百物語2016
Part9
173 :上京区堀川 ◆tOdrgMGQIw :2016/08/21(日) 04:31:57.04 ID:Xzcrxdm0O
平成の恐怖
2-1
こんなことを書くと不敬と言われそうだけど、現在の年号「平成」は不吉な意味があると言われている
これは、俺が歯医者の待合室で見た古い雑誌に出ていた話をまとめたもので
記憶が曖昧な部分があるのをあらかじめお断りしておく
「平成」の成という漢字は実は過去に年号に使われたことが一度もない字である
意外な気もするが「成」には「戈(ほこ)」が含まれるため、戦乱を呼ぶと考えられたからだ
平成の「平」には「干」という字がが含まれるので、平成は「干戈」つまり戦争という意味になるのだそうだ
174 :上京区堀川 ◆tOdrgMGQIw :2016/08/21(日) 04:34:32.37 ID:Xzcrxdm0O
2-2
また、平成以前から平成という地名が全国にあり、年号が決まった時にマスコミが押し寄せたそうだが
それらは山の中など僻地ばかりであったそうだ
そしてそれらの土地はみな平成と書いて「へなり」と発音されていた
変な訓み方だが、すべてでそう訓む以上、「平成」と書いて「へなり」と発音するものが有ったという事だ
実は「平成(へなり)」とは古い日本語で墓地の事なのだそうだ
平成は戦争を暗示するうえに墓地を意味する不吉な言葉なのである
最近、天皇が退位を仰っておられるが、そんな訳だから俺は生前退位に賛成だ
【了】
177 :50(投稿代理) ◆YJf7AjT32aOX :2016/08/21(日) 05:48:20.04 ID:cCz9xJUz0
【第五十一話】 ふらんく ◆WiTrmMMqSY 様
『女』
1年程前の夜中にふと目覚めた時の話。
暗闇の中、カーテンの隙間から街灯の光が差し込んでいて、何気なしにそちらを見た。
すると真っ暗な部屋の中、光に照らされた女が立っていた。あまりの驚きに固まっていると、
女は全身がポリゴンでできているかのようになったかと思うと、下から崩れるように消えてしまった。
少し経って落ち着いた頃、一瞬見えた彼女の顔に見覚えがあることを思い出した。
どことも知れない道を見知らぬ少女と2人で歩いているとゆう夢を少し前に見たのだが、
その少女の顔が女の顔を幼くした感じだったのだ。そして、もう一つ思い出したことがある。
子供の頃母と観覧車に乗ろうとした時、乗り口で「3名様ですか?」と聞かれた。その日は雨で自分と母以外には
観覧車に乗ろうとしている人はいなかったし、後ろどころか近くには誰もいなかったのにだ。考えすぎかもしれないが、
あの女はずっと自分の近くにいたのかもしれないとふと思った。だとしたらなぜ急に見えたのだろう。
女が誰なのかは、いまだにわからない。
【了】
179 :50@進行 ◆YJf7AjT32aOX :2016/08/21(日) 05:52:39.79 ID:cCz9xJUz0
【第五十二話】 オダヤ ◆TV4o5p2DLQ 様
{暑がりのばばあ}
これも去年だな。夏ごろに散歩してたんだけどさ。なんか人気がなくなって車の往来もなくなったんだよ。気にせず歩いてたけど全然人気がないままだった。雰囲気変だしコンビニでなんか買って帰ろうと思い立ち寄ると誰もいやしねえ。
仕方ないから自販機でお茶買って家戻ろうとした。そしたら道端にばばあがいた。そして「あついあつい」とかいってたんよ。ようやく人みたぞと思ったんだけど良く見たら人じゃないんだ。影はないしなんか薄くて向こう見えそう。
この変な状況こいつのせいじゃね?と思いどうにかしようと思ったんだ。
こういうときに有効なのは大体3つ。
大きな音を出すか相手の欲しいものをやるかぶち殺す気でぶん殴るかだ。
なおこれは個人的な経験則によるので信用するなよ。
とりあえず望みをかなえる方向で「あついならこれでものめば」といってばばあの足元においてやや距離を置いた。
そうそう足あるんだよ。影はないけどな。
襲われることにそなえて構えながら見てたらしばらくして消えた。
それから全然通らないのがウソのように車が往来を始めた。下に戻ったみたいだなと思いながらさくさく帰宅したさ。
【了】
181 :投稿代理 ◆YJf7AjT32aOX :2016/08/21(日) 05:56:37.61 ID:cCz9xJUz0
【第五十三話】 ばど ◆Og5mxsGgtM 様
『無題』
職場での話です。
事務所で仕事をしていると、視界の端にちらちらと人影が見えるんです。
特に気にもしていなかったのですが、ある日、霊感のある先輩が、「そこにいるね。」というんです。
「あぁ、やっぱり」、と思い、そのことを同僚に言うと、「俺も見えてた。?「私も!」と。
廊下で見えない人にぶつかったり、誰もいない喫煙所に人の気配がしたりと、現在進行形です。
【了】
183 :茶屋 ◆9AuhBEUXVg :2016/08/21(日) 05:59:19.86 ID:1lOh9GdO0
「山の何か」
これは知り合いから聞いた話です。
彼の祖母は子供の頃、四国の山沿いの寂れた村に住んでいたそうで、
まだ街灯もポツリポツリあるか無いかくらいの状態で、月のない夜など目を塞がれたように暗かったそうです。
祖母が9歳の夏、町のほうで親戚の集まりがあり母親に連れられて参加した後、帰りは夜八時を過ぎていました。
村に入る手前に森を通る道があり、両側は高い木々に塞がれ、空もほとんど見えないくらいでした。
「やっぱり泊まってくれば良かったろうか」
彼女の手を引きながら母親が言いました。
そこそこ大きい月が出ていたので夜道も大丈夫だと思っていたのが、急に雲が厚くなって暗くなってしまい、かなり後悔していたそうです。
それでも今更しかたないので、なるべく早く家につこうと、祖母の手を引き森の中を早足で歩いていました。
ちょうど真ん中あたりを過ぎた時、道の左側の森の中から
どぉん
という音がしました。
母親が足を止め音がした方を見ますが、木々の間は鬱蒼と暗く、何も見えません。
葉を揺らすほどの風すら無く、動く物の気配もありませんでした。
しばらく立ち尽くした後、また歩き出そうと前を向いた途端、また
どぉん
と、明らかにさっきより大きく音がしました。
(続)
184 :茶屋 ◆9AuhBEUXVg :2016/08/21(日) 06:00:40.10 ID:1lOh9GdO0
しかも今度は足元から、小さいながらはっきりと地響きまで感じられました。
木の高い方からガサガサと、鳥の羽ばたく忙しない音と鳴き声がして、
母は急いで幼かった祖母を抱きかかえ身構えました。
やや後ろの方の藪の間に、確かに木とは違う黒い影が立っているのがわかりました。
祖母は、その頃よく食べた、3色のアイスキャンディーみたいだと思ったそうです。
頭が角のない三角錐、太さが変わらないまま四角い胴体、腰のあたりから丸みのある膨らみがあり、その下に藪に隠れて少しだけ、
まさにアイスキャンディーのように一本の棒が伸びていました。
ギュッと抱きしめられながら、母親がガタガタと震えているのを祖母は感じました。
祖母自身は情況がよくわからず、怖さより
(あれはなんだろう?)
という好奇心が強かったそうです。
むしろ母が怯えていることが怖かったと。
深い藪から足らしきものが少しでも見えているという事は、それはそこらの人間より遥かに大きなものでした。
やがてそれがゆらりと動き、また
どぉん
と音を立ててこちらに近づきました。
母は耐えかねたようにガクリと膝をつくと、
「お願いです!お願いします!」
と、祖母を抱きかかえたまま、何度も深く頭を下げだしました。
何をお願いするのか母にもわからなかったそうですが、とにかくこのままでは娘(祖母)が取られてしまう、と、そう思ったのだそうです。
お願いします、と母の声と衣擦れの音だけが、風すらない空気の中を響いていました。
そうしてどのくらい経ったか、もう一度、どぉん、と音がしました。
母が顔を振り上げると、こちらに向かってくる黒い影。
どぉん、どぉん、と抱き締められて見ることが叶わなかった祖母も、その音と地響きだけは感じられました。
よろめきながら立ち上がり後退る母が、ガチガチと歯の根も合わないほど震えていて、祖母は怖いながらも、
いったい何がやって来ているのか、そのほうが気になって、母の手の下で力を込め、なんとか振り向いて見たそうです。
(続)
185 :茶屋 ◆9AuhBEUXVg :2016/08/21(日) 06:02:42.34 ID:1lOh9GdO0
ちょうど森の中から“それ”が出て来る時、雲が切れ、月光が小道を照らしました。
藁のような髪の間にお盆のような一つ目。
その下に曲がった釘抜き型に開いた口。
中から、ぐるりと鋭い歯が切っ先を見せて並んでいました。
見えたのはそこまでで、母がカラスの叫びも霞むほどの悲鳴を上げ、彼女を抱えたまま恐ろしい速さで村の方へ走りだしました。
だけどそのために祖母は、その何かを母の肩越しに楽に見ることが出来るようになりました。
藪から出てきたそれが丸太のような脚を曲げ、また一歩、どぉん、とこちらに向かって跳ね出すのを。
また布を裂くような悲鳴を上げ、母は転がるように走り続けていました。
それでもその何かは大きなジャンプで、あっという間に近づいてきそうでした。
ここに来て祖母はやっと本当に怖くなって、叫ぶように泣きだしたそうです。
何かは一跳ね毎に近づいてきて、もう手を伸ばせば届くのではないか、と思われた時、村の方から
けたたましい吠え声を上げながら二匹の犬が走ってきたのです。
犬達は母と祖母の横を走りぬけ、何かに跳びかかって脚と腰蓑のような部分に噛み付き、引き倒そうとしました。
「おーい!」
用事で家に残っていた父を含め、村の知人達の声が聞こえ、その姿が緩い坂の下から駆け上がってくるのが見えました。
叫びが聞こえて飛び出したそうです。
気が緩んだのか、母はその場に膝まずき、弾みで祖母は足を地面にぶつけましたが、とてもそんなことは気にしていられませんでした。
猟銃も持った村人が犬の吠えかかる方へそれを向けると、噛み付かれていた何かはグニャリと体を弛め、一跳ね大きく籔に向けて飛び、バリバリと茂みや木の枝を折る音を立てながら森の中へ消えました。
相手の異形を見ては、誰も後を追おうとはしませんでした。
(続)
186 :茶屋 ◆9AuhBEUXVg :2016/08/21(日) 06:03:50.13 ID:1lOh9GdO0
それから夜は、村の外れに二人の見張りが立つようになったそうです。
それは街頭が道に立てられるまで、ずいぶん長く持ちまわりで続きましたが、誰も不平は言わなかったそうです。
そして祖母はその時かかとにひどい擦り傷を作ったそうで、知人はこの話を聞いた時、まだ残っていたその痕を見せてもらったそうです。
雲が切れて明るくなったのは祖母がそれの顔を見たその時だけで、他の人達は影しか見なかった。
そしてその事を、知人の祖母はとても羨ましがっていたそうです。
(了)
209 :わらび餅(代理投稿) ◆jlKPI7rooQ :2016/08/27(土) 21:01:36.01 ID:d+jFkzTK0
【第五十五話】ばど ◆Og5mxsGgtM 様
『子猫が??』
父が若い頃に体験した話なので、60年程前の事になります。
当時、父は島根県の和菓子屋に住み込みで働いていました。
そこに猫が一匹いたのですが、ある日5匹ほどの子猫を産んだそうです。
食品を扱う店で動物がたくさんいるのは衛生上よくない、ということで
店の親方に、仕事が済んだら子猫たちを捨てて来るように言われたそうです。
嫌な役が回ってきたと思いましたが、親方には逆らえません。
閉店後、後片付けや明日の準備などを終わらせると、夜の十一時頃になっていたそうです。
早速、猫たちをバスケットに入れ、配達用のバイクの荷台にゴム紐で括り付け、出発しました。
どこに捨てようかと考えながら、いつも配達で通る道を走っていたそうです。
しばらく走ると、大きなため池の前に出ました。
いつもの走りなれている道なので、気を抜いて走っていたそうですが、
突然、目の前に大きな石が見えました。
慌ててブレーキをかけたのですが、バランスを崩し転倒してしまいました。
すると、バスケットの中から「ぎゃーっ!!」という猫の悲鳴が聞こえました。
倒れたバイクを起こし、「猫たち死んでないかな、大丈夫かな。」
と思いながら、紐をほどき、バスケットを開けると・・
猫たちは一匹残らず綺麗に消えていたそうです。
【了】
211 :わらび餅(代理投稿) ◆jlKPI7rooQ :2016/08/27(土) 21:03:59.46 ID:d+jFkzTK0
【第五十六話】くらね ◆dKK.cBPcFU 様
『夜警』
取引先の警備員のおじさんに聞いた話。
おじさんはたまに病院の夜警などもするそうなのだか、そこはいわゆる終末期の患者が多い病院だそうで、
霊にまつわる噂が多い。曰く、地下の職員トイレに夜中小学生ぐらいの女の子がいたとか、病棟のカウンターの上に
生首がのっているのを何人もの患者が見ただとか、またよくありがちな誰もいない病室からナースコールがするだとか。
しかしおじさん達夜警の警備員からすると、巡回ルートにある院長室が一番怖いらしい。
ある日、いつものように深夜の巡回をしていたときのこと。
おじさんは各病棟の巡回を終え、最上階にある院長室前の廊下に向かった。院長室の前に立ち、ドアの鍵が開いていない
か確認しようとドアノブを握ると、しゃりぃん、と鈴のような音が聞こえた。何か物が落ちたのかなと音のする方に
向かったが、なにもない。懐中電灯に浮かぶのはリノリウムで出きた薄汚れた床のみ。
異常がないので巡回に戻ろうとしたおじさんのすぐ後ろで、今度ははっきり、しゃらぁん!と金属音がした。
固まるおじさん。そのまましゃらんっ、しゃりぃん、しゃらんっ、しゃりぃん、とゆっくり歩くように、
その音はおじさんの後ろを通っていった。おじさんは恐怖で動けなかったそうだが、なぜだか後ろの音の主は
着物の女性で、身につけた金属の装飾品がこすれたりぶつかったりして音を立てているのがわかったという。
おじさんは今でもその病院に夜警に行っているそうだ。
【了】
213 :わらび餅(代理投稿) ◆jlKPI7rooQ :2016/08/27(土) 21:06:45.75 ID:d+jFkzTK0
【第五十七話】ヘカテー 様
『塾』
小学生の頃、親が自営業で多少金があってなおかつ受験塾が近かったため、自分は某有名中学受験塾に通っていた。
元々普段は生徒がいて賑やかなんだけど三階は六年生しか使わない。
六年生の授業のある日と五年生の授業のある日が違ったから五年生の頃馬鹿だった自分は
生徒が使う階段の他に先生が使う奥の方にある暗い階段で三階に行こうとしたわけ。
元々先生用の暗い階段を使うのもちょっと怖いくらい。まぁ三階まで行くのは何にも無くてただ薄暗いだけ。
三階を真っ暗のなか探検したわけ。特に三階は理科室もあったしホラーな感じ何だけど。
それで帰ろうとしたら登りの階段を見つけたのさ。自分も何かホラーっぽいなとか思いつつもノリで行ってしまった。
四階は殆んどダンボールだらけ。周りの奴等はそのダンボールとかを見てるわけ。でさ、一人が奥の方まで行ったのよ、
そしたら何故か人形が入ったダンボールがあったわけさ。塾に人形なんて普通ないからほんとにホラー感が
でて来ちゃって怖くて一旦退散したわけ。そいで次の塾がある日に持ち越し。
その日は土曜で昼からだったから窓があって明るいなか四階を探ってもあの日の人形は無かったって訳。
元々トイレに何かしらの幽霊が出てたらしい。そして色々調べた(って言うか親に聞いた)ら
前は葬儀屋があったらしい。しかもその隣の土地は桜の大きな木があったのに特に何もせずに切ってしまったらしく
土地的には多少の心霊現象はおかしく無いらしい。
っても書いてみるとそこまで怖くないのな。臨場感って凄いね。
これでも何年間も覚えているのだから凄いよな
【了】
215 :るしふぁー ◆CS/orwC/9AZj :2016/08/27(土) 21:08:31.30 ID:nYWX0wbh0
【第五十八話】るしふぁー ◆CS/orwC/9AZj
『あなたは? あなたも…。』
(1/3)
それは「百物語2016」の開催中に起こった。そう、本スレ再開の直後である。
8月21日午前2時23分、受付スレの116レス目を書き込んでいる最中、パソコンの画面が突然揺らぎ、
一瞬消えたかと思うと入力途中のレスが反映。もちろん、どこにも触れていない。
取り急ぎ117レス目を書き込んだが、受付スレは消えたり点いたりと不安定で、勝手にSkypeに切り替わる。
そして、一旦両方の画面を閉じ再度開こうとするが、オカルト板は「存在しません」と表示されるばかり。
この先どうしようかと焦りスマホで対処しようと試みるも、何故かこちらも接続できない。
パソコンの光回線を使用したWi-Fiモードだからかと思い、LTE通信に切り替えたが繋がらなかった。
このままだとどうにもならないので、他の運営陣に一度シャットダウンし再起動する旨を伝え一時退席。
何事も起こらないよう祈りながら、再起動中に仏壇に線香をあげた。仏様は24時間営業だというし…。
私は昔から丑三つ時になると訳もなく恐怖感を感じたり、突然身体がビクッと反応することがある。
だから、この時間帯はなるだけ眠るようにしているのだ。
余談だが、手相占いによると私は霊感が強いという。両手のますかけ線、両手親指の仏眼、珍しいらしい。
でも、幽霊を見たこともUFOを見たこともない。金縛りや離脱現象は昔から多いが…。
216 :るしふぁー ◆CS/orwC/9AZj :2016/08/27(土) 21:09:52.98 ID:nYWX0wbh0
(2/3)
何とかパソコンは無事に再起動したが、まだ画面は少し不安定だ。時折ゆらっと揺れるというか…。
オカルト板に接続するのに4回やり直した。「存在しない」って何なのか?しかも肩凝りがひどい。
ずっとパソコンに向っているからだと言い聞かせた。凝るというより重くて痛みを感じていた。
仕事でもけっこう長時間パソコンを使う時が多いが、こんなにひどい肩凝りなど記憶にない。
とりあえず家中の照明を点けて再び参加した。
そしてスマホも再起動をかけて動作を確認、とりあえず放っておいた。
何も音がないのは不気味なので、コンポでCDを流していたのだが、突然CDに収録されていない曲がかかった。
驚いてコンポに目をやるとBluetoothモードに切り替わっている。スマホ側で接続設定していないのに…。
恐る恐るスマホを確認して更に驚いた。メディアプレイヤーは起動していない!Bluetoothもオフラインだ。
コンポ側だけがBluetoothの青いLEDランプが点灯し曲が流れている。しかも中途半端に収録リストの途中の曲。
気持ち悪いのでコンポからCDを取り出し電源を切った。そしてもう一度、仏壇に線香をあげた。
更に気分転換も兼ねて、お気に入りの香水カルバン・クラインのエタニティを纏い、臭覚的にも気を逸らした。
217 :るしふぁー ◆CS/orwC/9AZj :2016/08/27(土) 21:11:22.57 ID:nYWX0wbh0
(3/3)
こういう状況の中、何とか丑三つ時を乗り切った。Skypeの画面が二重になったりしながらも…。
夜明けになると少しホッとし、次週に続きを行うことも決まり、ひとまず運営も解散。
休むためにパソコンをシャットダウン……、できない!「プログラムが終了していません」の表示が…。
確認しても全てのプログラムは終了している。仕方なく強制終了!
スマホから雑談スレに…と思いリンクを踏むも接続できない。「何なんだ!?」不可解なまま一旦諦めた。
とりあえず忘れて休もう。腰痛もひどいから、一寝入りしたら近くの温泉へ行こう。こうして何とか落ち着いた。
開催中、エアコンが一時停止したり、ブラウザが落ちたり、雑談スレに繋がらなかった方もおられたようだが、
今は大丈夫だろうか? 人為的ミス? サーバートラブル? プラズマ? ……やはり霊障?
理由は分からないが、今夜あなた方に不可解な現象が起きないという保障はない。いや、気付かぬ内に既に…?
あなた方が無事であることを、ただただ祈るだけである。
219 :わらび餅(代理投稿) ◆jlKPI7rooQ :2016/08/27(土) 21:14:08.44 ID:d+jFkzTK0
【第五十九話】 ふらんく ◆WiTrmMMqSY 様
『噂話に気をつけて』
(1/2)
今から10年以上前のこと。職場で休憩中に経験した話です。
その時の職場の近くには高層マンションがあって、子どもが誤ってベランダから転落死したばかりでした。
同僚が、実はね、子どもが落ちたベランダの事で、嫌な噂を聞いたのよ、偶然だと思うんだけど、と話し始めたのです。
嫌な話、という前置きと気の毒な事故とが結びつかなかったのですか、そこはオバさん、何々?と聞くとこんな話でした。
実はお子さんを亡くしたお母さんは、少し前に同じマンションからの飛び降り自殺を見てしまったそうです。その時目があった気がする、お子さんも一緒に見てしまったみたいだ、ととても気にしていたそうです。
でもまあ、すぐ家に入ったし、その話は子どもの前でしないようにして、忘れるともなく忘れた時に事故は起こったそうです。
220 :わらび餅(代理投稿) ◆jlKPI7rooQ :2016/08/27(土) 21:16:59.44 ID:d+jFkzTK0
(2/2)
でもね、おかしいのよ。ベランダって大人の胸くらいまで高さがあるし、エアコンの室外機も置いてないし、
柵は縦の棒で足もかけられないし。どうやってもよじ登れない高さがあるのに、ほんの少し目を離した隙に柵を自分で乗り越えて落ちた原因がどうしてもわからなかったそうです。
多分育児ノイローゼで発作的に…と疑われたのかもしれませんが、そんな人じゃないそうです。
それってさ?もしかしたら引っ張られたのかな…と無責任に言った途端、2人とも同時に物凄い寒気を感じ、
ゾワ?ッと鳥肌が立ちました。後にも先にもあんな嫌な感じの寒気は経験したことがないくらいでした。
ちなみにその時は真夏でエアコンもなく、室温は軽く30度を超えていました。
まずい??となんの脈絡もなく2人同時に感じたのでしょう。すぐに話を変え、それから一回もこの事について話したことはありません。
興味本位で怖い話をすると、どんなモノが近くに寄ってきているか、わかったものではありません。作り話ではなくてホントの話の場合ですけどね。
これ、ホントの話ですから気をつけてくださいね。書いててもビクビクしてます。またあの寒気がするんじゃないかと思って…
【了】
平成の恐怖
2-1
こんなことを書くと不敬と言われそうだけど、現在の年号「平成」は不吉な意味があると言われている
これは、俺が歯医者の待合室で見た古い雑誌に出ていた話をまとめたもので
記憶が曖昧な部分があるのをあらかじめお断りしておく
「平成」の成という漢字は実は過去に年号に使われたことが一度もない字である
意外な気もするが「成」には「戈(ほこ)」が含まれるため、戦乱を呼ぶと考えられたからだ
平成の「平」には「干」という字がが含まれるので、平成は「干戈」つまり戦争という意味になるのだそうだ
174 :上京区堀川 ◆tOdrgMGQIw :2016/08/21(日) 04:34:32.37 ID:Xzcrxdm0O
2-2
また、平成以前から平成という地名が全国にあり、年号が決まった時にマスコミが押し寄せたそうだが
それらは山の中など僻地ばかりであったそうだ
そしてそれらの土地はみな平成と書いて「へなり」と発音されていた
変な訓み方だが、すべてでそう訓む以上、「平成」と書いて「へなり」と発音するものが有ったという事だ
実は「平成(へなり)」とは古い日本語で墓地の事なのだそうだ
平成は戦争を暗示するうえに墓地を意味する不吉な言葉なのである
最近、天皇が退位を仰っておられるが、そんな訳だから俺は生前退位に賛成だ
【了】
177 :50(投稿代理) ◆YJf7AjT32aOX :2016/08/21(日) 05:48:20.04 ID:cCz9xJUz0
【第五十一話】 ふらんく ◆WiTrmMMqSY 様
『女』
1年程前の夜中にふと目覚めた時の話。
暗闇の中、カーテンの隙間から街灯の光が差し込んでいて、何気なしにそちらを見た。
すると真っ暗な部屋の中、光に照らされた女が立っていた。あまりの驚きに固まっていると、
女は全身がポリゴンでできているかのようになったかと思うと、下から崩れるように消えてしまった。
少し経って落ち着いた頃、一瞬見えた彼女の顔に見覚えがあることを思い出した。
どことも知れない道を見知らぬ少女と2人で歩いているとゆう夢を少し前に見たのだが、
その少女の顔が女の顔を幼くした感じだったのだ。そして、もう一つ思い出したことがある。
子供の頃母と観覧車に乗ろうとした時、乗り口で「3名様ですか?」と聞かれた。その日は雨で自分と母以外には
観覧車に乗ろうとしている人はいなかったし、後ろどころか近くには誰もいなかったのにだ。考えすぎかもしれないが、
あの女はずっと自分の近くにいたのかもしれないとふと思った。だとしたらなぜ急に見えたのだろう。
女が誰なのかは、いまだにわからない。
【了】
179 :50@進行 ◆YJf7AjT32aOX :2016/08/21(日) 05:52:39.79 ID:cCz9xJUz0
【第五十二話】 オダヤ ◆TV4o5p2DLQ 様
{暑がりのばばあ}
これも去年だな。夏ごろに散歩してたんだけどさ。なんか人気がなくなって車の往来もなくなったんだよ。気にせず歩いてたけど全然人気がないままだった。雰囲気変だしコンビニでなんか買って帰ろうと思い立ち寄ると誰もいやしねえ。
仕方ないから自販機でお茶買って家戻ろうとした。そしたら道端にばばあがいた。そして「あついあつい」とかいってたんよ。ようやく人みたぞと思ったんだけど良く見たら人じゃないんだ。影はないしなんか薄くて向こう見えそう。
この変な状況こいつのせいじゃね?と思いどうにかしようと思ったんだ。
こういうときに有効なのは大体3つ。
大きな音を出すか相手の欲しいものをやるかぶち殺す気でぶん殴るかだ。
なおこれは個人的な経験則によるので信用するなよ。
とりあえず望みをかなえる方向で「あついならこれでものめば」といってばばあの足元においてやや距離を置いた。
そうそう足あるんだよ。影はないけどな。
襲われることにそなえて構えながら見てたらしばらくして消えた。
それから全然通らないのがウソのように車が往来を始めた。下に戻ったみたいだなと思いながらさくさく帰宅したさ。
【了】
181 :投稿代理 ◆YJf7AjT32aOX :2016/08/21(日) 05:56:37.61 ID:cCz9xJUz0
【第五十三話】 ばど ◆Og5mxsGgtM 様
『無題』
職場での話です。
事務所で仕事をしていると、視界の端にちらちらと人影が見えるんです。
特に気にもしていなかったのですが、ある日、霊感のある先輩が、「そこにいるね。」というんです。
「あぁ、やっぱり」、と思い、そのことを同僚に言うと、「俺も見えてた。?「私も!」と。
廊下で見えない人にぶつかったり、誰もいない喫煙所に人の気配がしたりと、現在進行形です。
【了】
「山の何か」
これは知り合いから聞いた話です。
彼の祖母は子供の頃、四国の山沿いの寂れた村に住んでいたそうで、
まだ街灯もポツリポツリあるか無いかくらいの状態で、月のない夜など目を塞がれたように暗かったそうです。
祖母が9歳の夏、町のほうで親戚の集まりがあり母親に連れられて参加した後、帰りは夜八時を過ぎていました。
村に入る手前に森を通る道があり、両側は高い木々に塞がれ、空もほとんど見えないくらいでした。
「やっぱり泊まってくれば良かったろうか」
彼女の手を引きながら母親が言いました。
そこそこ大きい月が出ていたので夜道も大丈夫だと思っていたのが、急に雲が厚くなって暗くなってしまい、かなり後悔していたそうです。
それでも今更しかたないので、なるべく早く家につこうと、祖母の手を引き森の中を早足で歩いていました。
ちょうど真ん中あたりを過ぎた時、道の左側の森の中から
どぉん
という音がしました。
母親が足を止め音がした方を見ますが、木々の間は鬱蒼と暗く、何も見えません。
葉を揺らすほどの風すら無く、動く物の気配もありませんでした。
しばらく立ち尽くした後、また歩き出そうと前を向いた途端、また
どぉん
と、明らかにさっきより大きく音がしました。
(続)
184 :茶屋 ◆9AuhBEUXVg :2016/08/21(日) 06:00:40.10 ID:1lOh9GdO0
しかも今度は足元から、小さいながらはっきりと地響きまで感じられました。
木の高い方からガサガサと、鳥の羽ばたく忙しない音と鳴き声がして、
母は急いで幼かった祖母を抱きかかえ身構えました。
やや後ろの方の藪の間に、確かに木とは違う黒い影が立っているのがわかりました。
祖母は、その頃よく食べた、3色のアイスキャンディーみたいだと思ったそうです。
頭が角のない三角錐、太さが変わらないまま四角い胴体、腰のあたりから丸みのある膨らみがあり、その下に藪に隠れて少しだけ、
まさにアイスキャンディーのように一本の棒が伸びていました。
ギュッと抱きしめられながら、母親がガタガタと震えているのを祖母は感じました。
祖母自身は情況がよくわからず、怖さより
(あれはなんだろう?)
という好奇心が強かったそうです。
むしろ母が怯えていることが怖かったと。
深い藪から足らしきものが少しでも見えているという事は、それはそこらの人間より遥かに大きなものでした。
やがてそれがゆらりと動き、また
どぉん
と音を立ててこちらに近づきました。
母は耐えかねたようにガクリと膝をつくと、
「お願いです!お願いします!」
と、祖母を抱きかかえたまま、何度も深く頭を下げだしました。
何をお願いするのか母にもわからなかったそうですが、とにかくこのままでは娘(祖母)が取られてしまう、と、そう思ったのだそうです。
お願いします、と母の声と衣擦れの音だけが、風すらない空気の中を響いていました。
そうしてどのくらい経ったか、もう一度、どぉん、と音がしました。
母が顔を振り上げると、こちらに向かってくる黒い影。
どぉん、どぉん、と抱き締められて見ることが叶わなかった祖母も、その音と地響きだけは感じられました。
よろめきながら立ち上がり後退る母が、ガチガチと歯の根も合わないほど震えていて、祖母は怖いながらも、
いったい何がやって来ているのか、そのほうが気になって、母の手の下で力を込め、なんとか振り向いて見たそうです。
(続)
185 :茶屋 ◆9AuhBEUXVg :2016/08/21(日) 06:02:42.34 ID:1lOh9GdO0
ちょうど森の中から“それ”が出て来る時、雲が切れ、月光が小道を照らしました。
藁のような髪の間にお盆のような一つ目。
その下に曲がった釘抜き型に開いた口。
中から、ぐるりと鋭い歯が切っ先を見せて並んでいました。
見えたのはそこまでで、母がカラスの叫びも霞むほどの悲鳴を上げ、彼女を抱えたまま恐ろしい速さで村の方へ走りだしました。
だけどそのために祖母は、その何かを母の肩越しに楽に見ることが出来るようになりました。
藪から出てきたそれが丸太のような脚を曲げ、また一歩、どぉん、とこちらに向かって跳ね出すのを。
また布を裂くような悲鳴を上げ、母は転がるように走り続けていました。
それでもその何かは大きなジャンプで、あっという間に近づいてきそうでした。
ここに来て祖母はやっと本当に怖くなって、叫ぶように泣きだしたそうです。
何かは一跳ね毎に近づいてきて、もう手を伸ばせば届くのではないか、と思われた時、村の方から
けたたましい吠え声を上げながら二匹の犬が走ってきたのです。
犬達は母と祖母の横を走りぬけ、何かに跳びかかって脚と腰蓑のような部分に噛み付き、引き倒そうとしました。
「おーい!」
用事で家に残っていた父を含め、村の知人達の声が聞こえ、その姿が緩い坂の下から駆け上がってくるのが見えました。
叫びが聞こえて飛び出したそうです。
気が緩んだのか、母はその場に膝まずき、弾みで祖母は足を地面にぶつけましたが、とてもそんなことは気にしていられませんでした。
猟銃も持った村人が犬の吠えかかる方へそれを向けると、噛み付かれていた何かはグニャリと体を弛め、一跳ね大きく籔に向けて飛び、バリバリと茂みや木の枝を折る音を立てながら森の中へ消えました。
相手の異形を見ては、誰も後を追おうとはしませんでした。
(続)
186 :茶屋 ◆9AuhBEUXVg :2016/08/21(日) 06:03:50.13 ID:1lOh9GdO0
それから夜は、村の外れに二人の見張りが立つようになったそうです。
それは街頭が道に立てられるまで、ずいぶん長く持ちまわりで続きましたが、誰も不平は言わなかったそうです。
そして祖母はその時かかとにひどい擦り傷を作ったそうで、知人はこの話を聞いた時、まだ残っていたその痕を見せてもらったそうです。
雲が切れて明るくなったのは祖母がそれの顔を見たその時だけで、他の人達は影しか見なかった。
そしてその事を、知人の祖母はとても羨ましがっていたそうです。
(了)
209 :わらび餅(代理投稿) ◆jlKPI7rooQ :2016/08/27(土) 21:01:36.01 ID:d+jFkzTK0
【第五十五話】ばど ◆Og5mxsGgtM 様
『子猫が??』
父が若い頃に体験した話なので、60年程前の事になります。
当時、父は島根県の和菓子屋に住み込みで働いていました。
そこに猫が一匹いたのですが、ある日5匹ほどの子猫を産んだそうです。
食品を扱う店で動物がたくさんいるのは衛生上よくない、ということで
店の親方に、仕事が済んだら子猫たちを捨てて来るように言われたそうです。
嫌な役が回ってきたと思いましたが、親方には逆らえません。
閉店後、後片付けや明日の準備などを終わらせると、夜の十一時頃になっていたそうです。
早速、猫たちをバスケットに入れ、配達用のバイクの荷台にゴム紐で括り付け、出発しました。
どこに捨てようかと考えながら、いつも配達で通る道を走っていたそうです。
しばらく走ると、大きなため池の前に出ました。
いつもの走りなれている道なので、気を抜いて走っていたそうですが、
突然、目の前に大きな石が見えました。
慌ててブレーキをかけたのですが、バランスを崩し転倒してしまいました。
すると、バスケットの中から「ぎゃーっ!!」という猫の悲鳴が聞こえました。
倒れたバイクを起こし、「猫たち死んでないかな、大丈夫かな。」
と思いながら、紐をほどき、バスケットを開けると・・
猫たちは一匹残らず綺麗に消えていたそうです。
【了】
211 :わらび餅(代理投稿) ◆jlKPI7rooQ :2016/08/27(土) 21:03:59.46 ID:d+jFkzTK0
【第五十六話】くらね ◆dKK.cBPcFU 様
『夜警』
取引先の警備員のおじさんに聞いた話。
おじさんはたまに病院の夜警などもするそうなのだか、そこはいわゆる終末期の患者が多い病院だそうで、
霊にまつわる噂が多い。曰く、地下の職員トイレに夜中小学生ぐらいの女の子がいたとか、病棟のカウンターの上に
生首がのっているのを何人もの患者が見ただとか、またよくありがちな誰もいない病室からナースコールがするだとか。
しかしおじさん達夜警の警備員からすると、巡回ルートにある院長室が一番怖いらしい。
ある日、いつものように深夜の巡回をしていたときのこと。
おじさんは各病棟の巡回を終え、最上階にある院長室前の廊下に向かった。院長室の前に立ち、ドアの鍵が開いていない
か確認しようとドアノブを握ると、しゃりぃん、と鈴のような音が聞こえた。何か物が落ちたのかなと音のする方に
向かったが、なにもない。懐中電灯に浮かぶのはリノリウムで出きた薄汚れた床のみ。
異常がないので巡回に戻ろうとしたおじさんのすぐ後ろで、今度ははっきり、しゃらぁん!と金属音がした。
固まるおじさん。そのまましゃらんっ、しゃりぃん、しゃらんっ、しゃりぃん、とゆっくり歩くように、
その音はおじさんの後ろを通っていった。おじさんは恐怖で動けなかったそうだが、なぜだか後ろの音の主は
着物の女性で、身につけた金属の装飾品がこすれたりぶつかったりして音を立てているのがわかったという。
おじさんは今でもその病院に夜警に行っているそうだ。
【了】
213 :わらび餅(代理投稿) ◆jlKPI7rooQ :2016/08/27(土) 21:06:45.75 ID:d+jFkzTK0
【第五十七話】ヘカテー 様
『塾』
小学生の頃、親が自営業で多少金があってなおかつ受験塾が近かったため、自分は某有名中学受験塾に通っていた。
元々普段は生徒がいて賑やかなんだけど三階は六年生しか使わない。
六年生の授業のある日と五年生の授業のある日が違ったから五年生の頃馬鹿だった自分は
生徒が使う階段の他に先生が使う奥の方にある暗い階段で三階に行こうとしたわけ。
元々先生用の暗い階段を使うのもちょっと怖いくらい。まぁ三階まで行くのは何にも無くてただ薄暗いだけ。
三階を真っ暗のなか探検したわけ。特に三階は理科室もあったしホラーな感じ何だけど。
それで帰ろうとしたら登りの階段を見つけたのさ。自分も何かホラーっぽいなとか思いつつもノリで行ってしまった。
四階は殆んどダンボールだらけ。周りの奴等はそのダンボールとかを見てるわけ。でさ、一人が奥の方まで行ったのよ、
そしたら何故か人形が入ったダンボールがあったわけさ。塾に人形なんて普通ないからほんとにホラー感が
でて来ちゃって怖くて一旦退散したわけ。そいで次の塾がある日に持ち越し。
その日は土曜で昼からだったから窓があって明るいなか四階を探ってもあの日の人形は無かったって訳。
元々トイレに何かしらの幽霊が出てたらしい。そして色々調べた(って言うか親に聞いた)ら
前は葬儀屋があったらしい。しかもその隣の土地は桜の大きな木があったのに特に何もせずに切ってしまったらしく
土地的には多少の心霊現象はおかしく無いらしい。
っても書いてみるとそこまで怖くないのな。臨場感って凄いね。
これでも何年間も覚えているのだから凄いよな
【了】
215 :るしふぁー ◆CS/orwC/9AZj :2016/08/27(土) 21:08:31.30 ID:nYWX0wbh0
【第五十八話】るしふぁー ◆CS/orwC/9AZj
『あなたは? あなたも…。』
(1/3)
それは「百物語2016」の開催中に起こった。そう、本スレ再開の直後である。
8月21日午前2時23分、受付スレの116レス目を書き込んでいる最中、パソコンの画面が突然揺らぎ、
一瞬消えたかと思うと入力途中のレスが反映。もちろん、どこにも触れていない。
取り急ぎ117レス目を書き込んだが、受付スレは消えたり点いたりと不安定で、勝手にSkypeに切り替わる。
そして、一旦両方の画面を閉じ再度開こうとするが、オカルト板は「存在しません」と表示されるばかり。
この先どうしようかと焦りスマホで対処しようと試みるも、何故かこちらも接続できない。
パソコンの光回線を使用したWi-Fiモードだからかと思い、LTE通信に切り替えたが繋がらなかった。
このままだとどうにもならないので、他の運営陣に一度シャットダウンし再起動する旨を伝え一時退席。
何事も起こらないよう祈りながら、再起動中に仏壇に線香をあげた。仏様は24時間営業だというし…。
私は昔から丑三つ時になると訳もなく恐怖感を感じたり、突然身体がビクッと反応することがある。
だから、この時間帯はなるだけ眠るようにしているのだ。
余談だが、手相占いによると私は霊感が強いという。両手のますかけ線、両手親指の仏眼、珍しいらしい。
でも、幽霊を見たこともUFOを見たこともない。金縛りや離脱現象は昔から多いが…。
216 :るしふぁー ◆CS/orwC/9AZj :2016/08/27(土) 21:09:52.98 ID:nYWX0wbh0
(2/3)
何とかパソコンは無事に再起動したが、まだ画面は少し不安定だ。時折ゆらっと揺れるというか…。
オカルト板に接続するのに4回やり直した。「存在しない」って何なのか?しかも肩凝りがひどい。
ずっとパソコンに向っているからだと言い聞かせた。凝るというより重くて痛みを感じていた。
仕事でもけっこう長時間パソコンを使う時が多いが、こんなにひどい肩凝りなど記憶にない。
とりあえず家中の照明を点けて再び参加した。
そしてスマホも再起動をかけて動作を確認、とりあえず放っておいた。
何も音がないのは不気味なので、コンポでCDを流していたのだが、突然CDに収録されていない曲がかかった。
驚いてコンポに目をやるとBluetoothモードに切り替わっている。スマホ側で接続設定していないのに…。
恐る恐るスマホを確認して更に驚いた。メディアプレイヤーは起動していない!Bluetoothもオフラインだ。
コンポ側だけがBluetoothの青いLEDランプが点灯し曲が流れている。しかも中途半端に収録リストの途中の曲。
気持ち悪いのでコンポからCDを取り出し電源を切った。そしてもう一度、仏壇に線香をあげた。
更に気分転換も兼ねて、お気に入りの香水カルバン・クラインのエタニティを纏い、臭覚的にも気を逸らした。
217 :るしふぁー ◆CS/orwC/9AZj :2016/08/27(土) 21:11:22.57 ID:nYWX0wbh0
(3/3)
こういう状況の中、何とか丑三つ時を乗り切った。Skypeの画面が二重になったりしながらも…。
夜明けになると少しホッとし、次週に続きを行うことも決まり、ひとまず運営も解散。
休むためにパソコンをシャットダウン……、できない!「プログラムが終了していません」の表示が…。
確認しても全てのプログラムは終了している。仕方なく強制終了!
スマホから雑談スレに…と思いリンクを踏むも接続できない。「何なんだ!?」不可解なまま一旦諦めた。
とりあえず忘れて休もう。腰痛もひどいから、一寝入りしたら近くの温泉へ行こう。こうして何とか落ち着いた。
開催中、エアコンが一時停止したり、ブラウザが落ちたり、雑談スレに繋がらなかった方もおられたようだが、
今は大丈夫だろうか? 人為的ミス? サーバートラブル? プラズマ? ……やはり霊障?
理由は分からないが、今夜あなた方に不可解な現象が起きないという保障はない。いや、気付かぬ内に既に…?
あなた方が無事であることを、ただただ祈るだけである。
219 :わらび餅(代理投稿) ◆jlKPI7rooQ :2016/08/27(土) 21:14:08.44 ID:d+jFkzTK0
【第五十九話】 ふらんく ◆WiTrmMMqSY 様
『噂話に気をつけて』
(1/2)
今から10年以上前のこと。職場で休憩中に経験した話です。
その時の職場の近くには高層マンションがあって、子どもが誤ってベランダから転落死したばかりでした。
同僚が、実はね、子どもが落ちたベランダの事で、嫌な噂を聞いたのよ、偶然だと思うんだけど、と話し始めたのです。
嫌な話、という前置きと気の毒な事故とが結びつかなかったのですか、そこはオバさん、何々?と聞くとこんな話でした。
実はお子さんを亡くしたお母さんは、少し前に同じマンションからの飛び降り自殺を見てしまったそうです。その時目があった気がする、お子さんも一緒に見てしまったみたいだ、ととても気にしていたそうです。
でもまあ、すぐ家に入ったし、その話は子どもの前でしないようにして、忘れるともなく忘れた時に事故は起こったそうです。
220 :わらび餅(代理投稿) ◆jlKPI7rooQ :2016/08/27(土) 21:16:59.44 ID:d+jFkzTK0
(2/2)
でもね、おかしいのよ。ベランダって大人の胸くらいまで高さがあるし、エアコンの室外機も置いてないし、
柵は縦の棒で足もかけられないし。どうやってもよじ登れない高さがあるのに、ほんの少し目を離した隙に柵を自分で乗り越えて落ちた原因がどうしてもわからなかったそうです。
多分育児ノイローゼで発作的に…と疑われたのかもしれませんが、そんな人じゃないそうです。
それってさ?もしかしたら引っ張られたのかな…と無責任に言った途端、2人とも同時に物凄い寒気を感じ、
ゾワ?ッと鳥肌が立ちました。後にも先にもあんな嫌な感じの寒気は経験したことがないくらいでした。
ちなみにその時は真夏でエアコンもなく、室温は軽く30度を超えていました。
まずい??となんの脈絡もなく2人同時に感じたのでしょう。すぐに話を変え、それから一回もこの事について話したことはありません。
興味本位で怖い話をすると、どんなモノが近くに寄ってきているか、わかったものではありません。作り話ではなくてホントの話の場合ですけどね。
これ、ホントの話ですから気をつけてくださいね。書いててもビクビクしてます。またあの寒気がするんじゃないかと思って…
【了】
百物語2016
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