女剣士「目指せ!城塞都市!」魔法使い「はじまりのはじまり」
Part17
251 : ◆J9pjHtW.ylNB :2014/02/05(水) 00:35:23.60 ID:Hq8l2HbAO
女剣士「……あれは……まさか!」チャキ
女剣士は怯むことなく立ち向かう
剣を構えるとそこに魔力を集中……
女剣士「魔物を食い散らかしはじめたか」
女剣士「満足だろ、破壊神信徒ども」
女剣士は雷神の剣を持って闇に斬りかかった!
…………
魔法使い「おーい、魔王ちゃん」
魔王「おう」
魔王の周囲には子供が遊び散らかした玩具のように、屈強な古代魔族の死体が散らばっている
魔王「女剣士がヤバそうだ、乗せてってくれない?」
魔法使い「おうよ!ぎゅってしちゃうよ!ぎゅってしちゃうよ!」
魔王「///」
ギュッ
魔王を抱えると、魔法使いは更にスピードを上げて飛んでいく
破壊神が闇の波動を打ち出そうとしたまさにその時
超級閃光魔法が闇を射抜く
続き雷神剣
狼主「ふん、ありゃただのデカい的じゃのう」
女剣士「そうみたいだな」
魔王は二人の前に着地した
魔王「よお!」
女剣士「来たな」
破壊神はその空域全てを凪払うように闇の矢を放った!
魔法使い「ただいま〜」
252 : ◆J9pjHtW.ylNB :2014/02/05(水) 00:37:44.29 ID:Hq8l2HbAO
女剣士「おせーな!」
魔法使い「悪い悪い、いい夢見ちゃってさあ」
女剣士「なんとなく聞きたくない!」
闇の矢が砦の手前まで達し、辺りに爆音が響いているのに、二人はのんびりと会話を楽しんでいるようだ
闇の矢が砦に突き刺さろうとした時、まるで壁に当たったパン屑のようにその力は弾かれて消えた
僧侶「お待たせーっ!」
魔法使い「美女きたー!」ギュッ
女剣士「変態め」ギュッ
魔法使い「な、これは私のだぞ!」
盗賊「」
魔法使い「これも私のだけど」チュッ
女剣士「」
僧侶「」
魔王「」
狼主「」
盗賊「遊んでる場合ですか!///」
盗賊「破壊神の攻撃が来ます!」
魔王「任せろ!」
破壊神は闇の力を収束させ、砦に打ち込んでくる
魔王は闇の衣を広げその闇の力を誘導した
直撃する大魔力
魔王「闇の力が」
魔王「魔王に効いてたまるかあっ」
魔王は眼前の巨大な闇の塊を吸収していく
女剣士「おい、うちのパーティー無敵じゃないの?」
魔法使い「無敵に決まってるでしょ!」
僧侶「無敵だよ!」
賢者「全く、呆れたパーティーですね」
女剣士「賢者!」
魔法使い「ただいま〜」
253 : ◆J9pjHtW.ylNB :2014/02/05(水) 00:40:42.96 ID:Hq8l2HbAO
賢者「おはようございます、そしてお帰りなさい」
賢者「感動の再開ではありますが、先にアレを砕いてしまいましょう」
魔法使い「了解!」
女剣士「やるぞ!」
僧侶「やるよっ!」
盗賊「行きましょう!」
狼主「よし」
まず先陣を切り、盗賊は閃光の剣を放った
魔法使い「わあ、成長してる!」
女剣士「そりゃしてるさ」
盗賊「ボクはこの街を守る騎士だから!」
魔法使い「かっこいい!エロガキのくせに!」
盗賊「記憶を失ってください」
魔王「おいおい、遊ぶな」
女剣士「すまん、あんまり魔王の背中が安全だから」
僧侶「敵にまわしたら大変だったけどね〜」
僧侶「魔王くん、ありがとう、私たちの味方になってくれてっ!」
魔王「おう」ニカッ
破壊神は自らの力がなんら破壊をもたらせない現状にじれたかのように周囲の木を引き抜き、投げ出した
狼主「任せろ!」
狼主の放つ閃光はその大木を木っ端微塵に砕き、焼き払っていく
竜「魔王様!」
竜はようやく追いついてきて、その真の姿を現した
254 : ◆J9pjHtW.ylNB :2014/02/05(水) 00:42:42.69 ID:Hq8l2HbAO
賢者「さて、問題はアレに攻撃が通じるか、でしょうか」
魔法使い「砕き散らかしてくるわ」
竜「私も行こう」
賢者「では奴を砕いたら闇に変換しどんどん魔王くんが吸収していくスタイルで」
女剣士「援護する」
僧侶「みんなは私が守る!」
盗賊「行きます!」
盗賊が再び閃光の剣を放つ
盗賊「多少は効いてるのでしょうか?」
魔王「なかなか有効なようだぞ」
盗賊「では続けます!」
女剣士「雷神剣!」
闇に吸い込まれた雷神の一撃、少し遅れて轟音が起こり、破壊神から闇色の煙が巻き起こる
盗賊「威力が違いすぎるもんなあ」
女剣士「撃ちまくれ!」
盗賊「分かりました!」
盗賊は閃光剣を連続で放つ
三発……四発……五発
上空では魔法使いがその魔力を蓄えていく
魔法使い「攻撃力ある順番で行っておくか」
魔法使い「超級!」
魔法使い「爆裂魔法!」
破壊神に匹敵する巨大な光球が破壊神を襲う
竜「おおおっなんたる馬鹿魔力!」
竜「だが」
竜「我は竜である!」
竜は巨大な火球を吐き出し、それをまとめあげ、爆炎の矢を吐き出した
255 : ◆J9pjHtW.ylNB :2014/02/05(水) 00:43:56.88 ID:Hq8l2HbAO
キュイン……と言う音が破壊神を貫いた少し後、爆音とともに破壊神の肩が吹き飛んだ
少し遅れて光球が破壊神に落ちる
渦巻く闇は身を守らんとするように固まり縮んで行く
破壊神「ギュオオオオ……」
破壊神の頭はその一撃で砕けた
しかし、破壊神である
まるでトカゲが尻尾を失った程度と言わんばかりに闇の攻撃を放ってくる
しかしそれは魔法使いや竜に当たることはない
僧侶「封印結界!」
闇の力は狙いを逸れて、それは魔王を主に変え、吸収されていく
魔王「闇の力が余ってきたな」
賢者「どうするんです?」
魔王「四天王を呼び戻すのさ」
魔王は闇の力をまとめあげ、水の王、風の王を象っていく
妖精「ふっかーっつ!」
オカマ「大・降・臨・!」
魔王「行けい、四天王と呼ばれた力を示してこい!」
妖精「はいは〜い!」
オカマ「魔王様のために!」
妖精は巨大な水球をまとい飛び立った
オカマは風をまといそのまま色々丸出しで飛んでいった
盗賊「」
盗賊は閃光剣を放った
オカマ「おうふっ!」
盗賊「シッパイ」
タイガン王子「なんかパーティーでもやってるの〜?」
女剣士「ああ、参加しないと損だぞ!」
256 : ◆J9pjHtW.ylNB :2014/02/05(水) 00:47:03.27 ID:Hq8l2HbAO
メイド長「私もそろそろ汚名返上させてもらうからあ!」
女剣士「おお、どんどん行くぞ」
三人の剣士は剣を重ねた
そこに女剣士が魔力を注いでいく
女剣士「雷」
タイガン王子「神」
メイド長「剣!」
三色の閃光が破壊神を貫く
魔法使い「超級」
魔法使い「雷撃魔法!」
雷のサークルが現れ、巨大な破壊神を引き絞って行く
魔法使い「超級」
魔法使い「火球魔法!」
巨大な火球が閃光となり、破壊神に突き刺さる
竜「凍えろ!」
竜は絶対零度のブレスを吐き出した
周囲の破壊神によって朽ちた木々がたちまちに氷の柱に変わっていく
破壊神の体表のあちこちで爆音が上がる
妖精「超質量水撃!」
オカマ「爆風マッスル!」
妖精が放った水の矢を追いかけてオカマが爆風をまとって突っ込む
妖精・オカマ「四天王二連撃!」
水撃が貫通した破壊神の体内に飛び込んだ爆風が弾け飛ぶ
魔法使い「ちゃんと避けなさいよ」
魔法使い「超級」
魔法使い「氷撃魔法!」
破壊神の上空に破壊神に匹敵する巨大な氷の剣が現れる
遠くから見ればまるで緩やかにケーキに入刀されているようにすら見える
257 : ◆J9pjHtW.ylNB :2014/02/05(水) 00:50:07.75 ID:Hq8l2HbAO
女剣士「さすが私の魔法使い」
魔王「派手な奴だ」
魔王「もう少し奴に接近する、お前ら頼む」
僧侶「了解!」
盗賊「行きます!」
タイガン王子「置いてかないでよお?」
メイド長「私も!」
ヤマナミ王「ではみんなで行こうか」
女剣士「」
タイガン王子「」
メイド長「あんた軍はどうした!」
ヤマナミ王「もはや後始末だけだ、魔法使いちゃんが来てくれたからな」
ヤマナミ王「僕にもかっこつけさせて欲しいな〜」
賢者「行きましょう」クスッ
女剣士「おおっ!」
走り出す剣士たち、遠方では巨大な破壊神が一方的な暴力にさらされていると言う異常な光景が広がっている
魔法使い「そろそろ魔力切れてきたから回復したい」
竜「守りは任せるが良い」
狼主「よっと」
竜「糞狼!」
狼主「よう、トカゲ、折角だしわしも活躍したいでな」
狼主「超級閃光魔法!」
竜「ぐぬっ、爆裂ブレス!」
二匹の獣が破壊神と戦う中、魔法使いは魔力回復装置の出力を上げ、深い瞑想に入った
258 : ◆J9pjHtW.ylNB :2014/02/05(水) 00:53:42.27 ID:Hq8l2HbAO
女剣士「もう魔法使いの出番はないぞ!」
女剣士「みんな、剣をあわせてくれ!」
タイガン王子「おう」ガチャ
ヤマナミ王「よし」キンッ
メイド長「はい」カン
盗賊「では」カシャ
魔王「やるか!」ガシッ
僧侶「私が守ってるからゆっくり魔力を蓄えて!」
賢者「私もご助力します!」
女剣士「いくぞ……」
女剣士は残る魔力全てを使い、その六本の武器に力を注ぎ込む……
ヤマナミ王「我らも魔力を重ねるのだ」
魔王「任せろ!」
タイガン王子「熱いね、このボロ剣が溶けちまうぜ!」
メイド長「なら魔力の刃を作れば?」
盗賊「できるかなあ」
女剣士「私を支えてくれた勇者の剣……」
女剣士「お前の切れ味をあの馬鹿でかい糞に使うのは申し訳ないが」
女剣士「頼むぞ!」
魔法使いはゆっくりと目を開き、超級爆裂魔法を唱えた
女剣士「あれにあわせるぞ!」
犬たち「わおん!」
女剣士「犬もきたー!」
女剣士「放て!」
巨大な光球に押しつぶされていく破壊神を、虹色の巨大な閃光が貫き……
破壊の神は、潰えていった…………
259 : ◆J9pjHtW.ylNB :2014/02/05(水) 00:56:20.75 ID:Hq8l2HbAO
…………
トンテンカンカンカンカン……
大工頭「そっちだー」
ヤマナミ大工「へ〜い」
たくさんの大工たちが、忙しそうに砦を修復していく
僧侶「お茶ですよ〜!」
大工A「ありがてえ」
大工B「体が冷えてきたところでさ!」
大工C「仕事足りないんじゃねえの?」
大工D「ちげえねえ」
犬たち「わん!わん!」
青い空に大工たちの笑い声が響く
…………
女剣士「じゃあ、盗賊くんは今日からオリファン町長の権限を持って、騎士に任命する」
盗賊改め騎士「ありがとうございます」
魔法使い「おめでとう、盗賊くん」チュッ
女剣士「いちゃいちゃすんな!」
魔法使い「なによ、女剣士もヤマナミ王と付き合ったら良かったのに」
魔法使い「告白されたんでしょ?」
女剣士「……私さ、忙しいのになれちゃって」
女剣士「なんつーの? またみんなでワイワイ城塞造りしたいなってさ」
魔法使い「適応力高すぎ」
女剣士「お前が長いこと寝てたのが悪い」
魔法使い「関係ないって!」
260 : ◆J9pjHtW.ylNB :2014/02/05(水) 00:59:08.09 ID:Hq8l2HbAO
騎士「魔法使いさんはまだ研究を?」
魔法使い「なかなか光の力について納得の行く結論が出なくてね」
騎士「……ん〜」
騎士「光の力って、キモチの力なんじゃないですかね?」
魔法使い「!」
騎士「そもそも勇者って、勇気があるから勇者なんでしょう?」
騎士「光の力って言うのはそう言うキモチ」
騎士「生きたいってキモチ」
騎士「守りたいってキモチ」
騎士「共に居たいってキモチ」
騎士「そう言う人類の生存に前向きな心の力こそ、光の力」
魔法使い「だから強い光は人に伝わって」
魔法使い「だから強い光は人を強くする」
魔法使い「暴虐を振るう破壊神や、闇の衣も打ち破る……」
魔法使い「それが、光の力」
騎士「素敵ですね!」
魔法使い「それは私たちに初めから備わっていた力なんだね」
騎士「ボクにとっての光は魔法使いさんです」
騎士「だから無理はいけませんよ!」
商人「いちゃいちゃしない!」
騎士「商人くん」
騎士「ラストバトルに参加できなかったから拗ねてるの?」
商人「いーや、最初から分かってましたよ」
商人「盗賊くんに先を越されて悔しいだけです」
261 : ◆J9pjHtW.ylNB :2014/02/05(水) 00:59:47.25 ID:Hq8l2HbAO
女剣士「……ところで、魔王はどこに?」
…………
魔王の城、隠し資料室
土の王「どこだ、どこにある!」
土の王「必ず破壊神復活の方法があるはずだ!」
土の王「何度か歴史に現れているのだ!」
魔王「そんなもの、ここにはない」
土の王「!」
魔王「貴様のことだ、闇が散れば復活する儀式くらいしてるとは思ったが……」
土の王「何のようだ!裏切り者め!」
魔王「そもそも魔王とは破壊神に立ち向かう存在だ」
魔王「貴様らとは違うんだ」
土の王「馬鹿なことを!」
魔王「俺が貴様を探していたのはだな、闇の力と一緒に貴様を」
魔王「封印するためだ」
土の王「なんだと?」
魔王「封印魔法の欠点はようするに魔力吸収とシンボル保全を両立できなかったことにある」
魔王「そこで、闇の衣だ」
魔王「闇の衣は完全なバリアにして、魔力吸収装置」
魔王「莫大な闇の力と、闇の衣を作る、この『魔王の心臓』」
魔王「貴様にくれてやる」
土の王「い、嫌だあああああっ!!」
魔王は、土の王を封印した……
魔王「……これで俺もただの魔物だ」
側近「まだお仕事は残っておりますぞ」
魔王「……ああ」
262 : ◆J9pjHtW.ylNB :2014/02/05(水) 01:07:09.22 ID:Hq8l2HbAO
非常に中途半端とは思いますが、今回はこれで終了です
携帯のメモ帳が50しかないのが悪いので携帯会社に文句をいってくださると有り難い!
次回、目指せ!城塞都市!最終回となります、エピローグです
あんまりにも長かったのでもしかしたら皆さんに見せ損なったエピソード等があるかも知れません
でも今後もこの実験は続けていきますので、ご一緒に検証をお願いしますね!
では、最終回をお待ちください
263 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします :2014/02/05(水) 05:32:52.69 ID:Z44VLXUjo
おつおつ
264 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします :2014/02/05(水) 19:13:34.16 ID:RUgNGXZm0
やっと追いついた。期待。
女剣士「……あれは……まさか!」チャキ
女剣士は怯むことなく立ち向かう
剣を構えるとそこに魔力を集中……
女剣士「魔物を食い散らかしはじめたか」
女剣士「満足だろ、破壊神信徒ども」
女剣士は雷神の剣を持って闇に斬りかかった!
…………
魔法使い「おーい、魔王ちゃん」
魔王「おう」
魔王の周囲には子供が遊び散らかした玩具のように、屈強な古代魔族の死体が散らばっている
魔王「女剣士がヤバそうだ、乗せてってくれない?」
魔法使い「おうよ!ぎゅってしちゃうよ!ぎゅってしちゃうよ!」
魔王「///」
ギュッ
魔王を抱えると、魔法使いは更にスピードを上げて飛んでいく
破壊神が闇の波動を打ち出そうとしたまさにその時
超級閃光魔法が闇を射抜く
続き雷神剣
狼主「ふん、ありゃただのデカい的じゃのう」
女剣士「そうみたいだな」
魔王は二人の前に着地した
魔王「よお!」
女剣士「来たな」
破壊神はその空域全てを凪払うように闇の矢を放った!
魔法使い「ただいま〜」
252 : ◆J9pjHtW.ylNB :2014/02/05(水) 00:37:44.29 ID:Hq8l2HbAO
女剣士「おせーな!」
魔法使い「悪い悪い、いい夢見ちゃってさあ」
女剣士「なんとなく聞きたくない!」
闇の矢が砦の手前まで達し、辺りに爆音が響いているのに、二人はのんびりと会話を楽しんでいるようだ
闇の矢が砦に突き刺さろうとした時、まるで壁に当たったパン屑のようにその力は弾かれて消えた
僧侶「お待たせーっ!」
魔法使い「美女きたー!」ギュッ
女剣士「変態め」ギュッ
魔法使い「な、これは私のだぞ!」
盗賊「」
魔法使い「これも私のだけど」チュッ
女剣士「」
僧侶「」
魔王「」
狼主「」
盗賊「遊んでる場合ですか!///」
盗賊「破壊神の攻撃が来ます!」
魔王「任せろ!」
破壊神は闇の力を収束させ、砦に打ち込んでくる
魔王は闇の衣を広げその闇の力を誘導した
直撃する大魔力
魔王「闇の力が」
魔王「魔王に効いてたまるかあっ」
魔王は眼前の巨大な闇の塊を吸収していく
女剣士「おい、うちのパーティー無敵じゃないの?」
魔法使い「無敵に決まってるでしょ!」
僧侶「無敵だよ!」
賢者「全く、呆れたパーティーですね」
女剣士「賢者!」
魔法使い「ただいま〜」
253 : ◆J9pjHtW.ylNB :2014/02/05(水) 00:40:42.96 ID:Hq8l2HbAO
賢者「おはようございます、そしてお帰りなさい」
賢者「感動の再開ではありますが、先にアレを砕いてしまいましょう」
魔法使い「了解!」
女剣士「やるぞ!」
僧侶「やるよっ!」
盗賊「行きましょう!」
狼主「よし」
まず先陣を切り、盗賊は閃光の剣を放った
魔法使い「わあ、成長してる!」
女剣士「そりゃしてるさ」
盗賊「ボクはこの街を守る騎士だから!」
魔法使い「かっこいい!エロガキのくせに!」
盗賊「記憶を失ってください」
魔王「おいおい、遊ぶな」
女剣士「すまん、あんまり魔王の背中が安全だから」
僧侶「敵にまわしたら大変だったけどね〜」
僧侶「魔王くん、ありがとう、私たちの味方になってくれてっ!」
魔王「おう」ニカッ
破壊神は自らの力がなんら破壊をもたらせない現状にじれたかのように周囲の木を引き抜き、投げ出した
狼主「任せろ!」
狼主の放つ閃光はその大木を木っ端微塵に砕き、焼き払っていく
竜「魔王様!」
竜はようやく追いついてきて、その真の姿を現した
254 : ◆J9pjHtW.ylNB :2014/02/05(水) 00:42:42.69 ID:Hq8l2HbAO
賢者「さて、問題はアレに攻撃が通じるか、でしょうか」
魔法使い「砕き散らかしてくるわ」
竜「私も行こう」
賢者「では奴を砕いたら闇に変換しどんどん魔王くんが吸収していくスタイルで」
女剣士「援護する」
僧侶「みんなは私が守る!」
盗賊「行きます!」
盗賊が再び閃光の剣を放つ
盗賊「多少は効いてるのでしょうか?」
魔王「なかなか有効なようだぞ」
盗賊「では続けます!」
女剣士「雷神剣!」
闇に吸い込まれた雷神の一撃、少し遅れて轟音が起こり、破壊神から闇色の煙が巻き起こる
盗賊「威力が違いすぎるもんなあ」
女剣士「撃ちまくれ!」
盗賊「分かりました!」
盗賊は閃光剣を連続で放つ
三発……四発……五発
上空では魔法使いがその魔力を蓄えていく
魔法使い「攻撃力ある順番で行っておくか」
魔法使い「超級!」
魔法使い「爆裂魔法!」
破壊神に匹敵する巨大な光球が破壊神を襲う
竜「おおおっなんたる馬鹿魔力!」
竜「だが」
竜「我は竜である!」
竜は巨大な火球を吐き出し、それをまとめあげ、爆炎の矢を吐き出した
255 : ◆J9pjHtW.ylNB :2014/02/05(水) 00:43:56.88 ID:Hq8l2HbAO
キュイン……と言う音が破壊神を貫いた少し後、爆音とともに破壊神の肩が吹き飛んだ
少し遅れて光球が破壊神に落ちる
渦巻く闇は身を守らんとするように固まり縮んで行く
破壊神「ギュオオオオ……」
破壊神の頭はその一撃で砕けた
しかし、破壊神である
まるでトカゲが尻尾を失った程度と言わんばかりに闇の攻撃を放ってくる
しかしそれは魔法使いや竜に当たることはない
僧侶「封印結界!」
闇の力は狙いを逸れて、それは魔王を主に変え、吸収されていく
魔王「闇の力が余ってきたな」
賢者「どうするんです?」
魔王「四天王を呼び戻すのさ」
魔王は闇の力をまとめあげ、水の王、風の王を象っていく
妖精「ふっかーっつ!」
オカマ「大・降・臨・!」
魔王「行けい、四天王と呼ばれた力を示してこい!」
妖精「はいは〜い!」
オカマ「魔王様のために!」
妖精は巨大な水球をまとい飛び立った
オカマは風をまといそのまま色々丸出しで飛んでいった
盗賊「」
盗賊は閃光剣を放った
オカマ「おうふっ!」
盗賊「シッパイ」
タイガン王子「なんかパーティーでもやってるの〜?」
女剣士「ああ、参加しないと損だぞ!」
メイド長「私もそろそろ汚名返上させてもらうからあ!」
女剣士「おお、どんどん行くぞ」
三人の剣士は剣を重ねた
そこに女剣士が魔力を注いでいく
女剣士「雷」
タイガン王子「神」
メイド長「剣!」
三色の閃光が破壊神を貫く
魔法使い「超級」
魔法使い「雷撃魔法!」
雷のサークルが現れ、巨大な破壊神を引き絞って行く
魔法使い「超級」
魔法使い「火球魔法!」
巨大な火球が閃光となり、破壊神に突き刺さる
竜「凍えろ!」
竜は絶対零度のブレスを吐き出した
周囲の破壊神によって朽ちた木々がたちまちに氷の柱に変わっていく
破壊神の体表のあちこちで爆音が上がる
妖精「超質量水撃!」
オカマ「爆風マッスル!」
妖精が放った水の矢を追いかけてオカマが爆風をまとって突っ込む
妖精・オカマ「四天王二連撃!」
水撃が貫通した破壊神の体内に飛び込んだ爆風が弾け飛ぶ
魔法使い「ちゃんと避けなさいよ」
魔法使い「超級」
魔法使い「氷撃魔法!」
破壊神の上空に破壊神に匹敵する巨大な氷の剣が現れる
遠くから見ればまるで緩やかにケーキに入刀されているようにすら見える
257 : ◆J9pjHtW.ylNB :2014/02/05(水) 00:50:07.75 ID:Hq8l2HbAO
女剣士「さすが私の魔法使い」
魔王「派手な奴だ」
魔王「もう少し奴に接近する、お前ら頼む」
僧侶「了解!」
盗賊「行きます!」
タイガン王子「置いてかないでよお?」
メイド長「私も!」
ヤマナミ王「ではみんなで行こうか」
女剣士「」
タイガン王子「」
メイド長「あんた軍はどうした!」
ヤマナミ王「もはや後始末だけだ、魔法使いちゃんが来てくれたからな」
ヤマナミ王「僕にもかっこつけさせて欲しいな〜」
賢者「行きましょう」クスッ
女剣士「おおっ!」
走り出す剣士たち、遠方では巨大な破壊神が一方的な暴力にさらされていると言う異常な光景が広がっている
魔法使い「そろそろ魔力切れてきたから回復したい」
竜「守りは任せるが良い」
狼主「よっと」
竜「糞狼!」
狼主「よう、トカゲ、折角だしわしも活躍したいでな」
狼主「超級閃光魔法!」
竜「ぐぬっ、爆裂ブレス!」
二匹の獣が破壊神と戦う中、魔法使いは魔力回復装置の出力を上げ、深い瞑想に入った
258 : ◆J9pjHtW.ylNB :2014/02/05(水) 00:53:42.27 ID:Hq8l2HbAO
女剣士「もう魔法使いの出番はないぞ!」
女剣士「みんな、剣をあわせてくれ!」
タイガン王子「おう」ガチャ
ヤマナミ王「よし」キンッ
メイド長「はい」カン
盗賊「では」カシャ
魔王「やるか!」ガシッ
僧侶「私が守ってるからゆっくり魔力を蓄えて!」
賢者「私もご助力します!」
女剣士「いくぞ……」
女剣士は残る魔力全てを使い、その六本の武器に力を注ぎ込む……
ヤマナミ王「我らも魔力を重ねるのだ」
魔王「任せろ!」
タイガン王子「熱いね、このボロ剣が溶けちまうぜ!」
メイド長「なら魔力の刃を作れば?」
盗賊「できるかなあ」
女剣士「私を支えてくれた勇者の剣……」
女剣士「お前の切れ味をあの馬鹿でかい糞に使うのは申し訳ないが」
女剣士「頼むぞ!」
魔法使いはゆっくりと目を開き、超級爆裂魔法を唱えた
女剣士「あれにあわせるぞ!」
犬たち「わおん!」
女剣士「犬もきたー!」
女剣士「放て!」
巨大な光球に押しつぶされていく破壊神を、虹色の巨大な閃光が貫き……
破壊の神は、潰えていった…………
259 : ◆J9pjHtW.ylNB :2014/02/05(水) 00:56:20.75 ID:Hq8l2HbAO
…………
トンテンカンカンカンカン……
大工頭「そっちだー」
ヤマナミ大工「へ〜い」
たくさんの大工たちが、忙しそうに砦を修復していく
僧侶「お茶ですよ〜!」
大工A「ありがてえ」
大工B「体が冷えてきたところでさ!」
大工C「仕事足りないんじゃねえの?」
大工D「ちげえねえ」
犬たち「わん!わん!」
青い空に大工たちの笑い声が響く
…………
女剣士「じゃあ、盗賊くんは今日からオリファン町長の権限を持って、騎士に任命する」
盗賊改め騎士「ありがとうございます」
魔法使い「おめでとう、盗賊くん」チュッ
女剣士「いちゃいちゃすんな!」
魔法使い「なによ、女剣士もヤマナミ王と付き合ったら良かったのに」
魔法使い「告白されたんでしょ?」
女剣士「……私さ、忙しいのになれちゃって」
女剣士「なんつーの? またみんなでワイワイ城塞造りしたいなってさ」
魔法使い「適応力高すぎ」
女剣士「お前が長いこと寝てたのが悪い」
魔法使い「関係ないって!」
260 : ◆J9pjHtW.ylNB :2014/02/05(水) 00:59:08.09 ID:Hq8l2HbAO
騎士「魔法使いさんはまだ研究を?」
魔法使い「なかなか光の力について納得の行く結論が出なくてね」
騎士「……ん〜」
騎士「光の力って、キモチの力なんじゃないですかね?」
魔法使い「!」
騎士「そもそも勇者って、勇気があるから勇者なんでしょう?」
騎士「光の力って言うのはそう言うキモチ」
騎士「生きたいってキモチ」
騎士「守りたいってキモチ」
騎士「共に居たいってキモチ」
騎士「そう言う人類の生存に前向きな心の力こそ、光の力」
魔法使い「だから強い光は人に伝わって」
魔法使い「だから強い光は人を強くする」
魔法使い「暴虐を振るう破壊神や、闇の衣も打ち破る……」
魔法使い「それが、光の力」
騎士「素敵ですね!」
魔法使い「それは私たちに初めから備わっていた力なんだね」
騎士「ボクにとっての光は魔法使いさんです」
騎士「だから無理はいけませんよ!」
商人「いちゃいちゃしない!」
騎士「商人くん」
騎士「ラストバトルに参加できなかったから拗ねてるの?」
商人「いーや、最初から分かってましたよ」
商人「盗賊くんに先を越されて悔しいだけです」
261 : ◆J9pjHtW.ylNB :2014/02/05(水) 00:59:47.25 ID:Hq8l2HbAO
女剣士「……ところで、魔王はどこに?」
…………
魔王の城、隠し資料室
土の王「どこだ、どこにある!」
土の王「必ず破壊神復活の方法があるはずだ!」
土の王「何度か歴史に現れているのだ!」
魔王「そんなもの、ここにはない」
土の王「!」
魔王「貴様のことだ、闇が散れば復活する儀式くらいしてるとは思ったが……」
土の王「何のようだ!裏切り者め!」
魔王「そもそも魔王とは破壊神に立ち向かう存在だ」
魔王「貴様らとは違うんだ」
土の王「馬鹿なことを!」
魔王「俺が貴様を探していたのはだな、闇の力と一緒に貴様を」
魔王「封印するためだ」
土の王「なんだと?」
魔王「封印魔法の欠点はようするに魔力吸収とシンボル保全を両立できなかったことにある」
魔王「そこで、闇の衣だ」
魔王「闇の衣は完全なバリアにして、魔力吸収装置」
魔王「莫大な闇の力と、闇の衣を作る、この『魔王の心臓』」
魔王「貴様にくれてやる」
土の王「い、嫌だあああああっ!!」
魔王は、土の王を封印した……
魔王「……これで俺もただの魔物だ」
側近「まだお仕事は残っておりますぞ」
魔王「……ああ」
262 : ◆J9pjHtW.ylNB :2014/02/05(水) 01:07:09.22 ID:Hq8l2HbAO
非常に中途半端とは思いますが、今回はこれで終了です
携帯のメモ帳が50しかないのが悪いので携帯会社に文句をいってくださると有り難い!
次回、目指せ!城塞都市!最終回となります、エピローグです
あんまりにも長かったのでもしかしたら皆さんに見せ損なったエピソード等があるかも知れません
でも今後もこの実験は続けていきますので、ご一緒に検証をお願いしますね!
では、最終回をお待ちください
263 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします :2014/02/05(水) 05:32:52.69 ID:Z44VLXUjo
おつおつ
264 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします :2014/02/05(水) 19:13:34.16 ID:RUgNGXZm0
やっと追いついた。期待。
女剣士「目指せ!城塞都市!」魔法使い「はじまりのはじまり」
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