男「だって普通逆じゃない?主人が前でメイドとか使用人は後ろにいるもんだろ」
メイド「それ、いつの時代の常識ですか?」
男「いや、最近だけど」
メイド「ご主人様、もう使用人が後ろで控えているという時代は終わったのです」
男「どんな時代だよ」
77: 1:2012/3/3(土) 16:25:14 ID:uAZokJ0pgM
メイド「私にとって…ご主人様のお側にいることが仕事で、ご主人様がお近くにいらっしゃらないと安心出来ませんので」
男「・・・」
メイド「・・・」
男「せめて無表情は止めろよ」
メイド「仕事上しょうがありません」
男「まあ…ありがとう」
メイド「いえ、それでは向かいの部屋で待機してますので、何かありましたらなんなりと」
バタン
男「・・・」
78: 1:2012/3/3(土) 16:28:20 ID:VdOxi.lFPU
男「側にいないと安心出来ない…か」
男「裏を返せば側にいると安心出来るって事だよな」
男「そんなこと言われたら普通なら大歓喜なんだろうけど…いかんせん無表情だからなぁ…」
男「でも美人だし…あいつはあいつのままでいいのかな…」
男「でも俺としてはもうちょい表情変わってもいいと思うんだがな…」
男「・・・寝よ」
79: 1:2012/3/3(土) 16:38:45 ID:uAZokJ0pgM
〜〜向かいの寝室〜〜
メイド「・・・」
メイド「人のいない所でそんな身悶えするような事を言わないでいただきたいですね…って、それは私もか」
メイド「いつからだろう…表情をあまり変えなくなったのは」
メイド「ご主人様に仕える事が決まって…当時六歳だっけな」
メイド「産まれたばかりのご主人様を一生懸命お世話しましたね…」
メイド「あの時は…笑えてたかな…」
80: 1:2012/3/3(土) 22:01:00 ID:Eck057iku.
メイド「でも…どんなに無表情と言われても、冷徹だと言われても…」
メイド「私は…ご主人様を守る」
メイド「それが今のベスト」
メイド「・・・ご主人様はお眠りになられたようですね」
メイド「少し…休みますか」
81: 1:2012/3/3(土) 22:04:22 ID:Eck057iku.
メイド「・・・」スースー
メイド「・・・気配」
メイド「何者ですか!!」
バタン!!
男「うおっ!?」
メイド「ご主人様!?」
男「おま…押さえつけるなよ」
メイド「も、申し訳ありません!!」
男「(あ、慌てた顔可愛いな)」
メイド「な、何か御用でしょうか?」
男「とりあえずこの体制なんとかしない?押し倒されてるみたいなんだけど…」
メイド「す、すいません!!」
82: 1:2012/3/3(土) 22:09:03 ID:rxns9WfAOs
メイド「それで…どういったご用件でしょうか?」
男「いや…珍しく朝なのにお前が起こしにこないから気になってな」
メイド「え?」
メイド「(っ!?もう朝!?)」
メイド「・・・メイド、失格ですね」
男「いや、そんな真剣に捉えるなよ」
メイド「そうは言われましても、私のミスのせいでご主人様が遅刻なさったら…」
男「今日は起きれたし、いいだろそれで」
メイド「しかし…」
男「人間なんだから誰だって失敗はある…完璧な奴なんていないんだ」
メイド「申し訳ありません」
83: 1:2012/3/3(土) 22:13:19 ID:Eck057iku.
男「それに俺としてあまり損はなく、寧ろ得した気分だしな」
メイド「?」
男「滅多に見れないお前の寝姿や寝顔も見れたし」
メイド「っ!!」
男「カメラに抑えとくべきだったかな…あれは」
メイド「・・・そういうご主人様も随分と早起きなされましたが、一体どういう風の吹き回しですか?まさか、私の夢でも見たんですか?」
男「そうだな」
メイド「え」スス
男「なんで引くんだよ!?」
84: 1:2012/3/3(土) 22:18:51 ID:rxns9WfAOs
男「そんな変な意味じゃなくて、子供の頃の夢だっつの!!」
メイド「子供?」
男「ほら、俺が小さい頃にお前に遊んでもらってただろ?そんときのやつ」
メイド「・・・そうでしたか」
男「そうだよ、大体お前で興奮なんてするわけ…」
メイド「?」
男「・・・無いって言い切れない自分が悲しいな」
メイド「朝から変人度に磨きがかかってますね」
85: 1:2012/3/3(土) 22:28:22 ID:Eck057iku.
男「しかし、お前が気づかないなんて珍しいよな…そんなに爆睡してたのか?」
メイド「ご主人様の影があまりにも薄過ぎて認識が遅れました」
男「ぶっ飛ばすぞ?」
メイド「嘘です。疲れていたみたいです」
男「そっか…昨日は俺のために一日中ついててくれてたんだろ?」
メイド「何故それを?」
男「昨日メイド長さんから聞いた」
メイド「・・・ああ」
86: 1:2012/3/3(土) 22:35:12 ID:Eck057iku.
男「とにかく、今日は休め」
メイド「そういうわけには参りません、また昨日のような襲撃者が来ないとは限らないので」
男「俺なら大丈夫だって」
メイド「そういって昨日小鹿のようなプルプル加減を発揮したのはどこの誰ですか?」
男「う…と、とにかく!!休め!!」
メイド「お断りします」
男「じゃあ命令、今日は屋敷で休め」
メイド「くっ!!卑怯です!!」
男「とにかく命令!!じゃ、行ってきます!!」
87: 1(投下終了):2012/3/3(土) 23:45:58 ID:7wr.oJxR/c
メイド「く…迂闊でした…」
メイド「ご主人様の命令は絶対という弱点を突かれました…」
メイド「命令違反は減給…いえ、下手したら解雇」
メイド「減給はともかく…解雇だけは…そうだ!!」
メイド「ご主人様は私の変装を一瞬気づかなかった…つまり変装に力を入れれば!!」
メイド長「お止めなさい」
メイド「!!」
メイド長「貴女は力んだら失敗するじゃないですか、昔みたいに」
メイド「ぐっ…!!」
メイド長「大人しく男様のご命令を聞いてなさいな」
メイド「・・・わかりました」
メイド長「男様の警護には別の者を当たらせます」
88: 1:2012/3/4(日) 13:35:53 ID:2SudqHvQ.s
〜〜〜学校〜〜〜
男「うーん…ああは言った手前引き下がれないけど…」
男「昨日の一件以来妙に周りが気になるし…」
男「見られてないとこんなに不安なのか…」
友「よう男」ポン
男「のわあああ!?」
友「うおおおお!?」
男「お、おおおお前か!!びっくりさせんなよ!!」
友「びっくりしたのはこっちだ!!いきなり奇声あげやがって!!」
89: 1:2012/3/4(日) 13:41:08 ID:pWE5oakQ0w
友「朝からどうした?ビクビクしてっけど」
男「し、してねーよ」
友「足、震えてんぞ」
男「誰が産まれたての小鹿だ!!」
友「?」
男「あ、悪い…」
友「よくわかんねーけど…教室いこうぜ」
男「ああ」
90: 1:2012/3/4(日) 14:27:51 ID:2SudqHvQ.s
友「今日はどうする?」
男「俺、今日は家の用事で早く帰んなきゃいけないんだ」
友「家族が病気か?」
男「まあ…それもある」
友「ふーん、まあいいけどな、俺もあんま居残れねーし」
男「珍しいな、お前が残らないなんて」
友「何を隠そう…今日は作戦の実行日だからなぁ!!」
男「作戦?」
91: 1:2012/3/4(日) 14:30:43 ID:pWE5oakQ0w
友「お前…もう忘れたのかよ…」
男「・・・ああ、先生にお近づき作戦?」
友「なっ!?違っ!!」
男「ま、頑張れよ」
友「いや、そうじゃな…」
先生「二人とも〜早く入らないと遅刻にしちゃいますよ〜」
男「は〜い」
友「は、はい!!」
92: 1:2012/3/4(日) 14:39:48 ID:2SudqHvQ.s
〜〜〜授業中〜〜〜
先生「その時、Aの心中はBへの心配でいっぱいだったのです。ですがCの心中から言えばAには嫉妬しか沸き上がらず、この事をある程度理解しているBは楽観的に見ている事がわかります」
男「先生って違う授業も兼任してるけど…毎回内容がオリジナルが多いよな」
友「そのくせ簡単だもんな〜」カリカリ
男「何してんだ?」
友「塾で出された課題、今日の作戦に使おうと思って」
男「やらない方がいいんじゃないのか?」
友「挑戦したけど駄目だった雰囲気を出したいんだよ」
男「・・・そうか」
先生「そこ二人〜ちゃんと聞いてくださ〜い」
93: 1:2012/3/4(日) 15:08:20 ID:o72b0oGpnA
〜〜〜昼休み〜〜〜
先生「先生はね、新しい教育システムを導入したいと思ってるの」
先生「でも学校だと出来る事は決まってるし、三年間という短い期間にどれだけのことをまなばせられるかに教師の力量が問われるのね」
先生「でも君達はもう三年生で卒業も目標に入ってるでしょ?」
先生「やっぱりこの高校をでてよかったっていう教育をしたいと私は思うわけですよ」
男「・・・」ゴクゴク
先生「そこで、学年成績優秀者の男君に聞きたいなぁ…って」
男「お、この卵焼き美味しい」
先生「無視ですか!?」
94: 1:2012/3/4(日) 15:15:47 ID:o72b0oGpnA
男「んなもん、先生のやりたいようにやればいいじゃないですか」
先生「あう…それはそうだけど…」
男「そもそも学生なんて大半はそういう勉学が嫌いなものですし、中にはその勉学を利用して良からぬ事を企む輩もいますし」
友「ギクッ!!」
男「特に先生はまんまはまりそうなタイプなんで」
友「ギクッギクッ!?」
男「それに生徒に意見を求めるのはどうかと思いますよ、先生には先生なりの教育方法があるはずですし」
先生「私の…教育方法」
男「少なくとも今の先生のやり方は俺は好きですよ(簡単だし)」
先生「ふふ、ありがとう」
友「オノレオトコ、オレハァクサマヲヌッコロス」
男「やめろ」
95: 1:2012/3/4(日) 15:20:25 ID:natgQ1jqzA
男「時に先生、友がわからない問題があるそうで」
友「!!」
先生「どれどれ」
友「こ、これです!!(Gj男!!)」
男「(ま、頑張れよ)」
先生「ここはね、この公式をこう当てはめて…」
友「いまいち分かりにくいですね〜(キター!!)」
先生「そうね〜じゃあこれをこうして…」
友「先生、もっと時間があってゆっくりした時にでも…」
先生「そうだね…じっくり説明しないと」
友「じ、じゃあ!!放課後n…」
先生「時間が空いたら教えてあげるね」ニコ
友「・・・へ?」
96: 1:2012/3/4(日) 15:29:23 ID:o72b0oGpnA
友「へ…いや…え?」
先生「先生これから成績会議とかでかなり多忙になっちゃうの…だからなんとか時間をつくるから…ね」
友「・・・はい」
先生「ごめんね〜友君」
友「ハハハ、ダイジョウブデスヨ、ボカァマチマスカラ」
男「駄目だなこりゃ」
253.37 KBytes
[4]最25 [5]最50 [6]最75
[*]前20 [0]戻る [#]次20
【うpろだ】
【スレ機能】【顔文字】