---数日後---
ドンドン ドンドン
盗賊「おい!居るか?」
騎士「盗賊かい?今カギ開けるよ」
ガチャリ
騎士「何か情報入手したのかな?」
盗賊「あぁ海賊船が入港した。今晩作戦を実行する」
騎士「エルフの娘と勇者の行方は?」
盗賊「海賊船は2〜3日停船するからその間に積み込まれる筈だ。勇者の情報はまだだ」
騎士「そうか・・まずエルフの娘を助けたいな」
盗賊「わかってる。だから僧侶にも少し協力してもらう」
僧侶「え!?どうやって?」
盗賊「魔女と僧侶2人で酒場で働いて貰う」
僧侶「どういう事〜?」
盗賊「海賊が酒盛りを始めたら睡眠薬を盛ってほしいんだ・・海賊船に戻るまでの時間を稼いで欲しい」
騎士「それは魔女と僧侶が危なくないかい?」
盗賊「大丈夫!そこは抜かり無い安心しろ」
僧侶「なんかワクワクしてきた〜ウフフ」
騎士「・・僧侶・・・絶対お酒は飲んだらダメだよ」
僧侶「えええええええ?つまんな〜〜〜〜い」
盗賊「ま、まぁ何とかなる!僧侶は今から一緒に酒場に行くぞ」
騎士「・・・」
盗賊「騎士は夜になったら酒場に来てくれ。それまでは待機だ」
騎士「わかった」
僧侶「ワクテカ ワクテカ♪」

126 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/06(水) 22:08:13.72 ID:cvdIDg9S0
---夜酒場---
ガチャリ ガヤガヤ
マスター「いらっしゃいませー」
騎士「席、空いてるかな?」
マスター「カウンターで良いかい?」
騎士「あぁ・・」
マスター「今日はお店一杯で悪いね・・何飲むんだい?」
騎士「マスターに任せるよ」
マスター「じゃぁエール酒で・・・今日は?待ち合わせか何かかい?」
騎士「まぁ・・そんな所だよ」
(おう!ねーちゃん可愛いなぁウハハ)
(可愛い〜?可愛い〜?もっと言って〜〜ウフフ)
(おらぁ海の男だぜぇぇガハハ)
(これ!さわるでない)
(うぉ〜べっぴんやなぁ〜〜今晩どうや?ガハハ)
盗賊「よう!待ったか?」
騎士「今来た所だよ」
盗賊「あの2人上手くやってるな」
騎士「・・・・」
盗賊「時期に海賊の頭がやってくる・・入ってきたらすれ違って店を出るぞ」
騎士「分かった」
(いいじゃねぇかぁ〜すこし触らせろよ)
(だめ〜〜トランプで勝ったら触らせてあ・げ・る)
(うおおおおおおおお燃えてきたあああああ)
(でも勝負するのはこっちの子ね〜〜ウフフ)
ガチャリ
マスター「いらっしゃいませー」
海賊の頭「よう!ひさしぶりだな!」
盗賊(来た!行くぞ)
騎士「マスターお代はここに置いておくよ」ジャラ
マスター「まいど!!」
盗賊「済まない・・通るよ」スッ
騎士「あ、すいません。通ります」
マスター「またのお越しを〜」

127 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/06(水) 22:08:49.28 ID:cvdIDg9S0
----------------
盗賊「上手く行ったなフフ船長室の鍵だ」
騎士「さすが・・」
盗賊「このまま船着場まで行くぞ」
タッタッタ

128 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/06(水) 22:39:05.89 ID:cvdIDg9S0
---海賊船---
盗賊(見張りは2人だ・・近づいて片付ける・・こい!)
ソロ〜リ ゴスン! ゴスン!
見張り1は倒れた
見張り2は倒れた
盗賊(海賊船に乗れ!)
ソロ〜リ
騎士(誰も居ない様だな)
盗賊(俺は船長室で海図を盗んでくる。お前は積荷の状況を見てきてくれ)
盗賊(10分後に後方のデッキに来い)
騎士(わかった)
ソロ〜リ

129 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/06(水) 22:39:49.00 ID:cvdIDg9S0
---積荷室---
ソロ〜リ
---誰も居ない---
---荷物が積まれてる?---
---エルフの娘はどこだ?---
??「うーん・・・」
---居る!どこだ?---
---あの檻の中か?---
??(だ、だれか居るのか?)
騎士(エルフの娘!!)
エルフの娘(た、助けに来てくれたのか?)
騎士(心配した・・怪我は無いか?)
エルフの娘(うぅぅぅうぅぅぅう・・こ、こわかった)ポロポロ
騎士(今、助けてやる)
エルフの娘(たすけ・・て・・・うぅぅぅぅ)ボロボロ
ガチャ ガチャ
騎士(鍵が掛かってる)
エルフの娘(ここから・・だして・・おねがい)
騎士(鍵を探してくる)
エルフの娘(い、いかないで・・・おいていかないで・・おねがい)
騎士(落ち着いて・・手を握って)ギュゥ
エルフの娘(こわかったょぅ・・)
騎士(・・・・・)---気高いエルフが怯えてる---
エルフの娘(わたしをおいていかないで・・)
騎士(必ず助けに戻る!)
エルフの娘(いや!おねがい!!たすけて・・)シクシク

131 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/07(木) 21:57:35.70 ID:tpGhukMg0
---後方デッキ---
盗賊(遅いぞ!騎士)
騎士(エルフの娘を見つけたんだ)
盗賊(そうか・・)
騎士(檻の鍵が無い・・船長室の鍵と一緒になってないか?)
盗賊(いや・・鍵は一つしか無い)
騎士(鍵を探さないと・・)
盗賊(・・・仕方が無い・・俺が開錠してみる)
騎士(行こう!こっちだ)

132 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/07(木) 21:58:41.14 ID:tpGhukMg0
---積荷室---
シクシク シクシク
騎士(エルフの娘!迎えに来たよ)
エルフの娘「!!!!!!キシャー!!フー!!フー!!」
騎士(落ち着け!!盗賊は味方だ)
エルフの娘「はぁ・・はぁ・・」ブルブル
騎士(大丈夫だ・・・手を握って)ギュゥ
盗賊(・・・無理も無い・・この子は俺の顔を見ている)
エルフの娘(たすけて・・)ブルブル
騎士(盗賊!開錠を頼む)
盗賊(待ってろ・・)カチャ カチャ
騎士(エルフの娘・・・このクロークを羽織って)パサッ
盗賊(・・・僧侶達が上手く時間を稼いでくれてると良いが・・)
騎士(どうしてそんなに焦っているんだ?)
盗賊(船長室の鍵を酒場に居る船長のポケットに戻さないといけない)
騎士(そうか・・)
盗賊(くそ!中々開かねぇ・・)
騎士(エルフの娘・・立てそうか?)
盗賊(無理だ・・抵抗出来ない様に薬を打たれてる・・お前がおぶっていけ)
騎士(・・・)---陵辱の限りだった訳か---
盗賊(よし!開いた)カチャン!
騎士(エルフの娘・・おいで)ヨッコラせ
盗賊(少し作戦を変更する!!海賊船に火を付ける)
騎士(わかった・・)---エルフの娘が居なくなったのを偽装か---
カチ カチ メラメラ
盗賊(そこら辺の荷物に火を移せ・・)メラメラ
騎士(エルフの娘・・しっかり掴まってて)メラメラ
エルフの娘(・・・)ガクガク ブルブル
騎士(目をつぶってて良い)---火が苦手だったか---
盗賊(よし!行くぞ!・・・お前はそのまま宿屋に行け!俺は酒場に戻る)
騎士(わかった・・ありがとう)

133 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/07(木) 21:59:25.48 ID:tpGhukMg0
---裏街道---
タッタッタ
騎士「エルフの娘・・寒くないか?」
エルフの娘「・・・・・」ガクガク ブルブル
騎士「早く宿屋に帰って暖まろう」
エルフの娘「・・・・・」
騎士「もう大丈夫だよ」
エルフの娘「・・・・・」
騎士「・・・・・」
タッタッタ

134 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/07(木) 21:59:58.20 ID:tpGhukMg0
---酒場---
バタン!!
マスター「いらっしゃ・・」
盗賊「た、大変だ!!港が燃えている!!」
(わたひ可愛い〜ウフフ〜みんなもうねちゃうの〜〜ひっく)
(ぐがががががーぐがががががが・・むにゃ)
(もう勝負はやめたいんじゃが・・)
(まだだぁぁ!!まださわってない!!)
マスター「ど、どうされました?」
盗賊「み、港で船が燃えてるんだ!!ここに居る人たちの船じゃないのか?」
海賊の頭「なんだと!!おい!!お前らぁ起きろ!!」
盗賊「早く消火に行かないと大変な事になる!」スッ
海賊の頭「お前らぁ起きんかぁ!!」ガス ガス
盗賊「俺ぁ人集めてくる・・マスターも人を集めてくれ!」
海賊の頭「おぅ悪いな・・お前らぁ行くぞ!!」
盗賊「そこの女2人も一緒に来てくれ!!」
僧侶「は〜い・・・ひっく」
魔女「ではいくかのぅ・・」
盗賊(2人は宿屋に戻ってくれ)ヒソヒソ

135 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/07(木) 22:00:37.12 ID:tpGhukMg0
---宿屋---
コンコン
騎士「誰だい?」
僧侶「わたひ〜ウフフ」
騎士「今開ける・・」カチャリ
僧侶「飲んじゃった〜ふぁ〜〜むにゃ・・」
騎士「早く入って・・」バタン
魔女「おぉエルフの娘を助けてきたのか・・・良かったのぅ」
エルフの娘「・・・・・」ガクガク ブルブル
騎士「魔女・・今日はエルフの娘と一緒に居てやって欲しい」
エルフの娘「魔女様・・・うぅぅぅぅぅ」
魔女「・・・そうか辱めを受けたんじゃの?・・・おいで・・もう大丈夫じゃ」ガシッ
エルフの娘「うぅぅぅぅぅ・・」ポロポロ
魔女「何も言わんで良い・・良い子じゃ・・戻って来れて良かったのぅ」ナデナデ
騎士「それじゃぁ僕と僧侶は向こうの部屋に行くよ」
僧侶「ぐががが・・すぴー・・ぐががが・・すぴー」
騎士「よっこらせっと・・・エルフの娘の着替えは後で持ってくるよ」
魔女「着替えは部屋の外に置いておいておくれ・・今日はもうドアのノックはせんようにな」
騎士「わかった・・じゃぁ魔女・・頼むね」