Part26
1 :
代理: [sage] 2008/10/26(日) 03:41:20.73 ID:IkhLswg0
■ 冒険の書(前々回ログ)
http://nanabatu.web.fc2.com/new_genre/souryo_yuukiwodasite_thre.html
■ セーブのメモ
・女僧侶 Lv29 まほうのほうい、ぎんのかみかざり、
まほうのたて、モーニングスター
(ホイミ、ニフラム、すなかけ、ピオリム、
てんしのちゅー、マヌーサ、ラリホー、キアリー、バギ
マホトーン、おせっきょう、ベホイミ、ザメハ、
キアリク、ルカナン、ぱふぱふ、バシルーラ、ザキ、
ザオラル、バギマ、しんじるこころ、ザラキ)
・盗賊 Lv29 くろしょうぞく、くろずきん、まほうのたて
ほのおのブーメラン、ゆめみるルビー
(おもいだす、タカのめ、フローミ、とうぞくのはな、みがわり
しょくりょうさがし、アバカム、しのびあし、レミラーマ、
メタルぎり、あきらめないこころ)
・女魔法使い Lv8 マジカルスカート、とんがりぼうし、
まふうじのつえ、スライムピアス
(メラ、スカラ、ヒャド、ギラ、きょうはく、スクルト、
リレミト、ことばぜめ、イオ、ボミオス、ルーラ、
ベギラマ、マホトラ、スターライトブレイカー(メラミ)
でまかせ、インパス、トラマナ、ヒャダルコ
バイキルト、イオラ、マホカンタ、ラナルータ
あこがれるこころ)
2 :
代理: [sage] 2008/10/26(日) 03:42:15.44 ID:IkhLswg0
■ あらすじ
毎日ルイーダの酒場での就職活動でよどんでいた
女僧侶はVipの相談スレの励ましを受けて旅立った。
面倒見の良い姉御肌の女盗賊、腹黒ロリ&ボクっ娘の
女魔法使いという仲間を得る女僧侶。
盗賊の幼なじみである勇者を追いかける冒険の日々だが
ひょんなことからアッサラームで就職してしまった
女僧侶を残して二人の仲間は旅を続けることに。
寂しさの中で自分にとっての大事なもの、仲間を
思い出した女僧侶は二人を追いかけて新しい旅を
開始する。ポルトガで再開を果たした三人は船を
手に入れ世界各地へ情報をあつめ、やがてレイアム
ランドで勇者と邂逅を果たすのであった。
しかし三人を振り切ってバラモス城へとラーミアで旅立つ勇者。
三人の旅はここがゴールなのか?
Vipのスレに相談しながら冒険する無職女僧侶の冒険っ。
■ 楽しむためのお供
冒険気分の地図アプレット
http://labs.smartnetwork.co.jp/dqmap/dq3/
4 :
パー速民がお送りします: [] 2008/10/26(日) 03:46:27.97 ID:
1ADtgHEo
あんがとう! いや、まじで青くなったよ。
中途半端なところで規制されて。
こっちは人が少ないって云う話だけど、
実際パート3になってたわけだし、
いいきっかけだったのかな。
この板って、サルとかどうなってるんだろうね。
20 :
パー速民がお送りします: [] 2008/10/26(日) 14:48:52.54 ID:
1ADtgHEo
おはようございます(´∇`)ママレードです。
一晩明けたけど、規制はやっぱり規制。
そうそう簡単に解除なんてされません。ですよねー。
(突っ込みにレスしながら冒険って云う)
スレのテーマ的に人がいなくなるのは痛いのですが
一ヶ月も引っ張るのはアレなんで、ここ、
パー速でケリをつけさせてもらおうと思います。
混乱させちゃってすみません。
ここの連投とか細かい数値はまだわからんので、
調査がてら3スレ目冒頭から投下して行きます
まだ2シーン目だしね。
よろしかったら、こちらでもお付き合いください。
>>あっちの133
かわいいっす! GJ!
どっちもくれww
21 :
パー速民がお送りします: [] 2008/10/26(日) 14:49:26.71 ID:
1ADtgHEo
――ラーミアの背中で
びゅうううーっ
勇者「……」
幼竜王「……」
勇者「すげぇな」
幼竜王「はいでつ」
勇者「すげぇ高い。おい、アリアハンだ。あんなに小さいぜ」
幼竜王「はいでつ」
びゅうううーっ
勇者「……」
幼竜王「……」
勇者「寒いなー。メシもってくりゃよかったな、りゅうおー」
幼竜王「……いいんでつか?」
勇者「はん?」
幼竜王「あれで、よかったでつか?」
22 :
パー速民がお送りします: [] 2008/10/26(日) 14:49:38.94 ID:
1ADtgHEo
勇者「いーんだよ。あんなやつら足手まといさ」
幼竜王「……」
勇者「そもそもさ、俺はこの世界が嫌いだし、
生きてる人間はみんな嫌いなんだよ。嫌いだから
こちとら引きこもりやってんだっての。
勘違いしちゃいけないぜ。
こっちからお断りだからやってるんだぜ?」
幼竜王「……」
勇者「……だってさ」
幼竜王「?」
勇者「あはははっ。あはははっ」
勇者「持ってるんだよ。俺はCapture Codexを!
『世界の書』、『攻略本』をなっ。判るのさ。
アイテムの場所も、敵の強さもっ。やまびこの笛?
いらないね。オーブの場所なんて始めっから判ってたよ。
メタルスライムでレベルを上げて、すごろく場で
儲けるのだって簡単さ。知ってるんだからな」
23 :
パー速民がお送りします: [] 2008/10/26(日) 14:49:50.61 ID:
1ADtgHEo
勇者「バラモスはさ。地上の魔王だ。
地上の魔王でしかないんだぜ。
この後どうなるか知ってるか?
勇者一行は、バラモスを倒す。しかし本当の大魔王は
ゾーマって云うんだ」
勇者「ゾーマは地下世界から地上侵攻を狙っている。
バラモスより何十倍も強いやつさ。
勇者は……。
勇者たちは、ゾーマと戦うために『ギアナの大穴』から
その身を投げる。地下世界へ行くために」
勇者「地下世界へたどり着いた勇者一行はその地でも
冒険を繰り広げてゾーマを倒す。
ゾーマを滅ぼして、二度とこのようなことが起きないように」
勇者「地上への穴をふさぐんだ」
幼竜王「え……」
勇者「帰れないんだ。一方通行なんだよ」
24 :
パー速民がお送りします: [] 2008/10/26(日) 14:50:02.56 ID:
1ADtgHEo
勇者「だから。勇者は一人じゃなきゃいけない」
勇者「故郷に戻れない勇者は、俺でなきゃいけないんだ。
勇者になるのは、引きこもりの俺が一番なんだ。
俺はこんな世界大っ嫌いだ。
こんな世界に住んでるやつで好きなやつなんて誰一人いない。
この世界は猫のうんちだよ。
勇者がいなくなって、勇者がいなくなることで
猫のうんちとして続いていくんだ。
なら俺は猫のウンチみたいに捨ててやる」
幼竜王「勇者?」
勇者「『ここに居ていいよ』だって? 甘えたこと抜かすなよ。
そんな場所があるヤツは、この世界で平和に暮らせばいい!
灯すべき明かりを灯し、暖かい布団を暖め、
美味しいご飯を家族と一緒に美味しく食べやがれ!
俺は地下世界へ行く。
この世界には勇者は居なくなる」
勇者「ある日を境に魔王が消えて、魔物はゆっくり去っていく。
みんなはコンビニのおでんをつつきながら『そういえば
魔物なんて出てたときもありましたね』って話し合うんだ。
勇者の事は誰も思い出さない。そんなものは初めから
いなかった。そういう世界になるんだ。
そういう世界で平和につつましく生きていやがれっ」
幼竜王「勇者ぁ」
25 :
パー速民がお送りします: [] 2008/10/26(日) 14:50:24.52 ID:
1ADtgHEo
勇者「俺は……。だから……」
(……ボクもお嫁さん候補にしてくださいです)
勇者「あんなやつら」
(その一箇所だけなら、守れるかもしれないから)
勇者「あんな弱ちいやつら」
(それであたしを連れて行くんだっ。
あんたが行くところならどこまででもなっ)
勇者「大っ嫌いだっ……」
びゅうううーっ
幼竜王「……ぅぅ」
勇者「……」
びゅうううーっ
勇者「見ろよ。あの霧の中に……
バラモス城があるんだぜ」
26 :
パー速民がお送りします: [] 2008/10/26(日) 14:51:10.87 ID:
1ADtgHEo
――レーベの村、盗賊の家
盗賊「……」
女僧侶「盗賊さん」
盗賊「……」
女魔法使い「盗賊のお姉ちゃん……」
女僧侶「……」
女魔法使い「ご飯、ここに置いておくのです」
盗賊「……」
ぱたん
女魔法使い「お姉ちゃん、辛そうです」
女僧侶「うん。そうだね……」
女魔法使い「……」
女僧侶「……」
女魔法使い「もう……終わりですか……」
27 :
パー速民がお送りします: [] 2008/10/26(日) 14:51:24.18 ID:
1ADtgHEo
女魔法使い「ボクたちの旅はここがゴールですか……」
女僧侶「……」
女魔法使い「ここが、ボクの『いていい場所』なんでしょうか?
ボクは……幼いときの記憶とか……
あんまり覚えてないので……。
自信がなくて……」
女僧侶「……」
女魔法使い「ここは魔物が少なくて……。
今までいた中では一番安全だとは、思うのです。
僧侶のお姉ちゃんもいます。
元気が無いけれど、盗賊のお姉ちゃんもいます。
お布団は暖かいし、ご飯も美味しいのです」
女僧侶「……」ぎゅぅっ
女魔法使い「だから、たぶんこれは『幸せ』だと。
そう呼ぶのですよね?
安全で、布団があって、ご飯があって。
そういうのを『幸せ』っていうんですよね。
だから、これがゴールなんでしょうか」
28 :
パー速民がお送りします: [] 2008/10/26(日) 14:51:41.77 ID:
1ADtgHEo
女僧侶「……」
女魔法使い「それなら笑ったほうが良いですよね。
笑うのって余り得意じゃなくて。でもこの間までは
ちゃんと出来ていた気もするんですけど……。
あの、僧侶のお姉ちゃんも元気……出し……」
女僧侶「よっしっ!!」
女魔法使い「え? ……え?」
女僧侶「終わりじゃないよ」にこ
女魔法使い「あ……」
女僧侶「ここはゴールじゃないよ。盗賊さんがあんな
顔をしている此処は絶対にゴールなんかじゃないです」
女僧侶「わたしは知ってます。お仕事があったって、
ご飯があったって、寝る場所があったって、
それだけでゴールなんかにはならないって」
女魔法使い「僧侶のお姉ちゃん……」
30 :
パー速民がお送りします: [] 2008/10/26(日) 14:53:05.46 ID:
1ADtgHEo
ドンドンドン、ガチャ
盗賊「……僧侶」
女僧侶「盗賊さんっ。盗賊さんっ」
盗賊「……」
女僧侶「朝ですよ。もう、起きてくださいっ」
盗賊「……なんだよ」
女僧侶「何を寝ぼけた事を言ってるんですか。
しゃきっとしてくださいよ。こんなとこで終るつもりですか」
盗賊「……」
女僧侶「いままでだって諦めなかったじゃないですか、
盗賊さんは勇者さんをずっとずっと追いかけてきたんでしょっ」
盗賊「放っておいてくれよ。……あいつは、あたしのこと
いらないって……。いらないって云ったんだ」
女魔法使い「お姉ちゃん」
女僧侶「それがなんだって云うんですかっ!」
盗賊「っ!」
女僧侶「自慢じゃありませんが、わたしは無職ですよっ。
『お前なんて役立たずだから要らない』なんて、
そんなのルイーダの酒場で何千回も経験済みですよっ」
31 :
パー速民がお送りします: [] 2008/10/26(日) 14:54:13.86 ID:
1ADtgHEo
女僧侶「そんな事は関係ないんです。
どうだっていいんですっ。
別にそんなこと言われたって、何も終ったりしません。
わたしが終わりだって信じたら終っちゃうんです。
わたしはあの砂漠に教えてもらいました。
スレの皆にも教えてもらったんです。
『追いかけてもいいんだ』って。
『苦しくてもいいんだ』って。
だからわたしは信じるです。こんなところで
終るはずは無いって」
盗賊「仕方ないだろうっ! ラーミアはもういないんだ。
あたしたちには追いかける方法が無いんだっ。
あいつは一人で。一人で行っちゃったんだっ」
女僧侶「……ガルナの塔で盗賊さんが言っていました。
『それでもいいんだ。行き止まりって云うのを
確認したのが大事なんだよ。いっこづつ潰していけば
ゴールに近づく』って。わたしはいつもマヌケで、
何も上手に出来なくて失敗ばかりで。
でもあの言葉で救われたんです。
無駄なことなんて、何も無いんだって」
32 :
パー速民がお送りします: [] 2008/10/26(日) 14:55:06.27 ID:
1ADtgHEo
盗賊「わたしは、力が出ないよ。僧侶……」
女僧侶「……」むぎゅっ
盗賊「……」
女僧侶「はいです。……わたし達が先に行ってます」
盗賊「……ううっ」
女僧侶「はやくしないと、取っちゃいますよ?」ぎゅ
盗賊「だめだよ。だって、ラーミアはっ、もう……」
女魔法使い「それでも、です」
女僧侶「遅れちゃ、メッですよ」
盗賊「……」
女僧侶「行ってきます。わたし、信じてるから」
女魔法使い「ボクだって。デートが途中だったのです」
ガチャリ
盗賊「うぅぅ……」
盗賊「……勇者ぁ」
33 :
パー速民がお送りします: [] 2008/10/26(日) 14:57:18.64 ID:
1ADtgHEo
1 名前: VIPがお送りします
わたしは女僧侶をしています1です。
前にスレに助けてもらいました。やっぱり今も無職です。
盗賊さんの元気が無いです。無理もないと思います。
勇者さんはバラモス城に一人で向かってしまいました。
わたしはこんなところはゴールはいやです。
確かに安全だし、ご飯も寝るところもあるけれど
こんなところでじっとしていたら、
砂漠を歩いて渡る必要なんて無かったと思うんです。
盗賊さんは今は立ち上がることが出来ませんけれど
きっと歩き出すと思います。
だから、その時のために、わたしは魔法使いちゃんと
二人で出かけるつもりです。
スレで教えてもらった、ネクロゴンドにいきます。
ネクロゴンドの洞窟を抜ければバラモス城が見えるそうです。
勇者さんを追いかけたいです。でも、ラーミアはありません。
わたしたちの実力はまだまだです。
皆さんの力を貸して欲しいですのです。
女僧侶「……送信、です」
35 :
パー速民がお送りします: [] 2008/10/26(日) 14:58:58.97 ID:cOWRfwk0
僧侶は良いこと言うなぁ
盗賊がんばれ、超がんばれ
36 :
パー速民がお送りします: [sage] 2008/10/26(日) 14:59:52.03 ID:qblHSaYo
やはりパー速だとレスが少ないな・・・保守がない分
ちゃんと見てるから安心してくれ
37 :
パー速民がお送りします: [] 2008/10/26(日) 15:02:03.52 ID:
1ADtgHEo
やべぇ。パー速やべぇよww
どんだけ書いても吸い込まれていくよ。
連投規制ゆるすぎだよ。ってか無いも同然だよww
どんだけ書き溜めしてもすぐ投下できます。
って、わけでちっと方針変更
1シーン投下→30分くらい書きみたいな。
向うは5分に1レスだったんで、大体似たペース。
じゃないとww 俺が、持たないwwww
でって云いそうwwwwww
んじゃ、もう1シーンいっちゃうww