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男「俺、影薄くね?」メイド「仕様です、ご主人様」
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1: :2012/2/28(火) 17:29:20 ID:zrmPsL1RCc
男「だって普通逆じゃない?主人が前でメイドとか使用人は後ろにいるもんだろ」

メイド「それ、いつの時代の常識ですか?」

男「いや、最近だけど」

メイド「ご主人様、もう使用人が後ろで控えているという時代は終わったのです」

男「どんな時代だよ」



383: :2012/3/23(金) 00:14:21 ID:0HxDtJds0Y
男「・・・」

男「メイドが名前を呼び捨てにしたって事は…契約破棄の証…」

男「なんで…だよ」

男「俺は…あいつを一人で行かせるのが嫌で…あいつは俺に来てほしくなくて…」

男「俺が…ここに来たから…契約破棄をした…」

男「なんだよ…俺、結局何も出来てないじゃねーか…」

男「それどころか…メイドを…契約破棄…」

男「・・・」
384: 1(投下終了):2012/3/23(金) 00:17:53 ID:.zQQ4y5jKw
メイド「・・・」

メイド「契約破棄、ご主人様は気づきましたよね…」

メイド「もう、あの人を、ご主人様とお呼びできない…」

メイド「・・・泣かないって決めたのに、後悔しないって決めたのに」

メイド「どうして?何故涙が止まらない?」

メイド「・・・好きです、ご主人様」

メイド「世界中の誰よりも、貴方を愛しています」

メイド「・・・今となっては、無意味ですけどね」

メイド「もう後戻りは出来ません」

メイド「菅野…覚悟をしてもらいます」
385: :2012/3/23(金) 15:48:29 ID:YGdwWja6oE
〜〜〜菅野の部屋〜〜〜

菅野「おや、可愛らしいメイドさんですね、なんの用ですか?」

メイド「貴方の罪を暴きに」

菅野「これはこれは…あまり怖いことを言わないように」

メイド「冗談だと思いますか?」

菅野「ここまで来たなら本気なんでしょうね」

菅野「それで?私をどうするおつもりですか?」

メイド「警察に引き渡します」

菅野「証拠も無いのにつき出されるのは御免ですよ、名誉毀損で訴え…」

メイド「人体実験、麻薬精製、誘拐拉致」

菅野「・・・」

メイド「捜査の手が入ったら…ふふ、どうなりますかね…?」


386: :2012/3/23(金) 15:56:52 ID:YGdwWja6oE
菅野「人体実験、麻薬精製は確かに認めよう、だが誘拐拉致に関しては否定せざるを得ないな」

メイド「確かに貴方はしてませんね、ですが指示はした」

菅野「・・・」

メイド「共犯どころか黒幕ですからね」

菅野「なるほど…これは八方塞がりかな?」

菅野「しかしながら、僕が君を捕まえれば僕は捕まらないどころか、君のご主人様達に名誉毀損で訴えられて、大金をふんだくり更に一生これをネタに脅す事も出来るね」

メイド「残念ながら…私にはもうご主人様はいません」

菅野「何?」

メイド「先程、契約破棄をいたしました、仮にこの場にご主人様がいらっしゃっても、声高々に仰るでしょう」

メイド「こんなメイド…知らない、と」
387: :2012/3/23(金) 16:42:48 ID:aGBdsxic0Q
菅野「くくく…ならば好都合…」ジャコ

メイド「!!」

菅野「君がここで死ねば秘密は永遠に守られるというわけだ!!」

メイド「くっ!!」

菅野「動くな、動いたら…撃つ」

メイド「・・・」

菅野「さようなら、勇敢な主人無しのメイドよ…」

パシュ!!
388: :2012/3/23(金) 16:45:51 ID:aGBdsxic0Q
菅野「う…ぐ…」

メイド「!?」

菅野「これ…は…麻酔…」

バタッ

メイド「ご主人様!?」

男「なんだよ、もうメイドじゃないならご主人様なんて呼ばないんじゃないのかよ」

メイド「あ…」

男「まあ、んなこといいか」

男「・・・菅野さん、やっぱり菅野さんが裏で糸を引いてたのか」

男「いい人だと、思ってたよ」

メイド「ねえ」

男「うるせえ」
389: :2012/3/23(金) 16:48:16 ID:aGBdsxic0Q
男「お前はもう俺のメイドじゃないなら、言うことを聞く筋合いは無いよな」

メイド「だったら…尚更こんな他人なんかに…」

男「好きだからに決まってんだろうが」

メイド「え?」

男「好きな奴を助けちゃいけないのかよ?」

メイド「え?でも…私…」

男「お前は契約破棄したからな、地位とか関係無いからな?」ニヤ

メイド「・・・あ」
390: :2012/3/23(金) 16:50:26 ID:aGBdsxic0Q
男「そして、俺はお前に婚約を申し込む」

メイド「は!?」

男「18で結婚出来たよな?親の許可あれば」

メイド「ちょ…」

男「おっと…そういや菅野さんを警察につき出さないとな…」

メイド「ま、待ってください!!」

男「待たない、ほら、いくぞ〜」

メイド「ちょ、ちょっと!!」
391: :2012/3/23(金) 16:55:16 ID:aGBdsxic0Q
父「男君」

男「父さん!!なんでここに?」

父「メイド長さんから聞いてね…外に警察を待たせてるよ…さあ、いこうか」

男「了解」

メイド「ま、待ってくださいよ!!」

男「さっきも言ったろ?待たない」

父「車があるから、それに乗ってお屋敷に先に戻ってて、メイドさんと一緒に」

男「父さんは?」

父「僕はまだやることがあるからね」

男「わかった、屋敷で待ってる」

父「うん」

バタン

父「・・・」
392: :2012/3/23(金) 16:59:44 ID:tKolNl3U7M
菅野「・・・油断したな」

父「凄いでしょ?僕の自慢の息子」

菅野「あの行動力を…社員に見習わせたい物だ…ぐ!!」

父「動かない方がいいよ、それかなり強力な麻酔だからね」

菅野「・・・ここまでか」

父「・・・君はいい友達だったよ」

菅野「・・・あんたはいいカモだった」

父「はは、そうかもね…でも、嘘つきよりは馬鹿でいいよ」

菅野「・・・何もかも、調べれるな」

父「やってしまった事はしょうがないでしょ」

菅野「他人事みたいに思いやがって…」

父「他人事だよ」

菅野「・・・」
393: :2012/3/23(金) 17:05:08 ID:tKolNl3U7M
父「君が、キチンと罪を償って…更正して、出所したら」

父「僕と二人で会社を作らないかい?」

菅野「・・・」

父「もちろん、君を許したわけじゃない…君のせいで僕の妻や息子に被害が及んだからね…」

菅野「じゃあ、何故協力を求める?」

父「僕はかなりの資産家だ、だから投資目的で媚びへつらう企業が多い」

父「でも、君は社員から腕一本で今の地位まで登り詰めた敏腕社長だ」

父「君となら、いい会社が作れると思ってね」

菅野「また、こんなことをしようとしたらどうする?」

父「大丈夫だよ」

父「僕がさせない」

菅野「・・・考えとく」
394: :2012/3/23(金) 17:08:28 ID:tKolNl3U7M
〜〜〜屋敷〜〜〜

男「ただいま〜」

メイド長「お帰りなさいませ、男様」

男「ただいまです、メイド長さん」

メイド長「無事に、メイドと共に帰ってきてくださいましたね…」

男「はい」

メイド「・・・あの、先程の意味は・・・」

男「わかったから、説明するから」

男「すまないけど、大事な話があるから、俺の部屋に誰も入れないでくれる?」

メイド長「かしこまりました」
395: 1(寝落ち申し訳ありません):2012/3/24(土) 08:11:28 ID:GI5J0KiUlA
〜〜〜男の寝室〜〜〜

男「まあ、座れよ…椅子にな」

メイド「・・・はい」

男「・・・」

メイド「あ、あの…さっきのは…?」

男「本気だけど?」

メイド「あ…えと…その」

男「俺は、お前の事が一人の女の子として好きだ」

メイド「そ、それは…長い間一緒にいたから錯覚を起こしただけで…」

男「錯覚なんかじゃない」

メイド「ひっ!!」ビクッ

男「・・・怖がるなよ、傷つくだろ」

メイド「す、すいませ…」

男「ほら、とりあえず落ち着いて茶でも飲めよ」

メイド「ありがとうござい…」

メイド「・・・媚薬とか入れてませんよね?」

男「なんでさ!?」
396: :2012/3/24(土) 08:17:13 ID:GI5J0KiUlA
メイド「・・・ご主人様って、お茶を入れるの上手ですよね」ズズ

男「落ち着いたか…そして俺はもうご主人様じゃない」

男「ただの男、さ」

メイド「・・・本気、なんですよね?」

男「ああ」

メイド「・・・」

男「色々思う事もあると思う、だけど…俺はお前と一緒にいたいし、お前を側に置いておきたい」

メイド「完全なるワガママですよね、それ」

男「ワガママだよ、自己満足の愛情を押し付けてるだけだ」

メイド「・・・」
397: :2012/3/24(土) 08:21:44 ID:OA7Ji7tMQ2
男「今すぐじゃなくて構わない、ここで断ってもいい」

メイド「・・・」

男「お前の事が好きだけど…無理矢理決断させたくないし…」

メイド「でも諦めないんですよね?」

男「当然だ」

メイド「遠回しにはいと言えと言ってるような物ですね…」

男「どうかな?」

メイド「・・・数日、考えさせて下さい」

男「わかった」
398: :2012/3/24(土) 08:50:22 ID:GI5J0KiUlA
〜〜〜数日後〜〜〜

メイド「今まで、お世話になりました」

父「君みたいな優秀なメイドさんが辞めたら…大変になるだろうな…」

メイド「大丈夫です。ここのメイド達は、皆優秀で優しい人達ばかりですので」

父「ん、そっか…」

メイド「はい」

父「じゃ、確かにこの辞表は受け取ったよ」

メイド「・・・」

父「男君なら部屋で待ってるよ、行ってあげて」

メイド「・・・ありがとうございます」

父「男君をよろしくね」

メイド「・・・」
399: :2012/3/24(土) 08:54:22 ID:GI5J0KiUlA
〜〜〜男の寝室〜〜〜

メイド「失礼します」

男「どうぞ」

メイド「・・・おはようごさいます」

男「おはよう」

メイド「先程、旦那様に正式に辞表を提出致しました」

男「・・・」

メイド「これでもうこの屋敷とは、何の関係もありません」

男「・・・」

メイド「ですが…まだこの屋敷を去るわけにはいきません」

男「どうして?」

メイド「婚約者を置いて去るわけにはいかないでしょう」
400: :2012/3/24(土) 08:59:11 ID:GI5J0KiUlA
男「メイドっ!!」ギュ

メイド「・・・痛いです」

男「ありがとう…あり…がとう」

メイド「泣かないで下さい、もう高校生なんですから」

男「本当…なんだよな?冗談とか、嘘とかじゃないんだよな?」

メイド「私だって、冗談だって思いたかったです」

メイド「だけど…どうしようもないくらい好きになってしまったんです」

メイド「責任…取ってくれますよね?」

男「取るよ、絶対」

メイド「・・・男さん」

男「・・・メイド」



「「愛してる」」



fin
401: :2012/3/24(土) 09:02:38 ID:OA7Ji7tMQ2
ふぅ…なんとか綺麗におわらせれました

とにもかくにも、このSSはこれで完結となります

見てくださった方々
応援、支援してくださった方々、ありがとうございました!!

ご回覧してくれた人全てに感謝を送りたいです

では、後日談、番外編を投下していきますが、恐らく午後になるかと思われます

それまでは気長にお待ちいただけると幸いです

それではまた後程お会いしましょう
402: 名無しさん@読者の声:2012/3/24(土) 09:05:44 ID:yVPaUx8QJg
お疲れさまでしたヽ(・ω・)ノ


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