男「だって普通逆じゃない?主人が前でメイドとか使用人は後ろにいるもんだろ」
メイド「それ、いつの時代の常識ですか?」
男「いや、最近だけど」
メイド「ご主人様、もう使用人が後ろで控えているという時代は終わったのです」
男「どんな時代だよ」
252: 1:2012/3/14(水) 22:27:07 ID:EuhTDj6Ga6
メイド「お二人ともお疲れになられたと思いますし、今日はお早い休息が必要かと存じます」
メイド「よろしければ、友様には警備をつけますが?」
友「いや、大丈夫です」
友「じゃあな男、また明日学校でな」
男「おう、また明日」
バタン
男「・・・」
253: 1:2012/3/14(水) 22:32:50 ID:XwPswQ0f5w
メイド「大丈夫ですか?」
男「いや…大丈夫…」
男「迷惑…かけちまったな…」
メイド「そんなことはないと思いますよ」
男「え?」
メイド「友様はご主人様に隠されていた事は確かにショックだとお感じになられていましたが、ご主人様が隠した意図をお気づきになられていましたし…純粋にご主人様を心配なされていると思いますよ」
男「そうかな…」
メイド「そうだと思いますよ」
男「・・・ありがとう」
メイド「・・・」
254: 1:2012/3/14(水) 22:34:43 ID:XwPswQ0f5w
メイド「お疲れでしょう?暖かい物をお持ちしましょうか?」
男「いや…少し寝る」
メイド「かしこまりました」
メイド「おやすみなさい」
男「おやすみ…」
バタン
255: 1:2012/3/14(水) 22:40:54 ID:XwPswQ0f5w
メイド「・・・」
メイド長「ご苦労様です」
メイド「はい」
メイド長「最悪の事態にはなりませんでしたね」
メイド「ええ」
メイド長「気になる事が?」
メイド「今回の件、蜘蛛男に情報提供をしたのは一体…」
メイド長「それは気になりますね」
メイド「ええ…この匿名希望が裏で操っているとしか」
メイド長「匿名希望は男様の個人情報をある程度は知っている…という事ですか」
256: 1:2012/3/15(木) 06:40:11 ID:Hgy4hNxxAI
メイド長「旦那様の近辺をもう一度調査する必要がありそうですね」
メイド「旦那様が恨みを買う人物はいないのですか?」
メイド長「旦那様は恨みを買ったりはしない主義ですし、そうならないよいに上手くやっていきましたのでそれはないかと」
メイド長「寧ろ…その逆というのも考えられます」
メイド「自演…ですか?」
メイド長「はい…ただその可能性は今のところ0に等しいですが…」
257: 1:2012/3/15(木) 06:43:58 ID:Hgy4hNxxAI
メイド長「ともかく、今以上の警戒は必要です」
メイド長「男様の警戒を貴女に委任します」
メイド「!!」
メイド長「頼みましたよ」
メイド「はい、お任せ下さい」
メイド「ご主人様は必ずお守りいたします」
メイド長「その決意なら大丈夫でしょう」
258: 1:2012/3/15(木) 06:48:21 ID:Hgy4hNxxAI
メイド長「では、この事を他のメイドや警備達に伝えて来ます」
メイド長「・・・そういえば、男様は学校を早退なさったんですよね?」
メイド「・・・あ」
メイド長「アフターケアは任せましたよ」
スタスタスタスタスタ
メイド「・・・」
メイド「男様の様子を見に行きますか」
259: 1:2012/3/15(木) 06:57:12 ID:Hgy4hNxxAI
〜〜〜男の寝室〜〜〜
男「・・・」スースー
メイド「・・・」
男「・・・」スースー
メイド「・・・」
メイド長「・・・襲わないんですか?」
メイド「・・・いつからいたんですか?」
メイド長「貴女が四つん這いになり男様の顔を覗き込んでる辺りから」
メイド「平たく言えば一部始終ですよね」
メイド長「そうとも言えますね」
メイド「折角の機会ですが遠慮しておきます、迷惑しかかけなさそうなんで」
メイド長「そんなに欲求不満なら話相手にでもなってください、暇なんです」
メイド「欲求不満ではありませんが、お相手します」
バタン
260: 1:2012/3/15(木) 07:01:47 ID:Hgy4hNxxAI
男「・・・」
男「途中から全部聞こえてたんだが…」
男「メ、メイド長さんも深読みし過ぎだよな!!メイドは俺のメイドだしさ!!」
男「そ、そんなこと…あるわけが…」
〜遊園地の一件を思いだし中〜
男「・・・そんなわけない」
男「無いから、いや無いから」
男「っつーか、何考えてんだよ俺!!」
男「・・・もっかい寝よ」
261: 名無しさん@読者の声:2012/3/15(木) 07:13:04 ID:887g2uN7O6
リア充め・・・爆発しろ・・・
っC
262: 名無しさん@読者の声:2012/3/15(木) 12:49:19 ID:LIH9xLQmeE
男よ「私怨」と「紫炎」どちらがいい?
263: 1:2012/3/15(木) 15:18:48 ID:4Xwv3wiqes
>>261
男「リア充じゃないからね!?」
メイド「ご主人様が爆発なされたら困りますね…」
男「メイド!!」
メイド「お給料がご主人様のメイド分引かれてしまいますから」
男「・・・」
メイド「支援感謝でございます」
>>262
男「え、その2つ以外に無いの?」
メイド「あると思いますか?」
男「ほら…支える援護と書いて…」
メイド「なるほど、では私は>>262様を支援します」
男「メイドー!?」
264: 1:2012/3/15(木) 15:27:14 ID:4Xwv3wiqes
父「ただいま〜」
メイド長「お帰りなさいませ」
父「男君が早退したって本当?」
メイド長「本当でございます」
父「そっかー、体調不良?」
メイド長「いえ、実は…」
父「・・・そっか、川越か」
父「男君は?」
メイド長「自室にておやすみになられております、メイドを側につかせてます」
父「メイドさんなら安心だね、僕も少し休もうかな」
メイド長「かしこまりました」
265: 1:2012/3/15(木) 20:21:28 ID:X70BnWGue.
〜〜〜男の寝室〜〜〜
父「男君〜?」
男「・・・」スースー
父「入っちゃうぞーって、もう入ってるけど」
父「・・・ごめんよ、僕の息子なばっかりに」
父「いつも危ない目に会わせちゃって…」
父「子供はいつも商売道具だよね…今も、昔も」
父「違う家の子だったら…こんな事にはならなかったんだろうね…」
父「君には幸せで平和な人生を歩んで欲しかった…でも、僕の、いや…この家の子供に産んでしまった…」
父「母さんと相談して…君だけは平和に歩ませたいと頑張ってきたつもりだった…けど」
父「結局君は危ない目に会い、君の周りにも迷惑がかかった」
父「本当に…ごめんよ」
266: 1:2012/3/15(木) 20:37:02 ID:vE6LRsgqDc
父「・・・」
男「・・・考え過ぎなんじゃねーの」
父「男君!?起きてたの?」
男「隣でぶつぶつやかましいんだよ…」
父「・・・」
男「父さんは…父さんと母さんは俺を産んだのが間違いだと思ってるのか?」
父「そんなわけない!!」
父「男君は誰よりも優しくて、人の事を思いやれる自慢の息子だよ!!」
男「そう思ってんならそれでいんじゃねーの?」
267: 1:2012/3/15(木) 20:51:49 ID:vE6LRsgqDc
父「・・・」
男「俺は父さんと母さんは…いないんだっけか」
父「それは…」
男「気にすんなよ、父さんの駄目さ加減に嫌気がさして実家に帰ったんだろ?」
父「実家に帰って…もう11年経つけどね…」
男「・・・なんか、古傷抉ってごめん」
父「別に気にしてないよ」
男「うわお、見事な棒読み」
268: 1:2012/3/15(木) 21:06:19 ID:vE6LRsgqDc
男「とにかく!!俺は父さんの息子で良かったって思ってるし、この家を恨んだ事なんて一度もない」
男「今通ってる学校にも我が儘言って入らせてもらってるんだから」
父「・・・うん」
男「俺こそ、いつも我が儘ばっかでさ…ごめん」
父「いやいや!!僕こそごめん!!」
男「後…感謝してる」
父「!!」
父「男君がデレたー!!」
タタタタタタ
男「ちょ!?恥ずかしい事叫びながら屋敷を走り回るんじゃねー!!」
ダダダダダダ
269: 1:2012/3/16(金) 00:04:08 ID:ftTWldGmzM
〜〜〜食堂〜〜〜
男「ゼエ…ハア…覚えてろよ…」
父「ふふふ…まだまだ…若い者には…負けないんだからね…」
メイド長「お二人とも、いい加減おいかけっこは止めてもらいたいです」
父「だって男君がデレたんだもん」
メイド長「男様がデレるのは確かに貴重ですが時と場合を考えて走ってください」
男「走らせちゃ駄目だろ!!」
メイド「ご主人様、あまり大きな声をお出しになると…」
男「うえっぷ…」
メイド「どうぞ、お水です」
男「ありがとう」
270: 1:2012/3/16(金) 00:15:23 ID:4LNUEkB3tw
父「男君、明日からだけど」
男「普通に学校いくからな」
父「うん、それはわかってる」
父「ただ、今の内に話しておきたい事があって…」
男「なんだよ…急に」
父「よく聞いてほしい、多分今言わないと永遠に話せない気がするから」
メイド長「・・・」
男「お、おう…」
父「実は…」
父「夜に飲む飲み物だけど今はココアの気分なんだけど、カフェオレも飲みたいんだよね」
男「・・・」
男「どうでもいいわ!!」
271: 1:2012/3/16(金) 00:17:55 ID:4LNUEkB3tw
父「ひ、ひどい!!真剣なのに!!」
男「だったら両方持ってきてもらえばいいだけの話だろ!!」
父「男君天才!?」
男「普通に気づけよ!!」
父「さっすがー!!」
男「もういい、寝る!!」
父「まだ寝るの〜?」
男「一気に眠くなったんだよ!!」
男「いくぞメイド!!」
メイド「かしこまりました」
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