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毒男の怖い話とか音楽とか雑談とか 2017/02/19 スレ

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Part1
1 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2017/02/19(日) 22:13:47.348 ID:oYmTTEot0
|A-) 怖い話は探しながら人がいる限りゆっくりと
    怖い話書ける人、貼れる人はどうぞー
    レスがなくなったらさるさんくらったか寝たか人いなくなったと思ってね
    インスト好きは音楽をどうぞ
    聴くには音楽プレイヤーの ファイル→URLを開く→http〜8000/までをコピペ
http://dokuobd.orz.hm:8000/

2 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/02/19(日) 22:14:49.055 ID:FqX7t6jO0
('A`)

3 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/02/19(日) 22:16:01.584 ID:1lk93tjc0
こんばんはー待ってたお!

4 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2017/02/19(日) 22:16:35.003 ID:oYmTTEot0
>>2
|A-)ノシ
>>3
|A-) こんばんはねw
    今日もよろしくw

10 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2017/02/19(日) 22:21:33.057 ID:oYmTTEot0
俺の親父の話を書きます。
親父はタクシーの運転手をしています。
夜中2時を過ぎたくらいだったそうです。一人の男性(40代くらい)が病院から乗ってきました。
行き先は違う近所の病院でした。
身なりはきちんとした黒の背広姿でおかしな様子もありませんでした。
車中、男性はカバンからA4サイズの書類を取り出し一枚一枚を丁寧に見ていました。
目的の病院につくと男性は、
「運転手さん悪いが少しの時間だけ待っててもらいたい」
「すぐ片付く用事なので、それに、この後違う病院にも行かないといけないから」
と言いました。
親父は
「いいですよ。」
と承諾しましたが、かわりに、無賃乗車を防ぐため荷物を置いていってもらうことをすすめ、
男性もそのとおりにカバンにあった封筒だけを取り出し、あとの荷物はすべて置いて車を降りていきました。
男性が降りたあと、親父は(すごくいけないことなのですが)男性の見ていた書類が気になって好奇心で見てしまったのです。
書類は何かの契約書みたいなものだったのですが、気になったのが名前の横に判子ではなく拇印が押してあったことでした。
でも、車中が暗いのと男性がほんとうにすぐに帰ってきたので細かい部分までは見ることはできなかったそうです。
男性が急いで病院から出てくるのが見えたのでタクシーのドアを開けました。
そのとき、男性の後ろを女性が追ってくるのが見えたのです。
親父はその女性にただならぬ雰囲気を感じました。
男性は、
「女性は無視して、すぐに車を出してください」
と意外に冷静は口調で言いました。
親父は、言われたとおりというより反射的にすぐに車を出し、バックミラーも何か怖くて確認できなかったそうです。
その後、男性は小さな声で
「すいません」
と一言いったきり、ずっと無言のままで、また違う病院の前で降ろし、そそくさと病院の中に入っていったそうです。


11 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2017/02/19(日) 22:22:11.619 ID:oYmTTEot0
男性を降ろした後、すぐに会社から無線が入りました、
「至急、家に連絡をほしいと家族から電話があった。」
という伝言でした。
家に連絡するまでもなく、親父は妻(俺の母親)が死んだことをその瞬間悟ったそうです。
というのは、俺の母親は持病の心臓病をわずらい、もう長く持たないと医者に宣告されていました。
親父はこの話を10年近く経ってようやく話してくれました。
小さかった俺にショックを与えないように配慮してくれたんだと俺は思っています。
当時は自分の愛する人の死のショックでその男性について深く考えることができなかったそうですが、
あの男性は何者なのか?
あの書類の中に母親の名前はなかったのだろうか?
追いかけてきた女性は?
あの「すいません」の意味は?
親父は今になって考えてしまうそうです。
俺も俺で、母親の葬式の記憶の中にある、母親の亡骸の親指がかすかに赤かったことを親父には言えないままでいます。
10年後くらいに話そうと思っています。

13 :cat ◆TUKUMO3rAI :2017/02/19(日) 22:26:31.933 ID:xNTJH1If0
>>11
|ω・`) 死神?死神乗せるとかすごいね
でも死神がタク運ちゃんの母親連れてくのは何というか…
死神も分かってたからすいません、って言ったんだろうけどさ

14 :雲丹飛行船 ◆pWQeq2Fjw. :2017/02/19(日) 22:29:29.320 ID:CQJgRSs50
期待してます

15 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2017/02/19(日) 22:30:13.410 ID:oYmTTEot0
>>13
|A-) 連れてったのは運転手の妻だねw
    わざわざその人のタクシー使わなくてもいいのにね…
>>14
|A-) お手柔らかにー

21 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2017/02/19(日) 22:42:24.470 ID:oYmTTEot0
親父の家は田舎で郵便局長をやっていた。
なので、中学生の頃は夜中に電報の配達とか、しょっちゅう行かされてたわけだ。
その日も午前0時ちょっと前に叩き起こされて、隣の部落の家までチャリで電報を届けに行った。
未舗装の渓谷沿いの道を必死に走っていると、先の方の崖っぷちに女性が川を見つめながら立っていた。
崖から下の河原まで20m位高さがあるから、危ないなぁ、大丈夫かなぁと思ったそうだ。
通過するときにチラリと見てみると、袖のない真っ白な服を着た、髪の長い女性で美人な感じだったらしい。
電報の配達は一刻を争うので、そのまま声をかけずに配達先に向かった。
届け終わってまた同じ道を戻って来るときには、もうその女性は居なかったそうだ。
翌朝、夕べ届けた電報が配達先のご主人が出張先で急死したことを知らせる電報だったと、母親から聞いた。
それからしばらくして、また夜中に電報を届けに行った。
今度は南の方の二つ先の部落で、片道30分はかかる。
親父は憂鬱になりながら、渓谷沿いの道を走った。
ふと、先の方に女性が立っているのが見えた。
いつかの夜中に見た女性を思い出しながら近づくと、やっぱりその女性は長い髪の美人で、川をじっと見つめていた。
通過するときにやっぱり気になって、ちらりと見ると、着ている服は袖のない服だったが、少しだけ灰色がかって見えたそうだ。
その時も、帰り道ではその女性は既に居なかった。
翌朝、届けた電報はやっぱり人の急死を伝える物だったと知った。
同じようなことが二度重なり、親父は怖くなったそうだ。
そんな矢先、三日もしないうちにまた電報を届ける事になった。
今度は早朝の、明るくなりかけの時だった。
またあの女性に逢うんじゃないかと不安に思いながら、親父は渓谷沿いを走った。
しかし女性は居ない。

22 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2017/02/19(日) 22:43:38.581 ID:oYmTTEot0
安心してすっかり辺りが明るくなった道を戻って来るとき、やっぱり女性が立っているのが見えた。
相変わらず川を向いているのは一緒だが、今度は黒に近い服を着ていた。
親父は怖くなって、チャリを必死にこいで一気に通過しようとした。
女性の脇を通る瞬間、やっぱり気になって横目で見てしまった。
女性は親父の方を向いていて、うつろな表情と目が合ってしまった。
その顔は何ともいえない、生きている人とは思えない顔だったらしい。
それから親父は配達が怖くなって、しばらく弟に代わってもらったらしい。
渓谷沿いの道は一本しかなく、別な道を通るわけにはいかなかったそうだ。
幸い弟はそんな女性は見ずに済んだそうだ。
……懐かしそうに一通り話し終わった後、親父はこう付け加えた。
「不思議に思うんだが、外灯もない真っ暗な道で、何であんなにはっきり見えたんだろうな。
それに、最初は青白いっていうほどの服の色だった。
よく覚えたないが、手も青白かった気がする。
同じ人かどうかは、断言できないが、目が合ったときの顔は今でも忘れられないし、
その時の顔は、土気色っていうのか?濁った肌色だった。周りが明るかったせいかな」

23 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2017/02/19(日) 22:48:09.530 ID:oYmTTEot0
俺は大学で山やってるんだけど、部で所有している山小屋でのお話。
その山小屋ってのは山のど真ん中にあって、今では初老の紳士となられた年代の方が建てた小屋なんだけど、
山の中にしてはなかなか立派で、防腐剤であるクレオソートを何十年も重ね塗りされた黒い壁は雪に映えて乙なものだった。
他の部員と共に小屋の整備を終え、飯を食い、さて寝るかという時間になった。
俺はじゃんけんに負けて、便所のドアに最も近い場所に布団を構える事になってしまった。
部屋は他にもあるのでそこに移動すれば良いことなのだが、
屋根の下と言っても山奥で窓の隙間から漏れ出てくる冷気に頬を撫でられ、
真っ黒な闇を映す窓がたてるガタガタという音を一人では耐えられそうに無かった。
電気を消してからも話し声がぼそぼそと聞こえていたが、クレオソート塗りの疲れからか次第にその声も消えていった。
おそらく起きているのは俺一人だ。
ああ、寝つけないというのは不利な性分だなぁ、と思いつつも目を閉じて羊などを数えていると耳元で音がする。
プ〜〜ン…プ〜〜〜〜〜ン
非常に気に障るその音はハエの羽音に思われた。
じゃんけんに負けた不運を呪いながらも、翌朝は早く起床せねばならなかったので、
エロい妄想などに集中するなどして努力するうちにどうにか眠りにつくことが出来た。
俺は夢を見た。
俺は便所の前で用を足している。
豪快な音が俺の菊門から放たれ開放感にふうと一息ついていると目の前をちらつく小さな黒い影。
…蝿だった。
気にもせず続けざまの一発をかまそうと気張っていると蝿が俺の目の前に置かれているトイレットペーパーにとまった。
何気なくその方に目をやる。
足をコシコシとしごいていた蝿の頭がこちらを向いたとき、俺は息が止まった。
人の顔だった。
惰性で垂れつづける糞を気にもせず俺がわあわあと叫んでいるところで目がさめた。
起床時間よりもまだ早かったが、窓からは日が差し込み始めていた。
恐る恐る尻に手を当ててみたが寝糞をした様子は無かった。
一安心は出来たものの二度寝する気は起きず、一人で朝飯の準備をしておくことにした。
小屋にはノートが置かれていて、そこに訪れた部員たちが各々好きなことを書き込めるようになっている。
火を起こし、しばらくすることの無かった俺はそのノートを手に取った。
「発電用のガソリンが足りません。現役部員の方、補充しておいてください。」
「私の考えたエロい女優トップ10」
「ハボーホー反対」
などなど、好き勝手な書きこみが続く中、一つ俺の目を引きつけた書きこみがあった。

24 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2017/02/19(日) 22:51:07.213 ID:oYmTTEot0
「何年何月何日、Y沢
便所の前で寝たら蝿男の夢見ました。寝覚め最悪です。何とかしてください。とほほ」
同様の報告は報告者を変えて後10回ほど確認できた。
その中に興味深い一文を見つけた。
「顔がk村そっくりの蝿男の夢を見る。k村の顔はチーフ部屋写真の左端。同様に蝿男の夢を見たものは報告されたし」
あわててチーフ部屋(えらい人が寝る部屋)に駆け込み写真を見てみると…居た!
顔のパーツがえらく中心から離れ、それを誤魔化すように置かれた大きい鷲鼻、太い眉。
その顔をもう少しくたびれさせたものが、夢の中に出てきた蝿男の顔だった。
k村さんのことは先輩から聞いていた。
何でもk村さんは上級生からずいぶんひどいしごきを受けていたらしい。
なんでも態度がひねくれた文学者気取りみたいで好かれなかったそうだ。
ある日、上級生からザックに石を詰められ、それで何日も山を歩かされたため、遂に腰をひどく痛めて退部していった。
k村は陰湿なやつで退部したあともこっそり部室にやってきて物の置かれている位置を変えたり、
我が部を罵倒する文章を机の上に置いたりとストーカーまがいの行動をとっていたそうだ。
そしてk村の嫌がらせは卒業後も続いていたらしい。
OBの集まりではその問題が時折持ち上げられたらしいが何らかの措置をとろうにも
正式にOBとしての登録もしておらず住所も変わっていて居所もつかめず向こうから連絡をしてくるわけもないのでどうにもしようがないということだ。
話は小屋に戻る。
薄ら寒いものを感じた俺は保管してあった古いノートも引っ張り出して読んでみた。
「来ましたk村」
「何年何月何日、○○
第3まき部屋のまきが丸ごと外に置かれていた。雪が積もっていたので使い物にならない。
第3まき部屋に戻しておきます。張り紙にも書きましたが第2まき部屋から使ってください。」
「来ましたk村」
「何年何月、T田
便所の窓が綺麗に割られています。これが例のk村の仕業でしょうか。応急処置としてベニヤはっときますが、都合の良い人、ガラス買っといてください」
「来ましたk村」
「何年何月、○○
畳の上に立派な糞がありました。野生動物ではなさそうです。k村、糞野郎なだけに糞だけは立派です」
「来ましたk村」
「何年何月、○○
昭和何年卒業OBです。水を汲みに入ったところk村を見ました。とっちめようと思ったのだがこちらの声には全く反応せず、逃げられてしまいました。
上にあるようにk村は時折勝手に小屋に侵入しているようです。数々の嫌がらせは現役の耳にも届いていることと思う。
山の中だからといって安心せずに鍵をかけてから寝るように」

25 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2017/02/19(日) 22:52:45.113 ID:oYmTTEot0
どうやらk村はこの小屋に来て嫌がらせを飽きもせず続けていたらしい。
そしてその後は必ずノートに跡を残していたらしかった。
その後も何度かk村の嫌がらせと思える事件が書きこまれていたがここ数年はそんなことも無いようだ。
何となく安心した気持ちでページをパラパラとめくるとここで初めての蝿男についての書きこみがあった。
「平成2年11月○日、I東
人間の顔した蝿の夢を見ました。起きた時は汗びっしょりです…」
背筋が凍るようだった。
嫌がらせが無くなってから数年のブランクを置いて蝿男の書きこみが始まっているのだ。
つまり、もしかしたら…
目の前で燃えているマキの崩れる音がして我に返った。
まさか、そんなことがあるわけが無い。
集合意識のなんたらがどうにかして皆に蝿男を見させただけだ。
k村の書き込みだって無いじゃないか。
そう言い聞かせて進行中のノートを手に取る。
どうでも良いことを書いて気を紛らわせようと思ったのだ。
ノートを開いて俺は本当に叫びそうになってしまった。
最後の書きこみの下に汚く、小さな字で
きました
k村
と書かれていた。
木のこすれる音がして振り向くとドアが開いていた。
この時、昨夜月が出ていなくてで本当によかったと思った。
そうでなければ俺は窓をガタガタとゆするk村を見ていたかもしれない。

26 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/02/19(日) 22:55:18.579 ID:eJReawHQ0
怖い話するどっくんお久しぶり
さっそく読ませてもらうよ

27 :cat ◆TUKUMO3rAI :2017/02/19(日) 22:58:17.003 ID:xNTJH1If0
>>22
|ω・`) これ川姫とか関係あるのかな
村に届く悲報と厄とかで警告?してる感じにも思える
けど普通に死神と考えた方がいいかな
>>25
|ω・`) これまだ生きてるの…
生きてたらすごい執念だよね…いやでも年数空いてるし死んでまでも怨霊みたくなって嫌がらせ…やだなぁ

29 :以下、\(^o^)/でVIPがお送りします:2017/02/19(日) 23:01:34.367 ID:eJReawHQ0
死神は書類の内容はあの世に連れて行く人間のリストで
それに母の名前が書いてあって連れて行かれてしまったのでは?って推測?

32 :毒男 ◆B.DOLL/gBI :2017/02/19(日) 23:09:11.774 ID:oYmTTEot0
>>26
|A-) おひさねw
    今回もよろしくねw
>>27
|A-) 川姫って聞いたこと無いなあ
    見てみたら地方の伝承なんだねえ
    九州、四国か
    よく知ってたねw
    死神ってほどレベル高い存在ではなさそう
    死んだから夢に出るようになったのかねえ
    基地外ってほんと公害だわ…w
>>29
|A-) そうだねえ
    でも不思議なのがなぜ追ってきたのかってこと
    連れて行かれてないのかな

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