グリムジョー・ジャガージャック×チルッチ・サンダー・ウィッチ
BLEACH総合女の子ハァハァスレ 10th
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226 :グリムジョー×チルッチ:2008/02/26(火) 20:57:26 ID:iGWkEx20
グリムジョー×チルッチ
チルッチ処刑前の出来事という設定で。
227 :グリムジョー×チルッチ1:2008/02/26(火) 20:58:09 ID:iGWkEx20
「ちくしょう……っ!」
彼女は壊れた柱が立ち並ぶ部屋の中で一人唇を噛み締めた。
(あんな奴に負けるなんて……このアタシが……!)
倒れたままで動けずにいる彼女に、静かに影が忍び寄る。
「チルッチ・サンダーウィッチ様……」
葬討部隊が倒れている彼女に冷酷に言った。
彼女の表情が恐怖に凍りつく。
「お迎えに上がりました」
たった一言が静かに、だがはっきりと響いた。
「待てよ」
彼女を処刑しようと斬魄刀を静かに抜いた葬討部隊にオレは言う。
「グリムジョー・ジャガージャック様……!?」
葬討部隊が振り下ろそうとした刀を引っ込めた。
「少し話がある……お前たちは下がれ」
「はっ……」
葬討部隊は大人しく姿を消した。
倒れているその姿を見下ろしているオレに彼女は口惜しそうな視線を送る。
「何の真似よ……十刃様が持ち場を離れてこんなところに来ていいと思ってるの?」
「それが十刃に対する台詞か? せっかく時間を作ってやったんだぜ?」
優位に居るのはオレだ。……ようやく、彼女より優位に立てた。
ほんの少しの安堵と、そのあとに訪れる空虚をオレは思う。
「時間? 何の時間よ!? アタシは……負けたのよ!? さっさと始末しなさいよ!!」
オレを見つめる彼女の視線が鋭くなる。
「そんな姿で言われても、何の迫力もねーな」
オレは倒れている彼女の側に屈みこむと、その頬にそっと触れた。
「……腕を動かす力も無いようだな。いつもならオレが触るたびにピシャリとやるくせに」
「くっ……」
触れた頬はなめらかでほんのりと温かかった。その頬には涙が伝った跡が残っていた。
彼女のこんな表情を見たのは初めてだったかもしれない。
最初で最後の、彼女の涙。
気丈で、お転婆で、負けず嫌いの彼女が、まさか泣くなんてな。
頬に残る涙の跡を見ながら、オレは彼女がとても小さなもののように思えた。
228 :グリムジョー×チルッチ2:2008/02/26(火) 20:58:48 ID:iGWkEx20
頬の温もりを感じながら、オレは彼女と身体を重ねたことを思い出していた。
いつもオレを見下したように、一段高いところにいるような視線でオレを見るのが
気に入らなかった。
十刃落ちのくせに。オレはいつもそう思いながら彼女を睨み返した。
彼女の高すぎるプライドを粉々にしてやりたかった。
誰でも良かったのはオレの方だ。
夜の暇つぶしなら彼女じゃなくても良かった。
でも本当は、違っていたんだ。
オレを突き動かしているのは、嫉妬だと、何度目かの夜に彼女を抱きながら思った。
知ってるんだ。
彼女はオレとじゃなくても寝る。
誰と?
知っても意味がない。知ったところで彼女はオレだけを見るわけじゃない。
可能なら彼女以外の全てを消し去りたかった。
世界の中でオレと二人だけになってしまいたかった。
永遠に感じるほどの絶頂の中で、何度も狂気に果てそうになった幾つもの夜。
彼女を抱けば抱くほど、オレは深く沈み、戻れない道だと知りながら、
絡みつく快感の狭くきつい道を進むしかなかった。
オレは彼女を目茶苦茶にしながら、そのくせ本当は彼女の足元にかしづき、ひざまづいていた。
まるでそれは贖罪を請う殉教者のように。
オレは勝利の幻覚に酔った敗北者だった。
倒れている身体の隣に座り、身体を横たえると悔しげな表情のままの彼女の顔をこちら側に
向けさせる。
「な……」
抵抗の言葉を遮るように、ふっくらとしたボリュームのある唇に口づけた。
「んん……」
唇の間に舌を滑り込ませるオレに彼女は何の抵抗もしない。ただ、どこか悔しそうに
固く目を閉じている。
柔らかな唇を音を立てて吸い、かじるように少し歯を立て、オレは唇を離した。
「……こんなにしおらしいお前を見たのは初めてだな」
「ふざけてるの……!?」
「いや、大真面目だ」
いつもの、高飛車で気位が高い、強がりな彼女の隠されている部分を見ることができた
ような気がした。
敗北の不安のためか、予想しない俺の行動のためか、頬を赤らめている彼女の様子が
可愛らしかった。
「お前は、負けたんだ」
「だから、何よ……」
「……何をしようと、オレの自由ってわけだ……」
ささやいて、こみ上げてくる気持ちのままに再び口づけた。
されるままだった彼女の舌が、オレの舌に触れられるたびに熱くなっていく。
唇を吸い合う音が響くようになった頃、彼女がやっと舌を差し出す。
これまでの夜を思い出すように、オレたちは濃厚に舌を絡めあった。
229 :グリムジョー×チルッチ3:2008/02/26(火) 20:59:42 ID:iGWkEx20
同情が欲しかったのだろうか?
様にならないのを自覚しながら、オレは時に寂しい振りをして彼女をかき抱いた。
格好つけることなんか似合わないくせに、オレはキザな台詞を使って彼女を抱いたっけ。
オレだけのものになるように、祈りを込めるように、彼女を貫いた。
異常なほどナンセンスで、意味のない行為だと知っていた。
はっきりしている快楽の中で何度もなぜか切なくなった。
彼女の柔らかな胸の中で窒息しそうになりながら重ねた快楽は、ソリッドで憂鬱だった。
終わったばかりなのに果てない欲求が意識しないまま頭をもたげた。
際限なく彼女を求めるオレが無性に滑稽だった。
これは愛なのか?
奪い尽くし、食い潰したかった。永遠の一瞬を求めるみたいに。
長い睫毛が涙で濡れている。
オレを薄目で見つめる彼女が瞬く度に、濡れた睫毛が蝶の羽ばたきのように儚くひらめく。
スカートの中に躊躇なく手を滑り込ませ、薄い下着を剥ぎ取る。
どこを触ってもなめらかで、きつく掴みたいのに指が滑っていってしまう肌を堪能する。
戦闘での敗北ですっかりされるままの彼女の姿に、欲情が激しく燃え盛る。
オレは自分の服を緩めて、ふっくらした唇の間に膨張し始めている性器をねじ込んだ。
「ん……」
あっさりと彼女はオレを咥えこむ。
「っは……」
予想通りの快感に視界がくらんで思わず声が漏れた。絡めあった舌がオレの性器を舐め尽くす。
幾度もの同じ夜がここで今、再び繰り返されているようだった。
お互いに知り尽くした身体の隅々。外れることのない性感帯を狙い打つように刺激する。
絡みつく舌がオレの精液を欲しがるように動いている。唇が強く吸い込んだかと思うと、
唇の内側のミルク色の歯が完全に勃起したオレの性器に当たった。
「……つっ」
オレは快楽に混じった痛みに呻き、かすかに表情を動かした。
……痛てぇよ。
そう言おうとしたオレの言葉は、咥えさせている彼女の歯に軽く齧られた痛みと
ともに快楽の底に消えていく。
痛い。
痛いんだ。
こんなことをさせているのに。深くまで犯しているのに。
心の中で感じる痛みは齧られた痛みに似ていた。
霞を掴むように俺の身体をすり抜けていく彼女。彼女に対するオレの勝手な感情が
快楽の底に深く沈んでいく。
髪を無造作に掴んで唇を離させる。ふっくらした唇に涎がまとわりついて滴る。
軽い身体を引き寄せてかき抱き、涎が滴る唇に口づける。
彼女の味と俺自身の味が混じり合った味がする。
口づけたままで彼女の足を乱暴に掴むと、その中心をめがけてオレは彼女の中にねじ込んだ。
230 :グリムジョー×チルッチ4:2008/02/26(火) 21:00:36 ID:iGWkEx20
「あ、……ああぁっ!」
彼女の甘い声で高まった感情が渦になってオレの脳内を駆け巡る。
彼女に対して抱いていた想い。逆らえない決まり。
肉体にくっきりと浮かぶ快感。
「オレが好きか?」
濡れた睫毛に縁取られた大きな瞳を見つめて問う。
「何、言ってるのよ……こんな、時に……あぁっ!」
答えようとしない彼女をオレはさらに深く貫く。
「……好きか?」
貫いたもので彼女の身体の深部をこね回すように腰を使うと、彼女の頬がさらに
紅潮し、瞳が欲情に染まっていった。
「ん……あぁ……っ」
何度か唇を声にならない声で動かす。オレは彼女が言おうとしていることを押し出すように
突き上げた。
「言え、よ……」
穿つごとに荒くなる呼吸の中でオレはつぶやく。
「……、……好、き……」
交わる揺れる身体の中で、やっと彼女はオレの目を見つめ、言った。
細い首筋と柔らかでしなやかなその指先を握り締めて口づけ、オレは彼女が言ったことに
気が狂ったかのように腰を穿つことで応えた。
「……っ!」
口づけながら突いていた衝撃で、彼女の顎が閉じてオレの舌を噛んだ。
口の中に血の味が拡がる。
傷ついた舌をさらに深くねじ込み、オレの血と混じった唾液を彼女の喉に送り込んだ。
押し込むようにそれは繊細な彼女の喉の奥に消える。飲ませても飲ませても足りなかった。
死。
のぼせ上がった頭にそんな言葉が浮かんだ。
二人で達して、果てて消えてしまう前に確かめたかった。
傲慢でナルシスティックな感情。
とてつもなくチープで無意味だ。
彼女の意思など最初から無視した独りよがりな行為の連続。
身体の裏の裏まで見ているのに。
深部までしっかりと触れているのに。
こんなに近くにいるのに、遠くに行ってしまう。
……オレは何に嫉妬していたんだろう。
吐き出されたがっている熱情に飲み込まれた頭では、答えは出なかった。
「チルッチ……」
いずれ消えてしまうその瞳を見つめる。
「……オレが、殺してやる……」
行き着く場所が目の前に迫っていた。
231 :グリムジョー×チルッチ5(終):2008/02/26(火) 21:01:34 ID:iGWkEx20
――いつもみたいにオレを見下したような視線を向けろよ。
――そんなふうにすべて受け入れたような視線で見るなよ。
――何もかも諦めたようにオレを見るなよ。
――取って置きの甘い声で切りつけるみたいに喘ぐなよ。
言えよ。
拒めよ。
――嫌だと言ってくれ。
――言え。
彼女の身体に打ち込む快楽の中で、オレの気持ちを、高まった感情の全てを、
搾り出すように消え行く彼女の中に激しく溶かし込んだ。
彼女は余韻に頬を染めたまま、オレをガラス玉のような目で見つめていた。
「No.105は始末した」
葬討部隊にオレは一言だけ、そう伝えた。
彼女の最期は静かだった。
行為のすべてを済ませたあと、服を整えてやり、そして暖かな身体を強く抱きしめた。
オレの身体に、その温もりを刻み付けるように。
大きな瞳はそっと閉じられ、何度もくちづけた唇は微笑んでいるようだった。
それが、オレが見た彼女の最期だった。
確かなことがひとつだけあった。
彼女が最期に見たのはオレだったということ。
それだけは、真実だった。
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226 :グリムジョー×チルッチ:2008/02/26(火) 20:57:26 ID:iGWkEx20
グリムジョー×チルッチ
チルッチ処刑前の出来事という設定で。
227 :グリムジョー×チルッチ1:2008/02/26(火) 20:58:09 ID:iGWkEx20
「ちくしょう……っ!」
彼女は壊れた柱が立ち並ぶ部屋の中で一人唇を噛み締めた。
(あんな奴に負けるなんて……このアタシが……!)
倒れたままで動けずにいる彼女に、静かに影が忍び寄る。
「チルッチ・サンダーウィッチ様……」
葬討部隊が倒れている彼女に冷酷に言った。
彼女の表情が恐怖に凍りつく。
「お迎えに上がりました」
たった一言が静かに、だがはっきりと響いた。
「待てよ」
彼女を処刑しようと斬魄刀を静かに抜いた葬討部隊にオレは言う。
「グリムジョー・ジャガージャック様……!?」
葬討部隊が振り下ろそうとした刀を引っ込めた。
「少し話がある……お前たちは下がれ」
「はっ……」
葬討部隊は大人しく姿を消した。
倒れているその姿を見下ろしているオレに彼女は口惜しそうな視線を送る。
「何の真似よ……十刃様が持ち場を離れてこんなところに来ていいと思ってるの?」
「それが十刃に対する台詞か? せっかく時間を作ってやったんだぜ?」
優位に居るのはオレだ。……ようやく、彼女より優位に立てた。
ほんの少しの安堵と、そのあとに訪れる空虚をオレは思う。
「時間? 何の時間よ!? アタシは……負けたのよ!? さっさと始末しなさいよ!!」
オレを見つめる彼女の視線が鋭くなる。
「そんな姿で言われても、何の迫力もねーな」
オレは倒れている彼女の側に屈みこむと、その頬にそっと触れた。
「……腕を動かす力も無いようだな。いつもならオレが触るたびにピシャリとやるくせに」
「くっ……」
触れた頬はなめらかでほんのりと温かかった。その頬には涙が伝った跡が残っていた。
彼女のこんな表情を見たのは初めてだったかもしれない。
最初で最後の、彼女の涙。
気丈で、お転婆で、負けず嫌いの彼女が、まさか泣くなんてな。
頬に残る涙の跡を見ながら、オレは彼女がとても小さなもののように思えた。
228 :グリムジョー×チルッチ2:2008/02/26(火) 20:58:48 ID:iGWkEx20
頬の温もりを感じながら、オレは彼女と身体を重ねたことを思い出していた。
いつもオレを見下したように、一段高いところにいるような視線でオレを見るのが
気に入らなかった。
十刃落ちのくせに。オレはいつもそう思いながら彼女を睨み返した。
彼女の高すぎるプライドを粉々にしてやりたかった。
誰でも良かったのはオレの方だ。
夜の暇つぶしなら彼女じゃなくても良かった。
でも本当は、違っていたんだ。
オレを突き動かしているのは、嫉妬だと、何度目かの夜に彼女を抱きながら思った。
知ってるんだ。
彼女はオレとじゃなくても寝る。
誰と?
知っても意味がない。知ったところで彼女はオレだけを見るわけじゃない。
可能なら彼女以外の全てを消し去りたかった。
世界の中でオレと二人だけになってしまいたかった。
永遠に感じるほどの絶頂の中で、何度も狂気に果てそうになった幾つもの夜。
彼女を抱けば抱くほど、オレは深く沈み、戻れない道だと知りながら、
絡みつく快感の狭くきつい道を進むしかなかった。
オレは彼女を目茶苦茶にしながら、そのくせ本当は彼女の足元にかしづき、ひざまづいていた。
まるでそれは贖罪を請う殉教者のように。
オレは勝利の幻覚に酔った敗北者だった。
倒れている身体の隣に座り、身体を横たえると悔しげな表情のままの彼女の顔をこちら側に
向けさせる。
「な……」
抵抗の言葉を遮るように、ふっくらとしたボリュームのある唇に口づけた。
「んん……」
唇の間に舌を滑り込ませるオレに彼女は何の抵抗もしない。ただ、どこか悔しそうに
固く目を閉じている。
柔らかな唇を音を立てて吸い、かじるように少し歯を立て、オレは唇を離した。
「……こんなにしおらしいお前を見たのは初めてだな」
「ふざけてるの……!?」
「いや、大真面目だ」
いつもの、高飛車で気位が高い、強がりな彼女の隠されている部分を見ることができた
ような気がした。
敗北の不安のためか、予想しない俺の行動のためか、頬を赤らめている彼女の様子が
可愛らしかった。
「お前は、負けたんだ」
「だから、何よ……」
「……何をしようと、オレの自由ってわけだ……」
ささやいて、こみ上げてくる気持ちのままに再び口づけた。
されるままだった彼女の舌が、オレの舌に触れられるたびに熱くなっていく。
唇を吸い合う音が響くようになった頃、彼女がやっと舌を差し出す。
これまでの夜を思い出すように、オレたちは濃厚に舌を絡めあった。
229 :グリムジョー×チルッチ3:2008/02/26(火) 20:59:42 ID:iGWkEx20
同情が欲しかったのだろうか?
様にならないのを自覚しながら、オレは時に寂しい振りをして彼女をかき抱いた。
格好つけることなんか似合わないくせに、オレはキザな台詞を使って彼女を抱いたっけ。
オレだけのものになるように、祈りを込めるように、彼女を貫いた。
異常なほどナンセンスで、意味のない行為だと知っていた。
はっきりしている快楽の中で何度もなぜか切なくなった。
彼女の柔らかな胸の中で窒息しそうになりながら重ねた快楽は、ソリッドで憂鬱だった。
終わったばかりなのに果てない欲求が意識しないまま頭をもたげた。
際限なく彼女を求めるオレが無性に滑稽だった。
これは愛なのか?
奪い尽くし、食い潰したかった。永遠の一瞬を求めるみたいに。
長い睫毛が涙で濡れている。
オレを薄目で見つめる彼女が瞬く度に、濡れた睫毛が蝶の羽ばたきのように儚くひらめく。
スカートの中に躊躇なく手を滑り込ませ、薄い下着を剥ぎ取る。
どこを触ってもなめらかで、きつく掴みたいのに指が滑っていってしまう肌を堪能する。
戦闘での敗北ですっかりされるままの彼女の姿に、欲情が激しく燃え盛る。
オレは自分の服を緩めて、ふっくらした唇の間に膨張し始めている性器をねじ込んだ。
「ん……」
あっさりと彼女はオレを咥えこむ。
「っは……」
予想通りの快感に視界がくらんで思わず声が漏れた。絡めあった舌がオレの性器を舐め尽くす。
幾度もの同じ夜がここで今、再び繰り返されているようだった。
お互いに知り尽くした身体の隅々。外れることのない性感帯を狙い打つように刺激する。
絡みつく舌がオレの精液を欲しがるように動いている。唇が強く吸い込んだかと思うと、
唇の内側のミルク色の歯が完全に勃起したオレの性器に当たった。
「……つっ」
オレは快楽に混じった痛みに呻き、かすかに表情を動かした。
……痛てぇよ。
そう言おうとしたオレの言葉は、咥えさせている彼女の歯に軽く齧られた痛みと
ともに快楽の底に消えていく。
痛い。
痛いんだ。
こんなことをさせているのに。深くまで犯しているのに。
心の中で感じる痛みは齧られた痛みに似ていた。
霞を掴むように俺の身体をすり抜けていく彼女。彼女に対するオレの勝手な感情が
快楽の底に深く沈んでいく。
髪を無造作に掴んで唇を離させる。ふっくらした唇に涎がまとわりついて滴る。
軽い身体を引き寄せてかき抱き、涎が滴る唇に口づける。
彼女の味と俺自身の味が混じり合った味がする。
口づけたままで彼女の足を乱暴に掴むと、その中心をめがけてオレは彼女の中にねじ込んだ。
230 :グリムジョー×チルッチ4:2008/02/26(火) 21:00:36 ID:iGWkEx20
「あ、……ああぁっ!」
彼女の甘い声で高まった感情が渦になってオレの脳内を駆け巡る。
彼女に対して抱いていた想い。逆らえない決まり。
肉体にくっきりと浮かぶ快感。
「オレが好きか?」
濡れた睫毛に縁取られた大きな瞳を見つめて問う。
「何、言ってるのよ……こんな、時に……あぁっ!」
答えようとしない彼女をオレはさらに深く貫く。
「……好きか?」
貫いたもので彼女の身体の深部をこね回すように腰を使うと、彼女の頬がさらに
紅潮し、瞳が欲情に染まっていった。
「ん……あぁ……っ」
何度か唇を声にならない声で動かす。オレは彼女が言おうとしていることを押し出すように
突き上げた。
「言え、よ……」
穿つごとに荒くなる呼吸の中でオレはつぶやく。
「……、……好、き……」
交わる揺れる身体の中で、やっと彼女はオレの目を見つめ、言った。
細い首筋と柔らかでしなやかなその指先を握り締めて口づけ、オレは彼女が言ったことに
気が狂ったかのように腰を穿つことで応えた。
「……っ!」
口づけながら突いていた衝撃で、彼女の顎が閉じてオレの舌を噛んだ。
口の中に血の味が拡がる。
傷ついた舌をさらに深くねじ込み、オレの血と混じった唾液を彼女の喉に送り込んだ。
押し込むようにそれは繊細な彼女の喉の奥に消える。飲ませても飲ませても足りなかった。
死。
のぼせ上がった頭にそんな言葉が浮かんだ。
二人で達して、果てて消えてしまう前に確かめたかった。
傲慢でナルシスティックな感情。
とてつもなくチープで無意味だ。
彼女の意思など最初から無視した独りよがりな行為の連続。
身体の裏の裏まで見ているのに。
深部までしっかりと触れているのに。
こんなに近くにいるのに、遠くに行ってしまう。
……オレは何に嫉妬していたんだろう。
吐き出されたがっている熱情に飲み込まれた頭では、答えは出なかった。
「チルッチ……」
いずれ消えてしまうその瞳を見つめる。
「……オレが、殺してやる……」
行き着く場所が目の前に迫っていた。
――いつもみたいにオレを見下したような視線を向けろよ。
――そんなふうにすべて受け入れたような視線で見るなよ。
――何もかも諦めたようにオレを見るなよ。
――取って置きの甘い声で切りつけるみたいに喘ぐなよ。
言えよ。
拒めよ。
――嫌だと言ってくれ。
――言え。
彼女の身体に打ち込む快楽の中で、オレの気持ちを、高まった感情の全てを、
搾り出すように消え行く彼女の中に激しく溶かし込んだ。
彼女は余韻に頬を染めたまま、オレをガラス玉のような目で見つめていた。
「No.105は始末した」
葬討部隊にオレは一言だけ、そう伝えた。
彼女の最期は静かだった。
行為のすべてを済ませたあと、服を整えてやり、そして暖かな身体を強く抱きしめた。
オレの身体に、その温もりを刻み付けるように。
大きな瞳はそっと閉じられ、何度もくちづけた唇は微笑んでいるようだった。
それが、オレが見た彼女の最期だった。
確かなことがひとつだけあった。
彼女が最期に見たのはオレだったということ。
それだけは、真実だった。
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