百物語2010
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108 :代理投稿 ◆100mD2jqic :2010/08/20(金) 23:30:31 ID:NzwSnF7x0
4コ卵◆hcYOhjUtjg 様 代理投稿
【おじいさんで良かった】 1/2
バイト先の先輩に聞いた話です。
大学の友人のアパートの一室が仲間内のたまり場になっていて、行けば必ず
誰かがいるという状態だったそうです。
いつものように学校帰りにその友人宅に寄ったところ、その日は珍しく誰も部屋に
いませんでした。
暫く部屋で待っているとようやく外が騒がしくなり、友人達が戻って来た模様。
すぐにドアを開けて出迎えたのですが、友人達の様子が何やらおかしいのです。
特に真っ先に部屋に飛び込んで来たA君は、顔面蒼白になっています。
『どうしたんだよ、お前、顔色が悪いぞ?』
そう言いながらA君の肩を掴んだ瞬間、何かが肩の上に乗ったような重みを感じ、
立っていられなくなってその場に膝を着いてしまいました。
意識もはっきりあり、脳貧血のような感じもしないのに、何故か体が持ち上がらず
ついには床に押し付けられるようにして、べったり倒れてしまいました。
暫くは体も動かず、口もきけない状態で、友人達が狂った様に顔や体を
叩きながら、必死で名前を呼び続けるのをただぼんやりと見ているだけでした。
それから30分も経ったでしょうか、突然ふっと体が軽くなり、何事もなかったか
のように元通りに。
一体何が起こったのか??と、きょとんとしていると、顔色の悪いままの友人Aが、
『やっぱりさっきのアレだよ…。』
と言い出しました。
109 :代理投稿 ◆100mD2jqic :2010/08/20(金) 23:31:14 ID:NzwSnF7x0
何かと思って尋ねると、たった今、近くにある『夜になると人の顔が浮かび上がる
石碑』のところに皆で肝試しに行ったと言います。
しかも、『車に乗って見に行くと、呪われて事故をおこす』という噂があり、
全員で単車を連ねて行く事に。
A君だけは行く事に反対したそうなのですが、結局ノリノリだった他の友人達に
押し切られて全員で行く事に。
石碑に着いて、全員で暫く石碑の表面を見ていましたが、顔らしい物は何も浮かび上がらず、
特に変わった事もおこらなかったので、そろそろ帰るか…という話になった時。
突然、A君が石碑の上の方を指差して、慌てたように何か口走り始めました。
みんなが揃ってそちらを見上げると、地上数メートルの石碑の上に、一人のおじいさんが
乗って、こちらを見ていることに気づいたそうです。
それを見た瞬間、全員でパニック状態になって、猛スピードでその場を逃げ出し、
アパートまで戻って来たという事だったらしく、先輩がA君の肩を掴んだ瞬間金縛り状態で
倒れたのは、何か憑いて来ちゃったんじゃないか?という話になりましたが、とにかく
誰も事故らなくて良かったじゃないかということで、その日は解散することに。
ところが翌日、A君が運転する単車が事故を起こしました。
本人も一命は取り留めたものの、単車は廃車に、本人も数ヶ月の入院生活を余儀なくされ
る程の惨事だったそうです。
前述の肝試しの件があったため、怖くなったA君は退院するとすぐに近所の拝み屋さんを
頼ってお祓いに行きました。
そこで拝み屋さんにこう言われたそうです。
「見たのがおじいさんで良かったですね。おばあさんだったら、あなた、死んでましたよ。』
【完】
4コ卵◆hcYOhjUtjg 様 代理投稿
【おじいさんで良かった】 1/2
バイト先の先輩に聞いた話です。
大学の友人のアパートの一室が仲間内のたまり場になっていて、行けば必ず
誰かがいるという状態だったそうです。
いつものように学校帰りにその友人宅に寄ったところ、その日は珍しく誰も部屋に
いませんでした。
暫く部屋で待っているとようやく外が騒がしくなり、友人達が戻って来た模様。
すぐにドアを開けて出迎えたのですが、友人達の様子が何やらおかしいのです。
特に真っ先に部屋に飛び込んで来たA君は、顔面蒼白になっています。
『どうしたんだよ、お前、顔色が悪いぞ?』
そう言いながらA君の肩を掴んだ瞬間、何かが肩の上に乗ったような重みを感じ、
立っていられなくなってその場に膝を着いてしまいました。
意識もはっきりあり、脳貧血のような感じもしないのに、何故か体が持ち上がらず
ついには床に押し付けられるようにして、べったり倒れてしまいました。
暫くは体も動かず、口もきけない状態で、友人達が狂った様に顔や体を
叩きながら、必死で名前を呼び続けるのをただぼんやりと見ているだけでした。
それから30分も経ったでしょうか、突然ふっと体が軽くなり、何事もなかったか
のように元通りに。
一体何が起こったのか??と、きょとんとしていると、顔色の悪いままの友人Aが、
『やっぱりさっきのアレだよ…。』
と言い出しました。
109 :代理投稿 ◆100mD2jqic :2010/08/20(金) 23:31:14 ID:NzwSnF7x0
何かと思って尋ねると、たった今、近くにある『夜になると人の顔が浮かび上がる
石碑』のところに皆で肝試しに行ったと言います。
しかも、『車に乗って見に行くと、呪われて事故をおこす』という噂があり、
全員で単車を連ねて行く事に。
A君だけは行く事に反対したそうなのですが、結局ノリノリだった他の友人達に
押し切られて全員で行く事に。
石碑に着いて、全員で暫く石碑の表面を見ていましたが、顔らしい物は何も浮かび上がらず、
特に変わった事もおこらなかったので、そろそろ帰るか…という話になった時。
突然、A君が石碑の上の方を指差して、慌てたように何か口走り始めました。
みんなが揃ってそちらを見上げると、地上数メートルの石碑の上に、一人のおじいさんが
乗って、こちらを見ていることに気づいたそうです。
それを見た瞬間、全員でパニック状態になって、猛スピードでその場を逃げ出し、
アパートまで戻って来たという事だったらしく、先輩がA君の肩を掴んだ瞬間金縛り状態で
倒れたのは、何か憑いて来ちゃったんじゃないか?という話になりましたが、とにかく
誰も事故らなくて良かったじゃないかということで、その日は解散することに。
ところが翌日、A君が運転する単車が事故を起こしました。
本人も一命は取り留めたものの、単車は廃車に、本人も数ヶ月の入院生活を余儀なくされ
る程の惨事だったそうです。
前述の肝試しの件があったため、怖くなったA君は退院するとすぐに近所の拝み屋さんを
頼ってお祓いに行きました。
そこで拝み屋さんにこう言われたそうです。
「見たのがおじいさんで良かったですね。おばあさんだったら、あなた、死んでましたよ。』
【完】
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