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男「俺、影薄くね?」メイド「仕様です、ご主人様」
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1: :2012/2/28(火) 17:29:20 ID:zrmPsL1RCc
男「だって普通逆じゃない?主人が前でメイドとか使用人は後ろにいるもんだろ」

メイド「それ、いつの時代の常識ですか?」

男「いや、最近だけど」

メイド「ご主人様、もう使用人が後ろで控えているという時代は終わったのです」

男「どんな時代だよ」



423: 1 番外編:2012/3/24(土) 20:27:59 ID:fLoBNRP8hw
〜〜〜数週間前〜〜〜

メイド「ご主人様、もしよろしければお部屋のお掃除をさせていただきたいのですが」

男「んー?じゃあ…頼もうかな」

メイド「ありがとうございます」

男「ちょっと出掛けてくる、帰りは少し遅くなるからそれまでには終わらせといて…って、お前なら余裕か」

メイド「そんなことはありませんよ」

男「まあいいや、いってきます」

メイド「行ってらっしゃいませ」

バタン

メイド「・・・よし」
424: 1 番外編:2012/3/24(土) 20:33:06 ID:fLoBNRP8hw
〜〜〜男の寝室〜〜〜

サッサッ、パタパタ、キュッキュッ

メイド「これで大部分は終了ですね、後は細かい部分や整理のみ…」

メイド「・・・」キョロキョロ

メイド「誰も…見てませんよね…」

メイド「ベッドメイキングも、私の役目ですし、触れたりしなくちゃいけないわけですから…」

メイド「ご主人様の…香り」スンスン

メイド「・・・別に私は変態ではなくて、お布団の香りを確かめていただけで、別にご主人様の香りに包まれていたいとかそんなことは微塵も考えていなかった訳で…」

メイド「・・・一体誰に言い訳をしてるんですかね、私」

メイド「さあ、お掃除お掃除…あら?」


425: 1 番外編:2012/3/24(土) 20:36:35 ID:1skTqWjWmM
メイド「ベッドの隅にまるで隠すかのように置いてあるいかにも怪しい段ボールが…」

メイド「なんでしょう?これ」

メイド「中が気になりますが…開けるのは良くないですよね」

メイド「・・・もしも中身が危険物だとしたら、ご主人様が危ない目にあってしまいますよね」

メイド「えい」パカッ

メイド「こ…これは…!?」
426: 1 番外編:2012/3/24(土) 20:41:47 ID:1skTqWjWmM
メイド「『メイド調教記録』『メイドさんとニャンニャン』『メイドさん、お遊びですよっ!!』『ご奉仕の時間』」

メイド「こ、これは…所謂アダルト本…という物でしょうか?」

メイド「しかし…見事なまでのメイド物で統一されてますね…」

メイド「ご主人様の…ご趣味…なんでしょうか…」

メイド「ひょ、ひょっとしたら…この本に書かれてるような事を私に…もしくはしてもらう事を…お望みになられてるのでしょうか…」

メイド「・・・///」

427: 1 番外編:2012/3/24(土) 20:45:28 ID:fLoBNRP8hw
メイド「・・・よし」

メイド「見なかった事にしましょう」ゴソゴソ

メイド「私は何も見てない、ご主人様のお部屋をお掃除していただけ…」

メイド「・・・お掃除していただけ、です」

メイド「お掃除…していただけ…です」

メイド「き、気になって仕方ありません…」

メイド「うー…どうすればいいんですか…」
428: 1 番外編:2012/3/24(土) 20:48:36 ID:1skTqWjWmM
男「ただいま〜!!」

メイド「!?」ビクッ!!

メイド「も、もうお帰りに!?は、早いじゃないですか!!」

メイド「と、とにかく早くお出迎えを…」

メイド「ご主人様を…お出迎え…」

メイド「こ、こんな状態でお出迎えなんて…出来ますか…?」

メイド「・・・やるしかありませんね」

タタタタタ
429: 1 番外編:2012/3/24(土) 20:52:51 ID:fLoBNRP8hw
メイド「お帰りなさいませ、ご主人様」

男「ただい…何してんだ?」

メイド「な、なんのことでしょうか!?」

男「いや、なんで後ろ向いてんの?」

メイド「えーと…その…最近のマイブームといおうか…」

男「・・・ほう?主人が帰ってきたら背中でお出迎えか?」

メイド「あの…その…」

男「いい度胸だなぁ!?」

グイッ

メイド「きゃっ!?」クル

男「説明してもらおうか?」ズイッ

メイド「・・・あ///」
430: 1 番外編:2012/3/24(土) 20:58:39 ID:1skTqWjWmM
メイド「お顔…近い…ですぅ…」ヘロヘロ

男「え!?メイド!?メイドー!?」

メイド長「どうされました!?」パタパタ

男「メイド長さん!!メイドが、メイドが!!」

メイド長「落ち着いてください男様、彼女をこちらに」

男「は、はい!!」

メイド長「・・・」

男「ど、どうですか?」

メイド長「彼女をメイド控え室で詳しく診てみます、それまでは自室で待機をお願い出来ますか?落ち着いたらお呼びしますので」

男「わ、わかりました!!」
431: 名無しさん@読者の声:2012/3/24(土) 22:20:15 ID:lXkAgHmQqs
さぎしさんだったのか?!ファンです!抱いて!
432: 1 番外編:2012/3/24(土) 22:22:47 ID:ztocGFKUqs
〜メイド控え室〜

メイド「ん…ここは…?」

メイド長「気がつきましたか?」

メイド「あ…メイド長…」

メイド「私…倒れて…!?」

メイド「そうだ!!ご主人様の目の前で!!」ガバッ

メイド長「落ち着きなさい」

メイド長「男様は自室で待機なさってもらってます」

メイド長「さ、何があったか…一つ残らず説明してもらいますからね」

メイド「・・・はい」
433: 1 番外編:2012/3/24(土) 22:29:31 ID:U3bVcj/5qQ
〜〜〜現在〜〜〜

メイド「(あのあと、メイド長…いえ、お母様に散々笑われましたね)」

メイド「ふふ」

男「ん?なんで笑ってるんだ?」

メイド「いいえ、何も」

メイド「男さん、私、頑張って男さんに似合うような女になりますね」

男「なんだよ…急に…ってか、いいよそんなの」

男「お前はお前のままでいてくれることが、一番いいんだから…」

メイド「・・・はい」


番外編1 fin
434: :2012/3/24(土) 22:30:40 ID:U3bVcj/5qQ
>>431

ありがとうございます!!

いいのかい?私は誘われたらホイホイついていくような女だぜ?
435: 1 番外編2:2012/3/24(土) 22:37:41 ID:U3bVcj/5qQ
父「母さん!!この服なんてどうかな!?」

母「いいと思いますよ」

父「よーし!!じゃあこれにしちゃおっかな!!」

母「折角ですから、私の服まあなたが選んでくださる?」

父「え!?僕が!?」

母「ええ」ニコ

父「困ったなぁ…僕、センス無いんだよなぁ…」

母「大丈夫ですよ」ピトッ

父「母さん…」

母「大事なのは…気持ち、ですから」

父「うん…」
436: 1 番外編2:2012/3/24(土) 22:43:50 ID:U3bVcj/5qQ
男「朝から随分ラブラブなのな」

父「男君」

母「おはよう」

男「おはよう、メイド…じゃなかった、母さん」

母「ふふ、まだしっくりこない?」

男「まあね」

メイド「おはようごさいます、お父様、お母様」

父「おうふ、メイドさんにお父様って呼ばれると、なんかドキドキするね」

母「・・・」

父「冗談だよ!!そんなに怖い顔しないで!!愛してるよ」

母「まあ…いいです」

男「あれ、絶対に照れてるな…」ヒソヒソ

メイド「ああいうのは分かりやすいですね…」ヒソヒソ
437: 1 番外編2:2012/3/24(土) 22:49:03 ID:ztocGFKUqs
父「あ、男君」

男「ん?」

父「今日、僕と母さんは出かけるからね」

男「いいけど…どこに?」

父「ふふふ…デート…恥ずかし」

男「うわっ、うざ」

父「そんなわけで若い頃を思い出して行ってくる!!」

男「行ってらっしゃい、思い出作ってこいよ〜」

父「うん!!頑張るよ!!」

母「留守は任せましたよ」

バタン

男「・・・」
438: 1 番外編2(投下終了):2012/3/24(土) 23:06:03 ID:U3bVcj/5qQ
男「なあ、メイド」

メイド「なんですか?」

男「遊園地の事を覚えてるか?」

メイド「忘れるはずがありませんよ、私が初めて男さんを名前でお呼びした日ですから」

男「その時さ、父さん達が俺達の事を尾行してたんだよな?」

メイド「私の記憶ではそうなってますね」

男「よし…仕返しするか」

メイド「はい?」

男「いくぞメイド」ガチャ

メイド「ちょ、ちょっと待ってくださいよ!!男さん!?」タッ
439: 名無しさん@読者の声:2012/3/25(日) 03:12:04 ID:KfXyWg53NY
さぎしの作品は隠してもさぎしだとわかりやすい
特に毎日更新なとことか、すでにさぎしの特徴といえる
そしてそのさぎしの特徴が読者にとって有り難く、ファンにとって毎日会える喜びとなる
つまり何を言いたいかというと、大好きです
長文すまん、スマホに代えたばかりでROMしかできなかった反動が……

440: 名無しさん@読者の声:2012/3/25(日) 10:07:11 ID:is79/5bWLs
>>421
420の者です。

よかろう…。ではまず、ご主人様たる私と話すときは必ず語尾にニャをつけるんだ。ちなみに恥ずかしがりながらだとなお良い。それとメイド服のスカートの丈は長くないと許さないぞ。短いのは邪道だ。あんな淫らな格好、ご主人様以外に見せてはならないと私は思うのだ。それに誰に尻尾を振っても構わんが舐めあげるのは私だけにしたまえ。

ところで今回の作品は、とても微笑ましくて暖かく安心して読める王道的な展開でしたが、どこかでキャラや展開をはっちゃけさせたり、読者の期待を裏切って意外性を持たせたり、ストーリーに異常性をいれて引き立てたり。

例えるなら綺麗な絵に少し汚れを入れるような。彼氏彼女を自分色に染め上げるような。>>1さんは綺麗な絵や立派な彼氏は作れているので、難しいでしょうがあとはそれだけでさらに面白くなるはずです。
441: :2012/3/25(日) 12:56:46 ID:Bfj0tx5aEw
>>439

お疲れ様です(`ω´)

つ旦〜

更新率だけは異様に高いですからリアルタイム遭遇余裕と前に言われたことがありましてね、それ以来更新には力をいれております


>>440

わ、わかりましたニャア…ご主人様ぁ…ですから…見捨てないで下さいニャア…


綺麗な色はそのままして楽しみたいと思ってる私には少々難しい課題ですニャア、下手に汚して取り返しがつかなくニャッたら困りますし…

精進してみますニャ
ご意見ありがとうございますニャ、ご主人様


442: 1 番外編2:2012/3/25(日) 13:02:14 ID:Bfj0tx5aEw
〜〜〜商店街〜〜〜

男「デートに商店街かよ…しけてんな」コソコソ

メイド「あの…男さん…」

男「なんだよ?」

メイド「仕返しって、何をするんですか?」

男「決まってるだろ、尾行だ」

メイド「・・・」

男「見失うから集中するからな」

メイド「(尾行ってかなり難しいのをお気づきになってないのか…)」
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