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おっさんだけど上級生の痴女に痴漢して大変なことになった話を書く
Part7


685 :1 ◆khwdj.8Iqs :2011/10/13(木) 21:03:13.89 ID:n45x74qp0
公園はだいぶ暗くなっていた。
青田さんはハンカチで涙を拭き、俺の目も拭いてくれた。
悲しくてたまらなかったが、思い切り泣いた後の清々しい気分もあった。
「はー、まさか、こんな変態野郎を好きになっちゃうとはねー…」
「でも、俺が変態じゃなかったら、青田さんとこんなふうになれなかったです」
「(俺)くんは変態だけど、やさしくていい変態だから、もっとかわいい彼女できるよ」
「青田さんより可愛い彼女なんてできるわけないです」
「あはは、変態のくせにお世辞いってんの」
しばらく二人とも何も言わなかった。やがて、青田さんが立ち上がった。
「…そろそろ、帰んないと」
「送っていきます」
青田さんは周りを見回してから、座っている俺の肩に手をおいて、唇にキスしてくれた。
「いいよ、ここでお別れしよう。変態の(俺)くんのこと忘れないよ。元気でね」
「…俺も絶対忘れません。青田さんも、元気で…」
語尾がふるえた。
「うん。いつかまた、どっかで会えるといいね」
青田さんはそう言うと、素晴らしい笑顔でにっこり笑い、振り返って、犬と歩いていった。
それが、俺が最後に見た青田さんだった。

689 :名も無き被検体774号+:2011/10/13(木) 21:03:28.90 ID:dCKqzpRv0
あれ・・・・?タマネギしまったはずなんだけどな・・・

691 :名も無き被検体774号+:2011/10/13(木) 21:04:07.19 ID:mECNZg5H0
なんだこのクソ液晶、急にゆがんで見難くなったじゃねえか
安物買うんじゃなかったぜ。

694 :名も無き被検体774号+:2011/10/13(木) 21:04:42.71 ID:hWs8B9Qoi
せつねぇ…
抜ける話から泣ける話になったなぁ

681 :名も無き被検体774号+:2011/10/13(木) 21:02:18.23 ID:EqPtArHdP
当てもなく一日中探しまわったか
熱いね
若い頃を思い出すなぁ
昔は携帯電話なんてなかったもんな

684 :名も無き被検体774号+:2011/10/13(木) 21:03:01.21 ID:CLK87gFQ0
その頃だとポケベルも微妙かな?

697 :1 ◆khwdj.8Iqs :2011/10/13(木) 21:05:31.45 ID:n45x74qp0
>>681
>>684
まだ携帯もポケベルもなく、固定電話しかなかった頃でした。
以下、後日談とかを少々。

701 :1 ◆khwdj.8Iqs :2011/10/13(木) 21:07:26.28 ID:n45x74qp0
俺はもう飯も食えないぐらいへこみまくって、終業式と夏休みを過ごした。
両親は本気で俺を精神科に連れていこうとしたぐらいだ。
二学期、もしかしたら青田さんがいるんじゃないか、と電車の中や学校を探した。
でもやっぱり、青田さんはいなくなってしまっていた。
○○部の先輩に聞いても、新しい住所なんか教えてもらえそうになかった。
その後、俺は彼女もできないまま高校を卒業して、他県の大学に進み、東京で
就職した。
青田さんに会いたかったが、探すつてもなく、どうしようもなかった。
必死で仕事をこなすうちに青田さんの記憶は薄くなっていき、二十代の末になり、
上司の紹介である女と結婚したが、色々あって三十代のはじめに結婚生活が
終わって、また一人になって、それからはずっと一人だ。
でもまだ、青田さんには会いたかった。
よぼよぼのジジイとババアになってでもいいから、いつかまた会いたいと思っていた。

702 :名も無き被検体774号+:2011/10/13(木) 21:07:33.77 ID:/8SHk7ip0
切ねぇ....

704 :名も無き被検体774号+:2011/10/13(木) 21:08:29.59 ID:MypZmngeO
オナ禁中なのにどうしてくれる!
って思って読み進めたら、ちんちんじゃ無い所から液体が…

705 :名も無き被検体774号+:2011/10/13(木) 21:08:30.73 ID:WMwdHZwP0
大逆転こい・・・!

707 :1 ◆khwdj.8Iqs :2011/10/13(木) 21:08:51.15 ID:n45x74qp0
8月の下旬、俺は久しぶりに帰省した。
俺の母校にも同窓会があって、年1回、ホテルの宴会場を借りて、全校の
同窓会総会を開いている。
俺は就職して地元を離れたんで、それまでほとんど参加したことがなかった。
だが今年はAが幹事をやることになり、絶対参加しろ!という連絡があったんで、
夏休みを合わせて参加することにした。
まあ正直いやいやだったけど、いざ出席してみると、いつかぶん殴ってやろうと
思っていた暴力教師が好々爺になってたり、まあ俺もそうなんだけど、同級生や
部活の後輩たちが見事なおじさんおばさんになってたりして、意外と楽しかった。

708 :名も無き被検体774号+:2011/10/13(木) 21:08:56.99 ID:DFQpBAdH0
まさか・・・?

709 :名も無き被検体774号+:2011/10/13(木) 21:09:02.16 ID:hjBJl14G0
思っていた。
ということは…!?

710 :名も無き被検体774号+:2011/10/13(木) 21:09:37.49 ID:WvoZjIf10
wktk

711 :1 ◆khwdj.8Iqs :2011/10/13(木) 21:10:10.03 ID:n45x74qp0
会場でAを見つけたんで、挨拶しようと思って近づいた。
Aは西武の監督みたいにすっかりハゲて太って、昔のハンサムの面影も
なかったが、家業を継いで今では社長だ。
「よお!ひさしぶり」
Aの脇腹に軽くパンチ入れた。
「いて!おー(俺)、来てくれてありがとな」
Aはニコニコ笑顔で迎えてくれた。
「すごい人数だな。準備大変だったろ。お疲れさん」
「まあなー」

713 :名も無き被検体774号+:2011/10/13(木) 21:10:26.40 ID:a8lUasYU0
お前らパンツ穿けよTT

714 :名も無き被検体774号+:2011/10/13(木) 21:10:47.17 ID:FV5ESolf0
逸る気持ちを抑えられない
もうすでに画面見えねえよ

718 :名も無き被検体774号+:2011/10/13(木) 21:11:42.27 ID:WMwdHZwP0
とうの昔にティッシュは片付けたがハンカチが離せねえ・・・

719 :名も無き被検体774号+:2011/10/13(木) 21:11:47.30 ID:nhq6mCJY0
まさか…

720 :1 ◆khwdj.8Iqs :2011/10/13(木) 21:11:47.95 ID:n45x74qp0
そこへガヤガヤとおばちゃんの一団がやってきた。
「Aくん久しぶりー」
「ああどうも、御無沙汰してます…(俺)、覚えてるかな。○○部の先輩がた」
俺はあの時、この先輩方に吊し上げられたのをちょっと思い出しつつ、
オトナらしく「どうも」と軽く会釈した。
おばちゃんの一人が嬉しそうに続けた。
「Aくん、珍しい人来てる。久しぶりだから絶対びっくりするよー。あおたー」
おばちゃんが背後に声をかけて、誰かを手招きした。
…え?と思った俺の目の前に、スーツ姿の女性が歩いてきた。
青田さんだった。

721 :名も無き被検体774号+:2011/10/13(木) 21:12:19.11 ID:hjBJl14G0
きたあああああああああ!

722 :名も無き被検体774号+:2011/10/13(木) 21:12:37.28 ID:EqPtArHdP
キタ━(゚∀゚)━!ァあああああああああっ

726 :名も無き被検体774号+:2011/10/13(木) 21:12:48.82 ID:DFQpBAdH0
きたああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!

727 :名も無き被検体774号+:2011/10/13(木) 21:12:49.45 ID:FV5ESolf0
うわああああああああああああああ!

728 :名も無き被検体774号+:2011/10/13(木) 21:12:52.64 ID:HZtpQjCG0
キター

730 : 忍法帖【Lv=11,xxxPT】 :2011/10/13(木) 21:13:02.50 ID:ats/H58D0
♪───O(≧∇≦)O────♪キター

737 :1 ◆khwdj.8Iqs :2011/10/13(木) 21:13:48.06 ID:n45x74qp0
青田さんは二十数年分の年を取っていたが、とてもきれいだった。
あの、ちょっと眠そうな目も、かわいい笑顔も変わっていなかった。
青田さんは呆然とする俺と、Aに会釈した。
俺が誰なのか、青田さんはまだ気づいていないらしかった。
「え、もしかして一年下のAくん!?ハゲちゃってる!カッコよかったのにー」
青田さんの直球コメントに、おばちゃんたちが大爆笑した。
○○部の先輩方と盛り上がっていたAが、思い出したように、そばにいた俺を紹介した。
「あ、こいつ、部活で同級だった(俺)です」
青田さんの目が、まん丸に見開かれた。
「…どうも」
俺は目礼した。青田さんもあわあわしながら会釈した。
俺はもう心臓がバクバクしていたが、できるだけ冷静な声で、Aに
「あーA、俺ちょっと□□先生に挨拶してくるわ。また後でな」
と言い、青田さんやおばちゃんたちに凍った笑顔で会釈して、その場を離れた。

742 :名も無き被検体774号+:2011/10/13(木) 21:14:42.21 ID:hjBJl14G0
まさか大変なことになったってのは…

744 :名も無き被検体774号+:2011/10/13(木) 21:15:08.45 ID:WvoZjIf10
まさか…

745 :1 ◆khwdj.8Iqs :2011/10/13(木) 21:15:28.78 ID:n45x74qp0
どうしよう、どうすればいい、と頭が混乱したまま、俺は会場の隅っこで
水割りをちびちび飲んでいた。
誰かにぽんと肩を叩かれた。
「よぅ、変態」
青田さんだった。あの頃と変わらない笑顔でニコニコ笑っていた。
その顔を見るだけで、いろんなことがこみ上げてきた。
「さっきはびっくりしたよー」
「俺もびっくりしました」
「ほんと久しぶりだね」
「お久しぶりです」
「二十何年ぶりかな。あたし、おばちゃんになっちゃっててびっくりしたでしょ」
「そんなことないです。ていうか、俺も立派なオヤジになっちゃいました」
二人で笑った。
「ちょっとさ、外で話しない?」
俺はうなずいて、青田さんとこっそり会場を抜けだした。
ホテルの喫茶コーナーに入り、一番奥のボックスに差し向かいで座った。
お互いに、話したいことが山ほどあった。

761 :1 ◆khwdj.8Iqs :2011/10/13(木) 21:19:22.50 ID:n45x74qp0
東京に戻ってから食事に誘った。
正直、少しは艶っぽいというかウェットな感じになるかもと思っていたが、
まあやっぱりお互い40代も半ばのおじさんとおばさんだ。
焼けぼっくいも20年以上前の古さでは、今さら大した火もつかないもんだ。
二度目からは純粋に飲みに誘うようになった。
古いともだちとして会い、旨い酒を飲んで、昔の話をするだけだ。
「あのとき(俺)はこう言ったw恥ずかしいw」
「青田さんだってこんなことになってたw」
「うるさい変態w」
居酒屋で、こんな感じで馬鹿話をしながらゲラゲラ笑っているのが何より楽しい。

762 : 忍法帖【Lv=15,xxxPT】 :2011/10/13(木) 21:19:28.38 ID:x9IJxPui0
>>751
おっさん、こっからが勝負。
20年越しの恋、がんがれ!

764 :名も無き被検体774号+:2011/10/13(木) 21:20:04.57 ID:7RErQoqgO
酒飲みながらBGMにモンパチのスコール聴いて見てたらボロ泣きや

771 :1 ◆khwdj.8Iqs :2011/10/13(木) 21:21:42.85 ID:n45x74qp0
俺は実家にいる間に、物置をひっくり返して、高校卒業まで書いていた日記の
ノートを発掘し、東京に持ち帰った。
あのころ、何があって、自分が何を考えて、どう生きていたかを思い出した。
文章にまとめ始めたのは、青田さんと会うようになってからだ。
青田さんと話して思い出した、高校時代の記憶と記録の整理を付けたかったから、
というのが建前だけど、実際のところは哀しい独身中年なので、夜はすることが
あんまりなくてヒマだったからだ。
俺の学生時代で一番エロくて、一番辛かった話を誰かに聞いてもらいたいと
思った。
だけどこんな話、とても同僚や友人に面と向かってする訳にはいかない。
だから、匿名で、ネットで聞いてもらうことにした。
手前勝手ですまない。

792 :名も無き被検体774号+:2011/10/13(木) 21:25:18.27 ID:3a8W4rYg0
おっさん乙
ありがとう

799 :名も無き被検体774号+:2011/10/13(木) 21:26:24.71 ID:MypZmngeO
パチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチパチ…(鳴り止まぬ拍手)

811 :1 ◆khwdj.8Iqs :2011/10/13(木) 21:28:27.98 ID:n45x74qp0
10月のはじめ、「お母さんの昔の友達」ということで、青田さんと青田さんの
娘さんと三人で食事した。
今の会社に転職した時の面接よりも、何十倍も緊張したな。
娘さんは真面目そうな良い子だった。少し眠そうな目が母親似だった。
帰り際、娘さんが俺を呼び止めた。
「あの、(俺)さん」
「はい?」
「あの、母をよろしくお願いします」深々と頭を下げられた。
「えっ」
狼狽する俺。
「ちょっとあんた何言ってんの」
青田さんは真っ赤になっていたが、まんざらでもない顔だったと思う。

816 :名も無き被検体774号+:2011/10/13(木) 21:29:09.92 ID:WMwdHZwP0
まだ続きがあったとは・・・

818 :名も無き被検体774号+:2011/10/13(木) 21:29:23.43 ID:dAkit6aC0
ま・さ・か・・・

819 :ラスト ◆khwdj.8Iqs :2011/10/13(木) 21:29:29.34 ID:n45x74qp0
後日、アドレスを交換した青田さんの娘さんからメールが来た。
父が亡くなってからふさぎがちだった母の表情が、最近少しだけ明るくなった。
自分は来春、海外に進学する予定で、母を一人にしてしまう。
できれば母が寂しくないように、(俺)さんに母のそばにいてもらえないだろうか。
まあいつか、俺は青田さんと一緒に生きていくことになるのかもしれない。
お互いじじいとばばあになるまで時間はまだあるから、ゆっくりやっていくつもりだ。

822 :名も無き被検体774号+:2011/10/13(木) 21:29:54.45 ID:Yunp0jt10
きたー

823 :名も無き被検体774号+:2011/10/13(木) 21:30:05.97 ID:MypZmngeO
な、なにぃーーーーー! ! ! ????

824 :名も無き被検体774号+:2011/10/13(木) 21:30:11.00 ID:WMwdHZwP0
やばい。ラストでまた泣いた。

827 :名も無き被検体774号+:2011/10/13(木) 21:30:36.34 ID:4ghqSyNT0
娘公認とは羨ましい

828 :名も無き被検体774号+:2011/10/13(木) 21:31:06.31 ID:nOLc8Wtp0
幸せになれよな

829 :名も無き被検体774号+:2011/10/13(木) 21:31:06.62 ID:CLK87gFQ0
娘もええ子や

850 :名も無き被検体774号+:2011/10/13(木) 21:33:34.35 ID:KP20f9C40
やべぇ感動した
おっさん乙!

853 :名も無き被検体774号+:2011/10/13(木) 21:34:13.37 ID:TSLo/Pfy0
マジ感動した!!
おっさん頑張って欲しい
良スレに出会えて感謝!!

862 :名も無き被検体774号+:2011/10/13(木) 21:35:05.34 ID:WvoZjIf10
おっさん幸せにな!

863 :名も無き被検体774号+:2011/10/13(木) 21:35:10.91 ID:cgLPuh2Q0
おっさん…幸せになれよ!

997 :名も無き被検体774号+:2011/10/13(木) 22:07:17.87 ID:ESveYP4C0
>>1000ならおっさんの望むような幸せな展開になる!

998 :名も無き被検体774号+:2011/10/13(木) 22:07:20.06 ID:dAkit6aC0
>>1000ならおっさんと青田さんは幸せ

999 :名も無き被検体774号+:2011/10/13(木) 22:07:20.67 ID:hjBJl14G0
>>1000ならメリット大流行

1000 :名も無き被検体774号+:2011/10/13(木) 22:07:22.05 ID:NRcWMDlai
1000なら>>1もみんなも幸せ