男「だって普通逆じゃない?主人が前でメイドとか使用人は後ろにいるもんだろ」
メイド「それ、いつの時代の常識ですか?」
男「いや、最近だけど」
メイド「ご主人様、もう使用人が後ろで控えているという時代は終わったのです」
男「どんな時代だよ」
537: 1 番外編:2012/3/29(木) 17:02:10 ID:9VL8F4gDNU
男「さーて、これからどうすっかなー」
男「このまま真っ直ぐ家に…いや、それじゃなんか面白くないな」
男「そうだ!!折角だからアレを見ていくか」
男「それじゃ…善は急げっていうし、行きますか」
538: 1 番外編:2012/3/29(木) 17:10:23 ID:VNW90a83Ro
〜〜〜屋敷〜〜〜
メイド「・・・」ソワソワ
メイド「・・・」ウロウロ
メイド「少し…遅いですね」
メイド「卒業式はもうとっくに終わってる時間ですし…寄り道でしょうか?」
メイド「一分一秒でも、目の届く所にいてほしいと思うのは、我が儘でしょうかね…」
父「ソンナコトナインジャナイカナー」
メイド「・・・お父様、何をなさっているのですか?」
父「メイドさん観察!!あ、お気になさらず」
メイド「・・・」
父「そんなゴミを見るような目を向けないでいただけると物凄く助かるな、うん」
539: 1 番外編:2012/3/29(木) 18:53:16 ID:i9.wsGCu4M
母「あらあら、駄目じゃない」
父「母さん!!」
メイド「お母様」
母「メイド、ゴミを見るようななんて生温いわ、チリを見るような目をしないと」
父「ひどっ!?」
メイド「・・・」
父「従順に指示に従わないで!!なんか悲しくなるから!!」
母「ところであなた」
父「な、なに…?」
母「私というものがありながら他の女性、しかも年下をストーキングするなんて随分な態度ですね?」
父「あ、えーと…これは…」
母「そうでしたか…あなたは年下好きだったんですね…気づけなくてごめんなさい」
父「悲しげに目を伏せないでぇ!!」
母「私は…私は…」
父「僕は母さんを愛してるよ!!例え世界中どこを探しても僕の奥さんが務まるのは君だけだよ!!」
母「よかったです」ニコ
父「え」
父「ひょっとして、ハメられた?」
540: 1 番外編:2012/3/29(木) 19:07:25 ID:16KxvmO2Jc
母「男が心配?」
メイド「はい…帰りが遅いので…」
母「大丈夫よ、あの子も卒業してちょっと浮かれてやんちゃしちゃうかもしれないけど、絶対に私達を心配させるような事はしないわ」
メイド「また…誰かに連れ去られてたりしてたら…」
母「ネガティブねぇ…」
メイド「心配じゃないんですか?」
母「心配よ」
母「でもね、心配だけど信じてる…矛盾してるけど、私達の息子だからね」
母「だから貴女も信じて、貴女が愛する人を」
メイド「・・・はい」
母「あなた、ちょっとこちらにいらっしゃい?」
父「・・・はい」
541: 1 番外編:2012/3/29(木) 19:13:05 ID:16KxvmO2Jc
メイド「早く…帰ってきて下さいね?男さん…」
ガチャ
男「ただいま」
メイド「!!」
男「お、いたのか」
メイド「お帰り…なさい」
男「・・・ただいま、メイド」ナデナデ
メイド「な、何するですか!?」
男「いや、なんか撫でたくなって…駄目か?」
メイド「せ、せめて一声かけてからとか…」
男「驚かせようと思って…嫌だったか?」
メイド「嫌!?じゃ、ありませんけど…」
男「よかった…」
メイド「もう・・・ん?」
父「[扉]∀・)」ニヤニヤ
母「[扉]∀・)」イケ!!アマエロ!!
542: 名無しさん@読者の声:2012/3/29(木) 20:52:05 ID:887g2uN7O6
俺「[扉]∀・)」ニヤニヤ
っC
543: 1:2012/3/29(木) 22:58:33 ID:aL3tfBddAU
>>542
メイド「お巡りさん、あの方です」
男「おい!!やめてやれよ!!」
メイド「男さん、早くあの支援を受け取ってきて下さい」
男「なんで?」
メイド「私が行ったら扉の向こう側に引きずり込まれそうな気がします」
男「わけわからん」
544: 1 番外編:2012/3/29(木) 23:11:14 ID:Enip4dipfE
メイド「あの…男さん…」
男「ん?」
メイド「もっと…撫でてくれますか?」
男「っ!!//」
男「いい…けど…」
メイド「じゃあ、行きますか」ガシッ
男「へ?どこに?」
メイド「部屋です、ここだと色々邪魔が入るんで」
男「ちょ、おい!!メイド!!引っ張るなって」
545: 1 番外編:2012/3/29(木) 23:16:11 ID:Enip4dipfE
〜〜〜男の寝室〜〜〜
メイド「(今日の私…かなりキてる)」
男「(今日のメイド、なんか随分積極的だな…)」
メイド「(でも、このままいけば!!)」
男「(だが…この空気ならひょっとして)」
男&メ「(ヤれる!!)」
男「あの」メ「その」
「・・・」
男&メ「先にどうぞ」
「・・・」
メイド「男さんからお願いします!!」
男「うえ?…あ、うん」
男「えーと…だな」
メイド「・・・」
546: 名無しさん@読者の声:2012/3/29(木) 23:24:15 ID:887g2uN7O6
>男&メ「(ヤれる!!)」
うるせぇww
つCCC
547: 1 番外編:2012/3/29(木) 23:27:24 ID:aL3tfBddAU
男「今日さ…卒業…したじゃん?」
メイド「・・・」コクン
男「でな、母さんとかにも言われたんだけど…もっと、お前の事を大事にしてやれって…」
メイド「・・・」
男「俺は俺なりにお前の事を大事にしてるつもりだし、お前が俺の事を好きだと言ってくれて凄く嬉しかった」
男「でも…俺の大事にしてるは…周りから見たら足りないみたいらしい」
メイド「そんなことありませんよ」
548: 1 番外編:2012/3/29(木) 23:30:57 ID:Enip4dipfE
メイド「私は男さんが側にいてくれるだけで…幸せなんです」
メイド「男さんが側にいてくれて、私の隣にいて、好きだと言ってくださって」
男「・・・」
メイド「私は、男さんがいてくださるだけで…充分なんです」
549: 1 番外編:2012/3/29(木) 23:41:23 ID:Enip4dipfE
男「ん…ありがと」
男「そいや、お前の話は?」
メイド「え」
メイド「(この空気で今更切り出しづらい…)」
メイド「え、えっとですね…」
メイド「ま、周りなんて気にせず…私達のペースでいきましょうよ」
男「・・・そうだな」
男「ありがとう…メイド」ポスッ
メイド「・・・どういたしまして」
550: 1:2012/3/29(木) 23:43:12 ID:Enip4dipfE
>>546
メイド「いけると…思ったんです」
男「うん…まあ、あれはいけたよなぁ…」
メイド「え?」
男「え?」
支援感謝です♪
551: 名無しさん@読者の声:2012/3/30(金) 00:20:10 ID:McH/7foGJk
私も男になでなでされたい…がメイドさんにころされそうだな
そういうわけで可愛い父はもらっていきます
っC
552: 名無しさん@読者の声:2012/3/30(金) 09:54:02 ID:ss50EpOVDo
可愛らしいお母様はうちでメイドになってくれませんか?
つC
553: 1:2012/3/30(金) 14:20:39 ID:cMaoTiPI7I
>>551
男「撫でて欲しいのか?変わってるな」
メイド「おっと手が」
ゴスッ
男「いってぇ!?」
メイド「すいません男さん、手が滑って鈍器を落としてしまいました(棒)」
男「死ぬよ!?下手したら死ぬよ!?」
父「誰も僕が貰われる事に突っ込まないの…?」
>>552
母「そうですね…1日に六時間あたりの自由時間と有給が1ヶ月はほしいですね」
父「行く気満々!?」
母「冗談ですよ、支援感謝でございます」
554: 1 番外編:2012/3/30(金) 14:34:09 ID:keeuXLFMzw
男「・・・」
メイド「・・・」
男「・・・っぷ、く、あはははは」
メイド「なんで笑うんですか」
男「ごめん、さっきまでガチガチに緊張してたからさ…今の沈黙がおかしくて…」
メイド「あなたという人は」
男「でも…俺はお前の事が好きだよ、メイド」
メイド「私もです、男さん」
男「ありがとう」
メイド「・・・」
男「なんだよ、急に目を瞑って」
メイド「女性が目を瞑ったら、理由は一つしかないと思いますが?」
男「・・・そうだな」
メイド「…ん」
555: 1 番外編:2012/3/30(金) 14:37:30 ID:keeuXLFMzw
〜〜〜翌日〜〜〜
母「・・・で?結局昨日は抱かずにキスだけして寝たと?」
男「まあな」
母「・・・このヘタレが」
父「まあまあ、母さんも落ち着きなよ」
父「男君、君は母さんと約束したよね?卒業式にメイドさんを抱くって」
男「ああ」
父「約束を破った事になるのは、わかってるよね?」
男「なんとでも言えよ」
父「!!」
556: 1 番外編:2012/3/30(金) 14:40:08 ID:keeuXLFMzw
男「誰がなんと言おうと、俺がメイドを好きなのは変わりないし、メイドも俺の事を好きだと言ってくれた」
男「周りがどうとか関係なく、それだけで幸せと言ってくれた」
男「だから、俺は俺のやり方でメイドを愛する」
男「誰にも…文句は言わせない」
母「・・・」
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