Part6
212 :
VIPがお送りします: [] 2008/08/24(日) 19:34:22.63 ID:
Id/ENdNh0
妹友「お兄さんが子供かどうかは置いておいてさ、
とりあえず背は高いじゃない」
妹「ええ、無駄に」
妹友「顔だってすっごい美形! って訳じゃないけど
というか、むしろ凛々しいと思うよ」
妹「喋るとすべてが台無しになるんです」
妹友「お土産にプリン買ってた。荷物持ってくれたり」
妹「そういうことはマメなんです」
妹友「妹ちゃんは見る目、厳しいんだよ。
お兄さんとずっと一緒にいるからハードル上がっちゃってるの。
さっきも言ったけれど、普通の兄妹はそんなに
行動一緒じゃないんだよ。
お兄さんとデート一杯しているんだから」
妹「デートじゃないです。買い物ですってば」
妹友「デートだよ。ずっと一緒にいるんだから、
とにかく、そんな風に仲良く出かけたりしてるなら
意識するほうが『当たり前』なんだよ」
妹「……」
213 :
VIPがお送りします: [] 2008/08/24(日) 19:37:34.76 ID:
Id/ENdNh0
妹友「私はお兄さん、その……格好良いと思うな。
優しいし。ちゃんと……うーん。気持ちのある人だよ。
話すときに、ちゃんと聞いていてもらえる感じがするもん」
妹「え?」
妹友「話す内容が、ちゃんと通じてる感じする」
妹「そんなの」
妹友「これは『当たり前』じゃないんだよ」
妹「そうでしょうか」
プチトマトをおすそ分け、ポテトサラダをもらう。
妹友「そうなの。うちの弟なんか、日本語でさえ
通じて無いんだよ? 男子なんて結構そうじゃん」
妹「んぅ」
妹友「わたし、お兄さんの彼女に立候補して良いかな」
妹「え?」
妹友「恋人になってほしい、かも」
妹「ええーっ!?」
214 :
VIPがお送りします: [] 2008/08/24(日) 19:38:24.70 ID:1arJeK/p0
妹友ナイス
216 :
VIPがお送りします: [] 2008/08/24(日) 19:41:02.84 ID:
Id/ENdNh0
妹友「変かな」
妹「変ですよ。兄さんは子供ですよ?
おっきな小学生で、オマケに怪獣で、踊りますよ!?」
妹友「そのへんは全然平気だよ。だって妹ちゃんからして
そういうの、そんなにイヤでもなさそうだもん」
妹「そうかもしれないですけど」
妹友「それとも、やっぱりブラコン?」
妹「違います。……多分」
妹友「妹ちゃんのお兄さん格好良いし優しいから
恋人になってくれたらいいなぁ〜って
思うけど私のは軽症だもん。
でも妹ちゃんのは自覚症状無しで重症っぽいよー?」
妹「そう、なんでしょうか」
妹友「兄離れしないとだよ」
妹「……」
妹友「無理にすることは無いと思うけどね」
妹「あの、友さん、私と兄さんは、本当は」
妹友「もぐもぐ。あ、そだ! そうそう」
妹「?」
217 :
VIPがお送りします: [] 2008/08/24(日) 19:41:07.96 ID:IwjKn3FRO
妹「らめーー!」
218 :
VIPがお送りします: [] 2008/08/24(日) 19:43:29.62 ID:E0BpmtLdO
おいついた
腹へった
219 :
VIPがお送りします: [] 2008/08/24(日) 19:46:58.81 ID:
Id/ENdNh0
ごそごそ
妹友「じゃん!」
妹「雑誌、ですか?」
妹友「ここんとこにねー。こんなことが書いてあるのだ」
妹「?」
『彼の事を好きかどうか判らない?
こっそり彼の寝顔を見てみよう
ドキドキしたら恋の証拠。見飽きなければ愛の証拠』
妹友「簡単判別法だよっ」
妹「なんか信用度低いです」
妹友「とにかく、確かめてみたら?」
妹「友さんはなんでそんなに相談に乗ってくれるんですか?」
妹友「――悔しいから、かなぁ」
妹「え?」
妹友「じゃなくて。うん……。お兄さんは格好良いな、
羨ましいな、あわよくば彼氏欲しいな、って思うけれど
妹ちゃんは友達だしね。妹ちゃんが恋愛オンチだと
心配ではらはらするよ」
妹「すみません……」
妹友「とにかくっ。そういうことっ」
220 :
VIPがお送りします: [sage] 2008/08/24(日) 19:48:26.82 ID:WA8n7mH/0
スイーツ(笑)支援
221 :
VIPがお送りします: [] 2008/08/24(日) 19:52:10.66 ID:1arJeK/p0
かわいいから許す
224 :
VIPがお送りします: [] 2008/08/24(日) 20:10:03.33 ID:
Id/ENdNh0
またお猿だ!!
しかし、ここで外出時間に。
帰宅は0時ちょいすぎ、のはずです。
残ってたら続行だっ!だ!だ!だ!だ!
226 :
VIPがお送りします: [sage] 2008/08/24(日) 20:14:52.91 ID:WA8n7mH/0
最初、妹も性的な意味で食べちゃう兄を想像したが良い意味で裏切られた
247 :
VIPがお送りします: [] 2008/08/24(日) 21:30:14.51 ID:wBT2PRDT0
ここって男と女のエビフライ書いてたスレ主か?
262 :
VIPがお送りします: [] 2008/08/24(日) 22:50:36.37 ID:
Id/ENdNh0
――自宅、台所
妹 混ぜ混ぜ
妹「我ながら、美味しそうに出来ました。栗ご飯です」
妹「あとは……。鮭とアスパラのサラダと香の物で
良いですよね。寂しいかな? でも栗ご飯の
見栄えがありますからね」
かたかた。しゅんしゅん。じゅーじゅー。
妹「お味噌汁はお豆腐で……」
妹「それにしたって」
――意識するほうが『当たり前』なんだよ?
妹「そんな事。あるわけ無いのに。
友さんも気の回しすぎです。
兄さんなんて小学生で怪獣でびろんびろ〜ん♪ ですよ」
妹「それは、美味しそうにご飯を食べてるときとか、
買い物に飛んでいくときは
おっきな犬っぽくて可愛いな、
とかは無きにしも非ずですけど……」
妹「それ以外はあるわけ無いです。ほんとに」
267 :
VIPがお送りします: [] 2008/08/24(日) 22:55:41.16 ID:
Id/ENdNh0
ただいまー。つっても雑用残ってるんだけど。
どっちにしろ急いで書き込みすると、
お猿にされてしまうので、ぼちぼちといくであります。
みんなはなんか食った?
俺なんも食って無いんだけど……。
>>247
そのスレは知らないです。
大作戦姉とか。萎えジャンル「ブラック同僚」とか?
あの声が聞こえてどうにもならない、とか。
271 :
VIPがお送りします: [] 2008/08/24(日) 23:03:24.10 ID:
Id/ENdNh0
がちゃり
兄「たっだいまぁ。お。食い物に香り発見っ!!」
妹「あ、兄さん」
兄「だばだば、だばだば♪ 感謝の踊りを捧げるのだ〜」
妹(これだもんなぁ)
兄「だばだば、だばだば♪」
妹「お帰りなさい、兄さん」
兄「おう! ただいまだぞ、妹!! 今日も美味そうだな!」
妹「今日は栗ご飯です」
兄「!! でかしたぞ! ブラボーマイシスター」 くしゃ
妹「あ、あ。兄さん」
兄「ん?」
妹「頭、撫で……。そういうのは」
兄「だめか?」
妹「駄目じゃありませんが。子ども扱いは禁止です」
兄「そっか。まぁいいや。ご飯ごはーん!」
妹「ちゃんと手を洗ってください」
兄「はーい」
272 :
VIPがお送りします: [] 2008/08/24(日) 23:08:07.94 ID:
Id/ENdNh0
兄「いっただきまーっす!!」
妹「召し上がれ」
兄「はぐはぐ。もぐっ。うまうま。うー。はぐっ」
妹「もぐもぐ」
兄「うまい、うまい!」
妹「はい」
兄「はぐはぐ。んまんまーっ。もっきゅもっきゅ」
妹「兄さんは口が大きいです」
兄「妹は小さいな」
妹「それはまぁ」
兄「その戦力格差が、こうなるっ!!」ひょいぱくっ!
妹「ああっ私のアスパラっ!」
兄「うまぁーいっ」にこっ
妹「兄さんっ」
兄「判ったよ。妹には、俺のプチトマやるから」
妹「もう」
274 :
VIPがお送りします: [] 2008/08/24(日) 23:12:58.85 ID:
Id/ENdNh0
兄「栗、甘くて美味いなぁ!」
妹「千葉の叔父さんからです」
兄「あー。俺はあの人苦手だ」
妹「――食べ物には罪が有りません」
兄「ん。そだな。
もっきゅもっきゅ、美味い! おいしいっ!
妹ご飯は神の味っ! いつもあんがと!!」
妹「何もして無いです」
兄「そんなことないぞ。いまどき一体何割の家庭で
ちゃんとした炊き込みの栗ご飯出てくるかって話だ」
妹「考えたことは無いですがレアですか?」
兄「土星の衛星くらいになっ。はぐはぐっ。
鮭の脂の乗った部分と、栗ご飯の組み合わせが幸せだっ」
妹「がっつきすぎですよ、兄さん」
兄「おかわりっ!」
妹「もうっ」
兄「おかわり、ないのか?」しょぼん
妹「あります。よそいますから」
兄「わーい! 栗のとこねーっ」
275 :
VIPがお送りします: [] 2008/08/24(日) 23:18:37.17 ID:tLYDi4Cr0
あいかわらず兄が可愛い
276 :
VIPがお送りします: [] 2008/08/24(日) 23:19:25.17 ID:
Id/ENdNh0
妹(じーっ)
兄「まふはぐっ。んっ。んまっ!」
妹(じーっ)
兄「美味いなぁ。栗ご飯は偉いなぁ〜」
妹(じーっ)
兄「妹、どうした?」
妹「兄さんは本当に幸せそうに食べますね」
兄「幸せだぞ。栗ご飯なんだぞ?
かのジュリアスシーザーもポンペイウスと結び
栗ご飯の保護に努めたんだぞ。それとも……
まさかっ!
妹よ、駄目だ。
いくら惜しくても一度俺の元に来たからには、
これらの栗は俺の保護下にある。
返せといわれても返せない。むしろ食う!!」
妹「古代ローマに栗ご飯は無いです」
兄「あぅっ」
妹「それに私は兄さんほど腹ペコ怪獣じゃ有りません」
兄「ちっ」
妹「もう、兄さん」
兄「うまうまっ! はぐはぐ。もっきゅ」
278 :
VIPがお送りします: [] 2008/08/24(日) 23:23:34.11 ID:
Id/ENdNh0
妹「洗い物も、終りっと」
兄「妹ー」
妹「なんです、兄さん?」
兄「犬まる先生の散歩行ってくるけど、
なんかお使いある?」
妹「えっと、牛乳、かな」
兄「了解」
妹「あ、兄さん」
兄「?」
妹「ちょっと待ってください。私も一緒に行きます」
兄「いいんだぞ。別に。お使いくらい」
妹「いえ、兄さんは目を離すと
アイスを買い食いするような気がします」
兄「なぬっ!?」
妹「しないのですか?」
兄「良いアイデアだ。採用しよう」
妹「やぶへびでした……」がっくり
兄「犬まる先生と生協マートに出発だぜ〜♪」
妹「犬まる先生もご苦労様です」
犬まる「わふぅー」
280 :
VIPがお送りします: [] 2008/08/24(日) 23:26:48.27 ID:
Id/ENdNh0
妹「わぁ」
兄「川べりは、涼しいな」
妹「昨日からちょっと涼しくなりましたね」
兄「もう八月も終わりだからなぁ」
妹「気持ちよいです」
兄「うん」
犬まる「わふぅー!」
兄「犬まる先生、遊び行きたいか?」
妹「河川べりで走りたがるんです。
最近暑くて散歩さぼってましたから」
兄「そか。行ってくる?」
犬まる「ばうっ!」
妹「いってらっしゃーい」
兄「いってこーい、ばか先生〜」
ごそごそ
兄「そしてじゃん!! 草餅〜!」
妹「アイスじゃなかったんですか?」
兄「涼しかったからな」
妹「そういえば、そうですね」
281 :
VIPがお送りします: [] 2008/08/24(日) 23:30:39.33 ID:
Id/ENdNh0
兄「まぁ、一個どうぞ。つか、まだあるぞ」
妹「いただきます。もきゅ」
兄「もぐもぐ」
そよそよ
妹「涼しいですね」
兄「ああ、いい風なー。もぐり、もぐり」
妹「……」
兄「もぐもぐ」
妹「あの、兄さん?」
兄「なんだ、妹よ。もっきゅもきゅ」
妹「その、友さんが」
兄「もきゅ。友ちゃん? この間の?」
妹「ええ、その友さんが、あの。兄さんを、
好きというか、あの、そういう意味合いではなく。
……彼氏? ですか。そういうものに。
でも、その……。
私の気持ちを考慮して
その件は後日善処をするというような
……抜本的対策が必要とされるというような
そもそも私の気持ちなどと言われてもこちらとしても……」
兄「ふぐぅーっ! ふぐぅーっ!」
妹「兄さんっ!? 何個草餅詰め込んでるんですかっ!」
282 :
VIPがお送りします: [] 2008/08/24(日) 23:34:33.43 ID:
Id/ENdNh0
――。
兄「くはぁ。死ぬかと思った!」
妹「兄さんは本当の馬鹿です」
兄「酸素が無いのがこんなに苦しいとは」
妹「酸素欠乏症になってもそれ以上馬鹿にはなりません」
兄「妹がデビル妹にクラスチェンジだっ」
妹「馬鹿はいいから麦茶飲んでくださいっ」
兄「むきゅ、むきゅっ。ぷはぁ」
妹「心配かけすぎですよ」
兄「すまんのだ、妹よ。で。なんだっけ?」
妹「はい?」
兄「友ちゃんが、なんだかとか?」
妹「い、いえっ」ぶんぶん
兄「おろ?」
妹「よく考えたら取り立てて
たいした話題でもありませんでした」
兄「そうなのか?」
妹「ええ、そうなんです」
兄「すっきりしないな」
妹「兄さんは明日の朝食のことでも考えていてください」
兄「クロワッサンかなぁ」にこーっ
妹(ごまかすのが簡単すぎる兄です)
283 :
VIPがお送りします: [] 2008/08/24(日) 23:43:04.78 ID:
Id/ENdNh0
――兄の自室。起床。
妹「兄さん、兄さん」ゆさゆさ
兄「ん、むぅー……」
妹「起きてください」
兄「もうちょっと……」
妹「いつもいつも……。ん」
兄「睡眠らぶ。ストロベリータ布団」
妹「……」
かちゃり
兄「……むにゃ。出て行った。
我が人民は帝国主義の弾圧には……
屈しない惰眠むさぼりんぐ王国……ZZzzz」
じゅー。じゅー。
兄「……。……?」
じゅー。じゅー。
兄 がばっ!!
兄「これはソーセージの焼ける匂い!? 待て待て待て
いま俺が食卓に着くぞーっ」
285 :
VIPがお送りします: [] 2008/08/24(日) 23:48:36.39 ID:tLYDi4Cr0
ソーセージが食いたくなってきたから焼いてくる
286 :
VIPがお送りします: [sage] 2008/08/24(日) 23:49:45.06 ID:1arJeK/p0
>>285
やさしくしてね///
287 :
VIPがお送りします: [] 2008/08/24(日) 23:50:44.87 ID:fsK98MlG0
>>285-286
ごちそうさまです
288 :
VIPがお送りします: [] 2008/08/24(日) 23:54:45.54 ID:mjYqOSVx0
ほのぼのだなあ
289 :
VIPがお送りします: [] 2008/08/24(日) 23:59:05.63 ID:
Id/ENdNh0
――研究棟、実験室。
女友「結果、出たー?」
兄「うん」
女友「こっちも」
兄「実験結果はcsvでいいんだっけ?」
女友「そのはず。うわぁーん。疲れた」ごき、ごきき
兄「すごい音だな」
女友「うん、背中凝ってる。肩も」
兄「座りっぱなしだったからな」
女友「コヒー。飲む?」
兄「うん」
女友「入れてくるね」
兄「悪いな」
女友「いやぁ、いつもお世話になってます」にぱ
兄「俺は何もして無いぞ」
こぽぽぽ。ぽぽぽぽ。
女友「……はい」
兄「ん。さんく」
女友「なに? メール?」
兄「おう。帰宅時間だけな」
女友「すごい律儀だね」
兄「妹がうるさいんだ」
290 :
VIPがお送りします: [] 2008/08/25(月) 00:05:37.18 ID:
/hjDvU/40
女友「ありゃ。妹さんか。
あんなに可愛い娘に懐かれて嬉しかろう。うりうり」
兄「可愛い、のか? あれ」
女友「あれ、って。まぁ、ほんとに。
男くんはそういうの、ぜんっぜんダメだめだなぁ」
兄「よく判らないから仕方ない」
女友「妹ちゃんは逸材だよ。
地味な格好してるけれど磨けば光るよ。
ちょっとメイクしたら男がほうっておかないよ」
兄「妹はまだ高校だぞ」
女友「高校生になったらスキンケアだの
軽いメイクだのはみんなやってるもんです」
兄「女だってして無いじゃん」
女友「む!」ぽかっ
兄「何をするんだー」
女友「私はちゃんとしてる。ナチュラルメイクというのっ」
兄「??」
女友「『メイクなんてして無いです、
素でこういう顔なんですよ〜』というメイクなのよ」
兄「偽装工作か」
女友「むーっ!」ぽかっ
292 :
VIPがお送りします: [] 2008/08/25(月) 00:11:29.98 ID:
/hjDvU/40
女友「男くん」
兄「はい」
女友「男くんはすごく良い人だし
頼りになるけど、ちょっと鈍感だし、
妹さんに冷たい気がするよー。
もう高校生でお洒落にも興味ある年頃なんだからっ」
兄「そういうものなのか、ふむ」
女友「そういうものなの。うんうん」
兄「ふむ……」
女友「女の娘のことは私に相談してよ」威張りっ
兄「ふむ、じゃあ」
女友「なになに?」
兄「来週の日曜、妹の服とかを買いに行くときに
女友にも参加してもらおう」
女友「え」
兄「女友にも食事を奢る。一石二鳥だ」
女友「ええーっ」
兄「問題あるか?」
女友「いやそんな急に言われても着ていく服とか」
兄「そのジーンズでいいだろ」
女友「……ううう」
兄「決まりだ」