百物語2011
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62 :代理投稿 ◆96j0kyRRhEF2 :2011/08/19(金) 22:04:26.43 ID:pJf+sL8/0
鈴羅 ◆TCpk32es4VKm様
「よく見る夢」
1/2
夢でさ、何度も見る夢ってあるよな。
俺の場合何個か種類があるんだけど、今回はその中の一つ。
夢の中で俺は薄暗いビルの中にいる。
非常口の明かりしかないようなところで、中央に螺旋階段があって、その周りにいくつも部屋がある。
毎回、メンバーは変わるんだけど何人かの友人達と一緒にそのビルを探検してる。
ちゃんと目的があって、高校時代は部室を探すため、とかだった。
なぜかいつもビルの3階くらいから始まって、どんどん地下へ降りていく。
部室を探してたりするわけだから周りの部屋もどんどん開けていく。
部屋の中には大体幽霊がいて、皆に見えてる。
どいつもこいつも青白い顔で髪の毛を振り乱してたり恐ろしい形相で扉を開けてすぐの所にいる。
皆怯えるんだけど俺だけ妙に冷静で、なぜか幽霊たちは俺にどんどん付いていく。
地下階の始まりまで降りてくといつも着流しの着物に羽織ものはおってスーツなんかで被るような
帽子を被った小柄だけどどっしりした貫禄のある爺さんがいる。
爺さんは「おう、待ってたぞ。」なんて言って俺たちを先導していく。
ここから先はビルからどこかの神社か仏閣の中みたいな和風の建物を歩いていく。
63 :代理投稿 ◆96j0kyRRhEF2 :2011/08/19(金) 22:05:08.04 ID:pJf+sL8/0
鈴羅 ◆TCpk32es4VKm様
2/2
地下のはずなのに障子窓があって、ほんのり明るい。歩いているところは狭い廊下で人一人がやっと通れるような幅。
障子窓と、反対の壁にはちょっとした棚みたいな段差が有って、色々な材質の小さな仏像が置いてある。
水晶とかガラス、石などの普通のからガスライター用のボンベ製のまで。
さっきまで怖い雰囲気のとこにいたもんだからつい仏像に拝もうとすると前を歩く爺さんが振り返って
「拝むなよ」って冷たい声で言う。「ここのは拝むもんじゃないんだ」らしい。
さらに狭い廊下を歩くと、仏像は無くなって周り一杯におみくじの結んだのとか唐辛子みたいなガラス細工
がつるしてある場所を潜る。
潜った先には見上げても膝しか見えないような大きな仏像と、その前に赤い座布団が置いてあって俺らは一人づつ
そこの座布団に座って仏像を拝む。
爺さんはその間俺の背中をさすりながら「頑張った、頑張ったな。」って言ってくれる。
それが終わると厄払いの時なんかで入るような待合室に通されて、だいたいいつもそこで目が覚める。
この間の夢では俺はそのあとトイレに行って爺さんに「尻にまだいる」って言われて尻をゆっくりさすられたがw
さすられてる間はすっごく暖かくて、温熱マッサージみたいに気持ちがいいのと、不思議とどの場面でも怖くないのが
俺的にオカルト。
そうそう、その爺さんだけどこの間母ちゃんに夢のことを話したら古い写真を見せてくれた。
母ちゃんのほうの親戚で、俺の曾曾曾爺さんにあたる人らしい。
了
鈴羅 ◆TCpk32es4VKm様
「よく見る夢」
1/2
夢でさ、何度も見る夢ってあるよな。
俺の場合何個か種類があるんだけど、今回はその中の一つ。
夢の中で俺は薄暗いビルの中にいる。
非常口の明かりしかないようなところで、中央に螺旋階段があって、その周りにいくつも部屋がある。
毎回、メンバーは変わるんだけど何人かの友人達と一緒にそのビルを探検してる。
ちゃんと目的があって、高校時代は部室を探すため、とかだった。
なぜかいつもビルの3階くらいから始まって、どんどん地下へ降りていく。
部室を探してたりするわけだから周りの部屋もどんどん開けていく。
部屋の中には大体幽霊がいて、皆に見えてる。
どいつもこいつも青白い顔で髪の毛を振り乱してたり恐ろしい形相で扉を開けてすぐの所にいる。
皆怯えるんだけど俺だけ妙に冷静で、なぜか幽霊たちは俺にどんどん付いていく。
地下階の始まりまで降りてくといつも着流しの着物に羽織ものはおってスーツなんかで被るような
帽子を被った小柄だけどどっしりした貫禄のある爺さんがいる。
爺さんは「おう、待ってたぞ。」なんて言って俺たちを先導していく。
ここから先はビルからどこかの神社か仏閣の中みたいな和風の建物を歩いていく。
63 :代理投稿 ◆96j0kyRRhEF2 :2011/08/19(金) 22:05:08.04 ID:pJf+sL8/0
鈴羅 ◆TCpk32es4VKm様
2/2
地下のはずなのに障子窓があって、ほんのり明るい。歩いているところは狭い廊下で人一人がやっと通れるような幅。
障子窓と、反対の壁にはちょっとした棚みたいな段差が有って、色々な材質の小さな仏像が置いてある。
水晶とかガラス、石などの普通のからガスライター用のボンベ製のまで。
さっきまで怖い雰囲気のとこにいたもんだからつい仏像に拝もうとすると前を歩く爺さんが振り返って
「拝むなよ」って冷たい声で言う。「ここのは拝むもんじゃないんだ」らしい。
さらに狭い廊下を歩くと、仏像は無くなって周り一杯におみくじの結んだのとか唐辛子みたいなガラス細工
がつるしてある場所を潜る。
潜った先には見上げても膝しか見えないような大きな仏像と、その前に赤い座布団が置いてあって俺らは一人づつ
そこの座布団に座って仏像を拝む。
爺さんはその間俺の背中をさすりながら「頑張った、頑張ったな。」って言ってくれる。
それが終わると厄払いの時なんかで入るような待合室に通されて、だいたいいつもそこで目が覚める。
この間の夢では俺はそのあとトイレに行って爺さんに「尻にまだいる」って言われて尻をゆっくりさすられたがw
さすられてる間はすっごく暖かくて、温熱マッサージみたいに気持ちがいいのと、不思議とどの場面でも怖くないのが
俺的にオカルト。
そうそう、その爺さんだけどこの間母ちゃんに夢のことを話したら古い写真を見せてくれた。
母ちゃんのほうの親戚で、俺の曾曾曾爺さんにあたる人らしい。
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