男「だって普通逆じゃない?主人が前でメイドとか使用人は後ろにいるもんだろ」
メイド「それ、いつの時代の常識ですか?」
男「いや、最近だけど」
メイド「ご主人様、もう使用人が後ろで控えているという時代は終わったのです」
男「どんな時代だよ」
337: 1:2012/3/20(火) 21:50:44 ID:AeHidzNwG.
メイド「どうしました?鳩が豆鉄砲をくらったみたいな顔をして」
男「いや…今の…」
メイド「ああ…あれですか」
男「なんか…良かった…うん、凄い」
メイド「多分二度と出来ませんけどね」
男「えー!!なんでだよ!!凄い良かったのに!!」
メイド「勘弁して下さい、かなり恥ずかしいんですからね」
男「それなら仕方な…え?恥ずかしい?」
メイド「そうですよ」
男「え…えと…なんで?」
メイド「私だって人間ですから恥ずかしがりもしますよ」
男「いや…なんか意外だったから…」
338: 1(投下終了):2012/3/20(火) 21:53:13 ID:AeHidzNwG.
メイド「ご主人様もその内お分かりになられると思いますよ」
男「なにがさ」
メイド「・・・好きな人の目の前で微笑む恥ずかしさが」
男「・・・え?」
メイド「用事を思い出しましたので、失礼します」
男「あ、ちょ、おい!!」
バタン
男「・・・」
男「・・・マジかよ」
339: 名無しさん@読者の声:2012/3/21(水) 06:36:08 ID:887g2uN7O6
このリア充がぁぁぁぁぁ!
朝からニヤニヤさせやがって!
っC
340: 1:2012/3/21(水) 06:44:25 ID:hyPhTtuU9M
>>339
男「支援ありがとー、後リア充じゃな〜い」
メイド「ご主人様にとっつリア充とは、一体どのような人を言うのですか?」
男「え〜と、リアルが充実してる人だから…青春してますっ!!みたいな人?」
メイド「では、ご主人様はリア充でございますね」
男「なんでさ!?」
メイド「青春…なさってますよ(学生という意味で)」
男「ナ、ナンダッテー!!」
341: 1:2012/3/21(水) 06:48:48 ID:Js7tHZlr.c
〜〜〜翌日〜〜〜
男「・・・結局寝れなかった」
男「メ、メイドが変なことを言うからだよな!!うん!!」
男「もう、起こしにくる時間だよな…」
男「来ないな…やっぱり昨日のは本当なのかな…」
男「いやいやいや、メイドに限ってそんなことは…」
メイド長「失礼します」
男「のわあああああ!?」
342: 1:2012/3/21(水) 06:53:14 ID:Js7tHZlr.c
男「メ、メメメ、メイド長さん!?」
メイド長「朝のお目覚めの時間ですので起こしに参りましたが…大丈夫ですね」
男「・・・いつからそこに?」
メイド長「詳しくは話せませんが…男様が『結局寝れなかった』と、呟かれる前から」
男「それってつまり最初からって事じゃん!!」
メイド長「何が最初からなのかはあえてお聞きになりませんが、朝食でございます」
男「・・・はい」
343: 1:2012/3/21(水) 16:29:48 ID:tMc2zNw67k
男「メイドは?」
メイド長「用事があると言って、今日は休暇を取りました」
男「そっか…」
メイド長「残念ですか?」ニヤニヤ
男「べ、別に!!」
メイド長「つまり…ドキドキしなくて済むと」
男「なん!?・・・あ」
メイド長「ふふ」ニヤニヤ
男「っ〜〜〜!!」
男「朝食、出来てるんですよね?」
メイド長「ええ」
男「はぁ…食べますよ」
344: 1:2012/3/21(水) 16:36:49 ID:tMc2zNw67k
〜〜〜食堂〜〜〜
父「おはよ〜」
男「おう…」
父「何々〜?メイドさんいなくて寂しいの〜?」
男「なんで皆、俺とメイドをセットにしたがるんだ?」
父「だって男君のメイドさんだし」
メイド長「雇い主は旦那様ですが、契約名義には男様のお名前がございますので、メイドは男様の所持物となります」
男「メイドは物じゃない」
メイド長「失礼、そうでしたわね」
父「男君、今日は学校は?」
男「いくよ、皆の顔みたいし、先生を安心させたいし」
父「そっか、いってらっしゃい」
男「いってきます」
345: 1:2012/3/21(水) 16:53:40 ID:t3/Jq2u1wc
〜〜〜学校〜〜〜
男「久しぶりの学校だな…といっても1日しか経ってないけど」
男「お、あれは友だな…おーい、友ー」
友「男!?お前生きてたのか!?」
男「勝手に殺すな!!」
友「早く職員室にいって先生に顔を見せてこい!!」
男「わ、わかったよ」
346: 1:2012/3/21(水) 16:57:53 ID:t3/Jq2u1wc
〜〜〜職員室〜〜〜
男「失礼しまーす」
先生「は〜い♪」
先生「・・・男君!?」
男「ど、ども…」
先生「男君〜!!」
ぎゅーー!!
男「うわっ!?先生!?」
先生「よがったー、よがっだよーうわーん!!」
男「ちょ!?泣かないで下さいぃ!!」
ザワザワ…ザワザワ…
男「は、話は後でちゃんとしますから!!」
347: 1:2012/3/21(水) 17:53:23 ID:tMc2zNw67k
〜〜〜昼休み〜〜〜
男「という感じの事が昨日にあったんですよ」
先生「ふへー」
友「やっぱり…住む世界が違うんだな…」
男「ちょ、見捨てんな」
男「そいや、俺が休んだ時どうでした?確かなんの連絡も入れてない気が…」
先生「連絡なら来ましたよ、お家のメイドさんから」
男「メイドから?」
先生「あ、お屋敷でお会いしたメイドさんじゃないメイドさんで…ワケわかんなくなってきた…」
友「要するに、お前が休むって連絡が入ったんだ」
先生「でも、私と友君は男君の家庭事情を知ってるわけだから、きっと何かあるって思ってたの」
友「そしたら予想通り誘拐拉致監禁」
先生「もう、びっくりしちゃった…」
348: 1:2012/3/21(水) 17:58:16 ID:t3/Jq2u1wc
男「すいません…」
先生「男君は悪くないよ!!悪いのは誘拐した人達なんですから」
友「そうだぜ、お前は被害者なわけだし」
男「誘拐した人達…か」
男「(そういや…結局あいつらは何処の回し者だったんだろうか…)」
男「(川越だと予想したけど…あの口振りじゃ違うみたいだし…菅野さんが間に合ってなかったらどうなってたかもわからないし…)」
男「(そいや、あいつらは俺の監視だけを任命されてたんだよな?)」
男「(何かさせる気なら他の指令が出るはずだし、少なくとも企業のトップが出るはずだ)」
男「(だけど菅野さんの予想以上に早い発見でそれは潰された…まてよ?)」
男「・・・そうか、そういう事だったのか」
349: 1:2012/3/21(水) 18:01:21 ID:tMc2zNw67k
先生「男君?」
友「男?」
男「すいません、早退します」ガタッ
先生「男君!?」
バタン!!
男「馬鹿だ!!なんでもっと早く気がつかなかった!?」
男「これなら全ての辻妻が合う、それどころか合点がいって、尚おかしくない」
男「くそっ!!メイド、無事でいてくれ!!」
タタタタタタ
350: 1:2012/3/21(水) 18:04:06 ID:tMc2zNw67k
〜〜〜屋敷〜〜〜
警備「男様!?」
男「父さんは!?」
警備「だ、旦那様はもうご出勤なされましたが…」
男「わかった!!」ダッ
警備「な、何が…とりあえず連絡を!!」
警備「男様がご帰宅なされましたが、何やら急用の様子でございます、繰り返します、男様が…」
351: 1:2012/3/21(水) 18:08:06 ID:t3/Jq2u1wc
男「判子よし、書類よし、護身具よし!!」
男「後は…」カチャ
男「・・・迷ってる暇はないな」スッ
メイド長「お待ちください」
男「メイド長さん!!」
メイド長「どこにいかれるおつもりですか?」
男「・・・別に、ちょっと出かけるだけだよ」
メイド長「護身具が必要になるお出かけでございますか?」
男「いかせて下さい」
メイド長「どこにいかれるのかをお伝え下さい」
男「・・・菅野企業本社」
メイド長「!!」
352: 1:2012/3/21(水) 21:08:28 ID:nMa6yiFU3s
メイド長「それは…つまり」
男「ようやくわかったんです、もっと早く気づくべきだったのに…はは、馬鹿ですよね」
メイド長「その可能性は私達も疑いました、しかし、あくまで可能性の段階…」
男「その可能性を確信に変えるために、メイドをいかせたんですよね?」
メイド長「・・・彼女が一番適任だと判断したからです」
男「それだけ聞ければ充分です」
メイド長「男様がわざわざいくほどの事でございますか?」
353: 1:2012/3/21(水) 21:14:29 ID:nMa6yiFU3s
男「向こうは…誘拐を平気でやるような企業です」
男「メイド一人くらい、殺して隠蔽なんて容易いでしょうよ」
メイド長「彼女を信じてあげないのですか?」
男「信じてますよ、いつもみたいに無表情でからかって、時々微笑んで…」
男「でも、あいつは俺のメイドである以前に、一人の女の子です」
男「女の子を一人でいかせるなんて、男として失格です」
メイド長「いかないで下さい」
男「断ります」
メイド長「・・・」
男「すいませんメイド長さん、でも決めた事ですから」
男「俺、行きます」
354: 1:2012/3/21(水) 21:17:28 ID:nMa6yiFU3s
メイド長「・・・こういう頑固な所も、あの人譲りなんですね・・・」
男「?」
メイド長「雇用主には逆らえませんね」スッ
メイド長「無事にメイドとお帰りになることを願っています」
男「・・・ありがとうございます」
バタン
メイド長「・・・」
メイド長「血は…争えないわね…」
355: 1:2012/3/21(水) 21:22:57 ID:7EhbzSfeaI
〜菅野企業本社受付〜
メイド「すいません、菅野社長に面会したいのですが」
受付「(メイド!?)はぁ、アポイントメントはお取りでしょうか?」
メイド「ありません、必要無いので」
受付「必要無いって…」
メイド「犯罪を暴くのに、いちいち会う約束を取らないといけないんですか?」
受付「貴女!!何を…!?」
トンッ
メイド「申し訳ありませんが、しばらく眠っててもらいます、それと…」
メイド「これ(カードキー)借りていきますね」
356: 1:2012/3/21(水) 21:31:04 ID:7EhbzSfeaI
〜〜〜地下通路〜〜〜
メイド「睨んだ通り、地下通路がありましたね」
メイド「正規のルートでは強硬突破は難しいですからね」
「そこのメイドさん、こんな所で何をしておいでかな?」
メイド「っ!?」ヒョイ
「おやおや、ただのメイドさんじゃあないみたいだねぇ」
メイド「そちらこそ、姿を現したらどうですか?」
「くくく、これは失礼」
バサッ
鴉野「どうも、私、烏野と申す者です、以後お見知りおきを…」
メイド「鴉野ですか、名前の通り鴉のような格好をなさってますね」
鴉野「ありがとうございます、私幼少の頃から鴉が大好きでしてね…」
メイド「なるほど、趣味の延長ですか」
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