男「だって普通逆じゃない?主人が前でメイドとか使用人は後ろにいるもんだろ」
メイド「それ、いつの時代の常識ですか?」
男「いや、最近だけど」
メイド「ご主人様、もう使用人が後ろで控えているという時代は終わったのです」
男「どんな時代だよ」
24: 1:2012/2/29(水) 14:53:43 ID:mCU9rSPiNc
メイド1「旦那様!!」
メイド2「ご無事ですか!?」
メイド3「すぐに救急車両を!!」
父「うう…ぼ、僕はもう駄目みたいだ…」
父「愛する母さんと…愛する息子が出来て…よかっ…た」ガクッ
男「・・・」ゲシッ
父「痛い!?」
男「いい年こいて下手な芝居すんなよ…メイドさんたちも、いちいち乗らなくていいですから」
メイド1「旦那様にどうしてもと頼み込まれましたので」
男「職権濫用だな…」
父「男君難しい言葉知ってるー!!物知りー!!」
男「飲み物取って」
メイド「かしこまりました」
父「・・・ぐすん」
25: 1:2012/2/29(水) 16:40:35 ID:XwlCAHCuzs
男「そうだ、父さん」
父「なんだい!!男君!!」
男「いや…朝からそんな下らない芝居を繰り広げるのはやめてくれ」
父「・・・毎回必死なのに」
男「はあ…」
メイド「毎朝お疲れ様です」
男「ん…まあ」
メイド「でも、あれもお父上の一つの魅力だと私は思いますよ」
男「そうだな…」
男「なんせ財政的敵が一人もいないんだ…我が父ながら凄いと思うよ」
父「なんだい!?僕の話かな!?」
男「こういうところは無いといいのにな」
父「息子が…息子がいじめるよぅ…」
26: 1:2012/2/29(水) 16:42:50 ID:9u8vOEqdD6
1
27: 1(誤爆です、すみません):2012/2/29(水) 16:47:02 ID:9u8vOEqdD6
メイド1「旦那様、御代わりの方は?」
父「もういいよ、ありがとう」
メイド1「では」
父「どうなのかな?メイドさん。男君の様子は」
メイド「旦那様に似て状況判断が的確でございますね」
メイド「ただ少々子供っぽい所もおありですが…まあ、愛嬌でしょう」
男「おい」
父「あはは、男君むきになるときがあるもんね〜」
男「父さん!!」
父「でも、男君はメイドさんになついてるみたいだから、これからも仲良くしてあげてね」
メイド「はい」
男「俺は動物かなんかか?」
28: 1:2012/2/29(水) 16:51:07 ID:XwlCAHCuzs
メイド「手のかかる可愛い犬だと」
男「お前、マジで失礼」
メイド「あら、犬はお嫌いでしたか?」
男「そういう問題じゃねぇ!!」
父「・・・やっぱりメイドさんを男君専属のメイドにしてよかったね」
メイド「ありがたきお言葉」
父「試験会場で一目見た時から男君のメイドにしようって思ってたからね」
29: 1:2012/2/29(水) 16:55:21 ID:XwlCAHCuzs
メイド「そうでもありませんよ、ただ与えられた課題をこなしただけです」
父「それを普通に出来ない子が多いんだ…最近はドジッ娘とか流行ってるらしいけどね…」
男「それ、メイドとして機能するのかよ」
父「見て楽しむらしいよ」
男「・・・まあ、目の保養にはなりそうだけど」
父「そんなことよりメイドさん、たまには僕のメイドをやってみない」
メイド「私には恐れ多い。役不足ですね」
父「大丈夫だってー、他の皆とあんまり変わらないよ〜」
メイド「そうですか…じゃあ」
男「ちょ!?お前は俺のメイドじゃなかったのかよ!?」
父「・・・」
メイド「・・・」
男「な、なんだよ…」
30: 1:2012/2/29(水) 17:02:24 ID:9u8vOEqdD6
メイド「私は物ですか」
男「え!いや…だって」
父「男君、焼きもち焼いてる〜」
男「ち、違う!」
メイド「え」
男「なんで微妙に残念そうなんだよ!?」
父「わかってないな〜、主人から必要とされてるのがどんなに名誉な事か」
男「そ、そうなのか」
父「まあ、僕もよく分かってないけど」
男「おい主人」
メイド「・・・」
31: 1:2012/2/29(水) 18:45:43 ID://Pq5MFqdI
「お二方、談笑なさるのは構いませんが…男様はもうすぐ学校では?」
父「あ!そうだった!!」
男「いけね!!ありがとう!!メイド長さん!!」
メイド長「いえ、それほでもありませんわ」
男「いってきまーす!!」
メイド「お待ちくださいご主人様」
男「何?」
メイド「ネクタイ…曲がってらっしゃいます」スッ
男「うあ…ありがとう」
メイド「いえ…いってらっしゃいませ」
32: 1:2012/2/29(水) 18:52:20 ID:Ep/rQ5.Aro
父「ふふ、男君もまだまだ子供だなぁ…」
メイド「では旦那様はあの程度大丈夫だと?」
父「もっちろん!!」
メイド長「旦那様…」スッ
父「ん?」
メイド長「お口に食べかすがついてますわよ」ペロ
父「////」ボン!
メイド「親子そっくりですね」
父「いやいや!!メイド長さんは反則でしょ!?」
父「おっと…僕もそろそろいい時間だな」
父「それじゃあ、いってくるよ」
メイド長「いってらっしゃいませ」
33: 1:2012/2/29(水) 19:25:29 ID:MD.Og/oBiw
メイド長「それでは皆さん、今日も1日頑張りましょう」
メイド長「清掃場所は各自分担された場所にいってください」
メイド長「私は旦那様の寝室を清掃します」
メイド長「メイドは男様の寝室を清掃してください」
メイド「わかりました」
メイド「ご主人様の…寝室」
メイド長「・・・」
34: 1:2012/2/29(水) 19:28:38 ID:Zje4slNxzY
〜〜〜学校〜〜〜
男「ふい〜やっとついた」
友「よーっす」
男「よう友」
友「なんだ?随分お疲れみたいだが」
男「別に…どうってことはねえよ」
友「そうか?」
男「なんかこう…落ち着きたかったんだよ」
友「学校が落ち着くとか…お前変わってんな」
男「少なくとも家よりはマシだ」
35: 1:2012/2/29(水) 19:38:24 ID:WpDpWV85XM
友「お前の家か…聞く限りじゃ大分賑やかだよな」
男「まあ…一般家庭に比べればな」
友「大家族かなんかか?」
男「まあ…似たようなもんだ」
友「いつか行ってみてーな」
男「ははは、断る」
男「(無理言って学校には家の事を隠しているからな…)」
男「(少なくとも学校の奴らには隠さないとな…二年も隠したし…多分引かれるだろうし)」
友「どうした?妙に寂しそうな顔してるけど」
男「なんもねーよ」
36: 1:2012/2/29(水) 23:08:18 ID:LBw8.eRCAE
男「はあ…とりあえずは普通に学園生活をおくりたいよ…」
友「何言ってんだ、もうおくってるじゃねーか」
男「そういう意味じゃなくてな…」
友「いいじゃねーか、今日帰りゲーセン寄ろうぜ」
男「そうだな…ん?」
男「メール?」カチッ
メイド『ご友人とゲームセンターにいくのであれば、必ず19時までにはお帰り下さい』
男「・・・なんでわかったんだ?」
友「何がだよ」
男「家の家族にはエスパーがいるらしい」
友「はあ?」
37: 1(投下終了):2012/2/29(水) 23:21:05 ID:KQAgxdxGac
男「あいつもよかれと思ってやったんだよな…」
男『了解』
メイド『尚、放課後にゲーム費10000円を下駄箱に納金いたしますのでお確かめください』
男「・・・」
友「どうした?凄い怯えてる表情してっけど」
男「家族が怖い」
友「なんだそりゃ…」
38: 1:2012/3/1(木) 14:45:21 ID:PtH21cG2bY
〜〜〜屋敷〜〜〜
メイド「・・・」パタン
メイド「さて…いつご主人様の下駄箱に納金しにいきますかね…」
コンコン
メイド「どうぞ」
メイド長「失礼します」
メイド「メイド長、どうなされました?」
メイド長「メイド、これから外出するなら、男様をお守りに動いて下さい」
メイド「ご主人様を?」
メイド長「実は今朝方脅迫状が届きましてね…お二人には見せておりませんが…」
メイド長「旦那様には先程三人程守備にいかせました」
メイド長「男様のお守りなら貴女一人で十分かと」
メイド「承知しました」
39: 1:2012/3/1(木) 14:50:24 ID:PtH21cG2bY
メイド「それではご主人様にご連絡を」
メイド長「あ…それはいいです」
メイド「?」
メイド長「ご友人とお出かけになられておられるみたいですから迷惑をかけてしまいますから…」
メイド長「サプライズ、ということにしておきましょう」クス
メイド「・・・かしこまりました」
メイド長「では、よろしくお願いします」
パタン
メイド「・・・変装しなきゃな」
40: 1:2012/3/1(木) 15:42:11 ID:OA7Ji7tMQ2
〜〜〜教室〜〜〜
先生「えーと…ここの公式がこうなってるからこの答えは…」
生徒「先生、問題違います」
先生「ふえ!?あ!!」
先生「ご、ごめんなさい!!問二の問題を…」
生徒「先生、問二の問題はもう終わってます」
先生「・・・え」
友「先生の天然は相変わらずだな」
男「そうだな」
友「しかも狙ってるんじゃなくて、素だからな」
男「そうだな」
友「まあ、それが先生の魅力な部分の一つだけどな」
男「そうだな」
友「・・・お前さっきからそうだなしか言ってなくね?」
男「そうだな」
友「・・・」
41: 1:2012/3/1(木) 15:50:46 ID:OA7Ji7tMQ2
男「(もうこの範囲はメイドに予習とか言われて無理矢理やらされたからな)」
男「やることと言えばグラウンドを見るくらいだが、こんな時に限って体育はやってない…ん?」
メイド「・・・」
男「スーツ姿の…OLさんかな?しかし美人だな」
男「ていうかなんで学校のグラウンドに入ってくるんだ?」
男「そのまま校舎内にはいって…あ!!」
男「あれ…ひょっとしてメイドじゃねーか?」
男「でもなんでグラウンドに…」
『放課後にゲーム費10000円を下駄箱に納品に納品いたしますのでお確かめください』
男「・・・まさかな」
42: 1:2012/3/1(木) 15:55:03 ID:GI5J0KiUlA
男「と、校舎内から出てきたな…」
男「手に持ってた封筒…消えてねーか?」
メイド「視線を感じますね…」クルッ
男&メイド「あ」
男「目、あっちまった」
メイド「っ!!」
タタタタタタタ
男「逃げた!?」
男「つか…あいつ直にきてんのかよ…」
先生「あのぉ…男君…問題の答えを…答えてね?」
男「ああ、はい」
43: 1:2012/3/1(木) 15:57:10 ID:OA7Ji7tMQ2
>>41
メイドの台詞を間違えてました
正しくは
『放課後に下駄箱にゲーム費10000円を納金いたしますのでお確かめください』
です
納品を納品ってなんだよ
・・・orz
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