百物語 第一回
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421 :ナナフシぎ :2006/07/23(日) 05:07:14 ID:Z0P8M1B00
「 ダルマ 」 ノンフィク 1/3
これは俺の友達Kの家に泊まったときの話。
俺の友達は霊感があり、しょっちゅう幽霊をみている。俺も最初半信半疑だったが
さきほどにも書いた実体験をしてから完全に信じるようになった。
彼曰く、彼の家には霊道があるそうだ。新月の夜になると霊道は完璧に開かれ、
幽霊がうようよ出てくるそうだ。そんな日に俺は泊まった
泊まった友達は俺のほかに三人いた。俺たちはまず和式の広い畳の部屋に行った。
絵に描いたような和式の部屋で熊の置物に刀があった。
するとKが「あれ?さっき見たときと熊の向きちがう・・・」っと言いだした。
俺たちは「いくらなんでも来て早々それはないっしょw」っとKをバカにした。
Kは微笑していたが明らかにそれは周りに気を使ったような笑いだとわかった。
422 :ナナフシぎ :2006/07/23(日) 05:08:08 ID:Z0P8M1B00
2/3
その部屋で俺たちはKの恐怖体験を聞くことにした。
部屋で一人でいると押されたり肩を叩かれたりといったものだった。
俺たちは徐々に恐怖を積もらせていった。そして明らかにその部屋の空気も変わっていた。
俺は「なんかこの部屋やけに広く感じない?端がないような・・・」
っと不安感からなのか感じたことを言った。すると友人Tが
「俺も!!やっぱりなんかおかしいよね?なんかこの空間だけ広いけど閉じ込められてる感じ・・・・」
と言い俺も激しく同感した。そして俺はもう一つ気になってしょうがないことがあった。
423 :ナナフシぎ :2006/07/23(日) 05:10:15 ID:Z0P8M1B00
3/3
神棚に乗っているダルマだ。普通ダルマは片方眼を書いてめでたいことがあったらもう
片方の眼をかくはずなんだが、友人の家のダルマは両目とも白目だった。
おれは「なんでダルマ両方白目なんだよ」っとKに突っ込んだ。
友人たちはみんなそれに気づいた瞬間一気に顔が青ざめていた。
「気味悪ぅ・・・・」っと口々に言った。
Kは「え!?両目かいたはずなのに・・・・」っと小声で言った。
沈黙。
するとKが突然「あ、あああ!」と何かに怯え伏せてしまった。
そして神棚を見ずに 「・・・今ダルマどうなってる?」っと聞いてきた別に普通・・・っと思い振り返ったが
明らかにさっきとダルマの雰囲気が違う。ダルマの所だけ空気が歪んだ感じだ。
「なんか変・・・。」と俺は答えた。Kは「長い髪がだんだん出てきてた」っと言った。
それから振り返りまたダルマを再度みるとあの雰囲気は消えていた。Kにそれを伝えると
Kはダルマを見た。そして「もうなにもいない・・・。」っと言った。
そのダルマになにがあってそうなったのかは知らないがつくづく不気味な体験だった。
【完】
「 ダルマ 」 ノンフィク 1/3
これは俺の友達Kの家に泊まったときの話。
俺の友達は霊感があり、しょっちゅう幽霊をみている。俺も最初半信半疑だったが
さきほどにも書いた実体験をしてから完全に信じるようになった。
彼曰く、彼の家には霊道があるそうだ。新月の夜になると霊道は完璧に開かれ、
幽霊がうようよ出てくるそうだ。そんな日に俺は泊まった
泊まった友達は俺のほかに三人いた。俺たちはまず和式の広い畳の部屋に行った。
絵に描いたような和式の部屋で熊の置物に刀があった。
するとKが「あれ?さっき見たときと熊の向きちがう・・・」っと言いだした。
俺たちは「いくらなんでも来て早々それはないっしょw」っとKをバカにした。
Kは微笑していたが明らかにそれは周りに気を使ったような笑いだとわかった。
422 :ナナフシぎ :2006/07/23(日) 05:08:08 ID:Z0P8M1B00
2/3
その部屋で俺たちはKの恐怖体験を聞くことにした。
部屋で一人でいると押されたり肩を叩かれたりといったものだった。
俺たちは徐々に恐怖を積もらせていった。そして明らかにその部屋の空気も変わっていた。
俺は「なんかこの部屋やけに広く感じない?端がないような・・・」
っと不安感からなのか感じたことを言った。すると友人Tが
「俺も!!やっぱりなんかおかしいよね?なんかこの空間だけ広いけど閉じ込められてる感じ・・・・」
と言い俺も激しく同感した。そして俺はもう一つ気になってしょうがないことがあった。
423 :ナナフシぎ :2006/07/23(日) 05:10:15 ID:Z0P8M1B00
3/3
神棚に乗っているダルマだ。普通ダルマは片方眼を書いてめでたいことがあったらもう
片方の眼をかくはずなんだが、友人の家のダルマは両目とも白目だった。
おれは「なんでダルマ両方白目なんだよ」っとKに突っ込んだ。
友人たちはみんなそれに気づいた瞬間一気に顔が青ざめていた。
「気味悪ぅ・・・・」っと口々に言った。
Kは「え!?両目かいたはずなのに・・・・」っと小声で言った。
沈黙。
するとKが突然「あ、あああ!」と何かに怯え伏せてしまった。
そして神棚を見ずに 「・・・今ダルマどうなってる?」っと聞いてきた別に普通・・・っと思い振り返ったが
明らかにさっきとダルマの雰囲気が違う。ダルマの所だけ空気が歪んだ感じだ。
「なんか変・・・。」と俺は答えた。Kは「長い髪がだんだん出てきてた」っと言った。
それから振り返りまたダルマを再度みるとあの雰囲気は消えていた。Kにそれを伝えると
Kはダルマを見た。そして「もうなにもいない・・・。」っと言った。
そのダルマになにがあってそうなったのかは知らないがつくづく不気味な体験だった。
【完】
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