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毒男の怖い話とか音楽とか雑談とか 2018/05 スレ

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Part1
475: 毒男 :2018/05/05(土) 22:27:30
昨日友人から聞いた話ですが、友人の従姉妹は今でいう看護士をやってるらしいですが、霊感があるらしく夜勤中にこういう体験をしたらしいです。
見回りをしている時にふとあるベッドを見ると患者さんがいなかったのです。
その患者さんは今にも死にそうな方だったので動けるはずもないのですが、ベッドから転げ落ちたのではとか色々考えて辺りを探したらしいです。
しかし自分一人で探してても埒があかないと思った彼女はナースセンターへ戻り、同僚にその旨を伝えて皆で辺りを探し回ったらしいです。
結局見つからず、もう一度その患者さんの部屋に見に行ってみるとちゃんと寝ていたらしいです。
意識混濁状態の人が勝手に動けるはずもなく、同僚たちに
「見間違えじゃないの?」
と言われ、そんなはずはないと思いつつも異論は唱えなかったらしいです。
結局なんだったのだろうと思いながらも仕事を続けていました。
大分時間が経った頃ナースセンターでカルテやら調べたりしている時に、ふと何かを感じ取って顔を上にあげました。
そしてカウンターの窓越しに見たのです。
その患者さんが肘でずりり…ずりり…と這ってくるのを!
這ってくる患者さんと目が合った彼女は怖いとかそういう感情はなく
「あ、この患者さん亡くなったんだ、知らせにきたんだ」
と思ったらしいです。
案の定病室に行くとその患者さんは息を引き取ってたらしいです。
自分の死を知らせる患者、自分がナースなら絶対に遭遇したくないですね

478: cat ◆TUKUMO3rAI :2018/05/05(土) 22:33:21
>>475
|ω・` ) お寺の住職さんの家たかこういう事あるらしいね
他のお話で読んだ気がする
でも病院で知らせに来るとなんか知らせ方が生々しいな

481: 毒男 :2018/05/05(土) 22:42:51
祖父・祖母関連の話なんだけど…
俺は4歳になるまで、夜はバアちゃん家に預けられていた。
夜はバアちゃんと並んで寝るんだけど、その部屋に死んだジイちゃんの仏壇があったんだ。
で、夜中に目が覚めたりすると、たいてい金縛りになる。
その時、必ず仏壇の戸が少し開いてて、中から誰かがこっちを見てるんだ。
扉に手をかけて、白い顔を半分覗かせて。
最初は、ジイちゃんだと思っていた。
バアちゃんが仏壇に向かって
「じいさん…」
って呼び掛けるのを見てたから。
だけど、その顔、良く見ると子供みたいなんだ。
こっちを見ながら、うっすらと笑っている白い子供の顔。
そんなものを見ながら、俺は不思議とも思わずに4歳までその部屋で寝ていたんだ。
バアちゃんは俺が11歳の頃に死んだ。
良く覚えていないけれど、何かの病気だった。
半年ぐらい入院していて、見舞いに行くと割と元気に見えたのに、急に具合が悪くなったかと思うと、2日くらいで死んでしまった。
それでも自分の死期はうすうす感じ取っていたみたいで、死ぬ間際には
「やっと、じいさんのところへ逝けるねェ…」
みたいなことを言って、周囲を困惑させていた。

482: 毒男 :2018/05/05(土) 22:43:42
バアちゃんは、具合が悪くなったと同時に昏睡状態に陥った。
親族は交代で病室に詰めていたんだけど、最後を看取ったのは俺の母親だった。
そのときの様子が、ちょっと変だったらしい。
母親は、病室のベッドの横で本を読んでいたんだけど、何となく呼ばれたような気がして、バアちゃんの方を見たそうだ。
すると、昏睡していたはずのバアちゃんが目を開けていた。
瞬きもせず、じっと天井の方を見つめている。
母親が声を掛けようとした時、バアちゃんの口が動いた。
「お前、じいさんを何処へやった」
実の子である母親が、今まで聞いた事もないような、低くドスの利いた声。
呆気にとられていた母親が我に帰ると、バアちゃんはもう目を閉じていて、それから半時間程であの世へ旅立ったそうだ。
バアちゃんは、あの白い顔をずっと見ていたのかも知れない。
今思えば、そんな気がする。

483: cat ◆TUKUMO3rAI :2018/05/05(土) 22:46:22
>>482
|ω・` ) やだー死神だったのか
でも仏壇の中なら先祖の誰かとかー?


484: 毒男 :2018/05/05(土) 22:47:25
>>483
|A-) なんだろうね…
    先祖にしてはけっこう悪意のありそうな雰囲気だしなあ

499: 毒男 :2018/05/05(土) 23:06:43
入社3年目の6月、私は愛知県の営業所へ転勤となり、引っ越しすることになった。
会社が探してくれた2DKのアパートは独り身には広すぎるようにも思えたが、入社以来、狭い寮で生活していた私の目には非常に魅力的に映った。
職場にも近いし家賃も安い。なにより風呂付きなのが最高だった。
引っ越して何日目かの夜、風呂でシャワーを使って髪を洗っている最中のこと。
水流でぼやけた視界の隅に、一瞬妙なモノが映った。
浴槽の縁に置かれた両の手。
慌てて目を見開いて向き直ったが、手などどこにもない。
『目の錯覚だろう…』
その時は、そうやって自分を納得させた。
しかし、そんな性根をあざ笑うかのように、「それ」はしばしば私の前に姿を見せた。
シャワーを浴びている時、石鹸を置いて振り返る時、洗面器に手を延ばした時。
視線が浴槽を掠めるその一瞬に、私の眼が「それ」を捉える。
浴槽の縁にしがみつく白い手。
半ば反射的に視線を戻しても、次の瞬間には跡形もない。
それでも、回を重ねるうちに「それ」が子供の手だということに確信するようになった。
1ヶ月ほどたったある休日、私は部屋の整理をしていた。
荷物を収納しようと、備え付けのキャビネットの一番下にある引き出しを開ける。
底に敷かれていた厚紙を引っ張り出すと、その下にあった何かがヒラリと床に落ちた。
拾い上げて見る。幼稚園児くらいに見える男の子の写真だった。
とっさに風呂場の手を連想し、気味が悪くなったので他のゴミと一緒に捨てた。

500: 毒男 :2018/05/05(土) 23:06:59
その日の夜、テレビを見ていると浴室から何やら物音が聞こえた。
行ってみると、普段は開けっ放しの浴槽の蓋が閉じられている。
開けてみると、冷水が縁ギリギリまで一杯にたまっていた。
夏場はシャワーのみで済ますため、浴槽に湯をためることなど無いはずだった。
考え込みながら水面を眺めるうちに、私の背後にスッと影が立つのが見えた。
肩越しに、髪の長い女の姿─
ドンッ
不意に背中を押され、私は頭から冷水に突っ込んだ。
慌てて持ち上げようとする頭を凄い力で押さえつけられる。
もがいて逃れようとするがビクともしない。肺から空気が逃げ出していく。
パニックに陥る寸前、私は床を蹴って浴槽に身を躍らせた。
体を回転させると、浴槽の底に手足を突き、全力で体を持ち上げる─
ザバァ───
水面を破って立ち上がると、呼吸を整え、周囲を見渡した。
誰もいない。
風呂場の扉は開いているが、外の様子はうかがい知れない。
風呂場から出る勇気が出ないまま、私は浴槽の中に立ち尽くしていた。
…サワ…
ふくらはぎに何かが触れた。小さな手にゆっくりと足首を掴まれる感触…
私は悲鳴を上げ、ずぶ濡れのまま浴槽から、風呂場から、アパートから飛び出した。
私が引っ越す前、ここに誰が住んでいたのか?ここで何があったのか?
大家はそれを語ろうとしなかったし、私も聞こうとは思わなかった。
それから部屋を引き払うまでの約一週間、浴室の扉の前には荷物を一杯に詰めた段ボールを積み上げておいた。

501: 秋山 ◆MIO/.JGsks :2018/05/05(土) 23:10:58
>>500
何がしたいのかさっぱりわからんから幽霊って怖いねぇ|ョд・)

502: cat ◆TUKUMO3rAI :2018/05/05(土) 23:11:26
>>500
|ω・` ) これ…お母さんが子供を…案件があった部屋なのでは…
引っ越す時は極力調べたいものだね

505: 毒男 :2018/05/05(土) 23:19:02
>>501
|A-) そうしてなんになるのかわからんことするよね
    わからないことは怖いこと
>>502
|A-) 不動産屋は直前に事件が起こってない限り話す義務無いからねえ
    他で調べたいね

508: 毒男 :2018/05/05(土) 23:23:18
俺はべつに霊感とかない人間なんだが、一度だけ恐かった思い出がある。
5年前の夏、たしか7月の話。
当時、俺はいい年をしてサバイバルゲームにはまってた。
知らない方のために解説すると、おもちゃの空気銃を撃ち合う陣取り合戦みたいなもんなのね。
夏場は(昼間は暑いこともあり)もっぱら夜戦が専門で、その週末も、北関東T木県のK怒川の河原に十数人が集合して、夜戦に興じていた。
時計を合わせた覚えがあるから、深夜1時少し前だったと思う。
何回目かのゲームで、俺はフラッグ(相手の陣地のフラッグを取った方が勝ちになる)のディフェンスになり、フラッグの後方で藪に身を潜めて待ち伏せをかけてた。
今回俺のいたチームは優勢で、はるか彼方の敵陣地深くからエアガンの銃声が聞こえてくる。
まわりに全く人の気配はなし。はっきり言ってヒマなんだが、フィールドを回りこんで奇襲をかけてくる奴もいるから気は抜けない。
河原ということで月明かり以外に照明もなく、あたりはマジで鼻をつままれてもわからないほど真っ暗。
ゆっくりと首を巡らせて(キョロキョロすると頭の動きで居場所がばれるので)あたりを警戒していると、50mほど先の藪から人の上半身が出ているのに気がついた。
白っぽい半袖の服を着た、肩ぐらいまでの髪の女性っぽい人影が俺の方を見てた。
エアガンはおもちゃだけどそれなりに威力があり、まともに顔や眼に当たれば大怪我をすることもある。
だから、ゲーム中に部外者が入ってきた場合にはすぐにゲームをストップすることになってた。
俺はすぐに大声で
「人がいまーす!中止!中止でーす!!」
と叫んだ。
前線のあたりでも
「中止ー」
「中止だってよ」
と叫び声がする。
俺はその人にお詫びを言おうと思い、藪の方へ駆け出した。女の人はじっとこっちを見てた。
「すいません」
と声をかけようとしたとき、人影はすーっと動いて、森の中に入ってしまった。
やべ、恐がらせちゃったよ(なにしろこちらは迷彩服で顔を黒く塗っておまけに銃を持ってる)と思い、その人を追って森のほうへ向かったんだが、ライトをつけて探しても見当たらない。
そのうちに他のメンバーも集まってきた。
事情を話し、みんなで声をかけながら10分以上も探したんだが、どうしても見つからないんだよ。森の中もくまなく捜したのに。
俺は自分が見たものがだんだん恐くなってきてた。
なんで夜中の12時過ぎに女がこんな所を歩いてるんだ。
第一、俺がその人を見た場所にはフィールドを横切って来るしかない。そんなの誰も気づかないわけがない。
だがなんぼ探しても見つからないので、結局、俺の見間違いだということになり、ゲームは再開になった。

510: 毒男 :2018/05/05(土) 23:24:16
俺はまたディフェンス。
今回は左右から進んでくる敵が優勢で、開始から10分後には銃声がかなり近くなっていた。
俺は地面に伏せたまま銃をしっかり構え、いつでも撃てるように照準器ごしに人のいるあたりを睨んでた。
そしたら、なんか視線を感じる。気のせいではすまないくらいに視線を感じる。
首をゆっくり左に振って、眼だけで自分の左横を見る。
真っ暗闇の中、3メートルくらい先の地面に、女の人の首が生えてた。さっきの人だとわかった。
色白の顔に、なんか普通じゃ考えられないぐらい口ががばーっと開いてて凄い笑い顔。
声は聞こえないけど顔をひくひくさせて笑ってた。確かに笑ってた。そんで俺をじっと見てた。
その首が潜望鏡みたいに地面の上をざ、ざ、ざーって動いて俺の正面に回ってゆっくり近づいてきたんだよ。
俺はもうパニック状態だったんだが、なんか伏せたまま体が動かない。
ああいう時って逆に悲鳴とか出ないもんなんだね。たぶん30秒ぐらい俺はその女と見つめあうというか、にらみ合ってたと思う。
女の顔が俺の顔から50cm位まで近づいてきたところで、俺はやっと体を起こせたが、足に力が入らない。腰が抜けて立てない。
座り込んだままケツであとずさって、今でも馬鹿なことをしたと思うけど、その顔をエアガンで撃った。
そしたら女の顔が凄い恐い顔になって上目遣いに俺を睨んで、すーっと消えた。
その後はゲームどころじゃなく、俺は体調が悪いと言って休憩所のターフでライトとラジオをつけてじっとしてた。
みんな楽しんでるのに水を差しちゃ悪いと思ったから、俺が見たもののことは誰にも言わなかった。
翌朝解散になって、帰り道、車に乗せてくれた友人にだけそのことを話した。
その友人は意外なことに
「…お前も?」
と聞いてきた。
そいつの場合は、エアガンにつけたスコープを覗くたびに、視界いっぱいに女の顔が見えていたらしい。
それからあのフィールドでのゲームにはどうしても参加できなかった。
ああくそ、今思い出してもだめだ。
長文すまん。あんま恐くなかったらそれもすまん。

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