百物語2013
Part56
Part1<<
Part52
Part53
Part54
Part55
Part56
Part57
Part58
Part59
Part60
>>Part100
評価する!(8164)
百物語一覧に戻る
評価する!(8164)
百物語一覧に戻る
191 :代理投稿 ◆UiIW3kGSB. :2013/08/24(土) 03:19:13.58 ID:8Pjhrnqs0
【第五十六話】 米屋◆YZbG3mcRGI 様 『電車の中で』
ガラガラの電車に乗っていた。
ドアの傍で、中学生くらいの女の子が、ニコニコしながら隣の女の子に何やら立ち話している。
「そしたらね!〜君がね、」
「あの時の先生はさー」
とか、他愛もない話だった。
聞く気はないけれど、大変いい声だったので、何となく心地よかった。
しかし、隣の子は一生懸命友人が話しているにもかかわらず、漫画を読んでいる。返事すらしない。
喧嘩でもしたのかな??
そう思いながらチラチラ見ていた。
ムスっとした女の子は、隣の子の耳に向かって「おーい」「ねえねえ」なんてやりだした。
うわぁ、ちょっとしつこい子だなと思った時、女の子が「ねーこれでも聞いてないの〜??」
と隣の子の首を両手で締めてカクカクっと揺らし始めた。
オイオイ、、と思ってたらなんと今度はボディブローまで入れ出した。
「(ボスン)聞けよー!(ボスン)聞こえてんだろーがー」隣の子はさすがに堪えたのか、ううっと呻いてその場に座り込んだ。
すると、近くに座ってた中年女性が「あら?あなた大丈夫?お腹いたいの??このイスに座れる?」とその子に駆け寄った。
心の中で、お腹痛いの?どころじゃないだろう。と突っ込みをいれた。
「大丈夫です、うう、、」
「くっせーババアが!ジャマすんなよー!!」
「次の駅ちょっと降りようか?ね?」
「はい、、、すみません」
こんな異様な光景にもかかわらず、誰もうるさい女の子には気にも留めない。
「あー誰か聞こえてるやついねーのかよー死ねよまじ」と言いながら女の子は隣の車両へ行った。
そっと周囲を見回したら、唖然としたイケメンと目が合った。
何か言いたげだったが、私が小さく首を横に振ったら、ぎこちなく頷いた。隣の車両からはまだ女の子の声が聞こえていた。
私とイケメンは次の駅で降り、次の電車を待った。
昨日の出来事である。
【了】
【第五十六話】 米屋◆YZbG3mcRGI 様 『電車の中で』
ガラガラの電車に乗っていた。
ドアの傍で、中学生くらいの女の子が、ニコニコしながら隣の女の子に何やら立ち話している。
「そしたらね!〜君がね、」
「あの時の先生はさー」
とか、他愛もない話だった。
聞く気はないけれど、大変いい声だったので、何となく心地よかった。
しかし、隣の子は一生懸命友人が話しているにもかかわらず、漫画を読んでいる。返事すらしない。
喧嘩でもしたのかな??
そう思いながらチラチラ見ていた。
ムスっとした女の子は、隣の子の耳に向かって「おーい」「ねえねえ」なんてやりだした。
うわぁ、ちょっとしつこい子だなと思った時、女の子が「ねーこれでも聞いてないの〜??」
と隣の子の首を両手で締めてカクカクっと揺らし始めた。
オイオイ、、と思ってたらなんと今度はボディブローまで入れ出した。
「(ボスン)聞けよー!(ボスン)聞こえてんだろーがー」隣の子はさすがに堪えたのか、ううっと呻いてその場に座り込んだ。
すると、近くに座ってた中年女性が「あら?あなた大丈夫?お腹いたいの??このイスに座れる?」とその子に駆け寄った。
心の中で、お腹痛いの?どころじゃないだろう。と突っ込みをいれた。
「大丈夫です、うう、、」
「くっせーババアが!ジャマすんなよー!!」
「次の駅ちょっと降りようか?ね?」
「はい、、、すみません」
こんな異様な光景にもかかわらず、誰もうるさい女の子には気にも留めない。
「あー誰か聞こえてるやついねーのかよー死ねよまじ」と言いながら女の子は隣の車両へ行った。
そっと周囲を見回したら、唖然としたイケメンと目が合った。
何か言いたげだったが、私が小さく首を横に振ったら、ぎこちなく頷いた。隣の車両からはまだ女の子の声が聞こえていた。
私とイケメンは次の駅で降り、次の電車を待った。
昨日の出来事である。
【了】
百物語2013
Part1<< Part52 Part53 Part54 Part55 Part56 Part57 Part58 Part59 Part60 >>Part100
評価する!(8164)
百物語一覧に戻る
怖い系の人気記事
百物語
→記事を読む
本当に危ないところを見つけてしまった
スレタイの場所に行き知人が一人行方不明になってしまったHINA ◆PhwWyNAAxY。VIPPERに助けを求め名乗りでた◆tGLUbl280sだったが得体の知れないモノを見てから行方不明になってしまう。また、同様に名乗りでた区らしき市民 ◆34uqqSkMzsも怪しい集団を目撃する。釣りと真実が交差する物語。果たして物語の結末は・・・?
→記事を読む
短編シリーズ
→記事を読む
毒男の怖い話とか音楽とか雑談とか
音楽をお供に、上質な怪談を味わってみませんか?
→記事を読む
師匠シリーズ
→記事を読む
唯一の友達の性癖が理解できない。
唯一の友達に唾液を求められ、VIPPERに助けを求める>>1。しかし運が悪いことに安価は「今北産業」で、スレの存在を友達に知られてしまう。そして事は予想だにしなかった展開に…!!
→記事を読む
守護霊「ゴルゴマタギ」
かのゴルゴそっくりなマタギの守護霊が憑いている友人を持つ報告者。そしてたびたび危機に巻き込まれるが、そのゴルゴよって救われる友人。愉快な心霊話に終わるかと思いきや、事態は予想外に大きくなっていき、そして…
→記事を読む
屋根裏から変な音する。獣害に詳しいやつ来てくれ
いっそ獣害だった方が救いはあった。
→記事を読む
笑い女
あなたは最近いつ人に笑われましたか?その声は耳に残ってはいませんか?居た。居た。居た。
→記事を読む
【都市伝説】都市伝説を語る会管理人が選ぶ【50選】
→記事を読む