男「だって普通逆じゃない?主人が前でメイドとか使用人は後ろにいるもんだろ」
メイド「それ、いつの時代の常識ですか?」
男「いや、最近だけど」
メイド「ご主人様、もう使用人が後ろで控えているという時代は終わったのです」
男「どんな時代だよ」
156: 1:2012/3/8(木) 22:46:45 ID:WM9IHNRxY2
店員「何になさいますか〜?」
父「Bランチセット」
メイド長「キノコのクリームソーススパゲッティ」
男「お昼のランチセット」
メイド「わ、私もそれで」
店員「かしこまりました〜」
157: 1:2012/3/8(木) 22:58:28 ID:IhahHQBcW2
父「なんだよ〜二人して同じの頼んで〜」ニヤニヤ
男「しょうがないだろ、他に見当たらなかったんだから」
メイド「・・・」
男「なあメイド」
メイド「へ!?あ、ああ!!そうですね!!」
男「どうした?」
メイド「なんでもありませんよ!!」
男「メイド長さん、こいつお化け屋敷でた辺りからちょっと様子が変なんだけど…診てくれる?」
メイド「!?」
メイド長「あらあら、それは大変ですね」
メイド長「メイド、こちらにいらっしゃい」
158: 1:2012/3/8(木) 23:12:25 ID:IhahHQBcW2
メイド長「熱はなさそうね…」
メイド「・・・」
メイド長「男様に恥ずかしい所見られた?」
メイド「・・・」
メイド長「今この会話を聞いているのは私だけですから」
メイド「・・・」
メイド長「男様と一緒にいて緊張した?」
メイド「・・・はい」
159: 1:2012/3/8(木) 23:25:23 ID:IhahHQBcW2
メイド長「いつも一緒にいるでしょうに…」
メイド「その…いつもと違う服装で…場所で…」
メイド長「ああ」
メイド「それに…ご主人様の事を名前で呼んでしまいまして…そこから一気に調子が狂ったと言おうか…」
メイド「それに…お化け屋敷で手を繋いで…腕にしがみついてしまいましたし…」
メイド長「・・・貴女は男様の事が好きなんですね」
メイド長「その気持ちはとてもよくわかります。ですが…」
メイド長「私達と男様とのご関係をよく考えてみて下さいね」
メイド「・・・」
メイド長「聡明な貴女なら解決の糸口は見えてはいると思いますが…」
メイド「・・・」
メイド長「そろそろ戻りましょうか」
メイド「・・・はい」
160: 1:2012/3/8(木) 23:38:37 ID:WM9IHNRxY2
父「お帰り〜」
男「どうでした?」
メイド長「ちょっとした精神ストレスですわ」
男「精神ストレス?お化け屋敷がいけなかったのか?」
メイド「それはちが…」
メイド長「それもありますわね」
メイド「!?」
メイド長「ですから男様、次はなるべく負担がかからない乗り物にしてくださいね」ニコ
男「わ、わかりました…」
161: 1(投下終了):2012/3/8(木) 23:53:41 ID:WM9IHNRxY2
父「じゃあお会計済ましちゃおうか」
店員「会計、2000になりま〜す♪」
男「お、ぴったりだな」
父「僕が出すよ…」スッ
野口×2「俺達の仕事だz」
父「10000から」
諭吉「いい野口だ、実に感動的だな、だが無意味だ」
野口×2「解せぬ」
162: 1:2012/3/9(金) 15:12:17 ID:IhahHQBcW2
父「じゃあ解散だね、時間とかどうしようか?」
メイド長「出口に車を待たせていますので多少遅くても問題ありません」
男「(なんで行きに使わなかったんだろ…)」
父「うーん…じゃあ20時までに正門に集合だね…」
男「わかった」
父「男君、メイドさんに迷惑かけちゃ駄目だからね!!」
男「へいへい」
163: 1:2012/3/9(金) 15:16:38 ID:WM9IHNRxY2
男「んじゃ、行くか」
メイド「はい」
男「(見た感じ大丈夫だな…)」
男「(でも、今は近くに俺しかいないし…こいつの変化には俺しか気づけない)」
男「俺がしっかりしないとな」
メイド「?」
男「気にすんな、散策しようぜ」
メイド「はい」
164: 1:2012/3/9(金) 15:22:02 ID:s34UTNp0wM
男「なんも面白そうなのねーな」
メイド「ご主人様、あれを」
男「ん?スタンプラリーか」
男「まあ、歩きが好きな俺にはピッタリだな」
メイド「やってみますか?全部揃えれば豪華商品だそうですよ?」
男「基本的にスタンプラリーってのは全部揃えるように出来てんのにな」
メイド「途中でも係員に渡せばその時点での商品を貰える…つまり過去に全部揃えた人がいらっしゃらないという事でしょうか?」
男「ふ〜ん、やってみるか…」
165: 1:2012/3/9(金) 15:36:14 ID:x/WheDfGzA
男「・・・」
メイド「スタンプ枠…多いですね」
男「なあ、普通のスタンプラリーって大体10個くらいだよな?」
メイド「普通なら…ですね」
男「どうみてもこれ20近くあるんだけど…」
メイド「完成出来る人がいない理由がわかりましたね」
男「ま、やってみるか」
メイド「やるんですか?」
男「スタンプラリーってのは、園内全部を見回せるように作られてるんだ、だが俺達が歩いてきた道に少なくともそれらしいのが5つはあった。つまり…全部を見回らずとも完成させられるんだよ」
メイド「では、何故完成した人が一人も?」
男「恐らくかなり見つけづらい場所にあるんだろうな」
166: 1:2012/3/9(金) 20:03:27 ID:jM.ghpyKtA
男「用紙を見ると一つのエリアに3つくらいあるが…」
メイド「この辺りにも2つありますね」
男「なんにせよ、考えるのは後だな…先に乗れるやつに乗っておこう」
メイド「そうですね」
男「で、この辺りでお前にあまり負担がかからない乗り物は…」
男「メリーゴーランドか…」
167: 1:2012/3/10(土) 00:08:54 ID:2SudqHvQ.s
男「しっかし…メリーゴーランドねえ…」
メイド「お嫌いですか?」
男「いや、男のくせに女々しい物が好きだなぁ…って」
メイド「いいじゃないですか、好きですよ」
男「まあ…多分行けばわかるな」
メイド「?」
168: 1:2012/3/10(土) 00:12:12 ID:2SudqHvQ.s
メイド「色んな馬がありますね」
男「種類が豊富なんだろ、いいことだ」
メイド「ご主人様は何にお乗りになりますか?」
男「スタンダードに馬って答えたい所だが…俺としてはあれに乗りたいな」
メイド「馬車…ですか」
係員「それでは、馬が動き出しますので、近くの馬にお乗り下さい」
男「やべ、乗るぞ」グイ
メイド「は、はい」
169: 1:2012/3/10(土) 00:16:18 ID:2SudqHvQ.s
メイド「・・・」
男「・・・」
メイド「な、なんで向かい合うんですか?」
男「いや…なんか」
メイド「・・・」
男「メイド」
メイド「なんですか?ご主人様」
男「あ、いや…ご主人様に戻したんだな…って」
メイド「え?あ…」
男「ま、まあ!!その方がしっくりするしさ、無理に呼ばなくても…」
メイド「ご主人様は…」
男「!!」
メイド「ご主人様は、どちらのお呼び方がお好きでしたか?」
男「え…あの…」
男「名前…かな」
メイド「そうですか」
メイド「男さん…」
170: 1:2012/3/10(土) 00:19:55 ID:2SudqHvQ.s
メイド「・・・」
男「いや…その…あれだ」
男「なんか…いい」
男「うん…いい」
メイド「・・・ふふ」
男「な、なんだよ?」
メイド「慌てている男さんを見ていたら…緊張している自分が馬鹿らしく思えてきまして」
男「な!?」
メイド「ようやくいつもの自分に戻れました、ありがとうございます」
男「なんだよそれ…」
メイド「ふふ、男さんのおかげですよ?」
男「そっか…よかった」
メイド「はい」
171: 1:2012/3/10(土) 00:23:07 ID:2SudqHvQ.s
父「おうふ…甘酸っぱいねぇ」
メイド長「それを影から覗く私達は一体なんなんでしょうね」
父「言わないで…」
メイド長「・・・お気づきですか?」
父「うん…尾行けられてる」
メイド長「男様を狙ってるのでしょうか?」
父「多分ね…」
メイド長「どうします?」
父「隙を見つけて掃除しといて」
メイド長「かしこまりました」
172: 1:2012/3/10(土) 00:52:07 ID:pWE5oakQ0w
男「意外に楽しめたな」
メイド「ただ回ってるだけとはいえ、景色が違って見えますからね…」
男「なあ…メイド」
メイド「なんですか?」
男「ひょっとしてさ…俺達尾行けられてる?」
メイド「!!・・・何故?」
男「いや…なんとなくってやつだからさ…それより、気づいてたのか?」
メイド「はい…男さんにご迷惑をお掛けしたくなかったので」
男「そっか…」
メイド「ご安心下さい、隙を見つけて片付けておきます」
男「いや…俺にも手伝わせてくれ」
173: 1(投下終了):2012/3/10(土) 00:54:49 ID:2SudqHvQ.s
メイド「手伝う?」
男「つまり…」ゴニョゴニョ
メイド「っ!?危険です!!危ないです!!何かあったら…」
男「そうならないようにお前がなんとかしてくれるんだろ?」
メイド「当然です!!」
男「俺の命…預けたぜ」
メイド「・・・かしこまりました」
男「じゃあ…やるぞ」
174: 1:2012/3/10(土) 07:21:35 ID:7Eqi6lmTD6
男「・・・」スタスタ
男「・・・いるんだろ?出てこいよ」
係員「なるほど…伊達に狙われてる訳ではない…か」
男「それ…誉めてんのか?」
係員「手荒な真似はしたくない…ただ、黙ってついてくるだけでいい」
男「抵抗したら?」
係員「少し動けなくなってもらう」
男「おいおい、流石に怪しまれるだろ」
係員「問題ない、ここは人気が無いし…それに」
係員「この格好だ、怪しまれることなく君を運べる」
男「そりゃそうだな」
175: 1:2012/3/10(土) 08:02:09 ID:7Eqi6lmTD6
係員「さあ、こっちにk…」
社員「待て」スチャ
係員「!?」
男「!!」
社員「二人とも動くな…動いたら撃つ」
男「銃!?」
係員「くっ!!」
男「(毎回思うんだが…日本だよな?こけ)」
社員「男は我が川越グループがもらい受ける」
男「物かなんかか」
社員「邪魔をするなら死んでもらう事になるっが!?」
ゴスッ!!ドサッ!!
メイド「背後ががら空きです。もう少し訓練なさい」
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