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神様「神様だっ!」 神使「神力ゼロですが・・・」

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Part133
765: ◆8YCWQhLlF2 :2019/01/11(金) 20:43:02 ID:irKyNpU6
神様「回避できそうなのか?」
少女母「やっとたどり着けそう」
神様「分かった。 現在の少女ちゃんはどんな手を使ってでも私達が守る」
少女母「ありがとう」
神様「その代わり、回避出来たら知らせろよ?」
少女母「うん」フカブカ
神様「そんな畏まるな。 少女ちゃんが長いこと狙われ続けているのは私にも責任があるし・・・」
少女母「?」
神様「さっき、18歳の少女ちゃんを見ちゃったから」
少女母「違うわ。 神ちゃんのせいじゃないの」
神様「でも、間違いなくこの曇りなき眼に焼き付いてるけど・・・」
少女母「神が観測しても改変は起こらない。 神ちゃんならなおさら」
神様「あっ、そう言われれば・・・。 犬ころもハッキリ見たわけじゃないって言ってたし」

766: ◆8YCWQhLlF2 :2019/01/11(金) 20:44:16 ID:irKyNpU6
少女母「あの子を観測したのは私、さっき私も影から一緒に見てたわ」
神様「どういう事だ? 何でお前がそんな事をする必要が?」
少女母「事象の収束を遅らせるため」
神様「なるほど・・・ すいません、私の頭は完全にオーバーヒートしました。 だからそのメロン飴下さい」
少女母「ふふっ」クスッ
神様「・・・・・・。 お前さ、何処まで未来を知ってるの?」
少女母「元“時の女神”だもん。 何でも知ってるわよ?」ニコッ
神様「ったく。 怖いね〜 時間を超えられるヤツは。 ま、後は任せておけ」
少女母「ありがとう神ちゃん」
神様「その代わり取引だ」
少女母「?」
神様「お願いですからそのメロン飴下さい」ドゲザ

767: 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/01/12(土) 06:54:31 ID:salIEX5I
本当に面白いわ

768: ◆8YCWQhLlF2 :2019/01/19(土) 21:13:01 ID:kHiKDmPI
─── 社務所
ガラガラ
神様「ただいま〜」ペロペロ
神使「神様、どこに行かれてたのですか?」
神様「ん? ちょっとそこまで」ペロペロ
神使「・・・まさかメロン飴を買いに?」
神様「おや〜 欲しくなっちゃった? ペロペロしたくなっちゃた? でも、あ〜げない」ペロペロ
少女「・・・・・・」ジー
神様「あげない!」ペロペロ

769: ◆8YCWQhLlF2 :2019/01/19(土) 21:13:47 ID:kHiKDmPI
少女「・・・・・・」ジー
神様「・・・・・・。 ちょ、ちょっとだけならペロってもいいよ?」
少女「いりません」
神使「そんなドロドロになった飴なんかあげようとしないで下さい・・・」
少女「それより、お話しがあります」
神様「私がかわゆすぎる件について?」
少女「この神社の今後についてです」
神様「あ〜 真面目なパティーンね」


770: ◆8YCWQhLlF2 :2019/01/19(土) 21:14:31 ID:kHiKDmPI
神使「実は私達も少女さんにお話しがありまし───」
神様「シャーラップ!」ゲシッ
神使「痛っ!」
神様「その件は片が付いたんだよ!」
神使「どういう事です?」
神様「私は悪くなかったという事」
神使「・・・・・・」ジトー
神様「そんなにメロン飴が欲しいならくれてやるよ! お口を開きやがれ!」ズボッ
神使「ふがっ!」

771: ◆8YCWQhLlF2 :2019/01/19(土) 21:15:18 ID:kHiKDmPI
神様「さぁ、少女よ。 このかわゆい神ちゃんに悩みを打ち明けなさい」
少女「私、この神社を継ごうと思います。 いえ、継がせて頂けないでしょうか」
神様「・・・・・・」
少女「身勝手なお願いだっていう事は承知してます。 でも───」
神様「いいよ」
少女「え?」
神使「あの神様、せめて少女さんのお話を最後まで聞いてから結論を出すべきでは・・・」ペロペロ
神様「寂れて人も来ないような無人神社を継ぎたい、って人がいるのに断る理由なんかないじゃん」
神使「それはそうなんですが・・・」
神様「それじゃぁ神使君、この神社を廃社にして売っぱらったらいくらになる?」
神使「社務所や本殿の解体費用でマイナスになると思います」ペロッ
神様「だろ? っていうか、返せよ私のメロン飴!」ガシッ
神使「あっ」

772: ◆8YCWQhLlF2 :2019/01/19(土) 21:15:57 ID:kHiKDmPI
少女「私、この場所が私とお母さんを繋ぐ唯一の場所だって分かったんです」
神使「そうでしたか」
少女「だから、私がお母さんが守ってきた神社を・・・ お母さんの意志を継いで───」
神様「ダメ」
少女「・・・・・・。 え?」
神使「あの神様、意味が分からないんですが・・・」
神様「アイツのために継ぐんだったらダメ。 いい? 少女ちゃんの人生は少女ちゃんが決めること」
少女「・・・・・・」
神様「継ぐと言うのは守ることだけじゃない。 進まないと行けないんだよ」
少女「進む・・・」
神様「少女ちゃんはこの神社を継いで進むことが出来る?」
少女「できます」

773: ◆8YCWQhLlF2 :2019/01/19(土) 21:16:35 ID:kHiKDmPI
神様「んじゃ今日からこの神社は少女ちゃんに任せる」
神使「少女さん、頑張って下さいね」
少女「ありがとうございます」ペコリ
神様「その代わりと言っちゃ何だけど〜 お願いがあるんだよね〜」クネクネ
少女「私に出来ることでしたら」
神様「本当に?」
少女「えぇ、まぁ」
神様「んじゃ、神になって?」
少女「神!? 私がですか?」
神様「そう。 お母さんと同じ“時の女神”に」

774: ◆8YCWQhLlF2 :2019/01/19(土) 21:17:44 ID:kHiKDmPI
─────
───

─── X年後
神様「いや〜 懐かしいね〜」トテトテ
神使「毎年来ているじゃないですか」テクテク
神様「参拝者もだいぶ増えたな」
神使「あっ、神様あそこ見て下さい。 少女さんです」
神様「ん? 隣に巫女服着たちっこいのがいるけど?」
神使「最近赴任した神使さんです。 彼女は去年神使学校を主席で卒業した優秀な子だと聞いています」
神様「へ〜 二人とも巫女服姿がきゃわゆい!」
神使「ご挨拶にいきましょうか」
神様「そうね」

775: ◆8YCWQhLlF2 :2019/01/19(土) 21:19:10 ID:kHiKDmPI
新米神使「女神さま! お掃除終わりましたです!」ビシッ
少女「その女神さまっていうの恥ずかしいので止めて欲しいんですけど・・・」
新米神使「何を言っているんですか! 女神さまは私の憧れの神さまなんですから!」キラキラ
少女「憧れだなんて・・・」
新米神使「この神社に赴任し早1年、いつか私も女神さまのように立派な───」
少女「わ、分かりましたから。 それより本殿のお掃除をお願い出来ますか?」
新米神使「勿論です! でも・・・」
少女「?」
新米神使「どうして、この神社にはご神体がないんですか?」
少女「それは・・・」
新米神使「宮司も神職すらいないのも変だと思うんです。 衛士はいるのに」
少女「そう・・・ ですね・・・」

776: ◆8YCWQhLlF2 :2019/01/19(土) 21:20:27 ID:kHiKDmPI
新米神使「あの衛士さん達って神宮の神付衛士ですよね?」
少女「よく知ってますね」
新米神使「学校で習いましたから。 神を守れる衛士は全国に5人しかいない精鋭さんだって」
少女「そうなんですか?」
新米神使「何か理由でも?」
少女「えーと・・・」
新米神使「新米とは言え私もこの神社の神使! ぜひ教えて下さい!」ズイッ
少女「・・・・・・。 そ、それよりお掃除済ませたらお昼は新米神使ちゃんの好きな鴨鍋にしましょう」
新米神使「か・も・な・べ!?」パァ
少女「頑張って下さいね」ニコッ
新米神使「はい! 喜んで!!」タッタッタッ
少女「・・・・・・」ハァ

777: ◆8YCWQhLlF2 :2019/01/19(土) 21:21:24 ID:kHiKDmPI
 お〜い! 少女ちゃ〜ん!
少女「?」クルッ
神様「久しぶり〜」
神使「ご無沙汰しております」ペコリ
少女「神様に神使様! もうそんな季節なんですね」
神様「ま〜ね〜」
少女「毎年気にかけてお越し頂きありがとうございます」フカブカ
神使「そんなに畏まらないで下さい」
神様「立派に神さまやっているみたいだね」
神使「可愛らしい神使さんも居るようで」
少女「神宮の方には何度も神使の配属は断ったんですが」

778: ◆8YCWQhLlF2 :2019/01/19(土) 21:22:21 ID:kHiKDmPI
神様「まだ狙われてる?」
少女「はい。 でも神宮から派遣されている衛士さんたちがいるので」
神使「頼もしいですね」
神様「神社の方もそこそこ参拝者も来ているみたいだし」
神使「少女さんの神階も上がったそうで、おめでとうございます」
少女「私なんかまだまだです。 あの子と同じく右も左も分からない新米ですから」
神使「そんな事は無いですよ。 立派な主神様です」
神様「巫女服もよく似合ってる。 神だからってゴテゴテした服を着ないところが良し!」
少女「・・・・・・」
神様「少女ちゃん?」
少女「私、きちんとお母さんの後を継げているのかな?」
神使「立派に継げていると思いますよ?」
神様「そうそう、私が太鼓判を押してあげる」

779: ◆8YCWQhLlF2 :2019/01/19(土) 21:23:03 ID:kHiKDmPI
少女「私、この神社のことを何も知らないんです。 お母さんから詳しく聞いた事なんて無かったので・・・」
神様「アイツも少し位は教えるなり残すなりしておけば良かったのにな」
神使「きっと力の存在を知られないように念を入れていたのではないですかね」
神様「でも、神体がないなんてちょっとおかしいよな」
 ?「だって、神よりも先に神体がある方がおかしくない?」
少女・神様・神使「・・・・・・」クルッ
?「この神社も主神様が付いたことだし、ご神体を用意しないとね」
少女「お母・・・ さん・・・ どうして・・・」
少女母「久しぶり」ニコッ

780: ◆8YCWQhLlF2 :2019/01/19(土) 21:24:15 ID:kHiKDmPI
神様「よっ」
少女母「」フカブカ
神様「終わったのか?」
少女母「えぇ、全て」
神様「ご苦労様」
少女母「」ニコッ
神様「皆の者! 宴の準備だ!!」
おわり

781: ◆8YCWQhLlF2 :2019/01/19(土) 21:26:40 ID:kHiKDmPI
ペロペロー!

782: 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/01/20(日) 09:04:51 ID:N.5Vh8yI
おつ
犬コロは飴美味しかったのかな
神ちゃんのヨダレ付き

783: 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/01/20(日) 09:22:12 ID:LBSKP.EA
乙です!
数年後の神ちゃんの返済が、少し楽になってますように

784: 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/01/21(月) 15:53:28 ID:ZmT2.BVQ
おつおつ


785: 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/02/03(日) 18:05:28 ID:sA6gPbHw
神ちゃん節分だ

787: 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/03/03(日) 22:45:09 ID:sdwlN4Is
お雛様

788: 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/03/26(火) 22:42:54 ID:R182Jsos
桜が咲くよ

789: 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/04/02(火) 16:56:54 ID:rd/IVkls
神ちゃん、花見しようぜ!

790: 以下、名無しが深夜にお送りします :2019/04/05(金) 03:22:28 ID:8pbkSrWc
草餅つくったよ〜食べにおいでよ〜

791: ◆8YCWQhLlF2 :2019/04/09(火) 21:59:49 ID:MwTzfhf.
ガタンゴトン
神様「♪〜」ニコニコ
神使「・・・あの、神様?」
神様「何かな? 神使君や」
神使「どうして今回は付いてくるんですか? いつもは嫌がるのに・・・」
神様「ふふふ。 それは犬ころが嘘をついているからだよ」ニヤッ
神使「・・・・・・」
神様「神使会なら、私を近場まで連れて行こうとする。 でも〜今回は違った!」
神使「うっ・・・」
神様「きっと私を連れて行きたくない場所、つまり楽しいところに行く気だ!」ドヤッ
神使「はぁ〜・・・」ガックリ
神様「私を騙すならもっと念入りにするべきだったな」ウヒャヒャ
ガタンゴトン

792: ◆8YCWQhLlF2 :2019/04/09(火) 22:00:37 ID:MwTzfhf.
■ 神様「神様だ!」 神使「神力ゼロですが・・・」 番外編・2019年春
テクテク
神使「神様、約束してください」
神様「あ?」
神使「絶対に暴れない、絶対に問題を起こさない、絶対に言うことを聞く」
神様「お前さぁ、私を何だと思ってるわけ?」
神使「例えば、ものすごく可愛くて神様好みの少女さんがいたらどうします?」
神様「まぁペロるね」
神使「しかも・・・ その方が人とは少しだけ違う存在だとしたら?」
神様「そりゃ剥くよ。 そして全身をローアングルから舐め回すようにーーー」
神使「ダメです。 全て禁止です」
神様「はぁ? それじゃ私の存在意義がないじゃん」

793: ◆8YCWQhLlF2 :2019/04/09(火) 22:01:14 ID:MwTzfhf.
神使「今回ばかりは神様がいつも通りに接すると国際問題になります」
神様「私は生物兵器か?」
神使「遠からず」
神様「おい」
神使「神様の身に何があっても責任取れませんので」
神様「それって何、どっかの国の王女様でも来るの?」
神使「そんな話はこちらサイドに話なんか回ってきませんから」
神様「こちらサイドと言うことは・・・」
神使「神宮の、いえ日本の恥だけはさらさないでくださいね」
神様「ん〜 よく分からないけど善処します!」ビシッ

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