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黒髪娘「そんなにじろじろ見るものではないぞ」
Part4


121 :VIPがお送りします [] :2010/01/20(水) 02:17:21.25 ID:2rbnko+MP
黒髪娘「……」 きゅぅ、きゅぅっ
男(こんな風にしてるところなんて、
 すごく可愛い和風美少女なのになぁ……)
黒髪娘「そちらはどうなのだ?」
男「?」
黒髪娘「祖父君に少しは尋ねたのだが。
 祖父君は、ほら。お年を召していられたから……」
男「あー」
黒髪娘「そちらの恋はどのようなのだ?」
男「こっちかー。んー。
 まず、男女が顔をあわせないと言うことはないな」
黒髪娘「うむ」
男「爺ちゃんから聞いたかと思うけど
 義務教育って云って、こっちの世界の日本。
 つまり大和では、平民まで含めて全員学校に行くんだ。
 えーっと、6、3で9年。殆ど全員が高校まで含めて12年」
黒髪娘「うん、聞いている」
男「男のみ、女性のみの学舎もあるけれど
 殆どは驚愕と云って、男女が一緒に学ぶ。
 一つの学舎に同じ年齢の子供が百人以上居ることが多い。
 学舎全体では数百人ということもあるな」
黒髪娘「ふむ」

122 :VIPがお送りします [] :2010/01/20(水) 02:20:22.85 ID:2rbnko+MP
男「で、それだけ学ぶ期間が長いから
 学舎では友人も作るし、年頃になると異性に興味も出るよな。
 まぁ、なんだ。
 改めて説明すると照れくさいな。
 なんの罰ゲームだよこれっ」
黒髪娘「ん? 興味深い話だぞ?」
男「で、そういう状況で、大抵は気になる異性が出来てー」
黒髪娘「ふむ」
男「紆余曲折があるな」
黒髪娘「その紆余曲折が重要ではないかっ」
男「ぐっ」
黒髪娘「話して欲しい」
男(なんでおれは中学生の女子に圧倒されてるんだっ)
黒髪娘「ほら、丁寧に指圧するから」 きゅぅっ
男「……うう」
黒髪娘「ほら」
男「わぁったよ」

123 :VIPがお送りします [] :2010/01/20(水) 02:21:31.72 ID:uS5ZLk6q0
この時代の人からすると男女が同じ教室で学ぶのは驚くべきことなので驚愕なのですね!

125 :VIPがお送りします [] :2010/01/20(水) 02:23:03.89 ID:2rbnko+MP
男「まぁ、その辺は年齢に寄るんだよ。
 幼い時――おおむね10歳前後とかは、一緒に遊ぶだけだ」
黒髪娘「ふむぅ。筒井筒か?」
男「なにそれ」
黒髪娘「幼なじみ」 きゅっきゅっ
男「ああ、それだ」
黒髪娘「それで?」
男「そっちと違ってこっちには顔を隠す習慣はないからな。
 その後もずっと一緒に学び続ける。
 あー。最初に云っておくと、こっちの世界では
 寿命伸びてるからな? 平均寿命も70超えてるし。
 結婚は25〜30位が多い。だから、恋愛のペースもずれてるぜ?」
黒髪娘「ふむ。――承知した」
男「15歳くらいになると、やっぱり異性に興味が出てくるな。
 で、みんなに隠れてこっそり二人で遊びに
 行ったりすることも覚える。
 これをデートという」
黒髪娘「それは自宅ではダメなのか?」
男「自宅でも良いけどな。まぁ、人目に触れないというか
 ドキドキがほしいんだろ。たぶんな」
黒髪娘「ふむぅ」きゅむ、きゅむ

126 :VIPがお送りします [] :2010/01/20(水) 02:26:27.78 ID:2rbnko+MP
男「でも、この年齢ではあんまり
 身体を――あれだ。その“最期”ってのは推奨されないな」
黒髪娘「そ、そうなのか?」
男「こっちでは成人ってのが20歳なんだ。
 結婚も出来ないのにいたずらに
 相手とそう言うことするのは、不道徳って云う考えがある。
 まぁ、実際には17,8になれば経験してるやつも多いんだけどな」
黒髪娘「そのぅ、男殿は」
男「黙秘する」 きっぱり
黒髪娘「むぅー」
男「20前後になると、お金を稼ぐ方法も増える。
 さらに上の学舎、大学に行くやつや、職に就くやつも出る。
 そうなると二人のデートも本格的になるな。
 遠出したり、食事をしたり、プレゼントをしたり」
黒髪娘「そうか。平民でも貴族のような
 贈り物をするようになるのだな」
男「そうだなぁ。つまりあれだ。
 みんなが貴族と平民の中間みたいな世界なんだよ」
黒髪娘「ふむふむ」
男「で、その間に出会いと別れがあって。
 一人の相手のみで思いを遂げる一対もあれば
 相手を変えて恋を楽しむような人もいるわけだ」
黒髪娘「それはこちらも大差ないな」 きゅむ、きゅむ

127 :VIPがお送りします [] :2010/01/20(水) 02:30:03.77 ID:2rbnko+MP
男「20を越えたあたりで、世間的には成人。
 でも、一人前と認められるのは、
 特に男は25を超えてからかな。
 そうなると思いをさだめた相手に結婚の申し込みをする」
黒髪娘「ふむ」
男「男からが多いけれど、
 女性からってのも最近はあるようだな。
 ……退屈じゃないか?」
黒髪娘「そんな事はない」
男「そか。でも、もう話も終わりだ。
 結婚しても良いな、となったら二人で両家の両親に報告して」
黒髪娘「え? そこで報告するのかっ!?」
男「ん? そうだよ。
 もちろん許婚とか、両親主導のお見合いなんて
 云うのも残っちゃ居る習慣だけれど、少数だ。
 結婚は当事者二人の問題だからな。
 まぁ、場合によっては反対されたりもするけれど。
 最終的には当事者二人の決意が固ければ結婚を阻む物は、
 そうはないよ」
黒髪娘「そ……そうなのか……」
男「で、結婚する。めでたしめでたし」

129 :VIPがお送りします [] :2010/01/20(水) 02:33:23.65 ID:2rbnko+MP
黒髪娘「想像もつかない世界だ」
男「そりゃ、まぁ。俺だってこっちの世界のことは
 見てるけれど判らないことばかりだ」
黒髪娘「……うむ」 きゅ……
男「どした?」
黒髪娘「あ。いや。すまん。さぼってしまった」きゅむっ
男「いや、それは良いんだけど」
黒髪娘「はははっ。
 いや、ちょっと空想してしまっただけだ。
 酒を頂いたわけでもないのにな」
男「……」
黒髪娘「……」
きゅむっ、きゅむっ
黒髪娘「男殿の手は、大きいな」
男「そっか?」
黒髪娘「うむ。大きい」
男「そうか」

130 :VIPがお送りします [] :2010/01/20(水) 02:39:00.51 ID:2rbnko+MP
ちょい書き溜めてくる60min

133 :VIPがお送りします [sage] :2010/01/20(水) 03:01:16.33 ID://Gqibn0O
うん、これは好きだわ

137 :VIPがお送りします [sage] :2010/01/20(水) 03:21:32.62 ID:NHGAGSgn0
これは非常に興味深い。
安心感がある。

138 :VIPがお送りします [] :2010/01/20(水) 03:45:09.41 ID:2rbnko+MP
――黒髪の四阿
黒髪娘「〜♪」
友女房「ごきげんですね、姫?」 にこにこ
黒髪娘「ああ。友か。見てくれ、立派だろう?」
友女房「あらあら。これはこれは」
黒髪娘「上の兄様からだ。見事な鯛だ」
友女房「ですねぇ、美味しそうです」
黒髪娘「塩をして干そう」
友女房「お食べにならないので?」
黒髪娘「沢山届いたのだ。
 食べるのはもうちょっと小さいやつでも良いだろう?
 これはひときわ立派だから、男殿にとっておきたい」
友女房「あらあら。そうですねぇ」
黒髪娘「女房達の分もあるから、みんなで食べると良い」
友女房「それはありがとうございます」

139 :VIPがお送りします [] :2010/01/20(水) 03:48:29.80 ID:2rbnko+MP
かたかた、ぱさり
黒髪娘「うん。その荷物も運んでいってくれ」
友女房「対の部屋も整いましたねぇ」
黒髪娘「男殿もいつまでも自室がないのは居心地も悪かろう」
友女房「そうですね。まぁ、この程度の調度ならば
 豪華すぎることもなく、不審なこともなく」
黒髪娘「そうかな。不調法ではないかな?」
友女房「雑色(※)だとすれば過ぎた部屋です」
黒髪娘「男殿は客人だ」
友女房「客人だとばれるとやっかいですよ?」
黒髪娘「それはそうだが……」
友女房「男様は異界のお客人です。
この世界での豪華さなどを気にされないですよ」
黒髪娘「それもそうだな」
友女房「とは言え、右大臣家の格という物がありますからね。
 ええ、この友女房が一肌脱ぐといたしましょう」
※雑色:男の使用人

140 :VIPがお送りします [sage] :2010/01/20(水) 04:06:39.67 ID:D32hEt0D0
>>1は日本文化を学んでる大学生かなんかなのかね
支援

141 :VIPがお送りします [] :2010/01/20(水) 04:09:55.08 ID:2rbnko+MP
――男の実家
男「おろ。姉ちゃんいたの」
姉「うん、休み〜」 ぽりぽり
男「すげぇ格好な」
姉「うっさい」
男「水、飲む?」
姉「あー。ミネラルで。氷一個」
男「寒いのに」
姉「頭はっきりさせたい〜」
からん
男「はいよ」
姉「さんくー。この恩は返さないけど」
男「いーよいーよ」

143 :VIPがお送りします [] :2010/01/20(水) 04:12:18.92 ID:2rbnko+MP
姉「んっく、んっく。……どうしたー?」
男「あー。いやねー。中学生くらいの娘の家庭教師を」
姉「バイト?」
男「似たようなもん」
姉「あんた教育課程いくの?」
男「いや、わかんないけど」
姉「まぁそういうの良いかもね。あんたヘタレだけど。
 一応お爺ちゃんに似て責任感強そうだし?」
男「あんまり適正ある気がしないんだけどね」
姉「そこは、ほら。庶民パワーで」
男「そうな。……でも、中学生くらいの女の子の
 考えは判らないわ、本当」
姉「会ったり前じゃない。素人童貞なんだから」
男「玄人では経験済みみたいな表現やめろよっ。
 誤解を招くよっ! あちこちにっ」
姉「仕方ないじゃない。両面童貞なんだから。
 む、両穴童貞って新しくない?」
男「くわぁ〜っ」

144 :VIPがお送りします [] :2010/01/20(水) 04:15:13.36 ID:2rbnko+MP
姉「まぁ子供扱いしない事ね」
男「そうなの?」
姉「女の子は成長早いのよ。
 中学生になったら女としてはもういっちょ前。
 昔なら子供産んでた年齢よ?
 子供扱いなんてとんでもない。
 童貞ごとき、のど笛食い破られるわよ」
男「こわっ!? 肉食系にもほどがあるよっ。
 んじゃ、大人扱いなのか」
姉「ばっかねー。大人扱いなんてしたら
 碌なことになるわけ無いでしょ。
 相手は中坊なんだから」
男「どうしろってのさ」
姉「ちゃんと目線会わせて相手の話聞けば?
 生徒じゃないんでしょ。
 その顔じゃ」
男「う……」
姉「捨てるなら体温覚えさせる前にしなさいよ。
 それ、最低限の男の義務だからね」

145 :VIPがお送りします [] :2010/01/20(水) 04:18:51.05 ID:TjHMuU6KP
相変わらずの書くとなったらすべての造詣を嗜むなー
ここまで設定作るのは本当に尊敬できるなー
支援

146 :VIPがお送りします [] :2010/01/20(水) 04:20:35.80 ID:2rbnko+MP
――黒髪の四阿、炬燵部屋
男「これ、たまらんなぁ」
黒髪娘「悔しいがこの知恵、認めざるをえない」
友女房「さようですねぇ」
男「火事だけは気をつけないと」
黒髪娘「もっともだ」
友女房「祖父君に話を聞いて、
 いつか作ろうと計画を練っていた甲斐がありました」
男「でも良く掘りコタツなんて出来たな」
黒髪娘「うむ、驚きだ」
友女房「火鉢がありますからね。
 床下に設置して、換気と手入れさえすれば、
 後は描いてもらったとおりです。
 そもそも火闥(こたつ)といって、
 似たものはありましたからね」
男「そうなのかぁ」
黒髪娘「しかし、このふすまを櫓に掛けるという発想」
友女房「ええ、ええ……」
男「和むわぁ」

147 :VIPがお送りします [] :2010/01/20(水) 04:22:55.32 ID:2rbnko+MP
黒髪娘「天板も便利だな。寒いのに書を読んでかじかまないぞ」
友女房「そうですねぇ。お茶もおけますし」
 ことり
男「あ。どーも」
友女房「馴染んでますね」
男「うち、炬燵ないんだよね。爺ちゃんちにはあったけど。
 そのせいか、めちゃくちゃおちつきます。はい」
友女房「お気に入りいただけましたか?」
男「もちろん。こんな部屋もらっちゃって良いんですか?」
友女房「ええ。この友女房が監督させて頂きました」
男「むちゃくちゃ感謝します。正座とかも苦手だしね。
 掘りごたつ最高だな。膝が楽だ」
黒髪娘「友、甘い物が食べたい」
友女房「そですね」
男「ああ。俺お土産もってきてる」

148 :VIPがお送りします [] :2010/01/20(水) 04:31:01.81 ID:2rbnko+MP
黒髪娘「これは……?」
友女房「なんでしょう。面妖な」
男「あー。これ、カステラってんだ」
黒髪娘「これは……大きい」
男「一人で全部食うつもりかよっ!?」
黒髪娘「む。すまぬ。違ったのか」
友女房「これは切り分けて食べる菓子なのですね」
男「そうそう。なんか刃物ある?」
友女房「お任せあれ」
とててて
黒髪娘「……」そわそわ
男「そんなに食べたいのか?」
黒髪娘「そんな事はないっ」
男「美味しいよ。これ」
友女房「お皿ももって参りました」

150 :VIPがお送りします [] :2010/01/20(水) 04:57:39.77 ID:IZzCF0sB0
黒髪とのイチャイチャシーンまだー?

151 :VIPがお送りします [] :2010/01/20(水) 04:59:44.79 ID:2rbnko+MP
――黒髪の四阿、炬燵部屋
黒髪娘「甘い。なんと美味しいのだ」じぃん
友女房「これは誠に甘露ですねぇ」じぃん
男「涙ぐむほどかな?」
黒髪娘「何を言う、この黄色と茶色の美しいこと」
友女房「ええ、ええっ!」 じぃっ
男「だめ。全部食べちゃダメ」
黒髪娘「お土産ではなかったのか!?」
友女房 こくこく
男「他にも何人か居るでしょうに」
黒髪娘「う゛」
友女房「しかし」
男「しかしもなにも。みんなにお裾分け。
 お裾分けしたらまた美味しいのもってくるけれど
 お裾分けしないと二度ともってきません」
友女房「そんな」しょぼん
黒髪娘「そういえばそうだ。甘露の美味に我を忘れては
 上に立つ物としての示しもつかぬ」

152 :VIPがお送りします [] :2010/01/20(水) 05:05:49.00 ID:2rbnko+MP
男「よしよし。黒髪はよい子」 くしゃ
黒髪娘「っ」
友女房(あら)
男「また持ってきてやるぞ」
黒髪娘「別に、土産目当てでもてなしているわけではない。
 男殿はいつでも我が庵の客人として歓迎する」
男「それはありがたいなぁ。別荘気分」
黒髪娘「うむ。別荘気分でくつろいでくれればそれでよい」
友女房「姫も楽しいですしね」
男「そなの?」
黒髪娘「うむ。男殿と過ごす時間は心楽しい。
 知識にすれ違いはあれ、お互い知らぬ分野の
 それがある上に、男殿はわたしを一人前の
 人間としてみてくれるからな」
男「……」
黒髪娘「話して論を戦わせられるというのは
 この上なく愉快なことだ。……蝶よ花よと
 扱われるのは、やはり寂しい」

153 :VIPがお送りします [] :2010/01/20(水) 05:08:31.34 ID:2rbnko+MP
男「そういう物か?」
黒髪娘「うむ」
男「じゃぁ、今日はなんの話をする?」
黒髪娘「男はれぽをとは終わったのか?」
男「終わったよ」
黒髪娘「では、付き合え」
男「なんの話がよい?」
黒髪娘「んーぅ。どうするか」
男「うーん」
黒髪娘「?」
男「いや、話。しなきゃダメか?」
黒髪娘「どういうことだ?」
男「結構勉強、根詰めてただろう?」
黒髪娘「うむ」

154 :VIPがお送りします [] :2010/01/20(水) 05:13:09.18 ID:2rbnko+MP
男「じゃぁ、しばらく茶を飲んで」
黒髪娘「うむ」
男「で、ゆっくりしろ」
黒髪娘「ゆっくりか……」
男「……」ずずずっ
黒髪娘「温かいな」
男「だなぁ」
友女房「わたしは、このカステラを女房や雑色に
 分けて参りますね。珍しい菓子だと云っておきましょう」
黒髪娘「すまぬな」
男「行ってらっしゃい」
ぽやぁ
黒髪娘「……ほぅ」
男「……」
黒髪娘「どうした?」
男「髪、見てた」

155 :VIPがお送りします [] :2010/01/20(水) 05:23:50.66 ID:2rbnko+MP
黒髪娘「そ、そうか……。どうして?」
男「こんなに綺麗な髪は、こっちではまず見ないから」
黒髪娘「そうか……。この髪だけは藤壺の上にも
 褒められたことがあるのだ」
男「そっか」
黒髪娘「……その」
男「?」
黒髪娘「触って、見るか?」
男「良いのか?」
黒髪娘「うむ」
男「じゃ、ちょこっとだけ」 ひょいっ
黒髪娘「っ!」ひくんっ
男「びびってるじゃないか」
黒髪娘「そんな事はない」
男「そっか」

156 :VIPがお送りします [] :2010/01/20(水) 05:30:29.74 ID:2rbnko+MP
黒髪娘「ど、どうだ? 綺麗か?」
男「うん。すごい、すべすべ」
黒髪娘「女房が毎朝とかしてくれるのだ。
 多い時は日に何度も……」
男「そうか」
黒髪娘「引きこもりゆえな。湯浴みや髪梳きの時間はある」
男「世話してもらっている間にも、本読んでるんだろう」
黒髪娘「そう言うことも、まぁ、ある」
男「やっぱし」
黒髪娘「……男殿は短いな」
男「この時代は男も長いのか?」
黒髪娘「いろいろだ」
男「そっか」
黒髪娘「……」ふわり
男「なんか、優しい顔してるな」

157 :VIPがお送りします [] :2010/01/20(水) 05:32:56.55 ID:2rbnko+MP
黒髪娘「そうかな?」 きょとん
男「うん、良い顔だったよ」
黒髪娘「……くっ」かぁ
男「どしたんだよ」
黒髪娘「眉も描いてないのにっ」
男「は?」
黒髪娘「いや、なんでもない。油断しすぎだ。わたし」
男「よく判らん」
黒髪娘「炬燵でのぼせただけだ」
すっ
黒髪娘「ひゃわっ!」
男「おい、危ないな。髪の毛長いんだから」
黒髪娘「ううう」
男「もう少し、落ち着きなさいって」
黒髪娘「ううっ。不覚だ」

159 :VIPがお送りします [] :2010/01/20(水) 05:51:57.17 ID:tmzRAz/t0
なんか、ほっこりする