解る人も解らない人もどんどん書き込もう!
どんどん解こう!
出題者さんは、正解が出たら「>>(レス番)正解」と書いてあげてね。
次スレは>>990お願いします。
立てられない時はスレ内で代理を頼んで下さい。
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863: 令和最初の名無しさん:2020/3/18(水) 12:50:08 ID:q/tbxYcTSE
このスレがまた活気づいて欲しいので、集めてるコピペが尽きるまで出題者側にまわってみます
私には6歳と4歳の息子が居る。
その日、雑誌編集者の妻は年末進行で仕事に出ていたので、私が息子たちの面倒を見ることになっていた。
昼食を取り、三人で公園に出かけた。
私は誰もいない公園のベンチに座り、読みかけの新書に目を落とした。
縄跳びがリズム良く空を切る音と一緒に、下の息子の声が聞こえる。
「兄ちゃん、貸してよ」
「ねえ、こっち使っていいから!」
上の息子の青い縄跳びが欲しいのだろう。
下の息子のは、もっと短い赤い縄跳びだったからな。
せめて同じ色のものを買うべきだった。
また大喧嘩になる。
この年頃の男の子が、自分から弟に物を貸すことは、普通ない。
それがこの日は兄が無視を決め込んでいるようだ。
となると、弟は私に泣きついてくるほかない。
下の息子が私の前に小走りでやってくる。
そらきた。
私は本から目を上げた。
「兄ちゃんが冷たいよ」
まあ泣いてないだけ偉い。喧嘩もしなかったし。
おや、でもこいつはちゃんと兄の縄跳びを持っているじゃないか。
そこで私は言った。
「そんなことないよ。お兄ちゃんらしく縄跳びを貸してくれたろ。ありがとうって言って、もうちょっと一緒に遊んでおいで」。
私は再び本を開いた。弟の足音が遠ざかる。
「兄ちゃん、ありがとう」の声のあとに、幼い手が拙く縄跳びを回す音が聞こえてきた。
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