Part4
82 :
VIPがお送りします: [] 2008/09/18(木) 20:12:29.04 ID:
e5xLxTZ40
末姫「エレキギターはシビレエイ♪
どんどこクジラのドラムかん♪
ピーヒャラ横笛、ウナギくん♪」
三姉「ちびすけは本当に人間の歌が好きだなぁ」
末姫「はいです♪」
三姉「お、そうだ」
末姫「はいです?」
三姉「そんなちびすけにお土産だ」
末姫「なんですの?」
三姉「これだぜ」ほいっ
末姫「オルゴール?」
三姉「おお。人間の作ったオルゴールだぞ」
末姫「すごいです♪ 何が入ってるのかな」
三姉「南太平洋で沈没したのだからなぁ」
ぱかっ。
……ろん、ろろろん♪
…………ろろろん。ろろろん♪
83 :
VIPがお送りします: [] 2008/09/18(木) 20:14:19.17 ID:
e5xLxTZ40
末姫(うわぁぁ)
三姉「ん?」
末姫「嬉しいです!!」
三姉「目、きらきらさせちゃってもう」
末姫「『炎のたからもの』です」
三姉「へ?」
末姫「そういう曲です」
末姫「〜♪ 〜♪」
三姉「……」なで
末姫「三姉様っ。ありがとうございます!」
三姉「おう。……なんだ。
気にすんな。ゴミみたいなもんだ」
末姫「ゴミなんかじゃないです!
『たからもの』です!」くるくる♪
三姉「……そうか」にこ
末姫「はいです!」
85 :
VIPがお送りします: [] 2008/09/18(木) 20:15:43.99 ID:
e5xLxTZ40
三姉「そういうのが好きなら魔女が詳しいぞ」
末姫「魔女さん?」
三姉「東の海溝の近くに住んでるだろ?
白い岩の塔を海溝にたてて住んでいる。
一姉のパーティーで会っただろう?」
末姫「はいです」
三姉「あいつは詳しいぞ。人間のことはな。
なんせ、元人間だからな」
末姫「人間なんですか?」
三姉「ああ、そう云ってたぞ」
末姫「すごいです〜! 絶対話を聞きに行くのです!」
三姉「そか」
末姫「わ〜い♪」くるくる
三姉「ちびすけ」
末姫「はいです?」
88 :
VIPがお送りします: [] 2008/09/18(木) 20:38:44.25 ID:7X/8JacH0
スレ主です。代理で頼みました(>_<)
Dion規制、キターーーー!!!
前回に引き続き規制に轢き殺されるの2回目 orz
俺どんだけダメ人間やね。
もうね、腹切って死ぬ。
93 :
VIPがお送りします: [] 2008/09/18(木) 21:40:13.89 ID:reRE4mcFO
保守。楽しみで楽しみで仕方ないんだ
130 :
VIPがお送りします: [] 2008/09/19(金) 18:30:26.44 ID:cRqKFaWs0
スレ主です。代理でカキコ頼みました(>_<)
Dion規制ですです。こんなに保守してもらってごめんね。
おいらがちんこみじかくてごめんね。
なんかDionから運営に返事のメール来たみたいなんで
解除されるなら今晩?かな。
今晩になっても再開されなかったら流しちまってください。
皆々様に申し訳ない。ママレードサンドやる。
131 :
VIPがお送りします: [] 2008/09/19(金) 19:15:07.37 ID:gwM9G0XXO
よし、俺たちにできることは…
野郎共!
空間を、時空を、時間を越えた魂の歌を歌えぇい!
138 :
VIPがお送りします: [] 2008/09/19(金) 21:45:51.04 ID:
mH0itk+G0
三姉「人間の歌が好きなのは良いけれど、
あんまり人間には関わらないほうが良いぞ」
末姫「はう?」
三姉「人間ってのはおっかないんだ。
ちょっと前まではガリオンとかいって
木造の船でふらふら外洋に出ていたから、
呪歌のひとつでも歌ってやればすぐに難破したけれど
いまじゃ船の先っちょに槍を打ち出す装置をつけて
クジラも一発で殺すんだぞ?」
末姫「クジラさんはあんなに大きいのに!?」
三姉「そうなんだよ。まったくおっかないぞ」
末姫「ふえぇぇ」
三姉「まぁ、そんな訳だからな。
もっともチビスケは14まではまだまだだ。
地上は見に行けないけれどな!」
末姫「ちびじゃないですもん!」
三姉「はははは。さ、メシにするか、な?」
末姫「はいです〜♪」
139 :
VIPがお送りします: [] 2008/09/19(金) 21:49:33.39 ID:
mH0itk+G0
解除きたですよ。
再開します。むしろ絨毯爆撃の勢いで。
保守感謝。需要は知らんが恩は
投 下 で 返 す ぜ っ !
141 :
VIPがお送りします: [] 2008/09/19(金) 21:53:36.08 ID:
mH0itk+G0
――市の中心部。衣料品アウトレット。
幼馴「どっこかなー?」
男「あいつは時間に遅れないだろう」
末姫「どきどき」
幼馴「姫ちゃん街のこっちは初めて?」
末姫「はいです!」
幼馴「迷子になったりしちゃダメだよ」
末姫「くっついて行きます」きゅ
幼馴「うわ。お姉さんに任せておくのだ!」
友「やほー」
男「お。友。そこか?」
友「こんにちはー。男ー。女ちゃん。
それから、始めましてね。姫ちゃん」
末姫「はいです!」
男「これが友人の友だ。イイヤツだ。カレーランクも高い」
幼馴「目が細い以外にはキャラ立ちの薄いやつだよ♪」
友「ひどいなー。女ちゃん。僕はこの中では良心的な人間だよ」
末姫「べー、だ♪」にこ
友「女ちゃん、ご機嫌だね」
男「末姫に姉ぶれて嬉しいんだろ」
143 :
VIPがお送りします: [] 2008/09/19(金) 21:56:58.00 ID:
mH0itk+G0
末姫「始めまして、友のお兄さん」にこっ
友「うわー。うわうわー。
僕、弟だったからお兄さんって言われるの
なんか感動だなぁ!」
幼馴「男はみんなこれだもんねぇ」
末姫「こっちはお姉様です」きゅ
幼馴「うわー。うっわ、うっわ。
小さくて可愛いよう。私一人っ子だし
なんか感動するぅ〜」
男「お前らレベルが完全に一緒だよ」
幼馴「なによぅ文句あるの?」ぶーぶー
友「ま、ま。女ちゃん。今日は姫ちゃんいることだし」
男「そうだな。ちゃきちゃき行かないとな」
末姫「はいです♪」
145 :
VIPがお送りします: [] 2008/09/19(金) 22:00:06.52 ID:
mH0itk+G0
友「で、本日はどういう作戦なの?」
男「あー。姫の衣料品が無いのだ。どうにかしないとな」
末姫「お世話になるのです」
幼馴「まぁ、昨日も相談したんだけどね。
私のお古でよかったら持ってくるわけ。
昨日の夜出しておいたから、後で友が運ぶね!」
友「僕ですか〜? 了解」
幼馴「でも、下着とか肌着とかはやっぱり必要でしょ」
友「下着も肌着も一緒じゃ」
げしっ
幼馴「まぁ、その辺を中心に
今日は買出しをしようって事なわけ」
男「そういうこと」
友「うう。痛いよ」
末姫「友お兄さん大丈夫です?」
友「え、はい。だいじょぶだいじょぶ!」
146 :
VIPがお送りします: [] 2008/09/19(金) 22:01:44.79 ID:
mH0itk+G0
幼馴「大げさね。さぁ、行くわよ!」
男「つぅか、下着だろ?」
幼馴「そうよ」
男「俺らが行ってもな」
友「うん、だよね」
末姫「兄様こないですか?」
男「男向きのことじゃないしな」
末姫「でも、兄様の本棚に女の人の下着が
沢山乗ってる雑誌が何冊もぎゅー。もぎゅーっ!?」
男「それは国家機密なんだ、姫」
末姫(こくこく)
友「もうバレバレなんだけどねー」にやにや
幼馴「まぁ、そこのエロ男子は放っておいて。
それもそうね。あんたたち〜。ここで待ってなさい。
ちゃんと荷物運ばせてあげるからね!
姫ちゃん、いくよ!」
末姫「いってきますです〜♪」
147 :
VIPがお送りします: [] 2008/09/19(金) 22:03:53.29 ID:
mH0itk+G0
――衣料品アウトレット。ぱんつ屋。
幼馴「まったくあいつらエロエロだなぁ」ぷんぷん
末姫「よく判らないです」おろおろ
幼馴「いや、いーのいーの。
こっちのことです、ホントに」
末姫「はいです」
幼馴「で、と! このへんで下着を揃えよう!」
末姫「はいです♪」
幼馴「うっわ、これ可愛いね!」
末姫「可愛いです♪」
きゃいきゃい。
幼馴「こっちもいいぞぉ!」
末姫「うわぁ、小さいです♪」
きゃいきゃい。
幼馴「でっかいぶらじゃー怪獣!
でっかいぶらじゃー怪獣だぞ〜!」
末姫「お姉様〜」おろおろ
148 :
VIPがお送りします: [sage] 2008/09/19(金) 22:04:44.52 ID:vzPLjX7v0
エロ本が簡単に見つかるようじゃ教育に良くないなwww
149 :
VIPがお送りします: [] 2008/09/19(金) 22:06:54.15 ID:
mH0itk+G0
1時間経過
幼馴「う。何も決まらない」
末姫「楽しいです♪」
幼馴「楽しいけどね」にこっ
末姫「はいです」
幼馴「で、姫ちゃんはどういうのつけてるの。
どういうのが好きなのかなぁ? うりうり」
末姫「うぅぅ」
幼馴「どしたの?」
末姫(ぱんつはこの間始めて履きました、って
云うのは多分だめなのですよね。
ばれちゃうです……)
末姫「えっと、うんと。七人姉妹の末妹なのです」
幼馴「あー」
末姫「だから……」
幼馴「そっか、お下がりばっかりなんだ」
末姫「はいです」
幼馴「そうかぁ。じゃぁ、可愛い自分専用は初めてなんだ」
末姫「はいです♪」
幼馴「よし、気合を入れて選ぶぞ!」
末姫「お願いしますです♪」
150 :
VIPがお送りします: [] 2008/09/19(金) 22:09:14.08 ID:
mH0itk+G0
幼馴「よし、このへんかな。パンツ5枚、シャツ3枚」
末姫「じー」
幼馴「ん?」
末姫「え?」わたわた
幼馴「むむ。ブラジャーも欲しいですか?」
末姫「えーと、えーと。(そぉっ、確認)
――まだいいですぅ」
幼馴「自分のを確認して泣きそうにならないでよ〜」
末姫「いえいえ。発展途上なのです!
根性論です! これからどうなるかは神のみぞ知るです!」
幼馴「いや普通に大きくなるよ」
末姫「安易な慢心は禁物です!」
幼馴「いや小さくなったりはしないよ」
末姫「じー」
幼馴「な、なによぅ。姫ちゃん。」
末姫「羨ましいです」
幼馴「これはあげませんっ。私の財産です」
末姫「ブラジャーつけてますか?」
幼馴「つけてるわよ、そりゃ」
151 :
VIPがお送りします: [] 2008/09/19(金) 22:11:40.24 ID:
mH0itk+G0
幼馴「あー。そっか、そかそか!」
末姫「?」
幼馴「ブラジャーつけてみたいんでしょ」
末姫「!」
幼馴「ふふふふ〜ん。そういうことですか」にこにこ
末姫「違いますよ? 全然違います。
ないものねだりではありませんもん。
ちびじゃないですっ」
幼馴「いやいやいや。
姫ちゃん真っ赤になって可愛いです」なでなで
末姫「うぅうー」
幼馴「お姉さんに任せなさーい。
入門用はこの辺に」
ごそごそ
幼馴「これにしよっ! ソフトブラ付きタンクトップと
キャミソールだよ。これいいでしょ?」
末姫「可愛いです〜」はぅはぅ
幼馴「良い?」
末姫「はいですっ♪」
152 :
VIPがお送りします: [] 2008/09/19(金) 22:14:28.07 ID:
mH0itk+G0
――アウトレット前、噴水公園。
友「お待たせー。夏蜜柑ソーダでよかったかな?」
男「おう。悪いな」
友「いやいや。気にしないでよ」
こくんこくん。
男「まだまだ、あっついな」
友「まぁねー。でも台風が来るたびに、涼しくなっていくよ」
男「今年は多いな」
友「うん、多いねー。お祭のときくらいは
晴れて欲しいけどね〜」
男「そうだなぁ」
こくんこくん。
友「女ちゃんははしゃいでたね」
男「うん。そうか? いつでもだろう」
友「いつもどおりに、はしゃいでたね」
男「ああ」
こくんこくん。
友「あのさ。――姫ちゃんって人間?」
153 :
VIPがお送りします: [sage] 2008/09/19(金) 22:15:41.85 ID:vzPLjX7v0
友は勘いいな
154 :
VIPがお送りします: [] 2008/09/19(金) 22:16:36.86 ID:
mH0itk+G0
男「いや。違うんじゃね?」
友「だよねー。あははは」
男「髪の毛青いもん。
で、突端堤防で家なき子してたからさ」
友「そっか」
男「なんだかなぁ。よく判らないけどさ。
おい黒猫。知り合いなのか?」
友「どうなの?」
黒猫「にゃー」
友「いまさら猫の振りしたって」
男「そうだそうだ。喋れるくせに」
黒猫「えー。おほんおほん。
拙者は正真正銘の猫なのだ。多分」
友「知り合いなの? 姫ちゃんと」
黒猫「知り合いではない」
男「ちゃんと聞かなきゃ、ちゃんとは答えられないよな。
末姫のこと、知ってるのか?」
黒猫「黙秘」
友「夏蜜柑アイスたべる?」
黒猫「うむ、答えよう」
155 :
VIPがお送りします: [sage] 2008/09/19(金) 22:18:00.05 ID:vzPLjX7v0
化けてるだけならともかく、身体がほんとに猫なら柑橘系はダメじゃないのか?w
156 :
VIPがお送りします: [] 2008/09/19(金) 22:20:43.77 ID:
mH0itk+G0
黒猫「拙者、さる高名なご夫人の住処にて
食客というか客分のような扱いを受けているのだが」
男「客分ってなんだ?」ぼそぼそ
友「居候ってことだよ」ぼそぼそ
黒猫「まぁ、そのご婦人が職業的な意味で
超常現象を扱っていてな」
男「うわ、まじもんだ」
黒猫「そのご婦人の御友誼のある家の令嬢の一人、
と、まぁ。簡単に云えばそんな次第だ」
男「つまり、どういうことだ?」ぼそぼそ
友「居候先の大家さんの友達の娘だってさ」ぼそぼそ
黒猫「キミたちは何でもあけっぴろすぎだにゃー」
男「で、つまり末姫はなんなのさ?」
黒猫「それは」
友「それは?」
157 :
VIPがお送りします: [] 2008/09/19(金) 22:24:47.20 ID:
mH0itk+G0
黒猫「別に拙者口止めも受けていないし、
何の義理もないゆえ告げるに否やはないのだが」
友「うんうん」
黒猫「それってそんなに重要なことかね?」
男「……」
黒猫「そもそも、そんなに知りたいのかね?
知って何かが変わるのかね?
何か得をするのかね?」
友「あー」
男「……」
黒猫「余りの暑さゆえアスファルトの上で
ベイクド・キャットになりかかっていた所を
おぬしたちに助けてもらった。
だから拙者はおぬしたちに恩返しがしたいのだが」
友「えー。あれはいいよ。普通のことだよ」
男「助けたことそのものより、その後食べた
夏蜜柑アイス半ガロンのほうが恩返し対象だろう」
158 :
VIPがお送りします: [] 2008/09/19(金) 22:27:57.40 ID:
mH0itk+G0
黒猫「聞きたいかね?」
男「やめとくわ」
友「うん。……だね」
黒猫「にゃぁーおう」のびのび
友「黒猫さんは本当に猫っぽいなぁ」
男「猫臭い演技だ」
黒猫「拙者は猫なのだ」
友「姫ちゃんは良い子だよね。
僕は姫ちゃんには感謝してるんだ」
男「なんでさ」
友「やっぱり男はここ半年くらい、
張り詰めた感じがしてたよ」
男「そんなことはない」
友「そうかな。これで男がまったりしてくれればさ」
男「俺は変わらないさ」
黒猫「ぺろぺろ」
友「なら、いいけどさ」
黒猫「夏蜜柑アイスのお代わりを所望したいにゃ」
161 :
VIPがお送りします: [] 2008/09/19(金) 23:02:21.54 ID:
mH0itk+G0
サルでした。深呼吸で落ち着いて
ペース落とすなり。
>>155
そうなんだよな。
前回も指摘があったが盲点だったぜ。
猫狩ったこと無いからな。
いや飼ったこと無いからな。
163 :
VIPがお送りします: [] 2008/09/19(金) 23:08:49.96 ID:
mH0itk+G0
男「ほれ」
黒猫「かたじけない。ぺろぺろ」
友「黒猫さんは本当に好きだね、それ」
黒猫「この港の夏蜜柑アイスは格別だにゃ。
拙者余り地上にはこないのだ。
ご厄介になっている家があるゆえな。
このアイスゆえに抜け出してくるのだ」
友「そうなんだ」
男「ふーん」
黒猫「買い占めたいところだが、猫ゆえ財力がない。
それでおぬしらに付き合いつつお情けにすがっておるのだ。
由緒正しい騎」
男「お情けとは酷い言われようだな」
黒猫「――いや、あいすまん」
友「黒猫さんは猫だから、暑気には弱いんだよ」
黒猫「うむ。がさつな犬とは出来が違うからな」
男「似たようなもんだと思うんだがなぁ」
黒猫「ん。どうやら連れが戻ったようだな。
拙者は本日は退散するぞ。さらばだっ」