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男「俺、影薄くね?」メイド「仕様です、ご主人様」
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1: :2012/2/28(火) 17:29:20 ID:zrmPsL1RCc
男「だって普通逆じゃない?主人が前でメイドとか使用人は後ろにいるもんだろ」

メイド「それ、いつの時代の常識ですか?」

男「いや、最近だけど」

メイド「ご主人様、もう使用人が後ろで控えているという時代は終わったのです」

男「どんな時代だよ」



72: :2012/3/3(土) 16:01:40 ID:uAZokJ0pgM
メイド「お茶でございます」

父「ありがとう、ご苦労様メイドさん」

メイド「いえ、与えられた役割をこなしたまでですから」

父「・・・男君を狙う手口は相変わらずだな」

メイド「ご主人様を狙ったのは恐らく一般中年男性…金で雇った者かと」

父「資金が足りなかったのか?それとも…」

メイド「特定を困難にさせる狙いがあるかもしれません」

父「うん、その手の人を呼ぶ場合契約金は高いし、そんな事を出来る企業は数少ないからね」

メイド「特定を困難にさせるか、純粋に資金が足りなかったのか…」

父「いずれにせよ、男君の守りを固めないとね…」
73: :2012/3/3(土) 16:06:55 ID:uAZokJ0pgM
父「メイドさん、申し訳ないけど男君にくっついてあげてくれない?」

メイド「元よりそのつもりでございます」

父「・・・さて、ちょっと出掛けてくる」

メイド「一応確認しますが、どちらへ?」

父「ちょっとそこまで」

メイド「・・・かしこまりました」

バタン

メイド「・・・」
74: :2012/3/3(土) 16:11:21 ID:VdOxi.lFPU
メイド長「ちょっとそこまで…旦那様はお怒りのご様子ですね」

メイド「メイド長」

メイド長「まあ無理もないですわね…男様が狙われたのはこれで二度目ですし」

メイド「やはり、前回と同じ企業なんでしょうか」

メイド長「それはないですわね、旦那様が潰して国外追放になさいましたし」

メイド「・・・」

メイド長「メイド、男様の元に行ってください」

メイド「わかりました」
75: :2012/3/3(土) 16:14:28 ID:VdOxi.lFPU
〜〜〜男の寝室〜〜〜

男「・・・うーむ」

男「メイドにはかっこ悪い所見せちまったな…」

男「まあ、元来そんなに力は強い訳じゃないし、運動神経はそこそこある方だと自負してるけど」

男「俺も性別学上は雄なわけだし…女の子の影に隠れてるってのもな…」

コンコン

男「どうぞ?」

メイド「失礼します」
76: :2012/3/3(土) 16:22:32 ID:uAZokJ0pgM
男「なんだ、お前か」

メイド「そのわりには安心したような顔をしてらっしゃいますね」

男「そりゃあな、見知った顔なら安心するだろ」

メイド「そうですか」

男「父さんとは何を話したんだ?」

メイド「ご主人様の警護を固めてくれと、そして今日はご苦労と仰られました」

男「父さんは?」

メイド「・・・ちょっとそこまでだそうです」

男「そこまでってどこまでだよ」

メイド「ご主人様、明日は出来れば真っ直ぐお帰り頂きたいのですが」

男「そうだな…またいつ狙われるとも限らないし」

メイド「まあ、それもありますが」

男「?」
77: :2012/3/3(土) 16:25:14 ID:uAZokJ0pgM
メイド「私にとって…ご主人様のお側にいることが仕事で、ご主人様がお近くにいらっしゃらないと安心出来ませんので」

男「・・・」

メイド「・・・」

男「せめて無表情は止めろよ」

メイド「仕事上しょうがありません」

男「まあ…ありがとう」

メイド「いえ、それでは向かいの部屋で待機してますので、何かありましたらなんなりと」

バタン

男「・・・」
78: :2012/3/3(土) 16:28:20 ID:VdOxi.lFPU
男「側にいないと安心出来ない…か」

男「裏を返せば側にいると安心出来るって事だよな」

男「そんなこと言われたら普通なら大歓喜なんだろうけど…いかんせん無表情だからなぁ…」

男「でも美人だし…あいつはあいつのままでいいのかな…」

男「でも俺としてはもうちょい表情変わってもいいと思うんだがな…」

男「・・・寝よ」
79: :2012/3/3(土) 16:38:45 ID:uAZokJ0pgM
〜〜向かいの寝室〜〜

メイド「・・・」

メイド「人のいない所でそんな身悶えするような事を言わないでいただきたいですね…って、それは私もか」

メイド「いつからだろう…表情をあまり変えなくなったのは」

メイド「ご主人様に仕える事が決まって…当時六歳だっけな」

メイド「産まれたばかりのご主人様を一生懸命お世話しましたね…」

メイド「あの時は…笑えてたかな…」
80: :2012/3/3(土) 22:01:00 ID:Eck057iku.
メイド「でも…どんなに無表情と言われても、冷徹だと言われても…」

メイド「私は…ご主人様を守る」

メイド「それが今のベスト」

メイド「・・・ご主人様はお眠りになられたようですね」

メイド「少し…休みますか」
81: :2012/3/3(土) 22:04:22 ID:Eck057iku.
メイド「・・・」スースー

メイド「・・・気配」

メイド「何者ですか!!」

バタン!!

男「うおっ!?」

メイド「ご主人様!?」

男「おま…押さえつけるなよ」

メイド「も、申し訳ありません!!」

男「(あ、慌てた顔可愛いな)」

メイド「な、何か御用でしょうか?」

男「とりあえずこの体制なんとかしない?押し倒されてるみたいなんだけど…」

メイド「す、すいません!!」
82: :2012/3/3(土) 22:09:03 ID:rxns9WfAOs
メイド「それで…どういったご用件でしょうか?」

男「いや…珍しく朝なのにお前が起こしにこないから気になってな」

メイド「え?」

メイド「(っ!?もう朝!?)」

メイド「・・・メイド、失格ですね」

男「いや、そんな真剣に捉えるなよ」

メイド「そうは言われましても、私のミスのせいでご主人様が遅刻なさったら…」

男「今日は起きれたし、いいだろそれで」

メイド「しかし…」

男「人間なんだから誰だって失敗はある…完璧な奴なんていないんだ」

メイド「申し訳ありません」


83: :2012/3/3(土) 22:13:19 ID:Eck057iku.
男「それに俺としてあまり損はなく、寧ろ得した気分だしな」

メイド「?」

男「滅多に見れないお前の寝姿や寝顔も見れたし」

メイド「っ!!」

男「カメラに抑えとくべきだったかな…あれは」

メイド「・・・そういうご主人様も随分と早起きなされましたが、一体どういう風の吹き回しですか?まさか、私の夢でも見たんですか?」

男「そうだな」

メイド「え」スス

男「なんで引くんだよ!?」
84: :2012/3/3(土) 22:18:51 ID:rxns9WfAOs
男「そんな変な意味じゃなくて、子供の頃の夢だっつの!!」

メイド「子供?」

男「ほら、俺が小さい頃にお前に遊んでもらってただろ?そんときのやつ」

メイド「・・・そうでしたか」

男「そうだよ、大体お前で興奮なんてするわけ…」

メイド「?」

男「・・・無いって言い切れない自分が悲しいな」

メイド「朝から変人度に磨きがかかってますね」
85: :2012/3/3(土) 22:28:22 ID:Eck057iku.
男「しかし、お前が気づかないなんて珍しいよな…そんなに爆睡してたのか?」

メイド「ご主人様の影があまりにも薄過ぎて認識が遅れました」

男「ぶっ飛ばすぞ?」

メイド「嘘です。疲れていたみたいです」

男「そっか…昨日は俺のために一日中ついててくれてたんだろ?」

メイド「何故それを?」

男「昨日メイド長さんから聞いた」

メイド「・・・ああ」

86: :2012/3/3(土) 22:35:12 ID:Eck057iku.
男「とにかく、今日は休め」

メイド「そういうわけには参りません、また昨日のような襲撃者が来ないとは限らないので」

男「俺なら大丈夫だって」

メイド「そういって昨日小鹿のようなプルプル加減を発揮したのはどこの誰ですか?」

男「う…と、とにかく!!休め!!」

メイド「お断りします」

男「じゃあ命令、今日は屋敷で休め」

メイド「くっ!!卑怯です!!」

男「とにかく命令!!じゃ、行ってきます!!」
87: 1(投下終了):2012/3/3(土) 23:45:58 ID:7wr.oJxR/c
メイド「く…迂闊でした…」

メイド「ご主人様の命令は絶対という弱点を突かれました…」

メイド「命令違反は減給…いえ、下手したら解雇」

メイド「減給はともかく…解雇だけは…そうだ!!」

メイド「ご主人様は私の変装を一瞬気づかなかった…つまり変装に力を入れれば!!」

メイド長「お止めなさい」

メイド「!!」

メイド長「貴女は力んだら失敗するじゃないですか、昔みたいに」

メイド「ぐっ…!!」

メイド長「大人しく男様のご命令を聞いてなさいな」

メイド「・・・わかりました」

メイド長「男様の警護には別の者を当たらせます」
88: :2012/3/4(日) 13:35:53 ID:2SudqHvQ.s
〜〜〜学校〜〜〜

男「うーん…ああは言った手前引き下がれないけど…」

男「昨日の一件以来妙に周りが気になるし…」

男「見られてないとこんなに不安なのか…」

友「よう男」ポン

男「のわあああ!?」

友「うおおおお!?」

男「お、おおおお前か!!びっくりさせんなよ!!」

友「びっくりしたのはこっちだ!!いきなり奇声あげやがって!!」
89: :2012/3/4(日) 13:41:08 ID:pWE5oakQ0w
友「朝からどうした?ビクビクしてっけど」

男「し、してねーよ」

友「足、震えてんぞ」

男「誰が産まれたての小鹿だ!!」

友「?」

男「あ、悪い…」

友「よくわかんねーけど…教室いこうぜ」

男「ああ」


90: :2012/3/4(日) 14:27:51 ID:2SudqHvQ.s
友「今日はどうする?」

男「俺、今日は家の用事で早く帰んなきゃいけないんだ」

友「家族が病気か?」

男「まあ…それもある」

友「ふーん、まあいいけどな、俺もあんま居残れねーし」

男「珍しいな、お前が残らないなんて」

友「何を隠そう…今日は作戦の実行日だからなぁ!!」

男「作戦?」
91: :2012/3/4(日) 14:30:43 ID:pWE5oakQ0w
友「お前…もう忘れたのかよ…」

男「・・・ああ、先生にお近づき作戦?」

友「なっ!?違っ!!」

男「ま、頑張れよ」

友「いや、そうじゃな…」

先生「二人とも〜早く入らないと遅刻にしちゃいますよ〜」

男「は〜い」

友「は、はい!!」
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sage:


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