Part6
接待の延長で松野に付き合っているだけだ・・・・。
しかし、私には、妻が私との行為では
決して見せないような表情を
示し始めているようにも見えた。
「さあ、奥さん、
山口さんからも言われてるでしょう。
接待ですから、これぐらいはしてもらわないと」
松野はそう言うと、
妻の顔に手をやり、
自分のほうに振り向かせる。
そして強引に唇を重ねた。
妻は抵抗するそぶりを見せるが、
松野は右手で乱暴に妻の顎のあたりをつかみ、
その唇を吸った。
何とか顔を動かそうとしていた妻も、
次第に逃れられないと思ったのか、
あきらめたかのように、
松野のキスに応えはじめた。
口を僅かに開き、吐息を漏らしている。
他の男とキスを交わす妻を初めて目の当たりにし、
私はトランクスの中で暴発寸前となった。
「やめて・・・・、松野さん、
やめてください・・・・」
キスから逃げ、妻がそう漏らす。
「奥さん、
もう一度これが触りたいんじゃないですか」
松野はまた妻の手をとり、
自分の股間に持っていった。
そして今度は自分の浴衣の帯をとり、
大きく前をはだけた。
テーブル越しに松野の股間が見えた。
濃い陰毛に囲まれ、
そこには巨大な肉棒が既に上空にそそり立っていた。
黒々として、太く、カリが大きく張り出している。
20センチは楽にあるだろうか。
それは私のものとは全く異なる威容を示していた。
「さあ、これを握って」
松野は妻の手を誘導し、
強引にその太い肉棒を握らせる。
「いやっ・・・・」
目を閉じたまま、妻は、それを固辞する。
「何もしなくていいんですよ、奥さん。
接待です、ただ触るだけですよ
・・・・、触るだけ・・・・」
松野はそう囁きながら、妻の手を優しげに導き、
いきりたつ怒張に何度か触れさせた。
妻にとっては、初めて体験するサイズの肉棒だ。
「駄目です、こんなこと・・・・・・」
そう言いながらも、次第に妻は、
手を逃がす素振りを見せなくなった。
そして、松野の手を借りずとも、
妻は夫以外の男の肉棒に、
少しずつ指先を絡めていくのだった。
自らの理性に反し、ただ本能に従うかのように、
妻の手は松野のものに触れていた。
一度感触を確かめた以上、
もはやそこから手を離すことが
できなくなったのだろうか。
それ以上の深みに堕ちていくことを
拒むような妻の表情と、その手の動きは、
完全に相反するものであった。
松野は、そんな妻の様子を確認すると、
素早く立ち上がり、手際よくテーブルを片付け、
部屋の隅に準備してあったふとんを二枚敷いた。
「さあ、奥さん。
これで準備はできましたな」
松野はそう言いながら、
妻も自分と一緒に立たせた。
そして妻の浴衣の帯に手をやる。
松野はそれをほどくと、
妻の下半身を隠していた浴衣を一気に奪い去った。
「駄目ですっ・・・・・」
妻は今更ながら両手で裸体を覆い、
抵抗を見せた。
Tバックに近い薄い紫のショーツだけを
身につけた裸の妻がそこにいた。
長く伸びた脚、鋭くくびれた腰、
小ぶりな桃のように熟れたヒップ、
二つの豊かな丘陵を示す胸、
間違いなく男を誘惑する裸体だ。
いつの間にか自分も全裸になった松野は
立ったまま背後から妻を抱きしめ、
パンティーの中に手を伸ばす。
妻は目を閉じ、懸命にこらえてながらも、
松野の手を押さえつけるような仕草をしている。
松野のほうが妻よりもやや身長は低いようだ。
「おや、奥さん、もうこんなじゃないですか」
私はその言葉に耳を疑った。まさか・・・・。
松野は妻のショーツの中から指先を出し、
それを妻の眼前にかざした。
それはしっかりと妻の愛液で濡れて光っているようだった。
「違います・・・・・」
やはり妻は感じていた。
松野に焦らすように攻められ、
いつしか感じていたのだ。
私はそれを知ると、異様な興奮に襲われた。
松野は立ったままで、
背後から妻の秘所に手を伸ばし、指でいじめる。
「松野さん・・・、もうやめて・・・・」
妻は必死に松野の太い腕に手を伸ばすが、
その腕力にかなうはずもない。
次第に妻は背中側の松野に
もたれかかるような体勢になっていく。
「やめて・・・・・、やめてください・・・」
「奥さん、どうですか、気持ちいいでしょう」
「いやっ・・・・・」
「素直になってくださいよ」
「・・・・駄目っ・・・・、
駄目ですってば・・・・」
松野は妻を振り向かせ、
立ったままキスをする。
パンティーだけの妻が、
松野に激しく唇を吸われる。
松野は右手をパンティーの中に入れ、
下方から更に激しく指をかき回しているようだ。
「松野さんっ・・・・・」
妻はそういうと、
力が抜けたようにその場に座りこんでしまった。
「松野さん、
これも接待として必要なんですか・・・・・」
なまめかしい視線で、
布団の上に寝たまま、
妻が松野に問いかける。
そんな妻に松野は話し始めた。
「奥さん、ご主人のお店は
山口さんに随分と
援助してもらったらしいですなあ」
「えっ・・・・」
どうやら松野は山口から
全て情報を入手しているらしかった。
「その山口さんの事務所で
働かせてもらっているのが奥さん、
あなたです。
そしてその事務所のほとんどの仕事は、
私の会社から回してやってるんですよ」
「そ、それはそうですが・・・・」
パンティーだけの姿で、
力なく仰向けで横になる妻のそばに、
松野が座り込む。
そして肩を抱き、顔を近づけて話しかける。
「奥さん、
ここは奥さんの決意の見せ所ですよ」
「決意、ですか・・・・?」
自分を抱き起こす松野を見つめ、
訝しげに妻がそう尋ねる。
「ええ、決意です。
ここでやめてしまうのならそれでも構わない。
しかし、奥さん、
もろもろの恩を返すいいチャンスですよ。
ある程度の決意をして、
それなりのお覚悟でふるまってもらわないと」
「・・・・・・・」
妻を追い込むような
その松野の巧妙な台詞に、妻は押し黙った。
「私は奥さんの決意を確認したい。
どこまで私を接待するおつもりなのか・・・・」
妻の裸を抱きながら、
松野が、そう妻に迫る。
「私の決意・・・・・・」
「そうですよ。奥さんの決意です。
山口さんからの援助のことも
よく踏まえてお考えくださいよ」
松野はそう喋りながら、妻の肩を抱き、
そして頬、耳、そしてうなじの辺りに
舌を這わせている。
妻は目を閉じたまま、
その行為を受け入れ、
決断を迷っているかのようだ。
私は妻がいったい何を考えているのか、
確信を抱くことができなかった。
山口からの援助に対し、
報いなければならない。
当然、それを第一に考えているはずだ。
しかし自分がどこまでやる必要があるのか。
それについて逡巡しているようにも見えたが、
私には、別の考えが妻を
迷わせているような気がしてならなかった。
既にその体に火がつけられてしまった女として、
妻は、どこかで、松野の行為を
更に求めているのではないか。
わずかに赤く上気した妻の
その美しい裸体は、
私にそう伝えているようだった。
「どうですか、奥さん・・・・・」
たたみかける松野に、ついに妻は答えた。
「わかりました・・・・。
でも、最後の一線だけは
越えることはできません・・・・。
私、主人がいますし・・・・」
「それはわかってますよ・・・・。
でも、その決断、
奥さんの意志で
変えることもできますからな」
=====
松野は合意が成立したとでも言うように、
妻のパンティーに手を伸ばし、
それを素早く奪い去った。
妻は抵抗することもなく、
松野のなすがままに最後の下着を剥ぎ取られ、
そして全裸にされた。
松野は妻の膝の裏あたりをつかみ、
その長くしなやかな脚を大きく広げ、
妻の淫唇に口を近づけると、
そこに激しいキスを始めた。
「ああんっ・・・・・」
私にはほとんどされたことのないクンニに、
妻は戸惑っているようだ。
いやらしく妻の愛液を吸う松野の音が部屋に響く。
その音から、妻の秘所は
十分に潤っていることがわかる。
妻の声が次第に艶がかった、
色っぽいものになっていく。
それは、もはや抵抗の声とはいえないものだった。
「駄目っ・・・・、
あんっ・・・・、はあんっ・・・・」
唇を噛み、必死に呼吸を整えようとするも、
喘ぎ声が漏れ出し、乱れる妻。
時間をかけ、そんな妻を
じっくりと舐め続ける松野。
男は、舌を伸ばし、
妻の突起を攻め立てているようだ。
そして時には指を挿入し、
女の表情を確かめながら、苛めぬいている。
「あんっ・・・・・、
駄目っ・・・・・、
駄目です・・・・・」
松野は妻のクリトリスへのキスを
全くやめるそぶりをみせず、それを続ける。
次第に妻の吐息が荒く、激しくなっていった。
漏れ出る声量も大きなものに変わっていく。
「はあんっ・・・・・ああっ!・・・・・」
「奥さん、どうかしましたか?」
そう訊く松野に、妻は、
自分が感じていることを否定するかのように、
目を閉じたまま首を振った。
しかしその両手では松野の頭を愛おしそうにつかみ、
押さえつけている。
それは、男の更なる行為を要求している女のようだった。
「ああんっ・・・、
もう駄目ですっ・・・・・」
控えめな薄いピンクのマニキュアを
塗った爪を布団に立て、
自らを襲う官能から逃れるかのように、
妻は目を閉じたまま、
頭を左右に苦しげに振っている。
「もっと気持ちよくなっていいんですよ、奥さん」
「違いますっ・・・・、
気持ちよくないですっ・・・・・、
ああんっ・・・・」
拒絶と快感の混ざった妻の喘ぎ声が、
いやらしく部屋に響きわたる。
松野はようやく口での行為をやめ、
指の攻撃に転化した。
そして顔を妻の胸の付近に移動させ、
乳輪のあたりをいやらしく舐め始めた。
胸への攻撃と、激しく淫裂の中に
出し入れする指の動きに、
妻は一気に昇り詰めるかのようだった。
松野の指が前後する度に、
妻の嬌声が発せられる。
「あっ! あっ! ・・・・・ああんっ!」
「奥さん、いいんですよ、
どうぞ気をやってください」
「違うのっ・・・・・・、
違いますっ・・・・・・・
ああっ、駄目っ!・・・・」
ますます松野の指の動きが増し、
布団の上に妻の愛液が飛び散るようになった。
シーツをかきむしる妻の指先が、
その快感の度合いを示している。
「ああっ! ・・・・はあんっ!」
夫以外の男に指で攻められ、
目を閉じたまま、
妻は恍惚の表情を見せている。
「どうですか、奥さん!」
「ああっ! ・・・・あんっ!」
妻の嬌声が大きくなった。
松野は妻の表情をうかがいながら、
指を激しく妻の淫唇に挿入し、
そして舌を伸ばしながら、
ピンと硬くなっている妻の乳首を舐め、
そして噛む。