ザエルアポロ・グランツ×チルッチ・サンダー・ウィッチ
BLEACH総合女の子ハァハァスレ 10th
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1196324457/
250 :ザエルアポロ×チルッチ1:2008/03/04(火) 18:13:10 ID:tVpKL5gY
ザエルアポロの奴はアタシに一錠の薬を手渡して言った。
「じゃあ、今から実験を始めるからね。僕は君がどのくらいで睡眠に入るか観察しているから」
アタシは身体に余計な刺激を与えないようにと言われ、裸になった上に薄いバスローブだけの
姿に着替えをさせられた。ベッドしか置かれていない実験室の中で薬を口に放り込むと、
奴からコップを受け取り、その水と一緒に薬を飲み込んだ。
この実験室のベッドはパイプでできている何の変哲もない普通のベッドだけど、横に拘束帯が
垂れ下がっている様子が、いかにも実験室に置いてあるって感じで、気に入らなかった。
「新しい睡眠薬の実験ね……まったく何でアタシがこんなことに付き合わなきゃならないのよ」
「まぁまぁ。健康な身体の人が君以外にちょうどいなくてね。みんなどこか負傷してたり
してさ。無傷なのは君くらいだったから」
ザエルアポロの奴はアタシからコップを受け取り、髪をかき上げてそう言った。
「めんどくさいわね」
アタシは左の手首と右の足首にリング状の装置を着けられたまま、ベッドに横になった。
リング状の装置から伸びているコードを奴は絡まないようにそばの機械に接続する。
接続をし終わると、奴はアタシの身体に毛布をかけた。
「リラックスして。なるべく身体を動かさないようにね。そう、そのまま」
「いいわよ」
言われた通りにアタシは毛布の中で一息ついて身体の力を抜いた。
「じゃあ、今から実験を始めるよ。ゆっくりお休み」
奴はそう言って部屋から出て行った。奴が出て行くと同時に部屋の照明は暗くなる。
真っ暗というほどではなく、薄暗いくらいだ。そばにある機械が無機質な音を立てながら
淡々と作動していた。
(はぁ、退屈……)
ベッドの上でぼんやりと天井を見ながら思った。静かな部屋の中で、一定の間隔で
繰り返される機械の作動音だけが鳴っている。
(なんだか、薬なんか無くても、こんなに退屈なら自然に寝ちゃいそうだわ……)
ゆっくりと呼吸をしながらアタシはそう思った。
目を閉じると薄暗い部屋の照明が心地よかった。
(もう、薬が効いてきたのかしら……ずいぶん早いのね……)
目を閉じたまま、アタシはそう思い、やがて眠り込んでしまった。
251 :ザエルアポロ×チルッチ2:2008/03/04(火) 18:13:55 ID:tVpKL5gY
部屋のドアが開く音に気付いて、アタシは眠りから目覚めた。いつの間にか本当に眠って
いたようだった。
もう、終わったの。そう言おうとしたけど、なんだか喉が渇いて、声がうまく出せない。
アタシはベッドのそばに立っている人影の方向を見た。ちょうど照明が逆光になっていて、
影しか見えない。影の形からして奴であることは確かだったけど、動かずにじっと
アタシの様子を見つめている。
「起きれるかい」
影はアタシを見下ろしたままで静かに言う。そうか、もう実験は終わりなんだ。そう思って
身体を起こそうとした。異変に気付いたのは、その時だった。
身体に力が入らない。
「……ん……?」
アタシはベッドに横になったままで、何度か寝返りを打とうとした。
「こほっ……何、これ……」
声がうまく出せなくて、思わず咳込んだ。
「ああ、まだ薬が効いているんだ。薬の効果が切れるまで、ここにいていいよ」
起き上がれずにいるアタシに見下ろしている影が言う。
「う……うん……」
うまく声が出せないままで、ゆっくりとアタシは答えた。良かった。なら、もう少し眠って
いよう。
その言葉に安心して、もう一度姿勢を整えようとしたとき、身体の上に影が覆い被さって
きたのに気付いた。
「あ……」
アタシの身体に覆い被さっているのは間違いなくザエルアポロの奴だった。
「でも、もちろん僕と楽しんでもらうけどね……」
奴がそういいながらベッドに潜り込んでくる。
「何……してんのよ……!?」
照明が逆光になって、影しか分からなかったけど、奴は既に服を脱いでいて、全裸でアタシの
身体の上に覆い被さった。
何か変だと思った。実験は終わったはずなのに、手首と足首に付けた装置を外さなかった。
「……僕が怖いのかい?」
奴がささやいてアタシの耳元に熱い息を吹きかける。
「きゃ……!」
たったそれだけのことなのに、身体全体がぞくっとなるのを感じた。何かおかしい。
まるで電気でも走ったような、痺れにも似た感触。これだけのことでこんなになるはずがない。
その様子を見た奴が耳たぶを口に含んだ。
「ひっ……!!」
目の前が真っ白になるような感触が走った。
「……やあぁっ! ……放してよっ!!」
気が遠くなるような感触に、思い通りにならなくてもどかしい身体を必死に動かし
アタシは叫んだ。
252 :ザエルアポロ×チルッチ3:2008/03/04(火) 18:14:40 ID:tVpKL5gY
たったこれだけのことなのに、気絶しそうになってしまうほどの刺激を感じる。
「感じるんでしょう? だって、あれは媚薬だから……び・や・く」
アタシの様子を満足そうに見つめる奴が意地悪く笑った。
「騙し……たのね……?」
「そうだよ。最初からそう分かっていたら、君は実験に協力しないだろうからね……」
首筋に唇を触れさせて奴は言った。
「やぁん!!」
「うふ、可愛いね、子猫ちゃん……」
耐えきれない刺激にアタシの身体は釣り上げられたばかりの魚のように跳ねてもがいた。
この変態は最初からこれが目的で――。アタシはわざわざ蜘蛛の巣の中に自ら飛び込んで
きた蝶だ。始めに気付かなかった自分が不甲斐ない。
奴の身体の下でもがいているうちに押さえつけている手が素早くバスローブのベルトを
ほどいた。身体に余計な刺激を与えないようにだなんて言って、これに着替えさせたのは
すぐに脱がせるためだったなんて。
「は、放しなさいよ! この変態!」
必死になってアタシは叫んだ。
「僕のことは、先生って、呼ばなきゃ」
アタシの身体を上から押さえつけている奴の長く尖った舌が首筋を這う。
「だ、誰が……! あんたの変態趣味に付き合う気なんかこれっぽっちもないわよ!」
奴は顔をあげて間近でアタシの目を見つめて言った。
「十刃落ちの君が僕にそんな態度を取っていいと思ってるの? 言葉遣いから教えて
あげなきゃならないほど子どもじゃないでしょう?」
「何、言ってんのよ! アタシに変なことしようとしてみなさい……! あんたなんか
ズタズタにしてやるんだからっ!!」
薬さえ切れて、身体が自由になったら本気でそうするつもりだった。
「無駄、無駄。君の状況を見てごらんよ。そんな無駄な抵抗するより、僕に従った方が
君のためなんじゃない? ……僕の言うことをおとなしく聞いてくれたら、解放することを
考えてあげてもいいよ」
「誰が……っ! あんたの言うことなんて……っ!」
「言ってる意味が分からないかなぁ? ……君がどうなるかは、僕の機嫌次第ってことさ」
もがいているアタシの右足首を、奴は強い力でリング状の装置ごと強く握り締めた。
「……!?」
予想もしなかった衝撃が、その直後にアタシの身体を流れた。
「きゃあぁぁあぁぁ!!」
全身を強く鞭打たれたような衝撃に襲われた。
ほんの短い時間だったはずだけど、何時間も拷問に遭ったようにその衝撃はアタシの抵抗する
気力も体力も、容赦なく奪い去った。
「あ……はぁ……はぁ……」
頭を強く殴られたときのように視界が霞み、頬に涙が流れ落ちた。予想もしない強い衝撃に、
アタシは唇を濡らす涎さえ拭うことができないまま、ベッドに倒れ伏した。
253 :ザエルアポロ×チルッチ4:2008/03/04(火) 18:15:21 ID:tVpKL5gY
「痛いでしょう? 子猫ちゃん」
すっかり消耗しきったアタシを見下ろして奴が言った。
「素直じゃない子にはお仕置きをしないと、ね……。僕だってできることなら使いたく
なかったよ? でも、君があんまり言うことを聞かないから……」
耳に冷たい声が響く。
「軽い電気ショックだよ……拷問に使うときより大分電圧は落としたんだけど。
それでも、痛いものは痛いよねぇ」
アタシが動けずにいるのを楽しんでいるかのように、奴は喉の奥で笑いながら言う。
「う……ひっ、く……」
嗚咽するアタシを無視して、動かせずにいる両足を開かせると、奴はベッドの横に
垂れ下がっている拘束帯で右足と左足を片方ずつ、ベッドの端に結びつけて固定した。
「嫌……こんな……」
細い声で言うアタシの事すら楽しんでいる様子だった。
「そうそう、腕も縛っておかないとね。君がおとなしくしているうちに」
奴はそう言って拘束帯で両腕をアタシの頭の上で縛り付けた。
悔しくて涙がこぼれる。
「ああ、いい眺めだね……売女には相応しいよ」
太腿の内側に触れながら奴はそう言う。ベルトをほどかれて乱れたバスローブ姿が
惨めだった。
「もう、逃げられないよ」
奴はそう言って固定された両足の間に身体を据えると、さらけ出されているアタシの
足の間に顔を近づけ、身体の一番敏感な部分に唇を押し付けた。
「……ひぁ……っ! あぁぁん!!」
さっきの電気ショックの方がまだましだったかもしれない。身体の一番敏感な部分を奴の
長く尖った舌が舐めまわす度にアタシは悲鳴をあげて悶えた。
「やぁぁん! やめてぇ! ……お願い、おねがぁい!!」
媚薬の効果で何倍にも感じられる歪んだ快感の中で叫ぶ。細かな襞の間をぬめった舌が
うごめく。アタシの意思を無視して、そのくすぐるような刺激に反応した身体の奥から
熱い蜜が溶け出し、奴は血に飢えた獣が啜るように音をたててそれに吸い付く。
悶えるアタシの腰には奴の腕が逃げることができないようにしっかりと回されていて、
されるままになっているしかなかった。
「もうやめてぇ! お願い!!」
254 :ザエルアポロ×チルッチ5:2008/03/04(火) 18:16:04 ID:tVpKL5gY
「ああ、いいよ、とても可愛いよ……」
奴はそうつぶやいて、長い舌で口の周りを獣が獲物の血を舐め取るように拭った。
アタシはその様子を涙で滲んだ視界の中でぼんやりと見つめる。
顔を上げた奴が身体を動かして身体の上を這い上がってくる。
「ん……ああぁっ……はんっ……!」
身体に口づけながら這い上がってくるその刺激にさえも、アタシの身体は敏感に反応して
切なく声をあげるしかなかった。ちゅ、ちゅう、と吸い付くように身体にキスをされるたびに
奴の髪が肌に触れるその小さな刺激すら、悲鳴をあげる十分な理由だった。
「はぁ……はぁん……っ!」
身体を這い上がってくる奴の唇は、悶えるたびに揺れるアタシの胸を捕らえる。
かろうじてバスローブで隠されていた胸元からさらりと生地が滑り落ちた。
縛り付けられている身体ではどうしようもできずに、アタシは再び歪んだ快感の底に
突き落とされる。奴の両手が両脇からすくい上げるように胸のふくらみを包むと、
包んでいる長い指から中心にこぼれ落ちるように作られた胸の谷間を尖った舌先が濡らす。
「……や、め……」
うわずった声をあげると、ちらりと奴が顔を上げてアタシの表情を見る。涙で濡れている
顔を見ると、それを楽しむかのように片方の胸に大きく口を開けてかぶりついた。
「!!」
舐め回される感触に身体が引きつるように反応した。
「あぁ……あ……あぁん!」
開かれた口の中で奴の舌が縦横無尽に暴れている。片方の手で胸の感触を楽しみ、
もう片方の手はより強く口の中に押し入れるためにアタシの背中に回されている。
「ほら、言って。先生、って」
存分に味わいつくすと、胸から唇を離して奴は静かに言った。
「言わないなら、君はずっとこのままだよ。それとも、拘束帯はほどかないでもらいたいの
かい?」
もてあそばれているだけの身体。その上、心まで犯されるような真似を……。
惨めでたまらなかった。
「せ、んせ……やめて……くだ、さい……」
屈辱を堪えて、絞り出すようにアタシはその言葉をつぶやいた。こんな奴に好きにされて
いるという悔しさで、また新たな涙が溢れた。
「ふふ、やっと分かったんだね……でも、もう、遅いよ」
冷たい声で奴が言った。
255 :ザエルアポロ×チルッチ6:2008/03/04(火) 18:16:45 ID:tVpKL5gY
「もう、僕のは、こんなになってるんだよ……」
縛り付けられて身動きできないままのアタシの太腿に、奴は張りつめて脈打つそれを
押し付けてささやいた。
「……!!」
奴は少し身体を動かすと、迷うことなく熱く脈打つ性器を、舐め回して濡れたアタシの
身体の中心をめがけ、襞を裂いて中に突き入れた。
「あぁ、きゃぁぁぁぁ!!」
媚薬のせいで奴の身体が入ってくる感触が、まるで内臓を引き裂かれるように感じられた。
「はぁ、いい反応だね……」
押し殺したようにそうつぶやくと、背を弓なりに反らして受け入れたアタシの背中と
ベッドの間に両腕を通し、逃げる隙間がないように抱きしめるとさらに深く中に分け入った。
「あ、あ、あぁん!」
一突きされるたびに強い刺激が身体を流れて、目眩がする。苦痛でしかないのに、
その行為に混じる甘い快感を憎らしく思った。
「気持ちいい、でしょう……?」
身体の上で奴がささやいた。
「そんな、わけ、……きゃあぁぁ!」
言いかけたアタシの身体が一層深く貫かれる。
「いいんだよ、正直になって……。君の身体は、離したくないって、言ってるみたいに
僕には感じられるけど……? ああ、まるで、食い千切られそうだよ……」
悦楽に酔った声で奴が言った。
奴の熱い呼吸を浴びながら、無理やりに快楽の階段を駆け上らされる。こんなことで
感じたくなんかないのに。こんな奴にされたくなんか、ないのに。
でも、激しく激しく繰り返される甘い波に、アタシの最後の砦だったプライドは跡形もなく
壊されてしまった。
「……やぁ、やあぁぁん!!」
悲鳴をあげる縛り付けられたままの身体を強く抱きしめて、奴はアタシに自分の
身体と欲望を叩きつける。衝撃のたびにあげていた悲鳴は衝撃が小刻みになるほどに
甘い熱に染まっていった。
気絶する直前のような意識が、突き上げられる衝撃と、達する直前の痙攣を
身体の中に感じたのが最後だった。
耐え難い苦痛と絶頂の快楽がアタシの視界を真っ白に染めた。
縛り付けられたままのアタシと、欲望を叩きつける奴に奔流となって訪れた
快楽の余韻が二つの身体をを包んでいる。
何もかも奪い去られ、壊されてしまった身体を染めているのは、絶望と、歪んでいて、そして
とろけるような歓楽だった。薬のせいか、この酷すぎる行為のせいか、火照った身体は
少しも動かすことができなかった。
抜け殻になったような身体から、ただ涙が溢れた。
256 :ザエルアポロ×チルッチ7(終):2008/03/04(火) 18:17:42 ID:tVpKL5gY
思い出したように奴は身体を起こすと、手足を縛り付けていた拘束帯をほどいた。
やっと身体を動かせるようになったというのに、こんなことをした奴を殴りつけることも
蹴り飛ばす事もできるはずなのに――。アタシの身体は指一本動かすことさえできなかった。
「ん、っと……」
拘束帯をほどき、動かせないままの身体を抱き起こすと、奴は自分の膝の上に向かい合わせる
ようにアタシを跨らせた。
「いいの? 君はもうこのベッドから降りていいんだよ?」
頬にこぼれ落ちた涙を舐め取りながら奴は言う。
「……何も言わないってことは、このままでいたいってことかい?」
身体に跨ったアタシの背中に腕をまわして抱きかかえている奴が低く言う。
何も答えないでいるあたしの唇に、奴は微笑んでキスをした。
「君はもう、何て言わなきゃならないか、分かってるよね……?」
堕ちる快楽は抜け殻になったアタシの心に染みこんで、そして満たした。
身体の拘束帯はほどかれても、アタシの心を縛り付けた奴の言葉と行為という拘束帯は
アタシの心を捻じ切るくらい強く縛り上げ、そして縊り殺してしまった。
「僕は、まだ満足していないんだよ……?」
跨るように座らされているアタシの足の間に、二人分の体液が混じり合って濡れている、
まだ果てることを知らない奴の性器が触れた。
アタシは逃げることが許されない歪んだ快楽に身体も心も侵食されてしまっていた。
「先生……もっと、して……お願い……」
既に涙は枯れて、アタシは乾いた視線のまま、かすれた声でそう言うしかなかった。
「そう、いい子だね……可愛いよ、子猫ちゃん……」
自分から求めるように言ったアタシを奴は満足気に抱きしめる。
抱きかかえたままで足首と手首についているリング状の装置を外してから、手に入れたことを
確かめるように奴はアタシの額にキスをした。
アタシはそのキスを死んでしまった心で受け止めた。着ていたバスローブが背中を滑り落ちる。
意識しないまま身体が勝手に動き、アタシは顔を上げると、額に触れていた唇に自分の唇を
重ねた。
――まるで、それが幸せだとでもいうように。
「うふふ、すっかり、僕の虜だね……」
自ら唇を重ねたあたしの口の奥に、そうつぶやいた長い舌が入りこんだ。
死んでしまった心にささやかれたその声は、苦くて、そしてうっとりするほどの堕ちていく
快楽の始まりを告げていた。
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1196324457/
250 :ザエルアポロ×チルッチ1:2008/03/04(火) 18:13:10 ID:tVpKL5gY
ザエルアポロの奴はアタシに一錠の薬を手渡して言った。
「じゃあ、今から実験を始めるからね。僕は君がどのくらいで睡眠に入るか観察しているから」
アタシは身体に余計な刺激を与えないようにと言われ、裸になった上に薄いバスローブだけの
姿に着替えをさせられた。ベッドしか置かれていない実験室の中で薬を口に放り込むと、
奴からコップを受け取り、その水と一緒に薬を飲み込んだ。
この実験室のベッドはパイプでできている何の変哲もない普通のベッドだけど、横に拘束帯が
垂れ下がっている様子が、いかにも実験室に置いてあるって感じで、気に入らなかった。
「新しい睡眠薬の実験ね……まったく何でアタシがこんなことに付き合わなきゃならないのよ」
「まぁまぁ。健康な身体の人が君以外にちょうどいなくてね。みんなどこか負傷してたり
してさ。無傷なのは君くらいだったから」
ザエルアポロの奴はアタシからコップを受け取り、髪をかき上げてそう言った。
「めんどくさいわね」
アタシは左の手首と右の足首にリング状の装置を着けられたまま、ベッドに横になった。
リング状の装置から伸びているコードを奴は絡まないようにそばの機械に接続する。
接続をし終わると、奴はアタシの身体に毛布をかけた。
「リラックスして。なるべく身体を動かさないようにね。そう、そのまま」
「いいわよ」
言われた通りにアタシは毛布の中で一息ついて身体の力を抜いた。
「じゃあ、今から実験を始めるよ。ゆっくりお休み」
奴はそう言って部屋から出て行った。奴が出て行くと同時に部屋の照明は暗くなる。
真っ暗というほどではなく、薄暗いくらいだ。そばにある機械が無機質な音を立てながら
淡々と作動していた。
(はぁ、退屈……)
ベッドの上でぼんやりと天井を見ながら思った。静かな部屋の中で、一定の間隔で
繰り返される機械の作動音だけが鳴っている。
(なんだか、薬なんか無くても、こんなに退屈なら自然に寝ちゃいそうだわ……)
ゆっくりと呼吸をしながらアタシはそう思った。
目を閉じると薄暗い部屋の照明が心地よかった。
(もう、薬が効いてきたのかしら……ずいぶん早いのね……)
目を閉じたまま、アタシはそう思い、やがて眠り込んでしまった。
251 :ザエルアポロ×チルッチ2:2008/03/04(火) 18:13:55 ID:tVpKL5gY
部屋のドアが開く音に気付いて、アタシは眠りから目覚めた。いつの間にか本当に眠って
いたようだった。
もう、終わったの。そう言おうとしたけど、なんだか喉が渇いて、声がうまく出せない。
アタシはベッドのそばに立っている人影の方向を見た。ちょうど照明が逆光になっていて、
影しか見えない。影の形からして奴であることは確かだったけど、動かずにじっと
アタシの様子を見つめている。
「起きれるかい」
影はアタシを見下ろしたままで静かに言う。そうか、もう実験は終わりなんだ。そう思って
身体を起こそうとした。異変に気付いたのは、その時だった。
身体に力が入らない。
「……ん……?」
アタシはベッドに横になったままで、何度か寝返りを打とうとした。
「こほっ……何、これ……」
声がうまく出せなくて、思わず咳込んだ。
「ああ、まだ薬が効いているんだ。薬の効果が切れるまで、ここにいていいよ」
起き上がれずにいるアタシに見下ろしている影が言う。
「う……うん……」
うまく声が出せないままで、ゆっくりとアタシは答えた。良かった。なら、もう少し眠って
いよう。
その言葉に安心して、もう一度姿勢を整えようとしたとき、身体の上に影が覆い被さって
きたのに気付いた。
「あ……」
アタシの身体に覆い被さっているのは間違いなくザエルアポロの奴だった。
「でも、もちろん僕と楽しんでもらうけどね……」
奴がそういいながらベッドに潜り込んでくる。
「何……してんのよ……!?」
照明が逆光になって、影しか分からなかったけど、奴は既に服を脱いでいて、全裸でアタシの
身体の上に覆い被さった。
何か変だと思った。実験は終わったはずなのに、手首と足首に付けた装置を外さなかった。
「……僕が怖いのかい?」
奴がささやいてアタシの耳元に熱い息を吹きかける。
「きゃ……!」
たったそれだけのことなのに、身体全体がぞくっとなるのを感じた。何かおかしい。
まるで電気でも走ったような、痺れにも似た感触。これだけのことでこんなになるはずがない。
その様子を見た奴が耳たぶを口に含んだ。
「ひっ……!!」
目の前が真っ白になるような感触が走った。
「……やあぁっ! ……放してよっ!!」
気が遠くなるような感触に、思い通りにならなくてもどかしい身体を必死に動かし
アタシは叫んだ。
252 :ザエルアポロ×チルッチ3:2008/03/04(火) 18:14:40 ID:tVpKL5gY
たったこれだけのことなのに、気絶しそうになってしまうほどの刺激を感じる。
「感じるんでしょう? だって、あれは媚薬だから……び・や・く」
アタシの様子を満足そうに見つめる奴が意地悪く笑った。
「騙し……たのね……?」
「そうだよ。最初からそう分かっていたら、君は実験に協力しないだろうからね……」
首筋に唇を触れさせて奴は言った。
「やぁん!!」
「うふ、可愛いね、子猫ちゃん……」
耐えきれない刺激にアタシの身体は釣り上げられたばかりの魚のように跳ねてもがいた。
この変態は最初からこれが目的で――。アタシはわざわざ蜘蛛の巣の中に自ら飛び込んで
きた蝶だ。始めに気付かなかった自分が不甲斐ない。
奴の身体の下でもがいているうちに押さえつけている手が素早くバスローブのベルトを
ほどいた。身体に余計な刺激を与えないようにだなんて言って、これに着替えさせたのは
すぐに脱がせるためだったなんて。
「は、放しなさいよ! この変態!」
必死になってアタシは叫んだ。
「僕のことは、先生って、呼ばなきゃ」
アタシの身体を上から押さえつけている奴の長く尖った舌が首筋を這う。
「だ、誰が……! あんたの変態趣味に付き合う気なんかこれっぽっちもないわよ!」
奴は顔をあげて間近でアタシの目を見つめて言った。
「十刃落ちの君が僕にそんな態度を取っていいと思ってるの? 言葉遣いから教えて
あげなきゃならないほど子どもじゃないでしょう?」
「何、言ってんのよ! アタシに変なことしようとしてみなさい……! あんたなんか
ズタズタにしてやるんだからっ!!」
薬さえ切れて、身体が自由になったら本気でそうするつもりだった。
「無駄、無駄。君の状況を見てごらんよ。そんな無駄な抵抗するより、僕に従った方が
君のためなんじゃない? ……僕の言うことをおとなしく聞いてくれたら、解放することを
考えてあげてもいいよ」
「誰が……っ! あんたの言うことなんて……っ!」
「言ってる意味が分からないかなぁ? ……君がどうなるかは、僕の機嫌次第ってことさ」
もがいているアタシの右足首を、奴は強い力でリング状の装置ごと強く握り締めた。
「……!?」
予想もしなかった衝撃が、その直後にアタシの身体を流れた。
「きゃあぁぁあぁぁ!!」
全身を強く鞭打たれたような衝撃に襲われた。
ほんの短い時間だったはずだけど、何時間も拷問に遭ったようにその衝撃はアタシの抵抗する
気力も体力も、容赦なく奪い去った。
「あ……はぁ……はぁ……」
頭を強く殴られたときのように視界が霞み、頬に涙が流れ落ちた。予想もしない強い衝撃に、
アタシは唇を濡らす涎さえ拭うことができないまま、ベッドに倒れ伏した。
253 :ザエルアポロ×チルッチ4:2008/03/04(火) 18:15:21 ID:tVpKL5gY
「痛いでしょう? 子猫ちゃん」
すっかり消耗しきったアタシを見下ろして奴が言った。
「素直じゃない子にはお仕置きをしないと、ね……。僕だってできることなら使いたく
なかったよ? でも、君があんまり言うことを聞かないから……」
耳に冷たい声が響く。
「軽い電気ショックだよ……拷問に使うときより大分電圧は落としたんだけど。
それでも、痛いものは痛いよねぇ」
アタシが動けずにいるのを楽しんでいるかのように、奴は喉の奥で笑いながら言う。
「う……ひっ、く……」
嗚咽するアタシを無視して、動かせずにいる両足を開かせると、奴はベッドの横に
垂れ下がっている拘束帯で右足と左足を片方ずつ、ベッドの端に結びつけて固定した。
「嫌……こんな……」
細い声で言うアタシの事すら楽しんでいる様子だった。
「そうそう、腕も縛っておかないとね。君がおとなしくしているうちに」
奴はそう言って拘束帯で両腕をアタシの頭の上で縛り付けた。
悔しくて涙がこぼれる。
「ああ、いい眺めだね……売女には相応しいよ」
太腿の内側に触れながら奴はそう言う。ベルトをほどかれて乱れたバスローブ姿が
惨めだった。
「もう、逃げられないよ」
奴はそう言って固定された両足の間に身体を据えると、さらけ出されているアタシの
足の間に顔を近づけ、身体の一番敏感な部分に唇を押し付けた。
「……ひぁ……っ! あぁぁん!!」
さっきの電気ショックの方がまだましだったかもしれない。身体の一番敏感な部分を奴の
長く尖った舌が舐めまわす度にアタシは悲鳴をあげて悶えた。
「やぁぁん! やめてぇ! ……お願い、おねがぁい!!」
媚薬の効果で何倍にも感じられる歪んだ快感の中で叫ぶ。細かな襞の間をぬめった舌が
うごめく。アタシの意思を無視して、そのくすぐるような刺激に反応した身体の奥から
熱い蜜が溶け出し、奴は血に飢えた獣が啜るように音をたててそれに吸い付く。
悶えるアタシの腰には奴の腕が逃げることができないようにしっかりと回されていて、
されるままになっているしかなかった。
「もうやめてぇ! お願い!!」
254 :ザエルアポロ×チルッチ5:2008/03/04(火) 18:16:04 ID:tVpKL5gY
「ああ、いいよ、とても可愛いよ……」
奴はそうつぶやいて、長い舌で口の周りを獣が獲物の血を舐め取るように拭った。
アタシはその様子を涙で滲んだ視界の中でぼんやりと見つめる。
顔を上げた奴が身体を動かして身体の上を這い上がってくる。
「ん……ああぁっ……はんっ……!」
身体に口づけながら這い上がってくるその刺激にさえも、アタシの身体は敏感に反応して
切なく声をあげるしかなかった。ちゅ、ちゅう、と吸い付くように身体にキスをされるたびに
奴の髪が肌に触れるその小さな刺激すら、悲鳴をあげる十分な理由だった。
「はぁ……はぁん……っ!」
身体を這い上がってくる奴の唇は、悶えるたびに揺れるアタシの胸を捕らえる。
かろうじてバスローブで隠されていた胸元からさらりと生地が滑り落ちた。
縛り付けられている身体ではどうしようもできずに、アタシは再び歪んだ快感の底に
突き落とされる。奴の両手が両脇からすくい上げるように胸のふくらみを包むと、
包んでいる長い指から中心にこぼれ落ちるように作られた胸の谷間を尖った舌先が濡らす。
「……や、め……」
うわずった声をあげると、ちらりと奴が顔を上げてアタシの表情を見る。涙で濡れている
顔を見ると、それを楽しむかのように片方の胸に大きく口を開けてかぶりついた。
「!!」
舐め回される感触に身体が引きつるように反応した。
「あぁ……あ……あぁん!」
開かれた口の中で奴の舌が縦横無尽に暴れている。片方の手で胸の感触を楽しみ、
もう片方の手はより強く口の中に押し入れるためにアタシの背中に回されている。
「ほら、言って。先生、って」
存分に味わいつくすと、胸から唇を離して奴は静かに言った。
「言わないなら、君はずっとこのままだよ。それとも、拘束帯はほどかないでもらいたいの
かい?」
もてあそばれているだけの身体。その上、心まで犯されるような真似を……。
惨めでたまらなかった。
「せ、んせ……やめて……くだ、さい……」
屈辱を堪えて、絞り出すようにアタシはその言葉をつぶやいた。こんな奴に好きにされて
いるという悔しさで、また新たな涙が溢れた。
「ふふ、やっと分かったんだね……でも、もう、遅いよ」
冷たい声で奴が言った。
「もう、僕のは、こんなになってるんだよ……」
縛り付けられて身動きできないままのアタシの太腿に、奴は張りつめて脈打つそれを
押し付けてささやいた。
「……!!」
奴は少し身体を動かすと、迷うことなく熱く脈打つ性器を、舐め回して濡れたアタシの
身体の中心をめがけ、襞を裂いて中に突き入れた。
「あぁ、きゃぁぁぁぁ!!」
媚薬のせいで奴の身体が入ってくる感触が、まるで内臓を引き裂かれるように感じられた。
「はぁ、いい反応だね……」
押し殺したようにそうつぶやくと、背を弓なりに反らして受け入れたアタシの背中と
ベッドの間に両腕を通し、逃げる隙間がないように抱きしめるとさらに深く中に分け入った。
「あ、あ、あぁん!」
一突きされるたびに強い刺激が身体を流れて、目眩がする。苦痛でしかないのに、
その行為に混じる甘い快感を憎らしく思った。
「気持ちいい、でしょう……?」
身体の上で奴がささやいた。
「そんな、わけ、……きゃあぁぁ!」
言いかけたアタシの身体が一層深く貫かれる。
「いいんだよ、正直になって……。君の身体は、離したくないって、言ってるみたいに
僕には感じられるけど……? ああ、まるで、食い千切られそうだよ……」
悦楽に酔った声で奴が言った。
奴の熱い呼吸を浴びながら、無理やりに快楽の階段を駆け上らされる。こんなことで
感じたくなんかないのに。こんな奴にされたくなんか、ないのに。
でも、激しく激しく繰り返される甘い波に、アタシの最後の砦だったプライドは跡形もなく
壊されてしまった。
「……やぁ、やあぁぁん!!」
悲鳴をあげる縛り付けられたままの身体を強く抱きしめて、奴はアタシに自分の
身体と欲望を叩きつける。衝撃のたびにあげていた悲鳴は衝撃が小刻みになるほどに
甘い熱に染まっていった。
気絶する直前のような意識が、突き上げられる衝撃と、達する直前の痙攣を
身体の中に感じたのが最後だった。
耐え難い苦痛と絶頂の快楽がアタシの視界を真っ白に染めた。
縛り付けられたままのアタシと、欲望を叩きつける奴に奔流となって訪れた
快楽の余韻が二つの身体をを包んでいる。
何もかも奪い去られ、壊されてしまった身体を染めているのは、絶望と、歪んでいて、そして
とろけるような歓楽だった。薬のせいか、この酷すぎる行為のせいか、火照った身体は
少しも動かすことができなかった。
抜け殻になったような身体から、ただ涙が溢れた。
256 :ザエルアポロ×チルッチ7(終):2008/03/04(火) 18:17:42 ID:tVpKL5gY
思い出したように奴は身体を起こすと、手足を縛り付けていた拘束帯をほどいた。
やっと身体を動かせるようになったというのに、こんなことをした奴を殴りつけることも
蹴り飛ばす事もできるはずなのに――。アタシの身体は指一本動かすことさえできなかった。
「ん、っと……」
拘束帯をほどき、動かせないままの身体を抱き起こすと、奴は自分の膝の上に向かい合わせる
ようにアタシを跨らせた。
「いいの? 君はもうこのベッドから降りていいんだよ?」
頬にこぼれ落ちた涙を舐め取りながら奴は言う。
「……何も言わないってことは、このままでいたいってことかい?」
身体に跨ったアタシの背中に腕をまわして抱きかかえている奴が低く言う。
何も答えないでいるあたしの唇に、奴は微笑んでキスをした。
「君はもう、何て言わなきゃならないか、分かってるよね……?」
堕ちる快楽は抜け殻になったアタシの心に染みこんで、そして満たした。
身体の拘束帯はほどかれても、アタシの心を縛り付けた奴の言葉と行為という拘束帯は
アタシの心を捻じ切るくらい強く縛り上げ、そして縊り殺してしまった。
「僕は、まだ満足していないんだよ……?」
跨るように座らされているアタシの足の間に、二人分の体液が混じり合って濡れている、
まだ果てることを知らない奴の性器が触れた。
アタシは逃げることが許されない歪んだ快楽に身体も心も侵食されてしまっていた。
「先生……もっと、して……お願い……」
既に涙は枯れて、アタシは乾いた視線のまま、かすれた声でそう言うしかなかった。
「そう、いい子だね……可愛いよ、子猫ちゃん……」
自分から求めるように言ったアタシを奴は満足気に抱きしめる。
抱きかかえたままで足首と手首についているリング状の装置を外してから、手に入れたことを
確かめるように奴はアタシの額にキスをした。
アタシはそのキスを死んでしまった心で受け止めた。着ていたバスローブが背中を滑り落ちる。
意識しないまま身体が勝手に動き、アタシは顔を上げると、額に触れていた唇に自分の唇を
重ねた。
――まるで、それが幸せだとでもいうように。
「うふふ、すっかり、僕の虜だね……」
自ら唇を重ねたあたしの口の奥に、そうつぶやいた長い舌が入りこんだ。
死んでしまった心にささやかれたその声は、苦くて、そしてうっとりするほどの堕ちていく
快楽の始まりを告げていた。
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