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犬「オリハルコンの牙」
Part3


26 : ◆J9pjHtW.ylNB :2013/12/26(木) 20:08:31.75 ID:zDQpLJAAO
女剣士「……ああ」
女剣士(急にしっかりした口調になって……)
魔法使い「……あの子は病気を乗り越えた時に覚悟はできたのかも知れない。」
女剣士(覚悟……か……)
魔法使い「私達もはじまりの町に帰る?」
女剣士「いや、いい。残してきた物もないし……」
魔法使い「泣いちゃうから?」
女剣士「……っ、泣かん!」グスッ
魔法使い「想像しただけで泣いてるじゃない。」
女剣士「うっさい!」グスッ
犬「くおん」(泣くな)
女剣士「うっさい!」
僧侶「みんな、こんなの見つけた!」
魔法使い「ん」
女剣士「ん…? なんだこれ。牙?にナイフがついたような……」
魔法使い「……これは、オリハルコンの牙!」
女剣士「おっ……オリハルコン!?」
魔法使い「女剣士が持ってる勇者様の剣と同じ材質。」
女剣士「そっか、勇者も犬と旅するつもりだったのかもな」
犬「くうん」
僧侶「犬ちゃんにつけられる?」
魔法使い「ん。これがあったらドラゴンも楽勝だったかも。」
女剣士「マジか。しっかり探しておけば良かったな」
僧侶「犬ちゃんおいで!」
犬「はっはっはっ」(なになに?)
魔法使い「口開けて。はい。」カポッ

27 : ◆J9pjHtW.ylNB :2013/12/26(木) 20:11:30.76 ID:zDQpLJAAO
女剣士「盗賊に盗まれてなくて良かったな」
僧侶「犬ちゃん、かっこいい!」
魔法使い「これでドラゴン大量ハント。」
女剣士「やめなさい」
犬「ワン!ワン!」
僧侶「きっと勇者様がくれたんだね! わたし、お祈りしてくる!」
それから数日の後、女剣士たちは魔王の城の麓までたどり着いていた。
女剣士「いくぞ!」
魔法使い「おう。」
僧侶「うん!」
犬「ワン!」
ーーいざ、魔王の城へ!

28 : ◆J9pjHtW.ylNB :2013/12/26(木) 20:15:38.39 ID:zDQpLJAAO
ーー魔王の城ーー
ーー城内ーー
女剣士「くらえっ!」ズバッ!
魔法使い「ドラゴンいっぱい。実験。解剖。」極大氷撃魔法!
僧侶「回復しちゃいます!」完全回復魔法!
犬「ワオオオオオン!」会心の一撃!
女剣士「らくしょおーっ!」強電撃剣!
ズバババババッ
魔王「……何やら騒がしいではないか……」
側近「そのようですな……」
側近「……勇者は魔王様の御使いによって倒されたと聞いております。魔王様ならば何の問題もありません」
側近「魔王様の闇の衣を打ち破れるのは光の加護を強く受けた勇者のみ」
魔王「……うむ……」
側近「どれ、様子を見て参りましょう」
側近「ぐわあっ」
魔王「はやっ」
犬「ワオーン!」極大閃光魔法!
ジュオッ
側近「」
女剣士「弱すぎるだろ!せいっ!」
女剣士は側近もろとも魔王への扉を蹴り抜いた!
僧侶「かっこいい! かっこいい! 犬ちゃんも女剣士さんもかっこいい! 魔法使いさん強い! ざんにん!」
女剣士「ざんにん!? 可愛いな〜僧侶、可愛いな〜。妹にしたい〜」
魔法使い「あなた変態だったの。知ってたわ。」
女剣士「え〜、可愛いじゃん」
魔法使い「魔王の前だから。」
女剣士「わっ、分かってるよ」
魔王「」ポカーン

29 : ◆J9pjHtW.ylNB :2013/12/26(木) 20:17:53.31 ID:zDQpLJAAO
暗い迷宮の奥深く、一際に明るい部屋。
魔王があらわれた。
魔王「よくもまあこのような貧相なパーティーがあったものだ」
魔王「乳の貧相な剣士」
女剣士「うっせえ!」
魔王「やはり乳の貧相な魔女」
魔法使い「解体。決定。」
魔王「子供」
僧侶「ご、ごめんね、あの、小さくて……」グスッ
魔王「……犬」
犬「ワン」(犬だ)
魔王「……これはない。楽しくない。きゃっきゃうふふできない。貧乳団」
女剣士「……楽しませてやるよ」ビキビキ
女剣士「開戦だ!」
魔王「よかろう。その戦向きの体でかかってくるがよい!」
女剣士「う〜る〜せ〜え〜!!」

30 : ◆J9pjHtW.ylNB :2013/12/26(木) 20:21:33.61 ID:zDQpLJAAO
女剣士の攻撃!
会心の一撃!
魔王にダメージを与えられない!
魔王「極大爆裂魔法」ドゴォン!!
魔王が呪文を唱えると、巨大な爆発が巻き起こり、戦場になったばかりの空気が、一瞬で死地と化した
女剣士「が……あ、はあ……!」
魔法使い「……なんて魔力……。」
僧侶「きゃああああ!」
犬「ぎゃう!!」
その後も、女剣士がどれほど技を繰りだそうと、魔法使いが極大レベルの魔法を乱発しようとも、魔王は些かも怯まない
いや、ダメージすら通っていない
犬は必死に駆け回りつつ、竜との戦いを思い出していた
あの時
最初に一撃を加え、鱗をそぎ、そこに一撃を加え、指をもぎ取った
犬の複数回攻撃!
会心の一撃!
会心の一撃!
会心の一撃!
会心の一撃!
魔王に1ポイントのダメージ
魔王「ほう、無駄に足掻く。畜生は畜生並の知恵しか持たぬようだ……」
魔王の攻撃
掌から極大の火球を打ち出した!
犬「キャウン!」
僧侶「完全回復魔法!」
女剣士「くそっ、このままじゃジリ貧かっ!」
魔法使い「……流石にまずいわね。ここまで攻撃が通らないなんて……。」

31 : ◆J9pjHtW.ylNB :2013/12/26(木) 20:24:38.01 ID:zDQpLJAAO
女剣士「なんとか解析してくれ、魔法使い!」
魔法使い「分かってる。さっき犬の攻撃であの衣がわずかに綻んだ気がするの。」
女剣士「よく見てるな、つまり……」
魔法使い「10センチくらいの局所に集中攻撃してみる。」
女剣士「き、厳しいな。その間にあの魔法が来たらヤバいぞ……」
魔王「……散れい」
極大爆裂魔法!
連打!
女剣士「か……はっ……連続……だと……」
魔法使い「うぐう……」
僧侶「……あっ……」
犬「ぎゃふっ、ぎゃふっ……」
魔王「……くだらぬ。我は飽きた」
犬「グルルルルル……」
犬「ワン!」
犬の攻撃!
会心の一撃!
魔王の衣が少し解れた!
魔王「……たかが犬が、なんだこのしぶとさは」
魔王の魔法連撃、連撃、連撃
犬は素早く身をかわすも、何度か深く被弾した

32 : ◆J9pjHtW.ylNB :2013/12/26(木) 20:28:06.37 ID:zDQpLJAAO
犬の攻撃、極大閃光魔法!
魔王の衣がわずかに焦げた!
魔王「邪魔だ!」
魔王の攻撃!
魔王の指が鞭のように伸び、犬を絡め取った!
魔王「叩きつけてくれる!」
犬「キャイン!!」
魔法使い「い……犬……。分かってる。戦術通り。」
女剣士「私も……いくぞ……!」
僧侶「ま、魔法……回復……」
犬の攻撃!会心の一撃!
魔王にダメージを与えられない!
魔王の極大火球魔法!
犬は素早く身をかわした!
続く魔王の攻撃、全身が痛み、今にも意識を奪われそうだ。
しかし、古傷の左足の痛みだけは意識を保ってくれた
犬はあきらめない。
魔王の攻撃にも怯まない
逃げない
恐れない
折れない
けして挫けることはない
なぜなら
勇者だから!
犬「ワオーン!!」
極大閃光魔法を放ち、その軌道を追うように飛ぶ!
会心の一撃!
魔王の衣が破れた!

33 : ◆J9pjHtW.ylNB :2013/12/26(木) 20:31:26.54 ID:zDQpLJAAO
魔王「なんだこやつは……我はもう飽きたのだ」極大閃光魔法!
魔王「そろそろ死ぬ時だ」極大火球魔法!
魔王「退け!」極大爆裂魔法!
僧侶「全体回復魔法!」
魔王「!?」
僧侶「連打!」
魔王「な、なに!?」
女剣士「おおお!」
魔法使い「合わせる。」極大火球魔法剣!
女剣士「そこだあああ!」犬がつけた綻びにめがけ、全力の一撃!
魔王の衣を突き破り深々と剣を突き立てた!
魔王「ぐっはあああ……」
犬「ワン!」
すかさず、女剣士が切り裂いた傷口からオリハルコンの牙を巻き付けるように、魔王の衣を引き裂いた!
犬「ワオーン!」(とどめだああっ!)
魔王「くっ、来るな!」
犬の攻撃!会心の一撃!
魔王を倒した!

34 : ◆J9pjHtW.ylNB :2013/12/26(木) 20:33:42.17 ID:zDQpLJAAO
あたりを覆っていた闇の気配は退き
世界を暖かな光が包み込んでいく……
女剣士「……か……勝った!勝ったぞ!」
「勝ったぞおおお!!」
僧侶「やったあ!」
魔法使い「……終わった。…………終わった。」グスッ
犬「ワオーン! ワオーン!」

35 : ◆J9pjHtW.ylNB :2013/12/26(木) 20:39:55.06 ID:zDQpLJAAO
ーー魔王の城、外ーー
女剣士「さあ、これからどうする? 私は王たちに報告に帰る」
魔法使い「私はたくさん拾ったドラゴンの骨とか研究したい。解体。実験。」
女剣士「お前次の魔王なんじゃないの?」
僧侶「私は犬ちゃんと帰ります。明後日が勇者様の誕生日なんです」
女剣士「分かった、魔法使い、疲れてるところ悪いけど、みんなを送ってくれる?」
魔法使い「気にしない。」
帰還魔法!
ーーこうして、犬と女剣士たち一行は、無事に魔王討伐を成し遂げたーー
ーー春の月、桜の舞い散る日ーー
僧侶「勇者様、無事に魔王を倒せました。勇者様のおかげです」
僧侶「ぐすっ」
僧侶「もう泣きません。ごめんなさい」
犬「はっはっはっ……きゅうん」
犬(長い戦いだった)
犬(幾つもの大怪我を負った)
犬(……疲れた)
犬(……犬の一生は短い……)
犬(……もう休んでも良かろう)
僧侶「犬ちゃん?」
犬(……おやすみ、我が友よ)
僧侶「……」
僧侶「……おやすみなさい。勇者様によろしく」
犬は、17年の生涯を終えた
勇者『お疲れ様、犬、さあ行こう』
犬『ワン!』
ーー終わりーー

36 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/12/26(木) 21:09:08.74 ID:aNf7mRyA0
良かったと思う。乙。
犬と勇者が同じ日に生まれたから>>5のお告げにある勇者の条件に犬が合致したって事?

37 : ◆J9pjHtW.ylNB :2013/12/26(木) 21:14:36.63 ID:zDQpLJAAO
>>36
レスありがとうございます!
そんな感じです。
最初から犬の勇者を書くつもりだったのですが、もうちょっと匂わせても良かったでしょうか。

38 : ◆J9pjHtW.ylNB :2013/12/26(木) 21:20:08.84 ID:zDQpLJAAO
一応エピローグ的なものを
ーーエピローグーー
女剣士「そっか、犬は亡くなったのか……」
僧侶「うん……、でも幸せそうな顔してた」
女剣士「そっか」
魔法使い「くっ……貴重なサンプル……。」
女剣士「」
僧侶「これからどうしようかなあ……」
女剣士「……そうだ、私この村に住みたいんだけど」
女剣士「今回の件で母国はすでにないし……」
女剣士「なんか王族から求婚されたりしたんだよね……」
魔法使い「良い話しじゃない。めったに手に入らない。」
女剣士「サンプル的な興味しかないのかっ」
女剣士「まあ、堅苦しいのは苦手なんだよ」
魔法使い「じゃあ私もアトリエを作らせてもらおうかな。竜の秘薬を売れば、儲かりそう。」
女剣士「それいいかも。僧侶はどうする?」
僧侶「じゃあ私は宿屋でもしようかな?」
女剣士「いいね。じゃあ私は武器屋。勇者の剣が看板にあったらかなり売れそうじゃない?」
魔法使い「幸い?魔物は残ってるから武器は売れそう。」
女剣士「報奨金も莫大だったし、魔王の宝物とかあるし、のんびりやろう」
魔王を倒したパーティー
勇者はもういない
しかし、この村は、また息を吹き返す。
犬「オリハルコンの牙」 end

39 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) :2013/12/26(木) 23:03:17.86 ID:w05zjzdw0


40 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/12/27(金) 00:01:10.98 ID:sg3EACW8o
乙乙

41 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2013/12/27(金) 02:56:39.47 ID:pOWaqHuT0
乙乙乙

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