Part12
87 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/03(日) 15:11:09.34 ID:
Ct4jHmc70
騎士(魔女すごいな全部当ててる)ヒソ
僧侶(でしょ〜わたしもやりた〜い)ヒソ
博打師「ぐああああああイキサマに決まってる!!」
魔女「イカサマなどしておらん・・」
博打師「俺の全財産どうしてくれるんだよ!!」
魔女「それはおぬしが悪いんじゃろう・・」
博打師「!!このアマなめやがって・・」
騎士「まぁまぁまぁ・・次はこの子がやるよ」
僧侶「わ〜い!ウフフ〜どうやってやるの〜?」
魔女「では僧侶に代わるかのぉ・・よっこら」
博打師「お前もイカサマじゃねぇだろうな!」
僧侶「イカサマってな〜に〜?ウフフ〜イカ様?イカ〜様?イ〜カ様?」
博打師「なんでも良い!!このカードより数字が上か下かだ!!いいか?」
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騎士(魔女すごいね・・どうやってカードを見分ける?)
魔女(わらわにはカードが全部見えておる・・それだけじゃ)
騎士(それってイカサマって言うんじゃ・・)
魔女(それは知らぬ・・勝負しようと言うて来たのはアヤツのほうじゃ)
騎士(・・僧侶は大丈夫そうかな?)
魔女(あの博打師はイカサマ師じゃから僧侶では勝てんのぅ)
騎士(ハハ・・・これでトントンか)
魔女(!?そなたの腰巻に紙がはさまっておるぞ?)
騎士(え!?)パサ
”今夜商人ギルド裏へ1人で来い”
騎士「・・・」---これは---
88 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/03(日) 17:19:27.40 ID:
Ct4jHmc70
博打師「うははははははは」
僧侶「ええええええ」
博打師「お譲ちゃんまだやっていくか〜?」
僧侶「最後の最後!!」
博打師「よ〜し!正々堂々勝負だ・・」
僧侶「神様神様神様神様・・」
博打師「うははははは又俺の勝ちだ・・」
僧侶「そんなぁ〜」
博打師「お譲ちゃん次は体掛けても良いんだぜ〜?」
僧侶「ふぇ〜ん」
---宿屋---
カラン コロン
店主「お帰りなさいませお客様。お体はもう大丈夫ですか」
騎士「あぁもう平気だよ。今日は3人一部屋で頼むよ」
店主「それなら大部屋の方へご案内致します。こちらへどうぞ」
スタスタ ガチャリ
店主「それではごゆっくりおくつろぎ下さい」
騎士「ありがとう」
バタン
僧侶「・・・」
騎士「僧侶?気にしなくて良いよ」
魔女「負けるのは最初から分かっておったでのぅ」
僧侶「グスンごめんね〜金貨無駄遣いしちゃって」
騎士「それより何か良い情報聞けたかな?」
魔女「半年ほど前に勇者らしき旅団が来てたという事くらいかのぅ」
騎士「森の町で聞いた話と合致するね・・行き先は聞いてないかい?」
魔女「その情報は無いのぅ・・」
僧侶「でもね〜この砂漠の町から西は砂嵐がひどくて旅には向かないってさ〜」
騎士「そうか・・」
僧侶「騎士の方は何か情報あったの〜?」
騎士「・・いや・・何も」---エルフの娘の事は言えないな---
魔女「エルフの娘が心配じゃのぅ・・」
騎士「しばらくこの砂漠の町で情報を集めよう」
僧侶「うんそうだね〜・・・負けた分は取り返さないと〜」
騎士「いやギャンブルは控えめにしてよ・・」
僧侶「わたしはもうい〜の〜ウフフ今度は魔女さんに任せる〜」
魔女「・・・」
騎士「今日は食事したら休もう・・僕は少し疲れた」
僧侶「は〜い」
89 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/03(日) 17:20:19.39 ID:
Ct4jHmc70
---深夜---
僧侶「ぐがががすぴーぐががすぴー」
魔女「zzz」
騎士「・・・」そろ〜り
ギー バタン タッタッタ
---商人ギルド裏---
??「待ってたぜ遅いじゃねぇか」
騎士「お前は・・闇商人か?」
??「まぁあせるな・・こっちに来い」ギギギギ
騎士「こんな所に階段が・・」
??「おい!武器は預かる・・よこせ」
ガチャ ドサ
??「よし付いて来い」
90 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/03(日) 17:21:02.20 ID:
Ct4jHmc70
---商人ギルド地下---
??「連れてきたぜ」
??「やぁ」
騎士「お前が闇商人か?」
??「困るんだなぁここら辺で嗅ぎまわられちゃ」
騎士「闇商人に聞きたい事が・・」
??「君みたいのが要ると商売に影響が出るんだよ」
騎士「質問に答えて欲しい」
??「僕が・・世間で言う闇商人なんだけどその名前は本当は違う」
騎士「どういう事だ?」
??「僕はどちらかというと正義の味方さ」
騎士「顔を見せれないのか?」
??「そうだね顔が割れるのは良くない」
騎士「エルフの娘を探してるんだ・・ここに売られた筈」
??「さぁ?僕は商品の中身までは確認してないよ」
騎士「昨日か今日に大きな荷物の取引はしてないかい?」
??「さて・・どうして僕が一方的に情報を提供するんだい?」
騎士「取引したいのか?ならエルフの娘を買い戻す」
??「はは〜んこれは良いお客様だね」
騎士「エルフの娘を知っているな?」
??「さぁね・・僕はお金に興味は無い」
騎士「何が欲しい?」
??「情報さ・・・どうしてエルフの娘を追う?」
騎士「仲間だからだ」
??「ハハハ面白い!!どうやってエルフを仲間にした?」
騎士「待ってくれ・・・エルフの娘は無事なのか?」
??「さぁね・・・でも情報をくれたら出来る限りの事はしてあげよう」
騎士「信用できない」
??「ならこれならどうかな?」ファサ
騎士「・・・やっぱり君か」
商人「盗賊!この人は大事なお客さんだ。顔を見せてあげな」
盗賊「・・・」ファサ
騎士「!!!!!!!!!」---師匠?---
91 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/03(日) 17:22:21.61 ID:
Ct4jHmc70
商人「さてこれで対等だね」
騎士「君達は一体・・・?」
商人「どうしたんだい?おどろいた顔をして・・そんなに意外だったかな?」
盗賊「変な真似はしない事だ・・俺達を倒してもここから出ることは出来ないぞ」
商人「あぁ盗賊の言ってる通り・・出る方法は僕達しか知らない」
騎士「取引・・・どうすれば良い?」
商人「そうだな・・エルフを追ういきさつをまず教えて」
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商人「・・・という事はそのエルフのオーブがあればエルフを仲間に出来るって事か」
騎士「だがオーブは渡せない」
商人「よし!約束だエルフの娘の行き先を教えてあげる」
騎士「・・・」
商人「今朝方エルフを買い取ったんだけど・・もう商隊で南の中立の国に送った」
商人「さてここから取引だ」
商人「エルフが買い取られた先は知りたくないかい?」
騎士「君が買い取ったと・・」
商人「僕は仲介してるだけさ・・どうだい知りたくないかい?」
騎士「・・・教えて欲しい」
商人「条件は・・・同士になる事」
騎士「なに!!?」
商人「そうすればエルフのオーブも僕の手に入ったも同じだ」
騎士「そ、それは・・・」
商人「な〜に心配しなくても良いよ。僕達はどちらかというと正義の味方さ」
騎士「・・・・・」
商人「君にあと2人美人な仲間が要る事も知ってる。町での安全も保障するよ」
騎士「信用していいのか?」
商人「盗賊!カギを!」
盗賊「ここのカギだ」ポイ
騎士「・・・」パス
商人「取引成立かな?じゃぁ・・エルフが買い取られた先は・・」
騎士「先は・・」
商人「王国さ」
騎士「王国?」
商人「そう。エルフを捕まえて売買してるのは始まりの国、終わりの国、中立の国、機械の国・・それぞれの王国さ」
騎士「なぜ王国がエルフを・・」
商人「その秘密を暴くのが僕の仕事だよ。だから君の協力が欲しい・・・エルフを仲間にできる・・ね」
騎士「もう少し詳しく・・」
商人「それは明日にしよう。宿屋に仲間がいるんでしょ?」
騎士「わかった」
商人「明日、人目につかないように仲間をここに連れておいで」
94 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/03(日) 22:31:43.94 ID:
Ct4jHmc70
---宿屋---
そろ〜り そろ〜り ギー
騎士「!!」ビクッ
僧侶「どこに行ってたの!!!」プン
騎士「いあ・・眠れなかったから散歩を・・」
僧侶「クンクン・・クンクン」
騎士「犬かい?」
僧侶「隠し事はない?」
騎士「う、うん・・・実は」
---カクカクシカジカ---
僧侶「わかった〜ウフフでもね〜わたしに隠し事はしないでね?」
騎士「わかってるって・・」
僧侶「今日はもう遅いから寝よ〜?」
騎士「うん」
僧侶「だっこー」
魔女「zzz・・・うるさいのぅ静かにしてくれんか?」
95 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/03(日) 22:32:48.79 ID:
Ct4jHmc70
---商人ギルド地下---
商人「やぁみんな来たね」
騎士「言われた通り仲間を連れてきたよ」
商人「じゃぁ今の状況を説明する前に・・・自己紹介しよう」
商人「僕は見ての通り商人・・と言うのは表の顔で裏では情報屋さ」
商人「世間では闇商人とか言われてるけど取引するのは主に情報だ」
盗賊「俺は盗賊。商人の右手だ。影武者にもなっている」
僧侶「私は僧侶〜ウフフ騎士の従士なの〜」
魔女「わらわは愛しき人を探す魔女じゃ」
商人「みんなヨロシク!」
僧侶「よろしくね〜」
商人「さて・・昨日はどこまで話したっけ・・そうそう王国の話だ」
商隊で運ぶ物は色々な物があってね
何に使うか分からない様な物は大体王国が絡んでるんだ
エルフの売買も王国が絡んでる
そういう物を合わせて見ると
どうやら何かの兵器を造ろうとしている様に見える
多分戦争の道具だろうね
僕はそれを何処で造っているかが知りたい
96 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/03(日) 22:33:30.87 ID:
Ct4jHmc70
商人「明日から大事な荷物を南の中立の国へ運ぶ仕事がある」
商人「それを君たちに護衛して貰いたい。今回は僕も行く」
騎士「エルフの娘の事は・・」
商人「あぁ方向は同じだよ」
騎士「無事なんだよね?」
商人「商隊は現地に運ぶまでが仕事さ。その後の事は商人ギルドは関わらない」
騎士「王国に渡った後に連れ出せって事かな」
商人「そこは任せるよ」
僧侶「話がよく分からないんだけどエルフの娘は売られちゃったの〜?」
商人「僕が賊から買い取って王国に売ったと言った方が良いかな」
僧侶「ひどい〜」
商人「ハハむしろ助けたと言ってよ賊に捕まってる内は陵辱され放題だから」
僧侶「ねぇ陵辱ってなに〜?」
騎士「・・・」
商人「まぁ中立の国までは20日くらい掛かるからその間は命の危険はないよ」
魔女「良い娘だったのにのぅ・エルフと人間の和を論じておった」
商人「それは悪い事をした・・でもこっちも商売でね」
騎士「明日ここを出発する予定で良いかな?」
商人「日の出の前に出るから準備して置いて」
97 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/03(日) 22:34:02.06 ID:
Ct4jHmc70
---宿屋---
僧侶「あの商人さん信用して良いのかな〜?」
騎士「今は信用するしかないかな・・・情報屋だし勇者の事も知ってるかも」
魔女「まだ勇者の事は聞いておらんのかえ?」
騎士「何か聞く度に条件を出されるんだ」
僧侶「情報を商品にする商人かぁ・・なんか怖いなぁ」
騎士「でも悪い人には感じ無いんだ。それと・・・」
僧侶「ん?」
騎士「あの盗賊・・・多分僕の師匠だ」
僧侶「ええええええ!!」
騎士「本人はまだ知らない・・・」
魔女「ほぅなにやら起きそうな予感がするのぅ・・」
騎士「師匠は昔僕に似た仲間が居たって言ってた・・まさか僕だとは・・」
魔女「不思議と何をしても・・辿り着く所は決まっておるのかものぅ」
---退役した衛兵隊長はウソだったのか---
98 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/03(日) 22:34:40.04 ID:
Ct4jHmc70
---商隊---
盗賊「よし傭兵隊は荷馬車の前後に二手に別れて配置してくれ」
盗賊「各馬車の配置は・・・」
僧侶「盗賊さんなんかすご〜い指揮してる〜」
商人「僕の影武者だよ。僕は商人の振りして紛れ込んでる」
僧侶「へ〜何か危ない事でもあるの?」
商人「顔が割れたく無いだけさ」
僧侶「でも盗賊さんが顔割れちゃうよね?ウフフ」
商人「それで良いんだ。僧侶と魔女は僕と同じ馬車に乗って僕を守る」
僧侶「騎士は?」
商人「騎士は盗賊と一緒だ。盗賊の用心棒って事になってる」
魔女「えらく偽装するのだのぅ」
商人「今回の荷物はそれだけ危ないって事だよ」
僧侶「何を運んでるの?」
商人「さぁねヒミツだよ」
盗賊「出発!!」
ガラガラ ガラガラ
99 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/03(日) 22:35:16.45 ID:
Ct4jHmc70
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盗賊「どうだ?商隊の感想は?」
騎士「思ってたより大規模だったから驚いてる」
盗賊「これ位の数が居ないと安全に運べ無いくらい襲撃がある」
騎士「荷馬車含めて馬車が・・20くらいかな?」
盗賊「これからは暫く馬車の旅が続く。暇潰しも考えておけよ?」
騎士「あぁそうだな・・ところで今回は何を運んでるんだい?」
盗賊「それは商人に聞いてくれ。教えてくれんと思うがな」
騎士「そうか・・エルフの娘もこういう風に運ばれてるのか」
盗賊「・・・」
騎士「そういえばどうして気球を使わないのかな?」
盗賊「気球は襲われた時に荷物を破壊してしまうからだ」
騎士「襲われる?空で?」
盗賊「今回の場合特に空は危ない」
騎士「・・・気になるな」
盗賊「それほど危ない物を運んでるのは間違いない」
騎士「そうか・・何も起こらなきゃ良いが」
100 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/03(日) 22:36:20.32 ID:
Ct4jHmc70
---夕方---
盗賊「今日はここで野営する!馬車を寄せてキャンプを作れ!!」
えっさ ほいさ えっさ ほいさ
僧侶「騎士ぃ〜そっちの馬車は楽しい?」
騎士「まぁまぁだよ」
僧侶「商人さんスゴイんだよ〜トランプの勝ち方教えてもらった〜」
騎士「良かったじゃないか」
僧侶「ウフフ〜」
盗賊「おい!騎士!チョッと運動しないか?」
騎士「ん?」
盗賊「模擬選だ。そこの木の棒で立ち回りやって見よう」
騎士「あぁ良いよ」---久しぶりだな師匠とやるのは---
盗賊「腕には自信があるんだろう?いくぞ?」
騎士「来い!!」
カン カン コン
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盗賊「お前やるなぁ・・はぁはぁ」
騎士「そっちも!」---懐かしい---
盗賊「お前息切らしてないな?はぁはぁ本気でいくぞ!!」
カン カン コン
フラリ スッ ピタ
騎士は盗賊の背後に回って木の棒を首に突きつけた
盗賊「ゴクリ・・お前その動き・・アサシンスタイル」
騎士「これは僕の師匠から教わったんだ」
盗賊「ほーすごい師匠だな・・どうやってやるんだ?」
騎士「目の盲点に入るように・・こうやって・・こう」
盗賊「もう一回頼む」
騎士「視線の中にこうやってチラつかせて・・ここに入る」
盗賊「もう一回だ」
---僕が教えたのか---