酔った勢いで先輩とSEX、そして・・・
Part5
61 :607: sage New! 2005/10/23(日) 23:15:32 ID:nKH9eS2H0
長かった髪にちょっとウェーブがかかり、俺の記憶の中より少し背が伸び、
大人っぽくなっているような気がしたが、でもど〜みても塔子さんだよな?間違いないよな?
「・・・あっ・・・ウッグン(生唾を飲む音ね)・・・」
ヤバイ、しゃべれない。言葉が出ないよ。
俺もしゃべらないが、その女性もなにもしゃべらない。瞳に涙を浮かべ、ただ俺のことを見つめている。
そっから更に1分ぐらいの時間が経過したかな?
突然、車の運転席から声がした。
「塔子?なにしてんの?」
その声の呼びかけで、やっぱり塔子さんだって思うと同時に、
俺、心臓っていうか心がナイフでえぐられたような、そんなような気がした。
62 :607: sage New! 2005/10/23(日) 23:16:08 ID:nKH9eS2H0
再会の幸せの絶頂から、一気に奈落の底へと突き落とされたね。
全身凍りついたような気がして、体全体がわなわなと震え、瞳孔が人生最大ってぐらい開いてたと思う。
おいっ!なんなんだよっ!?俺の幸せたった2分で終わりっ!?ちょっと勘弁してよ〜っ!
この時、どこにこの怒りをぶつけていいのか分からなかった。
ホント、俺自分の人生呪ったね。だってその運転席から聞こえてきた声、若い男の声なんだもん。
63 :607: sage New! 2005/10/23(日) 23:16:46 ID:nKH9eS2H0
返事をしない塔子さんに、さらにその運転席にいる男が言ってきた。
「おぉ〜い?塔子〜?なにしてんの〜?早く乗れよ〜」ってちょっとやさしめの声で。
俺、その場から走り去りたかった。その男の顔なんて見たくなかったから。
だって、そうでしょ?その男と塔子さんの幸せそうなツーショットなんて見たくないでしょ?
でも動けなかった。塔子さんが返事をしないのを不審に思ったのか、その男が車から出てきた。
うおっ!?デカっ!て思った。背が180ちょっとあって(身長165cmの塔子さんが子供に見えた)、
野球のイチローのえらをもう少し穏やかにしたような感じの、ナイスガイが車から出てきた。
俺、完敗。完封負けだよ、しかも完全試合だよってこの時わけわかんないこと考えてた。
ビジュアルも、身長(因みに俺、身長176cm)も恋も、なにも勝つものがないよって感じだった。
64 :607: sage New! 2005/10/23(日) 23:17:19 ID:nKH9eS2H0
その男は泣いている塔子さんと、びっくりした顔で瞳孔を全開にして、自分の方を見ている
ちょっとこいつヤバイんじゃねぇ〜のって感じのする男の顔を交互に見ながら言った。
「塔子?ここじゃ他の車の邪魔になるから(移動しよう)・・・」
しかし塔子さんは、その男の問いかけに何の反応も示さない。
なんの反応も示さない塔子さんの腕をゆすりながら、その男がさっきより少し大きい声で再び言った。
「塔子っ!聞こえてる?他の車の邪魔になるから移動するよ?」
そう言われやっと我に返る塔子さん。
「えっ!?・・・あっ、あぁ・・・うっうん・・・」昔と変らないハスキーな塔子さんの声だ。
「そこの彼も乗って」その男が言った。
はっ!?なんで俺も乗らんといけんのっ!?俺乗ってどうするの?しかも彼って、なんじゃそりゃ?って思った。
そう言おうと思ったが、あまりにショックが大きく声が出ないし、動くことも出来なかった。
その男が「とりあえず乗って」と言いつつ俺を車に押し込んだ。
車の後部座席で、俺はず〜〜〜っと床の一点を見つめていた。
65 :607: sage New! 2005/10/23(日) 23:18:23 ID:nKH9eS2H0
車は5,6分走ったかな?ガラガラガラとシャッターが開く音がして、ガレージへと入った。
俺はその男に付き添われるようにして、階段を上がりある家の玄関へと入っていった。
どっかで見た風景、どっかで一度かいだことのある匂いがした。
そうここは、4年前に来たことのある塔子さんの家だった。
前と明らかに違うのは、段ボール箱がいっぱい積んであったことぐらいかな?
俺はダイニングへと通され、椅子に座らされた。
ポジション的には俺の方は一人、塔子さんはその男と並んで座っていた。
そのポジションを見て、もうなんか情けないやら、悲しいやら、ショックやら、ほんと色んな感情が渦巻いてきた。
頭の中がぐわんぐわんする。どうする俺?泣いちゃうか?よし泣いてしまおう。
もう我慢できないしって思ったわけじゃないが、涙が自然に出てきた。
その俺の姿を見て、その男が驚いたような口調で聞いてきた。
66 :607: sage New! 2005/10/23(日) 23:19:17 ID:nKH9eS2H0
「おい、君っ!?大丈夫かっ!?」って。
お前あほかっ!?どうみても大丈夫じゃないだろっ!?いい年した男が人んちの居間で泣いてんだぞっ!?
これのなにも見て大丈夫かって聞いてんだよっ!?お前いっぺん死んでこいよっ!!
って言いたかった。でもそんなこといえる訳がない。なんでって?だって俺、えぐえぐ泣いてんだもん。
(まぁ〜泣いていなくても、屁たれな俺がそんなこと言えるわけもないんだが)
「塔子?彼ってもしかして・・・例のっ?」その男が塔子さんに尋ねた。
てんめぇ〜!このヤロォ〜!馴れ馴れしく塔子って呼ぶなぁ〜!彼氏かもしれんが俺の前でそう呼ぶなぁ〜!
それに俺のこと「彼」って聞きなれないこ言葉で言うなぁ〜!って思った。ホントそう思った。
67 :607: sage New! 2005/10/23(日) 23:20:34 ID:nKH9eS2H0
「えっ?えぇ、そうよ」塔子さんがそう答えると、その男は
「始めまして・・・」といいながら俺に手を差し出してきた。
あぁ〜んっ!?てめぇ〜あんだその手はっ!?その手ぶった切ったろうかっ!?とは思わなかったが、
はっ!?なんだその手はっ!?シカトするしかないっしょっ!?とは思った。
でも少しは大人になれって自分に言い聞かせ、俺も手を差し出した。
「塔子の兄です。妹がいつもお世話になってるみたいで」(って感じで言ってたかな?)
といいつつ俺の手を握ってきた。
69 :607: sage New! 2005/10/23(日) 23:21:51 ID:nKH9eS2H0
正直、後半なんて言ったか覚えてない。そんな挨拶なんて聞く必要ないって思ったから。
そんな挨拶より、俺は一つの単語に集中していた。兄っ!?はぁっ!?えっ!?
えぇ〜ちょっと待ってくださいね。ちょっとお伺いしますが、今、あなたなんて仰いました?兄っていいました?
兄って単語の意味知ってるんですか?知ってる上での発言ですか?って聞きたくなった。
実はこの男も、イギリス帰り(これは当たってた)で、しばらく日本語から遠ざっていたため、
日本語を忘れ(こっちは間違ってた)兄って意味が分からないのかと思った。
それかこの人、実はこう見えて外人さんなのかな?って思った。
俺は兄と言う単語の意味を、辞書片手に説明しようかと思ったぐらいだった。
70 :607: sage New! 2005/10/23(日) 23:22:34 ID:nKH9eS2H0
いや、でも待てよ。この人どう見ても日本人だよな?。いくら長く海外にいたからといって日本語を忘れる
日本人っていないよな?それにちゃんとさっきから日本語しゃべってるしって思い説明することはやめておいた。
俺は、超間抜けな顔をしながら、塔子さんの方を見た。
塔子さんは、昔、俺が一度みたことがある仕草と同じように小首を傾げながら、
「うんっ?」っていう表情をしていた。
71 :607: sage New! 2005/10/23(日) 23:23:41 ID:nKH9eS2H0
こっからは簡単に書かせてもらいます。
これ以上長くだらだら書いてもつまらないですし(ってここまででも十分長いですけど・・・)。
72 :607: sage New! 2005/10/23(日) 23:24:37 ID:nKH9eS2H0
その後、俺と塔子さんは場所を移し、塔子さんの部屋で話しをした。
日本へ帰ってきたのは一昨日らしいです。
それと実は塔子さん、この約5年の間、何度か日本に帰ってきていたらしいです。
といってもほんの数日間らしいけど。
帰国する度に俺に会いに行こうかと思ってたらしいけど、結局は会ってもどうにもならないし、
悲しい思いをするだけと思い行動に移せなかったらしいです。
その躊躇する理由は、色々あったけど、最大の理由は俺から手紙の返事がこなかったことだと言ってました。
なんの返事もないと言うことは、俺には自分に対する特別な感情はなかったんだと、そう思っていたみたいです。
あと、これが一番重要な話しだったんですが、両親はまだイギリスにいて帰国する予定は未定だが、
自分とお兄さんはもうずっと日本にいるということでした。
この日、他にも色んな話しをしたけど、これも長くなるので省略です。
81 :607: sage New! 2005/10/23(日) 23:41:18 ID:Rm2eq6oe0
話しは尽きることがなかったんが、だいぶ遅くなったのでと帰ろうと思い、塔子さんの部屋を後にしようと
ドアに向かう途中、ふと机の上にある写真たてに入っている一枚の写真が目に入った。
机の上というか、その部屋には荷物らしい物が他にはなく(まだほとんどのダンボールが未開封だったから)、
殺風景な部屋の中、その写真だけがいやでも目についた。
なんの写真だろ?って思ってちょっと近づいて見てみると、その写真には俺が写っていた。
いや、俺だけじゃなく、他の人も一緒に写ってたんだけど。
その写真は、俺が高校一年生の時の写真で、体育祭で騎馬戦をやってる時の写真だった。
そんなに大きく写ってたわけじゃないんだけど、確かに俺が写ってる。
83 :607: sage New! 2005/10/23(日) 23:42:10 ID:Rm2eq6oe0
俺が見ているのに気づいたのか、塔子さんは机に近づきその写真たてを手に取りこう言った。
「これねぇ、ヒロ君が写ってるの。偶然この写真を見つけて、写真部の人にお願いして譲ってもらったんだ」
なんか熱いものがこみ上げてきた。じ〜んときたよ。
塔子さんが続けた。
「何度もしまった方がいいかなって思ったんだけど、どうしてもできなくて」
その写真を見た時に考えていたことがあった。でもなんか信じられなくて確信がもてなかった。
でもその塔子さんのその言葉で俺確信した。
塔子さんはまだ俺のことを想ってくれてるんだ。そして俺もまだ塔子さんのことが好きなんだって。
「・・・」
85 :607: sage New! 2005/10/23(日) 23:42:46 ID:Rm2eq6oe0
なにも言わない俺をみて、不安に思ったのか塔子さんが尋ねてきた。
「・・・迷惑・・・だったかな?」
「・・・いえっ・・・」心臓がバクバクいってきた。
言いたいことはあるが、やっぱ恥ずかしくて言えない。
でも今そんなこと言ってる場合じゃないだろって感じで、俺は勇気を振り絞って言った。
「いえ・・・迷惑なんかじゃないです。だって俺・・・あの日からずっと塔子さんのこと好きでしたから」
言えた。やっと言えた。約5年ずっと、ずっとずっと言いたかったことがやっと言えた。
俺、自分の言った台詞にちょっと感動したよ。まっぜんぜん大したこと言ってないんだけど。
自分の言った台詞に酔いしれ、その後の塔子さんの反応は?って感じで期待を込めて塔子さんを見た。
あれっ!?塔子さんぜんぜん素なんですけど・・・いや、なんかこうもっと反応とかないんですか?
86 :607: sage New! 2005/10/23(日) 23:43:18 ID:Rm2eq6oe0
塔子さんの俺に対する想いって、もしかして俺の勘違い?ちょっと(かなり?)不安に思うこと数秒。
塔子さん、写真たてを机の上にそっと置いて、それから俺の胸へと飛び込んできました。
俺は塔子さんの体だけじゃなく、気持ちも一緒に受け止めるようにしっかりと抱きとめた。
その感触を確かめるかのように、ゆっくりゆっくりと徐々に力をいれ抱きしめた。
「ねぇ、ヒロ君?」
「うんっ?」
「いつかみたいにぎゅっとして」
ほのかに香る髪の毛の匂い。
昔と変らない塔子さんの匂いだ。そう思いながら俺は力いっぱい塔子さんを抱きしめた。
87 :607: sage New! 2005/10/23(日) 23:44:14 ID:Rm2eq6oe0
再会は大体こんな感じです。
再会から現在に至るまでの経緯についてですが、特別なことはなにもありません。
普通に一緒に過ごし、普通にケンカしてというように、まったく普通のカップルです。
特別なことと言えば、両親に挨拶にいったことぐらいですかね。これはさすがに緊張しました。
塔子さんのお父さん、正にダンディーって感じ。
う〜ん、ジェントルメンって言うのかな?そんな感じでしたね。
お母さんはと言うとですね、塔子さんお母さん似ですねって感じ。
塔子さんと同じように色が白くて、上品な感じがしました。
88 :607: sage New! 2005/10/23(日) 23:44:57 ID:Rm2eq6oe0
それとプロポーズをしたのは、今年の塔子さんの誕生日の日にです。ベタでごめん・・・。
あの時書いて、結局出せずに、塔子さんからもらった手紙と一緒にしまっておいた手紙を
渡しながらプロポーズをしました。
「・・・やっと・・・」ちょっと言葉を詰まらせながらも塔子さんは続けた。
「やっと返事がもらえた・・・返事がもらえて良かった・・・」
その手紙を読み終えた塔子さんは、少し間を置いて更に続けた。
「あなたのことずっと好きでいてよかった。そしてこれからもずっと好きでいられることが出来てよかった」
半分泣き、半分笑いながら、塔子さんはそう返事をしてくれました。
90 :607: sage New! 2005/10/23(日) 23:45:55 ID:Rm2eq6oe0
あとは、特別なにもないかな?
それと俺、12月にイギリスに行ってきます。
イギリスだけでなく他のヨーロッパの国にもいくつか行きますが、イギリスがメインです。
恥ずかしいからと、俺の前ではまだ1度しか英語をしゃべってくれない、
シャイなバイリンガルの方と一緒に行って来ます。
91 :607: sage New! 2005/10/23(日) 23:46:37 ID:Rm2eq6oe0
以上です。
つまらない話しに長々とお付き合いしていただき、ありがとうございました。
110 :607: sage New! 2005/10/24(月) 00:26:42 ID:Plu2KyRV0
皆さま、ご支援をありがとうございました。
それと祝辞までいただけて、なんか恐縮しちゃいます・・・。
少しは皆さんの暇つぶしになったかなと思い、ほっと一安心しています。
>>95
某企業で会社員しています。
リフレッシュ休暇という訳ではないんですが、会社が休め〜っていうのでその言葉に素直に従い休んでました。
、まぁ〜色々準備もあったんでちょうどいいやって思って。
でも、そんな準備なんてすぐに終わってしまって暇だなぁ〜って思い、書き込みをしました。
>>105
学生です。
221 :607: sage New! 2005/10/26(水) 19:48:23 ID:Osu3EIvQ0
ここのところずっと帰りが遅くて、書き込みをしてからこのスレを見ることができませんでした。
で、久しぶりにこのスレを見てビックリしました。
こんな話しに、こんなにもたくさんのレスをいただけて。
本当にありがとうございました。
なんか、俺の代わりにレスしてくれてる人もいるみたいで・・・
書き込みをするのもどうかと思ったんですが、一言お礼をと思いましたので。
258 :607: sage New! 2005/10/29(土) 22:55:14 ID:XSAlNFWb0
スレ違いになってしまいますが、もう脱線しまくっているので、
ついでといってはなんですが。ご両親に会った時の話しを。
俺にとっては思い出深い話しですので。
261 :607: sage New! 2005/10/29(土) 23:07:20 ID:XSAlNFWb0
初めてご両親にお会いしたのは、塔子さんと再会してから半年後ぐらいだったかな?
両親が帰国するので、紹介の意味も込め出来れば会って欲しいってことだった。
この時「いや〜それはちょっと」って思ったよ。
こんな俺の考えを非常識という人もいるかもしれないけど、正直そんなこと必要なの?って思った。
今まで、そんな風に正式に紹介なんてされたことなかったし。
まぁ〜過去の付合いって言っても、そんなにないからあれなんだけど。
数少ない付き合いのうち、一つは小学生の時ね。
この時は交換日記をするぐらいのレベルの付合いだったから、さすがにこれは必要ないでしょ。
(交換日記ぐらいで、紹介されてもね。しかもまだ男女交際なんてよく知らない年頃だし)
あと、中1の頃の付き合いは、親しくなる前に振られた。
親に紹介するどころじゃなくて、お互い自分達の自己紹介もまだ全然済んないじゃんっ!?って感じ。
262 :607: sage New! 2005/10/29(土) 23:08:27 ID:XSAlNFWb0
でもね?こんな俺でも、全くそういった経験がないわけじゃ〜ない。
過去、付合ってる子の両親に会ったのは1度だけある。
中学〜高校にかけて付合ってた子ね。高校スレに出てきた公子。これは両親に会った。
でもこれは紹介って言えるような、しろもんじゃなかったなぁ〜。
初対面がこれほど最悪なパターンって、この先ないし、経験したくもないだろっ!?って感じだった。
言ってみれば強制出頭っていうのかな?それはこんな感じだった。
263 :607: sage New! 2005/10/29(土) 23:09:30 ID:XSAlNFWb0
中3の時、俺は格好つけて、行ったこともない街(快速電車で60分)にデートに行った。
でもその帰り、案の定、電車を乗り間違えて、違う方向に行っちゃった(俺、昔から電車ダメなの)。
間違いに気づいた頃には、もう20分も電車に乗っていた頃だった。
前にも言ったけど、田舎のため引き返す為の電車もすぐにはなく、待つこと数十分。
やっと来た電車に乗り込んで、振り出しの駅へ到着。
さぁ〜帰るかと思ってもこれまたすぐに電車がない。
なんだこれっ?すごろくの1回休み二連荘って感じ?俺、もうサイコロ振るのイヤだよって感じだった。
あまりに遅くなったので、親が心配していると思い、彼女に家へ電話をするように勧めた。
(我が家は何時になろうが、連絡なんてしないけど)
よく気がつき、思いやりのある優しい彼氏を演じようとした俺のこの作戦、大失敗。
264 :607: sage New! 2005/10/29(土) 23:10:37 ID:XSAlNFWb0
彼女が家に電話すると、お母さんもうカンカン。帰りが遅いって。まだ7時前なのに。
俺を電話口に出せっ!ってのたまっている。恐る恐る電話に出る俺にそのお母さん
「話したいことがあるので、家まで来なさい!」って受話器が壊れるぐらいの大声で言ったよ。
約1時間後。びびりながらその子の家につくと、挨拶そっちのけで早速お母様のお説教開始。
なぜか、その嵐の様なお説教しているお母さんの隣で、お父さん爪切ってるの。しかも足の。
彼女は隣で、こんなことになって、俺に申し訳ないって感じでグスグス泣いてるし、
お父さんはパチッパチッってやってるし。そんな異様な雰囲気の中、お母さんのお説教は更に続いた。
265 :607: sage New! 2005/10/29(土) 23:11:18 ID:XSAlNFWb0
貴方はどこの学校を受験するのだととか(お嬢さんと同じぐらいの知能なので一緒の学校を受験します)。
もうね、自分の親にも言われたことのない様なお説教を食らいましたよ。
ホントも〜う満腹です、もうなにもいりません。初対面なのに、そんなにもてなさなくても結構ですよって感じ。
出されたカルピスが飲めないぐらい、小言でお腹が一杯になった。
(まぁ〜そのカルピス、お母さんがしつこいぐらい勧めるので、帰り際に一気飲みしたけど)
因みにこの時、お父さん一言しかしゃべってません。
お母さんの「お父さん、なにか言うことないの?」って問いかけに
「あぁ、いや、別に(ない)」って切った爪をティッシュにくるみ、それを握り締めて言ってた。
266 :607: sage New! 2005/10/29(土) 23:11:53 ID:XSAlNFWb0
受験生がこんな遅くまで遊んでるのはどうとか(いえ、遊んでいたわけじゃなくて、軽く迷子になってたんです)
貴方はどこの学校を受験するのだととか(お嬢さんと同じぐらいの知能なので一緒の学校を受験します)。
もうね、自分の親にも言われたことのない様なお説教を食らいましたよ。
ホントも〜う満腹です、もうなにもいりません。初対面なのに、そんなにもてなさなくても結構ですよって感じ。
出されたカルピスが飲めないぐらい、小言でお腹が一杯になった。
(まぁ〜そのカルピス、お母さんがしつこいぐらい勧めるので、帰り際に一気飲みしたけど)
因みにこの時、お父さん一言しかしゃべってません。
お母さんの「お父さん、なにか言うことないの?」って問いかけに
「あぁ、いや、別に(ない)」って切った爪をティッシュにくるみ、それを握り締めて言ってた。
267 :607: sage New! 2005/10/29(土) 23:12:31 ID:XSAlNFWb0
こんなイメージのあるご両親とのご対面。避けたいと思うのは当然でしょ?
しかも相手は外国に住んでいらっしゃる、ちょっと(かなりか?)ハイソサイエティーな方たち。
「う〜ん・・・」ってちょっと尻込みをするのも当然でしょ?
「あっ、あぁ、別にいいのよ?ただ、ほら、帰ってくるからどうかな?
って思ってちょっと聞いてみただけだから。ホント、気にしないで」
躊躇する俺の様子を見て、慌てたように手を振りながら塔子さんが言った。
こんな風に言われたら普通、いやとは言えないでしょ?
「いや・・・別に、いやってわけじゃないけど・・・」
「でも、本当は嫌なんでしょ?」ちょっと笑いながら塔子さんが言った。
「いや、ホント嫌じゃないよ」
「ホントにぃ〜?」
ってな感じでいつの間にか、ご対面の計画が立っていました・・・。
268 :607: sage New! 2005/10/29(土) 23:13:43 ID:XSAlNFWb0
学生だった俺だけど、スーツはたくさん持ってたよ。アルマーニとか、ドルチェガッパーナとかね。
自分で言うものなんだけど、俺、結構おしゃれだったし〜フフ〜ン♪
やっぱ両親と会う時は、シックにアルマーニしかないでしょって感じで超キメて行ったよ。
塔子さんの家に着き、呼び鈴を鳴らすと塔子さん本人が出てきた。
「どうぞ」って感じで(床が凹←こんなんなってるような)居間へと通された。
「ちょっと座って待っててね」そう言いながら塔子さんは一旦出て行った。
いくらお客とは言え、こういった場合上座に座るのは非常識だろと思い、下座である手前側に座った。
ガチャリ
270 :607: sage New! 2005/10/29(土) 23:14:45 ID:XSAlNFWb0
扉が開く音がした。ご両親登場です。これは挨拶しなくてはいけないって感じで、
開けていたスーツのボタンを閉めながらゆっくりと俺は立ち上がった。
「始めまして、○○と申します。ご挨拶が遅れ申し訳わけございません」
「始めまして、塔子の父です。まっ硬い挨拶は抜きにして、さっどうぞ」
「始めましてぇ、塔子の母です」
人懐っこい笑顔で俺に椅子を勧めるお父様に、温かい笑顔で俺を迎えるお母様。
はぁ〜よかった。よさそうな人たちで。やっぱ塔子さんの両親だよなぁ〜いい人に決まってるよ。
会うことに躊躇してた俺ってバカみたいだよ。俺の緊張も徐々に解け、終始和やかに進むご対面の儀。
271 :607: sage New! 2005/10/29(土) 23:15:26 ID:XSAlNFWb0
っと、ここまではもちろん脳内シュミレーション。
俺がこんな風に立ち振る舞いできるわけがない。正しくはこうね。
272 :607: sage New! 2005/10/29(土) 23:16:24 ID:XSAlNFWb0
学生だった俺が、洒落たスーツなんて持っているわけもなく(貧乏だったし)、一張羅である
成人式の時に青山で買ってもらったスーツでいざ出陣(なんか出発時に既に落ち武者状態ってかんじ)。
塔子さんの家に着き、呼び鈴を鳴らすと塔子さん本人が出てきた(これは予め計画していた)。
「ちょっと座って待っててね」そう言いながら塔子さんは一旦出て行った。
これは脳内行動と一緒。でもこっからが違う。
座って待っててねって・・・俺、どこに座ればいいの???数分間入り口付近に立ちすくむ俺。
ガチャリ
っ!!!!!!
長かった髪にちょっとウェーブがかかり、俺の記憶の中より少し背が伸び、
大人っぽくなっているような気がしたが、でもど〜みても塔子さんだよな?間違いないよな?
「・・・あっ・・・ウッグン(生唾を飲む音ね)・・・」
ヤバイ、しゃべれない。言葉が出ないよ。
俺もしゃべらないが、その女性もなにもしゃべらない。瞳に涙を浮かべ、ただ俺のことを見つめている。
そっから更に1分ぐらいの時間が経過したかな?
突然、車の運転席から声がした。
「塔子?なにしてんの?」
その声の呼びかけで、やっぱり塔子さんだって思うと同時に、
俺、心臓っていうか心がナイフでえぐられたような、そんなような気がした。
62 :607: sage New! 2005/10/23(日) 23:16:08 ID:nKH9eS2H0
再会の幸せの絶頂から、一気に奈落の底へと突き落とされたね。
全身凍りついたような気がして、体全体がわなわなと震え、瞳孔が人生最大ってぐらい開いてたと思う。
おいっ!なんなんだよっ!?俺の幸せたった2分で終わりっ!?ちょっと勘弁してよ〜っ!
この時、どこにこの怒りをぶつけていいのか分からなかった。
ホント、俺自分の人生呪ったね。だってその運転席から聞こえてきた声、若い男の声なんだもん。
63 :607: sage New! 2005/10/23(日) 23:16:46 ID:nKH9eS2H0
返事をしない塔子さんに、さらにその運転席にいる男が言ってきた。
「おぉ〜い?塔子〜?なにしてんの〜?早く乗れよ〜」ってちょっとやさしめの声で。
俺、その場から走り去りたかった。その男の顔なんて見たくなかったから。
だって、そうでしょ?その男と塔子さんの幸せそうなツーショットなんて見たくないでしょ?
でも動けなかった。塔子さんが返事をしないのを不審に思ったのか、その男が車から出てきた。
うおっ!?デカっ!て思った。背が180ちょっとあって(身長165cmの塔子さんが子供に見えた)、
野球のイチローのえらをもう少し穏やかにしたような感じの、ナイスガイが車から出てきた。
俺、完敗。完封負けだよ、しかも完全試合だよってこの時わけわかんないこと考えてた。
ビジュアルも、身長(因みに俺、身長176cm)も恋も、なにも勝つものがないよって感じだった。
64 :607: sage New! 2005/10/23(日) 23:17:19 ID:nKH9eS2H0
その男は泣いている塔子さんと、びっくりした顔で瞳孔を全開にして、自分の方を見ている
ちょっとこいつヤバイんじゃねぇ〜のって感じのする男の顔を交互に見ながら言った。
「塔子?ここじゃ他の車の邪魔になるから(移動しよう)・・・」
しかし塔子さんは、その男の問いかけに何の反応も示さない。
なんの反応も示さない塔子さんの腕をゆすりながら、その男がさっきより少し大きい声で再び言った。
「塔子っ!聞こえてる?他の車の邪魔になるから移動するよ?」
そう言われやっと我に返る塔子さん。
「えっ!?・・・あっ、あぁ・・・うっうん・・・」昔と変らないハスキーな塔子さんの声だ。
「そこの彼も乗って」その男が言った。
はっ!?なんで俺も乗らんといけんのっ!?俺乗ってどうするの?しかも彼って、なんじゃそりゃ?って思った。
そう言おうと思ったが、あまりにショックが大きく声が出ないし、動くことも出来なかった。
その男が「とりあえず乗って」と言いつつ俺を車に押し込んだ。
車の後部座席で、俺はず〜〜〜っと床の一点を見つめていた。
65 :607: sage New! 2005/10/23(日) 23:18:23 ID:nKH9eS2H0
車は5,6分走ったかな?ガラガラガラとシャッターが開く音がして、ガレージへと入った。
俺はその男に付き添われるようにして、階段を上がりある家の玄関へと入っていった。
どっかで見た風景、どっかで一度かいだことのある匂いがした。
そうここは、4年前に来たことのある塔子さんの家だった。
前と明らかに違うのは、段ボール箱がいっぱい積んであったことぐらいかな?
俺はダイニングへと通され、椅子に座らされた。
ポジション的には俺の方は一人、塔子さんはその男と並んで座っていた。
そのポジションを見て、もうなんか情けないやら、悲しいやら、ショックやら、ほんと色んな感情が渦巻いてきた。
頭の中がぐわんぐわんする。どうする俺?泣いちゃうか?よし泣いてしまおう。
もう我慢できないしって思ったわけじゃないが、涙が自然に出てきた。
その俺の姿を見て、その男が驚いたような口調で聞いてきた。
66 :607: sage New! 2005/10/23(日) 23:19:17 ID:nKH9eS2H0
「おい、君っ!?大丈夫かっ!?」って。
お前あほかっ!?どうみても大丈夫じゃないだろっ!?いい年した男が人んちの居間で泣いてんだぞっ!?
これのなにも見て大丈夫かって聞いてんだよっ!?お前いっぺん死んでこいよっ!!
って言いたかった。でもそんなこといえる訳がない。なんでって?だって俺、えぐえぐ泣いてんだもん。
(まぁ〜泣いていなくても、屁たれな俺がそんなこと言えるわけもないんだが)
「塔子?彼ってもしかして・・・例のっ?」その男が塔子さんに尋ねた。
てんめぇ〜!このヤロォ〜!馴れ馴れしく塔子って呼ぶなぁ〜!彼氏かもしれんが俺の前でそう呼ぶなぁ〜!
それに俺のこと「彼」って聞きなれないこ言葉で言うなぁ〜!って思った。ホントそう思った。
67 :607: sage New! 2005/10/23(日) 23:20:34 ID:nKH9eS2H0
「えっ?えぇ、そうよ」塔子さんがそう答えると、その男は
「始めまして・・・」といいながら俺に手を差し出してきた。
あぁ〜んっ!?てめぇ〜あんだその手はっ!?その手ぶった切ったろうかっ!?とは思わなかったが、
はっ!?なんだその手はっ!?シカトするしかないっしょっ!?とは思った。
でも少しは大人になれって自分に言い聞かせ、俺も手を差し出した。
「塔子の兄です。妹がいつもお世話になってるみたいで」(って感じで言ってたかな?)
といいつつ俺の手を握ってきた。
69 :607: sage New! 2005/10/23(日) 23:21:51 ID:nKH9eS2H0
正直、後半なんて言ったか覚えてない。そんな挨拶なんて聞く必要ないって思ったから。
そんな挨拶より、俺は一つの単語に集中していた。兄っ!?はぁっ!?えっ!?
えぇ〜ちょっと待ってくださいね。ちょっとお伺いしますが、今、あなたなんて仰いました?兄っていいました?
兄って単語の意味知ってるんですか?知ってる上での発言ですか?って聞きたくなった。
実はこの男も、イギリス帰り(これは当たってた)で、しばらく日本語から遠ざっていたため、
日本語を忘れ(こっちは間違ってた)兄って意味が分からないのかと思った。
それかこの人、実はこう見えて外人さんなのかな?って思った。
俺は兄と言う単語の意味を、辞書片手に説明しようかと思ったぐらいだった。
70 :607: sage New! 2005/10/23(日) 23:22:34 ID:nKH9eS2H0
いや、でも待てよ。この人どう見ても日本人だよな?。いくら長く海外にいたからといって日本語を忘れる
日本人っていないよな?それにちゃんとさっきから日本語しゃべってるしって思い説明することはやめておいた。
俺は、超間抜けな顔をしながら、塔子さんの方を見た。
塔子さんは、昔、俺が一度みたことがある仕草と同じように小首を傾げながら、
「うんっ?」っていう表情をしていた。
71 :607: sage New! 2005/10/23(日) 23:23:41 ID:nKH9eS2H0
こっからは簡単に書かせてもらいます。
これ以上長くだらだら書いてもつまらないですし(ってここまででも十分長いですけど・・・)。
72 :607: sage New! 2005/10/23(日) 23:24:37 ID:nKH9eS2H0
その後、俺と塔子さんは場所を移し、塔子さんの部屋で話しをした。
日本へ帰ってきたのは一昨日らしいです。
それと実は塔子さん、この約5年の間、何度か日本に帰ってきていたらしいです。
といってもほんの数日間らしいけど。
帰国する度に俺に会いに行こうかと思ってたらしいけど、結局は会ってもどうにもならないし、
悲しい思いをするだけと思い行動に移せなかったらしいです。
その躊躇する理由は、色々あったけど、最大の理由は俺から手紙の返事がこなかったことだと言ってました。
なんの返事もないと言うことは、俺には自分に対する特別な感情はなかったんだと、そう思っていたみたいです。
あと、これが一番重要な話しだったんですが、両親はまだイギリスにいて帰国する予定は未定だが、
自分とお兄さんはもうずっと日本にいるということでした。
この日、他にも色んな話しをしたけど、これも長くなるので省略です。
81 :607: sage New! 2005/10/23(日) 23:41:18 ID:Rm2eq6oe0
話しは尽きることがなかったんが、だいぶ遅くなったのでと帰ろうと思い、塔子さんの部屋を後にしようと
ドアに向かう途中、ふと机の上にある写真たてに入っている一枚の写真が目に入った。
机の上というか、その部屋には荷物らしい物が他にはなく(まだほとんどのダンボールが未開封だったから)、
殺風景な部屋の中、その写真だけがいやでも目についた。
なんの写真だろ?って思ってちょっと近づいて見てみると、その写真には俺が写っていた。
いや、俺だけじゃなく、他の人も一緒に写ってたんだけど。
その写真は、俺が高校一年生の時の写真で、体育祭で騎馬戦をやってる時の写真だった。
そんなに大きく写ってたわけじゃないんだけど、確かに俺が写ってる。
83 :607: sage New! 2005/10/23(日) 23:42:10 ID:Rm2eq6oe0
俺が見ているのに気づいたのか、塔子さんは机に近づきその写真たてを手に取りこう言った。
「これねぇ、ヒロ君が写ってるの。偶然この写真を見つけて、写真部の人にお願いして譲ってもらったんだ」
なんか熱いものがこみ上げてきた。じ〜んときたよ。
塔子さんが続けた。
「何度もしまった方がいいかなって思ったんだけど、どうしてもできなくて」
その写真を見た時に考えていたことがあった。でもなんか信じられなくて確信がもてなかった。
でもその塔子さんのその言葉で俺確信した。
塔子さんはまだ俺のことを想ってくれてるんだ。そして俺もまだ塔子さんのことが好きなんだって。
「・・・」
85 :607: sage New! 2005/10/23(日) 23:42:46 ID:Rm2eq6oe0
なにも言わない俺をみて、不安に思ったのか塔子さんが尋ねてきた。
「・・・迷惑・・・だったかな?」
「・・・いえっ・・・」心臓がバクバクいってきた。
言いたいことはあるが、やっぱ恥ずかしくて言えない。
でも今そんなこと言ってる場合じゃないだろって感じで、俺は勇気を振り絞って言った。
「いえ・・・迷惑なんかじゃないです。だって俺・・・あの日からずっと塔子さんのこと好きでしたから」
言えた。やっと言えた。約5年ずっと、ずっとずっと言いたかったことがやっと言えた。
俺、自分の言った台詞にちょっと感動したよ。まっぜんぜん大したこと言ってないんだけど。
自分の言った台詞に酔いしれ、その後の塔子さんの反応は?って感じで期待を込めて塔子さんを見た。
あれっ!?塔子さんぜんぜん素なんですけど・・・いや、なんかこうもっと反応とかないんですか?
86 :607: sage New! 2005/10/23(日) 23:43:18 ID:Rm2eq6oe0
塔子さんの俺に対する想いって、もしかして俺の勘違い?ちょっと(かなり?)不安に思うこと数秒。
塔子さん、写真たてを机の上にそっと置いて、それから俺の胸へと飛び込んできました。
俺は塔子さんの体だけじゃなく、気持ちも一緒に受け止めるようにしっかりと抱きとめた。
その感触を確かめるかのように、ゆっくりゆっくりと徐々に力をいれ抱きしめた。
「ねぇ、ヒロ君?」
「うんっ?」
「いつかみたいにぎゅっとして」
ほのかに香る髪の毛の匂い。
昔と変らない塔子さんの匂いだ。そう思いながら俺は力いっぱい塔子さんを抱きしめた。
87 :607: sage New! 2005/10/23(日) 23:44:14 ID:Rm2eq6oe0
再会は大体こんな感じです。
再会から現在に至るまでの経緯についてですが、特別なことはなにもありません。
普通に一緒に過ごし、普通にケンカしてというように、まったく普通のカップルです。
特別なことと言えば、両親に挨拶にいったことぐらいですかね。これはさすがに緊張しました。
塔子さんのお父さん、正にダンディーって感じ。
う〜ん、ジェントルメンって言うのかな?そんな感じでしたね。
お母さんはと言うとですね、塔子さんお母さん似ですねって感じ。
塔子さんと同じように色が白くて、上品な感じがしました。
88 :607: sage New! 2005/10/23(日) 23:44:57 ID:Rm2eq6oe0
それとプロポーズをしたのは、今年の塔子さんの誕生日の日にです。ベタでごめん・・・。
あの時書いて、結局出せずに、塔子さんからもらった手紙と一緒にしまっておいた手紙を
渡しながらプロポーズをしました。
「・・・やっと・・・」ちょっと言葉を詰まらせながらも塔子さんは続けた。
「やっと返事がもらえた・・・返事がもらえて良かった・・・」
その手紙を読み終えた塔子さんは、少し間を置いて更に続けた。
「あなたのことずっと好きでいてよかった。そしてこれからもずっと好きでいられることが出来てよかった」
半分泣き、半分笑いながら、塔子さんはそう返事をしてくれました。
90 :607: sage New! 2005/10/23(日) 23:45:55 ID:Rm2eq6oe0
あとは、特別なにもないかな?
それと俺、12月にイギリスに行ってきます。
イギリスだけでなく他のヨーロッパの国にもいくつか行きますが、イギリスがメインです。
恥ずかしいからと、俺の前ではまだ1度しか英語をしゃべってくれない、
シャイなバイリンガルの方と一緒に行って来ます。
91 :607: sage New! 2005/10/23(日) 23:46:37 ID:Rm2eq6oe0
以上です。
つまらない話しに長々とお付き合いしていただき、ありがとうございました。
110 :607: sage New! 2005/10/24(月) 00:26:42 ID:Plu2KyRV0
皆さま、ご支援をありがとうございました。
それと祝辞までいただけて、なんか恐縮しちゃいます・・・。
少しは皆さんの暇つぶしになったかなと思い、ほっと一安心しています。
>>95
某企業で会社員しています。
リフレッシュ休暇という訳ではないんですが、会社が休め〜っていうのでその言葉に素直に従い休んでました。
、まぁ〜色々準備もあったんでちょうどいいやって思って。
でも、そんな準備なんてすぐに終わってしまって暇だなぁ〜って思い、書き込みをしました。
>>105
学生です。
ここのところずっと帰りが遅くて、書き込みをしてからこのスレを見ることができませんでした。
で、久しぶりにこのスレを見てビックリしました。
こんな話しに、こんなにもたくさんのレスをいただけて。
本当にありがとうございました。
なんか、俺の代わりにレスしてくれてる人もいるみたいで・・・
書き込みをするのもどうかと思ったんですが、一言お礼をと思いましたので。
258 :607: sage New! 2005/10/29(土) 22:55:14 ID:XSAlNFWb0
スレ違いになってしまいますが、もう脱線しまくっているので、
ついでといってはなんですが。ご両親に会った時の話しを。
俺にとっては思い出深い話しですので。
261 :607: sage New! 2005/10/29(土) 23:07:20 ID:XSAlNFWb0
初めてご両親にお会いしたのは、塔子さんと再会してから半年後ぐらいだったかな?
両親が帰国するので、紹介の意味も込め出来れば会って欲しいってことだった。
この時「いや〜それはちょっと」って思ったよ。
こんな俺の考えを非常識という人もいるかもしれないけど、正直そんなこと必要なの?って思った。
今まで、そんな風に正式に紹介なんてされたことなかったし。
まぁ〜過去の付合いって言っても、そんなにないからあれなんだけど。
数少ない付き合いのうち、一つは小学生の時ね。
この時は交換日記をするぐらいのレベルの付合いだったから、さすがにこれは必要ないでしょ。
(交換日記ぐらいで、紹介されてもね。しかもまだ男女交際なんてよく知らない年頃だし)
あと、中1の頃の付き合いは、親しくなる前に振られた。
親に紹介するどころじゃなくて、お互い自分達の自己紹介もまだ全然済んないじゃんっ!?って感じ。
262 :607: sage New! 2005/10/29(土) 23:08:27 ID:XSAlNFWb0
でもね?こんな俺でも、全くそういった経験がないわけじゃ〜ない。
過去、付合ってる子の両親に会ったのは1度だけある。
中学〜高校にかけて付合ってた子ね。高校スレに出てきた公子。これは両親に会った。
でもこれは紹介って言えるような、しろもんじゃなかったなぁ〜。
初対面がこれほど最悪なパターンって、この先ないし、経験したくもないだろっ!?って感じだった。
言ってみれば強制出頭っていうのかな?それはこんな感じだった。
263 :607: sage New! 2005/10/29(土) 23:09:30 ID:XSAlNFWb0
中3の時、俺は格好つけて、行ったこともない街(快速電車で60分)にデートに行った。
でもその帰り、案の定、電車を乗り間違えて、違う方向に行っちゃった(俺、昔から電車ダメなの)。
間違いに気づいた頃には、もう20分も電車に乗っていた頃だった。
前にも言ったけど、田舎のため引き返す為の電車もすぐにはなく、待つこと数十分。
やっと来た電車に乗り込んで、振り出しの駅へ到着。
さぁ〜帰るかと思ってもこれまたすぐに電車がない。
なんだこれっ?すごろくの1回休み二連荘って感じ?俺、もうサイコロ振るのイヤだよって感じだった。
あまりに遅くなったので、親が心配していると思い、彼女に家へ電話をするように勧めた。
(我が家は何時になろうが、連絡なんてしないけど)
よく気がつき、思いやりのある優しい彼氏を演じようとした俺のこの作戦、大失敗。
264 :607: sage New! 2005/10/29(土) 23:10:37 ID:XSAlNFWb0
彼女が家に電話すると、お母さんもうカンカン。帰りが遅いって。まだ7時前なのに。
俺を電話口に出せっ!ってのたまっている。恐る恐る電話に出る俺にそのお母さん
「話したいことがあるので、家まで来なさい!」って受話器が壊れるぐらいの大声で言ったよ。
約1時間後。びびりながらその子の家につくと、挨拶そっちのけで早速お母様のお説教開始。
なぜか、その嵐の様なお説教しているお母さんの隣で、お父さん爪切ってるの。しかも足の。
彼女は隣で、こんなことになって、俺に申し訳ないって感じでグスグス泣いてるし、
お父さんはパチッパチッってやってるし。そんな異様な雰囲気の中、お母さんのお説教は更に続いた。
265 :607: sage New! 2005/10/29(土) 23:11:18 ID:XSAlNFWb0
貴方はどこの学校を受験するのだととか(お嬢さんと同じぐらいの知能なので一緒の学校を受験します)。
もうね、自分の親にも言われたことのない様なお説教を食らいましたよ。
ホントも〜う満腹です、もうなにもいりません。初対面なのに、そんなにもてなさなくても結構ですよって感じ。
出されたカルピスが飲めないぐらい、小言でお腹が一杯になった。
(まぁ〜そのカルピス、お母さんがしつこいぐらい勧めるので、帰り際に一気飲みしたけど)
因みにこの時、お父さん一言しかしゃべってません。
お母さんの「お父さん、なにか言うことないの?」って問いかけに
「あぁ、いや、別に(ない)」って切った爪をティッシュにくるみ、それを握り締めて言ってた。
266 :607: sage New! 2005/10/29(土) 23:11:53 ID:XSAlNFWb0
受験生がこんな遅くまで遊んでるのはどうとか(いえ、遊んでいたわけじゃなくて、軽く迷子になってたんです)
貴方はどこの学校を受験するのだととか(お嬢さんと同じぐらいの知能なので一緒の学校を受験します)。
もうね、自分の親にも言われたことのない様なお説教を食らいましたよ。
ホントも〜う満腹です、もうなにもいりません。初対面なのに、そんなにもてなさなくても結構ですよって感じ。
出されたカルピスが飲めないぐらい、小言でお腹が一杯になった。
(まぁ〜そのカルピス、お母さんがしつこいぐらい勧めるので、帰り際に一気飲みしたけど)
因みにこの時、お父さん一言しかしゃべってません。
お母さんの「お父さん、なにか言うことないの?」って問いかけに
「あぁ、いや、別に(ない)」って切った爪をティッシュにくるみ、それを握り締めて言ってた。
267 :607: sage New! 2005/10/29(土) 23:12:31 ID:XSAlNFWb0
こんなイメージのあるご両親とのご対面。避けたいと思うのは当然でしょ?
しかも相手は外国に住んでいらっしゃる、ちょっと(かなりか?)ハイソサイエティーな方たち。
「う〜ん・・・」ってちょっと尻込みをするのも当然でしょ?
「あっ、あぁ、別にいいのよ?ただ、ほら、帰ってくるからどうかな?
って思ってちょっと聞いてみただけだから。ホント、気にしないで」
躊躇する俺の様子を見て、慌てたように手を振りながら塔子さんが言った。
こんな風に言われたら普通、いやとは言えないでしょ?
「いや・・・別に、いやってわけじゃないけど・・・」
「でも、本当は嫌なんでしょ?」ちょっと笑いながら塔子さんが言った。
「いや、ホント嫌じゃないよ」
「ホントにぃ〜?」
ってな感じでいつの間にか、ご対面の計画が立っていました・・・。
268 :607: sage New! 2005/10/29(土) 23:13:43 ID:XSAlNFWb0
学生だった俺だけど、スーツはたくさん持ってたよ。アルマーニとか、ドルチェガッパーナとかね。
自分で言うものなんだけど、俺、結構おしゃれだったし〜フフ〜ン♪
やっぱ両親と会う時は、シックにアルマーニしかないでしょって感じで超キメて行ったよ。
塔子さんの家に着き、呼び鈴を鳴らすと塔子さん本人が出てきた。
「どうぞ」って感じで(床が凹←こんなんなってるような)居間へと通された。
「ちょっと座って待っててね」そう言いながら塔子さんは一旦出て行った。
いくらお客とは言え、こういった場合上座に座るのは非常識だろと思い、下座である手前側に座った。
ガチャリ
270 :607: sage New! 2005/10/29(土) 23:14:45 ID:XSAlNFWb0
扉が開く音がした。ご両親登場です。これは挨拶しなくてはいけないって感じで、
開けていたスーツのボタンを閉めながらゆっくりと俺は立ち上がった。
「始めまして、○○と申します。ご挨拶が遅れ申し訳わけございません」
「始めまして、塔子の父です。まっ硬い挨拶は抜きにして、さっどうぞ」
「始めましてぇ、塔子の母です」
人懐っこい笑顔で俺に椅子を勧めるお父様に、温かい笑顔で俺を迎えるお母様。
はぁ〜よかった。よさそうな人たちで。やっぱ塔子さんの両親だよなぁ〜いい人に決まってるよ。
会うことに躊躇してた俺ってバカみたいだよ。俺の緊張も徐々に解け、終始和やかに進むご対面の儀。
271 :607: sage New! 2005/10/29(土) 23:15:26 ID:XSAlNFWb0
っと、ここまではもちろん脳内シュミレーション。
俺がこんな風に立ち振る舞いできるわけがない。正しくはこうね。
272 :607: sage New! 2005/10/29(土) 23:16:24 ID:XSAlNFWb0
学生だった俺が、洒落たスーツなんて持っているわけもなく(貧乏だったし)、一張羅である
成人式の時に青山で買ってもらったスーツでいざ出陣(なんか出発時に既に落ち武者状態ってかんじ)。
塔子さんの家に着き、呼び鈴を鳴らすと塔子さん本人が出てきた(これは予め計画していた)。
「ちょっと座って待っててね」そう言いながら塔子さんは一旦出て行った。
これは脳内行動と一緒。でもこっからが違う。
座って待っててねって・・・俺、どこに座ればいいの???数分間入り口付近に立ちすくむ俺。
ガチャリ
っ!!!!!!