男「だって普通逆じゃない?主人が前でメイドとか使用人は後ろにいるもんだろ」
メイド「それ、いつの時代の常識ですか?」
男「いや、最近だけど」
メイド「ご主人様、もう使用人が後ろで控えているという時代は終わったのです」
男「どんな時代だよ」
450: 1 番外編2:2012/3/25(日) 17:03:21 ID:xLaDjm5IU.
男「・・・」
メイド「///」
男「お前さ…なんでそんな質問するの?」
メイド「え?」
男「お前は俺がお前の事を嫌いだと思ってるのか?」
メイド「そんなことありません!!」
男「だろ?だからそんな質問は止めてくれ」
メイド「ご、ごめんなさい…」
男「・・・ちなみにさっきの質問の答えだが」
男「好きだから一緒にいるんだろうが」
メイド「・・・はい」
451: 1 番外編2:2012/3/25(日) 19:24:54 ID:O/WS8qimqI
父「うはっ、惚気るねぇ…」
母「真顔であんな事を言うのは一体誰に似たんでしょうかね?」
父「母さんでしょ」
母「私、あんなに真顔じゃありませんよ?」
父「いやいや、凄い勢いで真顔だからね?それでいてこっちが赤面するくらい恥ずかしい事を言うんだから…」
452: 1 番外編2:2012/3/25(日) 19:35:29 ID:O/WS8qimqI
父「…と、そろそろ移動しようか…」
母「ええ、次はどこへ?」
父「うん、二人をいい雰囲気にしてあげたいけど…今日のメインは僕達なんだから、僕達もしっかり楽しまないとねっ!!」
母「・・・あなたのそういう所、私は愛しています」
父「うん、それが真顔で恥ずかしい事だって言いたいのね」
父「じゃ、いこうか」
母「はい、エスコートされるなんて久しぶりですね」
父「これからいくところは…二人には少し厳しいかな?」ニヤリ
453: 1 番外編2(投下終了):2012/3/25(日) 21:56:15 ID:8m3SaG5X5s
〜〜〜恋人達の路〜〜〜
母「ここは?」
父「ラヴァーズロード、別名恋人達の路」
父「ここは老若男女問わず、恋人達が幸せを振り撒いて歩く道なんだ」
母「随分爆破テロが起きそうな場所ですね」
父「僕は大丈夫だけどね…男君や、メイドさんの反応を見てみたい」ニヤ
母「いつの間にか犯人と探偵が入れ替わってますね」
父「またまたぁ、楽しみなくせに」
母「事実だから否定はしませんが…」ピトッ
母「私達も楽しみましょう?」
父「そうだね」
454: 1 番外編2:2012/3/26(月) 14:47:23 ID:ftTWldGmzM
男「うわっ!?なんだここ!?」
メイド「ラヴァーズロード、別名恋人達の路ですね」
男「なんか…いかにもな所にいくな…って、あの二人は?」
メイド「・・・見失ったようですね」
男「なん・・・だと?」
男「・・・こりゃ、尾行がばれたな」
メイド「(ようやくわかったんですか)」
男「少しだけ、見て回るか?」
メイド「え?」
男「いや、ここに来たのも何かの縁だろうし…」
メイド「・・・そうですね」
455: 1 番外編2:2012/3/26(月) 14:59:30 ID:ftTWldGmzM
男「標識があるぞ」
メイド「ラヴァーズロードの歩き方と書いてありますね」
男「へー、ちょいと見てみるか…」
『必ず手を繋ぐ(恋人繋ぎ)か腕を組んで歩くべし』
『キスは構わない、寧ろやれ。但し公序良俗をわきまえるべし』
『からかわない、妬まない、海よりも深く、山よりも高い心を持つべし』
『恋人達の路であって恋人を作る路ではない、合コン、見合い等はご法度』
『数時間に一度ベストカップルを決める大会が開催される、その時は全員強制参加すべし』
456: 1 番外編2:2012/3/26(月) 15:06:24 ID:ftTWldGmzM
男「なんだ…これ」
メイド「ふむ…要はこの空間でイチャつかなければ死あるのみ、ということですね」
男「そんなに!?」
メイド「ほら、下の方に書いてありますよ」
男「?」
『尚、この場所で喧嘩お呼び破局したカップルは管理人から粛清が待っているので注意されたし』
男「・・・」
メイド「そしてその横掲示板には、今月の粛清者のリストが」
男「どんだけイチャつかせてーんだよ!?」
メイド「男さん…やっぱりいいですよ」
男「・・・いや、入る」
メイド「はい?」
男「俺達はここに入れる資格を持ってるんだ、堂々としてればいいんだからな」ズンズン
メイド「ま、待ってくださいよ!!」
457: 1 番外編2:2012/3/26(月) 19:27:56 ID:t3/Jq2u1wc
男「しかし、可愛い小物や服がいっぱい売られてるな…」
メイド「お、男さん…」
男「なんだよ、嫌なのか?」
メイド「あ…そうじゃなくて…」
メイド「は、恥ずかしい…です」
男「なんでさ?」
メイド「ピンクとか、フリフリとか、どうせ似合わないし…」
男「何言ってんだ、着てもいないのに分かるわけないだろ」
メイド「でも…」
男「それに、お前なら似合いそうな気がするぞ」
メイド「・・・え?」
「よく言ったわね!!彼氏君!!」
男「!?」
458: 1 番外編2:2012/3/26(月) 19:33:44 ID:tMc2zNw67k
男「あ、貴方は…?」
店員「驚かせてごめんなさいね、私はただの店員よ」
男「いや、なんで女口調…」
店員「そ、れ、よ、り!!可愛い彼女連れてるじゃなーい?」
メイド「・・・」コソ
男「ああ、こいつ恥ずかしがってて…」
店員「恥ずかしがりながら彼氏の影に隠れるロリ彼女いいわぁ…」
男「あ、あの…」
店員「はっ!?ごめんなさいね〜私、小さくて可愛いものを見るとつい興奮しちゃうの、あ、ロリコンとかじゃないわよ?」
男「はあ…(この人なんか危ないな…)」
459: 1:2012/3/26(月) 20:00:17 ID:tMc2zNw67k
店員「それで!?一体どんな御用かしら!?」
男「それは…」
店員「言わなくていいわよ!!わかってるから!!」
男「(じゃあ聞くなよ…)」
店員「彼女の可愛いフリフリ姿を拝みたいのよね…わかるわぁ」
男「メイドの…フリフリ…」
メイド「男さん?」
男「店員さん、協力していただけますか?」
店員「まかせて、バッチリ援護してあげる」
メイド「ええ!?ちょっと!?男さん!?」
460: 1 番外編2:2012/3/26(月) 20:07:39 ID:tMc2zNw67k
店員「できた…わ」
メイド「うぅ…なんでこんな格好を…」
店員「彼女ちゃんは小柄だから、大袈裟なくらいのフリフリをつければ逆に体格と反比例して小動物感が出せるのよね、さらに元メイドさんという経歴を活かして、ややメイド服風にアレンジ、それでいてコスプレと思われないシンプルさを追及したわ、カチューシャはオプションで着けたわね、スカートはロングだけど、取り外しが可能でご主人様の前でだけスカートを外すっていうのも手ね、後は…」
メイド「////」
男「店員さん!!メイドのライフはもうゼロだ」
店員「ふぅ…久しぶりに熱くなったわね…」
店員「さ、彼氏君!!ビシッと決めなかったらもぎ取るからね!!」
男「何を!?」
店員「ナニよ!!」
461: 1:2012/3/26(月) 20:12:21 ID:tMc2zNw67k
男「えっと…その…」
メイド「どう…ですか?」
男「いや…その…あれだ…(上目遣い反則過ぎるだろ!!)」
メイド「やっぱり…似合うわけがないですよね…」
店員「・・・」
男「(痛い、店員さんの視線が突き刺さるくらい痛い、これで人を殺せるな…じゃなくて!!言わなきゃ!!)」
男「えっとだな…うん、似合ってる」
店員「・・・はぁ」
男「その格好は!!世界中どこ探してもお前以外似合う奴がいないくらい似合ってる!!」
メイド「!!//」
店員「b」
462: 1:2012/3/26(月) 20:18:38 ID:t3/Jq2u1wc
メイド「男さんが…そう言うなら…着ます」
男「…良かった」
男「あ、お金は」
店員「久しぶりにいい愛を見せてもらったわ…」
店員「本当はこんな事言っちゃいけないんだけどね…最近この恋人達の路に訪れるカップルは大多数が上部だけの愛なのよね…」
店員「欲しいバッグを買ってもらえるだとか、遊びだとか…純愛のカップルが減ってるのよね…」
男「そんなこと分かるんですか?」
店員「職業柄ね…わかっちゃうのよ…目を見れば」
店員「喜んだフリをして…媚を売る人が…」
463: 1 番外編2:2012/3/26(月) 20:23:51 ID:t3/Jq2u1wc
店員「でも…貴方達なら…安心出来る」
店員「たくさんの苦労を重ねてきたのね…今の状態になるまでに…様々な壁を乗り越えて来たのよね…」
男「・・・」
メイド「・・・」
店員「お互いを信頼しきってるのが、妬いちゃうくらい伝わってくるわ…」
店員「貴方達なら、どんな壁もきっと乗り越えられるわ…二人で、ね」
男「・・・ありがとうございます」
店員「お題はいらないわ、いい愛を見せてもらったお礼にあげる」
メイド「あの…」
店員「ん?」
メイド「私、どんな壁も越えてみせます、男さんと一緒に…」
店員「その決意、忘れないでね…」ニコ
464: 1 番外編2:2012/3/26(月) 20:27:28 ID:tMc2zNw67k
店員「じゃあねー!!お幸せにー!!」
男「・・・なんだか、よくわかんない人だったな」
メイド「・・・」
男「でも、なんだか心に響いたような気がする」
メイド「はい」
男「俺、年下だし…頼りないかもしれないけど…」
男「ついてきてくれるか?」
メイド「・・・」
メイド「一生お側にいさせていただきます…ご主人様」
男「っ!?…久しぶりに聞いたな」
メイド「あ、つい…」
男「いいよ、別に」
男「帰るか?」
メイド「・・・はい」
465: 1 番外編2:2012/3/26(月) 20:31:47 ID:tMc2zNw67k
〜〜〜屋敷〜〜〜
男「ただいま〜」
父「お帰り〜」ニヤニヤ
男「・・・あ」
父「探偵ごっこは、楽しかったかい?」
男「・・・わかってたのかよ」
父「腐っても父親だからね、僕を出し抜こうなんて後10年は早い!!」
男「・・・父さん」
父「ん?」
男「俺さ、まだ頼りないけどさ…」
男「メイドを、幸せにしてみせるよ」
父「・・・うん」
466: 1 番外編2:2012/3/26(月) 20:34:23 ID:t3/Jq2u1wc
父「でも、どうしたの?急に」
男「わかんね、誰かに聞いてほしかったのかな」
父「メイドさんには伝えた?」
男「ああ」
父「そう…」
父「さっきの言葉、忘れちゃ駄目だよ」スタスタ
男「・・・ああ」
男「絶対に…幸せにしてみせる」
番外編2 fin
467: 1:2012/3/26(月) 20:40:15 ID:tMc2zNw67k
さて、皆さん
無事に番外編が二つ終わった訳なんですが…これからの事を少しだけお話を
とっくに完結させた作品を番外編で居残り続けるのもどうかと思いますので、二つの選択肢が
@キリがいいし、このまま終わりで良くね?
A毎回番外編で長編を書いているんだ、今回もいくんだよな?ん?
どちらにするかは皆さんの意見を参考にまとめてみたいと思います
捕捉、番外編を書き続けると段々クオリティが下がっていく可能性があります。それでもよろしいという方はAを、嫌な方は@をお選び下さい
ちなみに早いですが、本日の更新を終了させていただきます、亀更新申し訳ありませんでした
ご回覧ありがとうございました
468: 名無しさん@読者の声:2012/3/26(月) 22:16:02 ID:Py7EM1gCxo
もちろんAでござる
469: 名無しさん@読者の声:2012/3/26(月) 22:24:24 ID:PGqNP8LSBg
AAAAAAAAAAAAAAAA
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