Part7
409 名前:
◆o7JqHuC66s :2010/02/24(水) 17:47:52.12 ID:4hBlKQw10
ぶわっと、光が広がったのを、感じた
――世界は選択の分岐である――
え?
――世界を選ぶのは自身である――
な、なに?
――何が正しいかを決めるのは世界である――
何が、ただしい?
――夢とは何かを決めるのは心である――
夢、どれが、夢?
414 名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/24(水) 17:49:54.41 ID:8rrnU0Zz0
エロゲ的で非常にいいです
415 名前:
◆o7JqHuC66s :2010/02/24(水) 17:50:20.67 ID:4hBlKQw10
――正解とは一つではない――
いくつあるんだ?
――正解とは無限である――
無限……?
――メビウスの輪こそが世界である――
メビウスの、輪?
――答えを――
こた、え?
417 名前:
◆o7JqHuC66s :2010/02/24(水) 17:53:28.88 ID:4hBlKQw10
ふっと、俺は地に手をついた
そこはさっきまでいた自分の家
メビウスの輪って……
でも、世界がメビウスの輪であるならば……
あぁ、そんな……
だが、”捻り”はどこだ?
それが、答え、なのか?
男「母さん、恩返しはする、だが、時間をくれ」
419 名前:
◆o7JqHuC66s :2010/02/24(水) 17:56:35.19 ID:4hBlKQw10
どこだ? どこだ?
俺は家の扉を開く
そこには
やせ細った女の子が一人、立っていた
あぁ、昨日の俺なら、こんな子をみても見向きもしなかっただろう
だが今は違う
男「君、名前は」
少「……ない」
じゃぁ君は
男「白だ」
420 名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/24(水) 17:56:59.55 ID:oaFT9K0D0
>>1
乙! 面白かった!
これからも頑張っていけよ男
こっちも金みたいな子に逢えるように頑張るから!
421 名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/24(水) 17:57:59.47 ID:ldnjCUWX0
お前ら勝手に終わらせるなよwww
422 名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/24(水) 17:58:31.25 ID:DNmrvYpg0
新展開ktkr
423 名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/24(水) 18:00:06.49 ID:oaFT9K0D0
流れ的に終わったかと思っちまったwww
424 名前:
◆o7JqHuC66s :2010/02/24(水) 18:00:10.70 ID:4hBlKQw10
メビウスの輪
二つの側面を一に統合する、神の輪
世界は無限
あぁ、そうだ
答えもたくさん、その通りだ
白とは無。
物と物をつなげたとき、側面だけが残ると思うか?
ちがう
”接合する部分”ができる
誰にも見えない世界の側面
それが、白
そして俺は、二つの答えを選んだ
メビウスの輪を作るために
だから――
428 名前:
◆o7JqHuC66s :2010/02/24(水) 18:02:50.91 ID:4hBlKQw10
?「………まッ!……さま!」
?「…きて!目……けて……さいッ!」
ん……
赤「あぁ、あぁ、ご主人、様……っ!」
緑「ぐずっ」
金「……どこかに、行ってしまわれたかと……おもい……」
俺は二つの世界を選んだ
どちらも正しかったから
でも二つの世界は同時に存在できなかった
だから、結合した
男「……よう」
429 名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/24(水) 18:03:17.21 ID:DNmrvYpg0
ええええええええええええええ
431 名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/24(水) 18:04:04.67 ID:qw/nlzj+0
急展開ktkr!
432 名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/24(水) 18:04:05.79 ID:xXHQ/aV60
世界を外から見ることが出来る目を持ってる主人公だったのか
439 名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/24(水) 18:07:19.57 ID:8rrnU0Zz0
最高の展開杉ワロタ
440 名前:
◆o7JqHuC66s :2010/02/24(水) 18:08:27.60 ID:4hBlKQw10
茶「ふふ、びっくりしましたよ〜。ずっとおきないんですもの」
女「一日寝てただけじゃない、別に心配することもないっての」
黒「何をいうか女様、くく」
女「言わなくていいわよ」
銀「本当に、心配しましたよぉ……もうあのご主人様と合えないかと、思っちゃいました……」
褐「うっ、ご主人様っ……」
紫「ご主人様あああああ」
男「あ、はは、そうくっつくな……」
桃「私も心配したんですよおおおお!! あ、かまない!」
緑「さっきいっぱい噛んでた」
桃「緑ちゃん! いいのそういうのいわなくて!」
男(あぁ、戻れたのか……)
441 名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/24(水) 18:08:33.10 ID:gQ5kF2QZ0
キタキタキタキタ━━━(゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━━━!!
442 名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/24(水) 18:09:40.12 ID:UDmM2CRz0
男の変化を丁寧に描いたからこそ映えるこの展開
443 名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/24(水) 18:11:00.17 ID:1+llxAI+O
追い付いた
久しぶりに全力でwktkだ
444 名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/24(水) 18:13:16.08 ID:rfpLsPOf0
追いついたし全力支援
445 名前:
◆o7JqHuC66s :2010/02/24(水) 18:13:19.87 ID:4hBlKQw10
男「心配かけたな」
赤「いえっいえっ……どこにもいかないって、仰いましたので……っ 信じて、ましたっ」
男「うそつけ、顔がぐちょぐちょだぞ。ほら、金も」
金「う、うぅ…」
茶「ほらぁ、ご主人様? 何度も心配かけちゃだめって言いましたよね?」
男「はは、すまんすまん」
茶「まぁ、いいです。ちゃんとおきてくださいましたので。ふふ」
男「強がってるな? 顔、ぬれてるぞ」
茶「当たり前じゃないですか……当たり前。じゃ。ないですかああああ……!!」
男「よしよし」
俺は戻ってきた
そしてこの世界を正しいものとした
メビウスの輪を使ったから、いつかは向こうに戻らなきゃいけない
でも、今はまだ、たのしんでいていいよ、な
こいつらが、いるんだから
447 名前:
◆o7JqHuC66s :2010/02/24(水) 18:15:51.01 ID:4hBlKQw10
これにてこの物語、メインストーリーはフィニッシュです
これ以降はご要望があればサイドストーリーかアフターストーリー書いていきますね
良ければ物書き的に感想指摘いただけると、嬉しいです
皆さん、お付き合いいただき、ありがとうございました!!!
448 名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/24(水) 18:17:38.33 ID:oaFT9K0D0
とりあえず>>1乙!!!
さぁ、再度ストーリーお願いします!
金成分多めがいいな((o(´∀`)o))
449 名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/24(水) 18:18:15.06 ID:XcU3QjpM0
もっと女と絡んでくれぇぇぇ!
454 名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/24(水) 18:19:16.54 ID:H5pBeZuu0
>>1乙、続きを書く作業に入るんだ
458 名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/24(水) 18:21:15.40 ID:UDmM2CRz0
各キャラに見せ場が用意されてたのがいい感じだったと思う
ただ紫の「まりあさますきなんです♪」という台詞が地下通路出現の
伏線として以外に機能しなかったのがちょい残念かも あと名前の読みを
ゆかりと読ませるならば 男が一番最初にひらがなで呼ぶとかすれば
説明せずに定着させられたのではないかとか でも一番言いたいのは
すげぇ面白かったから是非とも金が家庭的な一面を見せる話が読みたいです
469 名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/24(水) 18:29:11.26 ID:ZwYaAPdu0
>>458
緑もゆかりって読めちゃうんだぜ?
471 名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/24(水) 18:33:49.27 ID:UDmM2CRz0
>>469
緑はゆかりって読まないのでは?
472 名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/24(水) 18:35:19.53 ID:4mQt9AEy0
>>469
×縁(ゆかり)
○緑(みどり)
461 名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/24(水) 18:24:06.71 ID:kFQYSo3qi
一人一人と男の絡み(エロい意味では無く)で全員分見たいね〜
教会でおこる他愛もない日常の会話劇みたいな〜
462 名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/24(水) 18:25:52.86 ID:/qOLxBjy0
あれ?でも偽パスポートできたんだよな?
学校とか病院とかどうすんだよ
まさか教会から出さないつもりか?
463 名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/24(水) 18:25:55.46 ID:jYKQqqRs0
おつんでれ
素直に引き込まれた
あまあまなら再度でもアフタでも両方でも
478 名前:
◆o7JqHuC66s :2010/02/24(水) 18:39:21.04 ID:4hBlKQw10
おぉ……、予想以上の反響にアタフタ……
メビウスの輪については、wikiを見ていただけるのが早いと思います
使った理由として、現実からずれすぎた世界を現実として説明つけるためってのと
主人公の変化を表すために、元の世界……というかもう一つの世界でどう動くのかってのを見せたかったからです
紫についてはすみません、「むらさき」じゃ読み図ら買ったので「ゆかり」にしただけでしたごめんなさいw
その後、>>469で書いてある通り、紫=緑でお話考えたんですけど、助長になりそうだったのでやめました
その名残が、赤が言ってる「11人」です本当は幽霊いれて「12人」ですからね
ちなみに赤は幽霊を自覚してますので大丈夫です。たしか「赤は数えないのか」ってレスがあったのでつけたしです
学校や病院の公共施設の利用ですが、男が国王なので何の問題もありません
学校については、この時点から言っても仕方ないので、なしです。カテキョとかはあるかも。
なんでかっていうと、育った環境が日本の学校と違いすぎるので。
では、これからアフターを書いて行きたいと思います
よろしければ、お付き合いくださいませ。
482 名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/24(水) 18:42:22.40 ID:UDmM2CRz0
男に金が焼いたクッキーを食べさせてやってほしい
487 名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/24(水) 18:48:28.59 ID:UDmM2CRz0
メイド総数12人 夜係の順番を男が覚えてきた〜の文脈から
赤が11人発言をしたので 幽か女のどちらかは夜係に不参加かとか
幽は赤に憑依した状態で夜係に加わってるけど赤が意図的に11人と言ったとか
そういう意地の悪い読み方をしただけだったり<カウント
488 名前:
◆o7JqHuC66s :2010/02/24(水) 18:48:33.86 ID:4hBlKQw10
女「はっ、なんてこった!!!」
ある昼下がり、女様が悲鳴をあげたのを聞いた
私はすぐに、声の聞こえた先へ駆けつける
金「ど、どうしましたの?」
女「トイレットペーパーが!あと一ロールしかない!」
桃「そそそっそれは大変です!!大変ですよ!」
女「あぁどうしよう、いつもならネットでほいほい買っちゃうのに、今は時間がない!」
トイレットペーパーがないのは非常に重要な問題だ
なぜなら私達女は……まぁ重要なのだ
金「わ、私が買いに行ってきますわよ?」
490 名前:
◆o7JqHuC66s :2010/02/24(水) 18:52:05.59 ID:4hBlKQw10
女「本当!? 助かる! さすが金!」
確か今日は、お料理係もお掃除係もとくにない
いってしまえばオフの日だ
もちろん、私のご主人様からご用命があればすぐにでもとんでいきますけど
……こほん
紫「あたしも行くー!」
金「そうね、今日はあなたもオフでしたわね」
私はご主人様から渡されている経費用財布から一万円を抜き出し
自作の手提げカバンを持って、紫とともにこの屋敷をでたのだった
491 名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/24(水) 18:53:17.28 ID:DV05UQh70
金視点とか…凄く良いと思います
494 名前:
◆o7JqHuC66s :2010/02/24(水) 18:57:20.25 ID:4hBlKQw10
天気は晴れ
季節はもうすぐ春になろうという頃
空はとても綺麗だった
紫「ねーねー金ちゃん、どこに買いにいくのー?」
金「ふふ、山を下りて、少しいったところにある雑貨屋さんですわ」
紫「あー! あそこのおばちゃん、いい人だよね」
金「私もそう思います」
あの店のおばさまはとても素敵な方
何度か女様や黒がパソコンというので買い物を覚えるまではよく通っていたからしっている
行くと良くお話を聞かせてくださるから、とても印象的
紫「るんるん、ぴくにっくみたい!」
金「確かに。お弁当持ってきて、二人で食べても良かったですわね」
紫「それ名案!今度しよう!」
金「えぇ」
495 名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/24(水) 19:04:47.73 ID:oaFT9K0D0
自作の手提げカバン・・・
お弁当・・・
ますますいいぞ金!
496 名前:
◆o7JqHuC66s :2010/02/24(水) 19:05:08.56 ID:4hBlKQw10
金「ごきげんよう……あら?」
店の扉は空いていたが、電気がついていない事に違和感を覚えた
紫「こーんにちはー……いないのかな?」
金「はて、今日は休業日かなにかでしたかしら」
うーんと、首を捻っていると、置くからドタドタと誰かが来る音がいた
みたことのない人だs
?「あぁ、お客さん? すまんねぇ、今日はちょっとやってないんだ。……しまったな、入ってくるとき扉をあけっぱにしてたか」
金「どうしたんですの?」
?「俺は此処の家の息子なんだがね、ばぁさまが体調崩れて倒れたってんで飛んできたんだ。だから、今日は悪いね」
金「! だ、大丈夫なのでしょうか……?」
息「それが弱っててね、一駅隣の病院まで薬を取りに行かなきゃならないんだが、離れられなくてね……どうしようかと困ってたところなんだ」
498 名前:
◆o7JqHuC66s :2010/02/24(水) 19:11:52.31 ID:4hBlKQw10
この辺りはお年寄りの方が多く、自分以外におば様を見ていられる人がいないとのことだった
薬も切らしてしまっていたという事らしい
……
金「私が、いきましょうか?」
息「ほ、ほんとうかい!? いや、見ず知らずの人にたのむのは……」
金「おば様とは良くお話させていただいてますわ……そうですわね、一度おば様とお話させていただいてもよろしいでしょうか」
そうすればおば様の容態も気になるし、自分が知り合いだと言う事も証明できる
案内されて畳の部屋へはいると、いつも元気なあのおば様が苦しそうに寝込んでいた
少し会話をしてみたけれど、離すのもつらそうだったので、私はすぐに切り上げる
金「すぐにでも薬を取りに行かなければ……、場所をおしえてくださいませ」
息子さんは地図を描いて渡してくれた
金「紫、電車はあぶないですわ、先に一人で帰りなさい」
紫「うーん、むしろ金ちゃん一人の方が心配だよ〜」
金「私は、大丈夫ですわ」
紫「ううん、行くよ。ね?」
金「……分かりましたわ、行きましょう」
499 名前:
◆o7JqHuC66s :2010/02/24(水) 19:14:55.36 ID:4hBlKQw10
電車に乗るのは二度目だった
愛しきご主人様に連れられてこの地に来たときに乗ったきりだ
だがキップの概念は理解してるし、分からなくなれば聞けば分かるということも知っている
金「はい、キップ。なくしちゃだめですわよ?」
紫「うん!」
私達は駅のホームへ立つ
なんだか少し、心細かった
あの家の周辺以外、私はこの国の事をほとんど知らなかったから。
紫「わくわくするね! 冒険みたい!」
金「そ、そうですわね」
私は年上として、心配させないように、表面だけ取り繕ってそう言った
500 名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/24(水) 19:17:21.21 ID:UDmM2CRz0
これはよいはじめてのおつかい
501 名前:
◆o7JqHuC66s :2010/02/24(水) 19:17:37.41 ID:4hBlKQw10
金「一駅、ここですわ」
紫「電車おもしろかった!」
金「確かに」
内心は、一人で電車に乗れた事をホっとしていた
悟らせまい悟らせまい
改札をでて、地図を開く
まずは、左
金「こっちですわ」
紫「うん!」
全くしらない未知の場所
緊張しながらも、私はおば様のためとその道を進んだ
502 名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/24(水) 19:20:15.78 ID:IhijKI2j0
支援
503 名前:
◆o7JqHuC66s :2010/02/24(水) 19:20:42.42 ID:4hBlKQw10
金「おかしい、ですわね……」
地図に書いてある通りに進んだはずなのに、何故かその場所にあったのはただの林
紫「ねね、地図見せてー?」
金「はい……」
紫が地図をみる
どきどき、間違えてないだろうか
紫「うーん、あってるなぁ」
ほっ
金「もしかしたら、曲がる場所を間違えたのかもしれません。地図を描くときは、道の本数を省いたりするものですから」
紫「うん、そうだね、そうかも! 一旦戻って道変えてすすもう!」
一体どこにあるのかしら、この病院は
どきどきなんてしてないんだから
505 名前:
◆o7JqHuC66s :2010/02/24(水) 19:25:34.15 ID:4hBlKQw10
紫「うーん、ないなぁ。地図が間違ってるのかもしれない?」
金「そんな事あるのかしら……、むぅ」
結構な時間この地を歩いたが、目的の病院は見つからない
紫「もっと奥に進んでみよう、金ちゃん。戻って道変えてってばっかりだったから、ダメだったのかもしれないよ!」
金「一理ありますわね、行ってみましょう」
紫の手を握って歩を進める
いつもと違った匂いが最初は新鮮だったが、もう慣れたものだ
紫「るんるん」
金「楽しそうですわね、急ぎなんですわよ?」
紫「えへへ、だってー、こうやって知らないところを歩くのって、楽しくない?金ちゃん!」
金「……えぇ、楽しいわ」
確かに楽しかった、最初は
でも今は高鳴る胸を紫から隠す事の方が重要だった
507 名前:
◆o7JqHuC66s :2010/02/24(水) 19:27:59.14 ID:4hBlKQw10
いつの間にか夕暮れ
まだ見つからない
紫「ないねぇ〜」
金「うーん、ないですわね……」
紫「戻る?」
金「う、うぅ、おめおめと戻るのは、なんだか恥ずかしいですが……、仕方ないですわね」
紫「うんうん、逃げるが勝ちだよ!」
金「それはちょっとどころか全然違いますわ」
紫「えへへ」
……ッ!
紫「どうしたの?」
金「い、いえ……」
帰り道が、分からない……
508 名前:
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/24(水) 19:28:59.09 ID:UDmM2CRz0
なんという