Part3
44 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/12(月) 20:11:28.90 ID:
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――休日のカフェ
あね「――というような結果でした」
姉友「無能姉ね」
あね「ううう……」
姉友「つまり、セクシーモーニングコールのはずが
コミックバンド的な衣装で弟の布団を強奪、
弟を寒い早朝に蹴りだしたうえで
自分は安楽をむさぼっていたというわけね」
あね「そうなんだけど」
姉友「何か言い訳でも?」
あね「だって、あのね。おとくんの布団が暖かくてね、
ほっぺたぷにぷにの癖に、抱きしめるとたくましくてね
でへへへ〜」
姉友「おい変態」
あね「ふえっ!?」
姉友「悲鳴を上げて逃げるのは勘弁してやるので
よだれを拭きなさいよ」
あね「あ、ご、ごめんなさいっ」
姉友「……」
あね「うう、呆れてる?」
姉友「うん」
あね「ううう」
姉友「今日は基本的な兵装の確認よ」
45 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/12(月) 20:15:03.32 ID:
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あね「へい、そう?」
姉友「兵装よ。……いい?
現代戦では個々の兵士の優秀さはもちろんのこと
どれだけ優秀な兵装を配備できるかが戦闘の結果に直結するの」
あね「うん、うん?」
姉友「メイド喫茶にいってごらんなさい。
大した娘ばかりじゃないから(※)。だけど彼女たちは
メイド服という兵装の力で一騎当千、男たちを虐殺する
能力を付与されているのよ」
※これは姉友の主観であり現実には関与しません。
あね「そうなんだ」
姉友「勉強になった?」
あね「うんっ、うんっ」
あね「つまり、良い兵装をすれば
妹ブームと戦える一流の萌え姉になれるんだねっ!」
姉友「それはどーかなー」(ぼそり)
あね「え?」
姉友「いや、もちろんそうよっ!」
48 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/12(月) 20:20:56.45 ID:
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姉友「そんなわけで、休日のカフェでファッションチェック
なわけだけど……」
あね「うんっ」
姉友「なんかねー」
あね「何?」
姉友「あんた、地味」
あね「ええっ!?」
姉友「ピンク系でお嬢様っぽいのは判るんだけど」
あね「春物だから」
姉友「カシュクールとロングスカートにカーディガンあわせか」
あね「うん、可愛いと思うんだけど……」
姉友「うん、わるくはない。悪くは無いんだけど、こう……」
あね「なに?」
姉友「えーぃ、上手く言葉にならんっ」
あね「そんな事いわれたって」
姉友「ちょっと待ってて」
グギャガガガガryyyyyyyy!
ドグギャバグギャラデryyyyyy!!
あね「!?」
姉友「いい、こんな感じよっ」
あね「なんでペン入れまでしてあるのっ!?」
姉友「宿命ね」
50 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/12(月) 20:26:04.85 ID:
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あね「友ちゃん、絵は上手いよね」
姉友「まぁね。壁だからね」
あね「でも、絵を描いてるとき、怖いよ」
姉友「黙れパンピ」
あね「……」
姉友「まぁ、このキャラ表の1〜6までの感じで
兵装を購入するために行くわよ。予算はあんでしょ?」
あね「うん、お小遣いもってきてある」
姉友「そのあとは道玄坂のほうで知り合いの店にいくから」
あね「それって」
姉友「安く上げさせるから」
あね「それてコスぷ」
姉友「黙れ兵卒」
あね「……」
姉友「安上がりかつ男性諸氏のハートをわしづかみにするための
これは作戦行動なのよ判ったわね」
あね「う、うん」
姉友「その上売り子にしてこき使えば売り上げ確保という寸法よ」
あね「えーっ!?」
52 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/12(月) 20:30:46.36 ID:
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男「あれ。姉ちゃん。それに姉友さんも。
おひさしぶりです」
あね「おとくんっ!?」
姉友「奇遇だねー。弟くん!」
男「姉ちゃんたちも買い物か?」
あね「う、うん。服とか」
姉友「色々ねー」
後輩「……ぺこり」
姉友「おっと、そっちの可愛い娘は彼女さん?」
あね「ーっ!?」
男「違いますよ。後輩です」
後輩「後輩です。……お兄ちゃん先輩のお姉さんですね」
あね「おに、おに、おにいちゃ――!?」
後輩「……お兄ちゃん先輩のお姉さんお友達さんですね。
よろしくお願いします……」
姉友「そうなのよ。よろしくね」(にやにや)
男「意地悪い笑顔してます。姉友さん」
姉友「そんなことないわよー?」
あね「おに、おに、おに、おに」
男「姉ちゃん?」
54 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/12(月) 20:43:06.95 ID:
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後輩「鬼?」
男「ああ、気にするな。後輩。
うちの姉ちゃんは常に大作戦で錯乱気味の人なんだ」
後輩「……はぁ」
あね「おに、おに、おにいちゃんて、おにいちゃんて」
男「姉ちゃん壊れたのか」
姉友「錯乱気味の上に壊れたらポンコツね」
男「ああ、そうだね。あはははははは」
姉友「あはははははは」
後輩「……」
あね「おに、お兄ちゃんって……お兄ちゃんって……」
あね「お姉ちゃんは、おとくんをそんなふしだらな弟に
した覚えはありませんよーっ!!
お姉ちゃんというものがありながら
学校で妹を作るようなそ、そ、そんなえっちな
弟にした覚えはありませんっ! お姉ちゃんがいるんだから
お姉ちゃんにしなさーいっ!!」
男「な、何を言うんだ! 往来で!!」
あね「お姉ちゃんは絶対許しませんよぅ」(抱きっ!
男「う、うわわわ、放せ! 馬鹿姉っ!!」
56 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/12(月) 20:49:33.15 ID:
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姉友「あーはっはははははっ」
男「姉友さん、笑ってないで助けてくださいよっ」
姉友「うはははっ。うん、おっけーっ」
あね「わーん、やーだー。おとくんはわたしのなのーっ」
姉友「あはははっ」
あね「羽交い絞めに、しーなーいーでーっ」
男「ふぅ、今日の姉ちゃんは大錯乱だな」
後輩「……お兄ちゃん先輩、良いんですか?」
男「ああ、良いんだ。いつもこんな感じなんだ」
後輩「……くすっ。楽しいお姉さんですね」
男「ただの駄姉だ」
姉友「あはははっ」
あね「離ーしーてー。友ちゃーんっ!」
男「よろしくお願いします。姉友さん。
――姉ちゃん。姉友さんにあんま迷惑かけるなよ」
姉友「まーかせてっ」
男「んじゃ、俺たちはハンズで鍋買うから。
夕飯までには帰るからな、姉ちゃん。じゃなー」
後輩「……ぺこり」
58 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/12(月) 20:56:30.19 ID:
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――カフェ再び
あね「うー。ぐすぐす」
姉友「あんたねー。そこまで取り乱すこと無いでしょう」
あね「だってー。だってあの娘、おとくんのこと
『お兄ちゃん』って呼んでたよ?」
姉友「ああ、そうね」
あね「おとくんはおねえちゃんのおとくんなのにっ。
ずるいーっ、ずるいよーっ」
姉友「いや、そういうのとも違うでしょう」
あね「ううう……」
姉友「まぁ、あれやね」
あね「?」
姉友「ちんまりしてたね」
あね「ぐさっ」
姉友「背丈なんか、弟さんの胸の下あたりでさ」
あね「ぐさっ」
姉友「ちょっときつめな位の無表情で、真剣な瞳で話すのね」
あね「うぐっ」
姉友「なんていうの? 弟君以外にはなついていない忠犬って感じ?」
あね「ぐさぐさっ!!」
姉友「二人っきりになったら、おもねるような少し掠れた声で
『……二人きりですね、お兄ちゃん先輩』とか
云っちゃうんだねっ! ロマンだねっ!!」
あね「ぐさぐさぐさっ」
姉友「む、痛みが致死量を越えたか?」
59 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/12(月) 21:04:34.14 ID:Ro8YYr6c0
後輩と一緒に鍋買うってどんなシチュだよw
61 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/12(月) 21:06:23.62 ID:pxJQ1skG0
いい姉スレが多すぎ画面から離れられん
62 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/12(月) 21:07:46.58 ID:
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>>59
いや、弟は調理師専門学校生なのだ(既出設定)
後輩は「軽い中華鍋が欲しいのですが先輩紹介してください」
とかいって連れ出したのだ。
63 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/12(月) 21:08:21.81 ID:
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あね「ううう……」
姉友「まぁ、良かったじゃない」
あね「何がよ」
姉友「そんなに拗ねないの。
孫子ちゃんはこう云ってる。
『敵を知り、己を知らば、百戦危うからず』ってね。
いままでは『妹ブーム』なんて曖昧模糊としたものと戦っていた。
だけど、これからはあの後輩に勝てばいいんでしょ?
敵が判って戦いやすくなった。作戦も立てやすい。
良い事じゃない」
あね「そうかなぁ」
姉友「そうなのよ。いい? 戦闘に必要なものの一つに
ちょっと強引なくらいのポジティヴシンキンってのがあるの。
士気が低いと勝てるもんも勝てなくなるのよっ」
あね「うう、だって駄姉って呼ばれたし」
姉友「たしかにあんたは駄姉」
あね「ぐさっ!」
姉友「しかし、あんたは弟と一緒に暮らしてきた歴史があるっ!
弟の事を世界の誰よりわかっているのは、あんたっ!
弟の事を誰よりも見つめてきたのはあんたっ!」
あね「え、えへへ。そうかな」
64 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/12(月) 21:09:18.74 ID:
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姉友「そう。あんなぽっと出の新キャラには無い
二人の間につむいできた物語があんたに味方するっ!!」
あね「そ、そうかな。そうだよね!」
姉友「そう! 親しきことは美しい!
すごしてきた時間は美しい! 二人の絆は負けたりしない!」
あね「そうだよねっ!」
姉友「とはいえ近親だから他人にかっさわれたりもする」
あね「うぐぅぁ!?」
姉友(面白いなぁ、この娘)
あね「しくしく」
姉友「案じることは無い。わが友よ」
あね「へ?」
姉友「我に必勝の策あり」
あね「な、なんですかっ!? それは!!」
姉友「うげる、げる、げるげる。ゆするな
もげ、もげるっ。首がっ、もげるっ」
65 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/12(月) 21:17:02.45 ID:
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姉友「先ほどの孔子の言葉の実証だ。
敵を知り、つまり敵の戦力的弱点をつく」
あね「それはっ!」
姉友「これだーっ!」
むぎゅう
あね「うっひゃぁわーん!? だ、な、何を触っていますか!?」
姉友「これを使うのだ。この胸をっ」
あね「そ、そ、そんな」
姉友「何をいまさら真っ赤になってるんだ」
あね「だって、おとくんですよ? おとくんは弟なのに
む、む、む、むねっ。何を一体させる気ですか!?」
姉友「アピール」
あね「うぐっ、そんなえっちくさいこと出来るわけ無いでしょ!
おとくんは弟なんだからっ」
姉友「生ぬるいっ! あんたはあの後輩に負けてもいいのかっ!」
あね「はっ!?」
姉友「あんたがこうして往来のカフェでポンコツ劇場を
繰り広げている間にも、あの二人は渋谷というこの街で
青春の輝かしい思い出を綴っているのかもしれないのだぞ!」
あね「お買い物とか」 姉友「ラブホテルとか」
あね「……」
姉友「……」
66 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/12(月) 21:18:38.28 ID:
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あね「そ、そ、そんなふしだらなことっ
お姉ちゃんは許しませんよーっ!」
姉友「こら、いきり立つな。落ち着け」
あね「ううう」
姉友「あんたは駄姉でポンコツだが、
女の私から見てもスタイルは良い。胸はでかい。
そして殆どの男は胸が好きだ。でかいにしろ小さいにしろ」
あね「小さいにしろ?」
姉友「いや、姉ジャンルでは大きいのが主流だ」
※姉友の妄言は聞き流してください。
あね「でもでも、やっぱり恥ずかしいよ……」
姉友「あんたの胸についてるのは駄肉かっ!」
あね「!?」
姉友「負け犬の胸についてるのは駄肉だ。駄脂肪だっ!
勝つためのおっぱいはジャスティスだっ!」
あね「おっぱい……ジャスティス……」
姉友「おっぱい! ジャスティス!」
あね「おっぱいはジャスティス……」
姉友「おっぱい! ジャスティス! ワンモアセッツ!」
あね「おっぱいはジャスティス!」
姉友(こんなにちょろくて良いんだろうか、こいつ)
67 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。 :2008/05/12(月) 21:26:59.80 ID:
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よし、切りがいいので、ここらでメシ+フロいってくる。
いってきまーふ。