Part11
74 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/03(日) 00:59:47.18 ID:
Ct4jHmc70
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騎士「エルフの娘!!危ない!!逃げろおお」
エルフの娘「!!?え」ダッ
賊1「おっと逃がさねぇぞ!」ギュゥ
エルフの娘「は、離せえぇ」
賊1「俺と一緒に網かけろ!!」バサ
エルフの娘「くぅぅ」ジタバタ
賊2「ひゅひゅー大成功かぁ〜」
賊3「縄もってこい縄ぁ!」
賊4「おい!気球に乗ってる奴なんか騒いでんぞ?」
賊2「放っとけ!」
エルフの娘「お前ら!触るな!」バタバタ
賊1「おいおい暴れんなよ。もうお前は捕まってんだ大人しくしろ!」
賊2「薬打っちまうぞ?」チク
賊1「おぅ早く打て暴れてしょうがねぇ」
エルフの娘「や、やめろお!」
賊4「おい!見ろよ気球から1人落ちたぞ!」
ドサ!!
賊3「あの高さじゃ動けんだろ・・馬鹿だな」
エルフの娘「ハァハァ・・くぅ」バタバタ
賊1「わっぱ掛けろわっぱ!」
賊2「おい!こいつは上玉だぜ?」グイグイ
エルフの娘「んーーーんーー」パタパタ
賊1「おい担ぐぞ!手を貸せ」グイ
エルフの娘「ンフッンフッ」パタ
賊3「すげぇこりゃかなり若いエルフだ」
賊1「お前傷つけんなよ?」
賊4「お、おい!落ちてきた奴動いてんぞ」
賊1「ずらかるぞ!!早く来い」
わっせ わっせ わっせ・・・
77 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/03(日) 11:59:08.93 ID:
Ct4jHmc70
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騎士「エルフの娘!!危ない!!逃げろおお」
僧侶「え!?ど、どうしたの?」
騎士「僧侶!気球の高度を下げてくれ!」
僧侶「う、うん」グイ
プシュ プシュー
騎士「くそ!間に合わない!」
僧侶「そんなに早く動かないよ〜」アセアセ
騎士「飛び降りる!砂漠の町の宿屋で待っててくれ!」
僧侶「え?あ・・・だめ!まだ高いよぅ〜」
騎士「グッ」トウッ・・・
僧侶「あああ!待って〜・・」
魔女「・・・言われた通りにするのじゃ・・ここは危ない」
僧侶「騎士ぃぃぃぃぃ」
フワ フワ フワ
78 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/03(日) 12:00:31.03 ID:
Ct4jHmc70
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ドサ!!
騎士「がはぁ」
騎士は落下ダメージを受けた
騎士(ぐぅ・・間に合うか・・)ヨロヨロ
賊4「お、おい!落ちてきた奴動いてんぞ」
騎士(足が・・思うように動かない!!折れたか?)ヨロヨロ
賊1「ずらかるぞ!!早く来い」
騎士「待て!!」ヨロヨロ
わっせ わっせ わっせ
賊4「おい!あいつ追いかけてくるぞ」
エルフの娘「・・・」グッタリ
賊1「アレを使え!」
賊2「アレっすか!」カチ シュー
騎士「!!なんだ?くそ前が・・」
もくもくもくもくもくもくもく
賊1「よし!こっちに来い!」
騎士「待てええぇぇ!!くそう」
賊1「撒いたか?」
賊2「あさっての方向に走っていったぜ・・」
騎士「・・どこ行った!?」
騎士「くそう!!エルフの娘・・」
騎士「うおおおおおぉぉぉ」
79 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/03(日) 12:01:20.76 ID:
Ct4jHmc70
---砂漠の町宿屋「夜」---
店主「お客様・・お連れ様をお待ちですか?」
僧侶「うん・・」ソワソワ
店主「今日はもう遅いのでお部屋の方でお待ち下さい」
僧侶「でも・・」
店主「お連れ様がお見えになりましたらお部屋の方までご案内しますので」
僧侶「・・・」
魔女「僧侶・・お前も休め・・」
僧侶「・・・」トボトボ
---翌日---
ズル ズル ズル
僧侶「騎士?騎士ぃ?」タッタッタ
騎士「あ、あぁ僧侶か・・」
僧侶「大丈夫?・・・ひどい傷・・」
騎士「大丈夫さ・・それよりエルフの娘を・・助けれなかった」
僧侶「店主さ〜ん!お願い手伝って〜!」グイ
店主「おぉぅ・・こりゃ大変だ・・早く部屋の方へ」グイ
80 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/03(日) 12:02:20.10 ID:
Ct4jHmc70
---部屋---
僧侶「回復魔法!回復魔法!回復魔法!」ボワー
騎士「ありがとう僧侶・・もう大丈夫だよ」
魔女「無事でよかったのぅ・・」
僧侶「うぇ・・うぇ・・ふぇ〜ん」
騎士「あぁ心配かけて済まない」
魔女「それでエルフの娘はエルフ狩りに会ってしまったのか?」
騎士「森の周辺を探したけど・・逃してしまった」
魔女「この周辺ではこの砂漠の町にしか行く所はあるまい?」
騎士「この町で情報を集めないと・・」ててて
僧侶「まだ動かないで!回復魔法!」ボワ
騎士「・・・このままだとエルフの好意を仇で返す事になってしまう」
魔女「そうじゃな・・無事だと良いが・・」
騎士「この町はどうやら盗賊に溢れててあまり安全じゃ無さそうだ・・」
魔女「そうじゃな・・昨日も金貨の入った袋を盗まれそうになったわ」
騎士「大丈夫だったのかい?」
僧侶「絡まれた直後にその盗賊さん目の前で消えたの〜」
騎士「魔女・・・どおりで肌の艶が」
魔女「少しだけじゃよ・・」
騎士「そうか・・わかった・・こうしよう!」
僧侶「??」
騎士「僕は1人で酒場に行って情報を集めてくる」
騎士「僧侶と魔女は2人で一緒に町で情報を集めて来て」
僧侶「え〜?別行動?」
騎士「酒場は女連れで行くと面倒が起きやすいんだ・・ガマンして」
僧侶「・・わかった〜」シュン
騎士「それから2人ともフードで顔を隠して置いた方が良い」
魔女「そうじゃのぅ・・・美女2人を放ってはおかんじゃろぅ・・」
僧侶「!!美女?ウフフ〜良い言葉〜〜」
騎士「よし!僕はもう大丈夫だから早速行動しよう!」ヨッコラ
僧侶「ねぇねぇわたしって美女かな〜?」
魔女「・・・・・」
騎士「・・・夜、宿屋で会おう!」
僧侶「ねぇねぇ・・」
81 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/03(日) 12:55:17.13 ID:
Ct4jHmc70
---酒場---
カランカラン
マスター「おやおやこんな昼間から酒場かい?」
騎士「良い話が聞けないか来て見たんだ」
マスター「まぁ構わんが・・あまり聞きまわらん方が・・」
騎士「良いんだ・・儲かる情報無いかな?」
マスター「まぁ・・・まず酒でも飲めや」
カランカラン ドヤドヤ
野郎1「よう!マスター今日は付けを払いに来たぜ!」
野郎2「はっはー最高だぜ」
野郎3「ぼろ儲けぼろ儲け」
野郎4「これでしばらくは遊べるなぁハハー」
マスター「景気が良さそうだな!いつもの酒で良いか?」
野郎1「あ〜それで良い!あと女も頼むわ!」
ドヤドヤ
マスター「さぁこれでも飲みな・・ホップ酒だ」
騎士「ありがとう・・あの4人組みは?」
マスター「常連さんだよ・・関わらない方が良い」
騎士「ぼろ儲けだとか言ってたが?・・・」
マスター「さぁな・・薬でも運んでるんじゃないか?」
騎士「砂漠の町では人身売買とかも流行ってるのかい?」
マスター「シッ・・・そんな話を人前でするもんじゃねぇ」
騎士「あるんだな?」
マスター「さぁな・・俺は酒場のマスターだ・・他人のことをベラベラしゃべって良い身分じゃねぇ」
(ハハー俺のいちもつをぶっこんだら大人しくなりやがってよ・・)
(こんな経験めったにできねぇよなぐあっはは)
(おう!女がきたかぁ・・かわいがってやんよ)
(おいおい嫌がんなよやさしくくるからよぅハッハー)
(金なら・・おらぁ余るほどもってんぞひひひ)
(いいからこっち来いよおら・・また開けぇ)
82 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/03(日) 12:55:45.09 ID:
Ct4jHmc70
マスター「・・・とまぁこういう町だ・・・旨い話が聞きたいんなら商人ギルドに行くと良い」
騎士「商人ギルド?」
マスター「表向きは商人ギルドだが・・・裏ではこの辺りを牛耳ってる」
騎士「そうかい・・情報ありがとう」
マスター「絡まれる前に店を出た方が良いぞ・・」
(おれぁあのエルフの体が忘れられねぇ・・)
(お前は速攻終わったじゃねぇか・・えらそうにすんな)
(んだとゴラーギッタギタのボッコボコにすんぞ?ゴラ)
(まぁまぁここの女に忘れさせてもらえやウワッハ)
騎士「!!!」ガタン
マスター「おいおい・・あんまり大きな音を立てちゃ・・」
スタスタ チャキリ
野郎1「んあ?んーだお前?」
野郎2「おい!こいつ武器に手ぇ掛けてんぞ」
野郎3「俺達に立て付こうってのか?んあああ!?」
野郎4「おい!えらそうに立ちはだかってんじゃねえぞ」ドガ ガチャン
女「きゃああああ」バタバタバタ
マスター「・・・お、おい・・やるなら外でやってくれぇ」
騎士「お前達に用がある・・・外に出ろ」
野郎1「ほーーーー言うじゃねぇかギッタギタのボッコボコにすんぞごら」
83 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/03(日) 12:56:41.25 ID:
Ct4jHmc70
---酒場裏---
騎士「・・・」
野郎1「俺達をこんな所に呼び出したからには・・落とし前つけてくれるんだろうな」
野郎2「折角の良い雰囲気をぶち壊しにしやがって」
騎士「エルフの娘をどこにやった?」
野郎1「なんだとゴルァ!!」
野郎3(おい!こいつ気球から落ちた奴じゃねぇか?)ヒソ
野郎4(そんなわけねぇだろ・・こいつぁピンピンしてるじゃねぇか)ヒソ
野郎1「お前は何様だ?んああああ?」
騎士「言っても分からない様だな・・」スラン チャキリ
野郎1「ハハアアアアアアア!!!やるつもりだな?」
野郎2「やっちまえ!!」ダダ
キーン
騎士は野郎2の攻撃をパリーした
騎士「・・・」フラリ スッ ゴスン!
騎士は野郎2の後ろを取り後頭部を打撃した
野郎2「うが・・・・」バタン
野郎1「ヤローやりやがったなああああ」
チャキリ
騎士「もう一度言う・・エルフの娘をどこにやった!!?」
野郎1「うるせえぇ!!」
カーン カーン キーン ゴスン!
野郎3は倒れた
カーン キーン キーン ゴスン!
野郎4は倒れた
野郎1「くぅ・・・お前は誰だ!」
騎士「俺は本気だ」ズン グサッ
野郎1「ぐああああぁ・・・足が・・足がぁぁ」
騎士「エルフの娘をどこにやった!」
野郎1「や、闇商人に売っちまった・・」
騎士「何処にいる?」グイ
野郎1「ぐあああああ・・し、商人ギルドの地下だ・・」
騎士「・・・・・」
野郎1「ふはは・・お、お前はあのエルフの男か?」
騎士「だったら何だ?」
野郎1「も、もう回しちまったぜハハーー悔しいかぁ」
野郎「だまれ!!」ボカッ
野郎1「っつ・・・最高の女だったわうははは」
ゴスン ボカン ドス ドス グダ
野郎「・・・・・」
---なんだこの腹から湧き出てくる怒りは---
84 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/03(日) 15:08:58.17 ID:
Ct4jHmc70
---商人ギルド---
ガチャリ バタン
商人「はいはい!どのようなご用件で・・」
騎士「あぁ・・すいません・・あの」
商人「見かけない顔ですね〜〜旅人さんですか?」
騎士「あぁ・・はい」
商人「仕事を探しに来たんですね!良い仕事がありますよ〜」
騎士「いや・・・」
商人「あれ?違いました〜?」
騎士「・・ここの地下に闇商人が居ると聞いて来たんですが・・」
商人「はぁ??地下なんて無いですよ?」
騎士「いや・・・」
商人「お客さん〜変な情報掴まされたみたいですね」
騎士「ここは商人ギルドじゃないんですか?」
商人「・・そうですけど闇商人なんて聞いた事ないですよ」
騎士「・・・」---騙されたか---
商人「商人ギルドでは商隊を組むためのあっせんをしております」
騎士「・・そうですか」
商人「今丁度商隊の募集をしてるんですよ」
騎士「商隊で運ぶ荷物はどんな物が?」
商人「まぁ・・・色々な物がありますけど・・儲けの良い仕事はなかなか・・」
騎士「その・・運ぶ荷物の事だけど」
商人「商人ギルドで管理していますけど・・何か?」
騎士「・・その・・人身売買とかは?」
商人「はぁ?そんな物あるわけ無いじゃないですか〜ハハハ」
騎士「では商隊の主な行き先は?」
商人「南にある中立の国を経由して、その先は始まりの国と終わりの国、それから機械の国に運びます」
騎士「そうですか」
商人「商隊の傭兵はいつでも募集してますので、必要でしたら尋ねに来て下さい」
85 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/03(日) 15:09:29.01 ID:
Ct4jHmc70
騎士「・・わかった・・・最後にもう一回」
商人「はい?」
騎士「本当にここに地下は無いんですか?」
商人「ハハハ本当に無いですよ。なんなら入ってもらっても良いですよ」
騎士「ちょっと見せてくれるかな?」
商人「お客さん・・・疑り深いんですねぇ・・どうぞ」ガチャリ
スタスタ
騎士「・・・」---荷物は沢山あるけど怪しそうな物は無いな---
商人「お客さん!荷物には触らないでくださいね!」
騎士「はい・・」---地下に行けそうな階段も無い---
商人「もう気が済みましたか?」
騎士「わざわざありがとう」
商人「いえいえ。ご用件はよろしかったでしょうか?」
騎士「あぁ・・もう良いよ。用があったら又来ます」
商人「はい!いつでもお待ちしております」
86 :
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/03/03(日) 15:10:16.12 ID:
Ct4jHmc70
---町道---
テクテク ドスッ
騎士「!!!」
男「おぅすまねぇ急いでるんだ」タッタッタ
騎士(スリに気をつけないとな・・・金貨はっと・・よし大丈夫)
テクテク テクテク
---なんか怒りが収まらない---
---あの野郎達は何処に行ったんだろう---
---もう一度突き止めてやりたい---
テクテク テクテク
僧侶「あ!!騎士ぃ〜〜〜」タッタッタ
騎士「お!?僧侶」
僧侶「ねぇちょっと金貨ちょうだい〜ウフフ」
騎士「あ、あぁ良いけど・・どうしたんだい?」ジャラ
僧侶「アレ〜なんか怖い顔してる〜〜怒ってるの〜?」
騎士「いや・・・なんでもないんだ」
僧侶「ねぇあそこでね〜賭けトランプやってるんだ〜」
騎士「ん?あんまり関わると危ないよ?」
僧侶「魔女さんがすごいの〜わたしもやって見たいな〜って」
騎士「へぇ・・どれどれ」
博打師「・・・また当たり」
魔女「わらわはもう止めたいのじゃがよいか?」
博打師「おいおい勝ち逃げしようってのかよ・・待ってくれよ」
魔女「それはさっきも聞いたがのぅ〜」
博打師「あと3回だ!3回やって今度こそ終わりだ!良いか!」
魔女「仕方が無いのぅ・・・」
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