男「だって普通逆じゃない?主人が前でメイドとか使用人は後ろにいるもんだろ」
メイド「それ、いつの時代の常識ですか?」
男「いや、最近だけど」
メイド「ご主人様、もう使用人が後ろで控えているという時代は終わったのです」
男「どんな時代だよ」
144: 1:2012/3/7(水) 20:18:27 ID:57iSvIh5/Y
男「・・・」
メイド「へ、変でしたか?」
男「いや、全然!」
男「なんかこう…新鮮だなぁ…って」
メイド「そう…ですか」
メイド「・・・」
メイド長「あの子…完璧に照れてますわね」コソコソ
父「若いっていいねぇ…」
145: 1:2012/3/7(水) 22:40:18 ID:vE6LRsgqDc
メイド「ご主じ…男さんはどのようなアトラクションが好きなんですか?」
男「んー、まあ酔わない奴かな」
男「だからメリーゴーランドとか観覧車とかゆっくりしたやつ、後は歩くやつとかだな」
メイド「そうですか…」
男「だから…見える範囲でいったら…」
男「お化け屋敷…か」
メイド「お化け屋敷…ですか」
146: 1:2012/3/7(水) 22:49:05 ID:vE6LRsgqDc
メイド長「あ」
父「どうしたの?」
メイド長「彼女、お化け屋敷とか、そういった類いが苦手なんですよ」
父「そりゃ意外」
メイド長「小さい頃は怖い話を聞くとよく布団にくるまってましたわ」
父「なにそれ可愛い」
メイド長「男様はエスコート出来ますかしら…」
父「男君なら大丈夫だよ!」
父「なんたってメイドさんのことをよくわかってるからね」
147: 1(投下終了):2012/3/7(水) 23:09:08 ID:X70BnWGue.
〜〜〜お化け屋敷〜〜〜
男「戦慄!!恐怖の四ッ谷怪談・・・だとさ」
メイド「・・・」
男「メイド?」
メイド「な、何か!?」
男「いや…顔色悪いぞ?」
メイド「そ、そんなことありませんよ!!」
男「やめとくか?」
メイド「いきます!!いきますよ!!」
男「?」
148: 1:2012/3/8(木) 17:25:29 ID:ox0A5DkmEo
「一枚…二枚…」
男「番町皿屋敷か…まあベタだな」
メイド「・・・」ビクビク
男「どーせ横からいきなりだろ」
「一枚足りない…それは」
ガラッ!!
「お前だぁぁぁ!!」
男「ほらな」
メイド「ひぃ!!」
男「しっかし…暗くてよく見えねーな…おいメイド、大丈夫か?」
メイド「だ、だ、大丈夫です」
男「ん?ひょっとして…怖いのか?」
メイド「!?」
149: 1:2012/3/8(木) 17:40:23 ID:z89kPeOG5.
メイド「そんなことありませんよ!!」
男「・・・」グイ
メイド「あ!ちょ…」
男「おもいっきり震えてんじゃねーか…」
メイド「っ!!」
男「ほら、手」
メイド「お、お気遣いなく!!」
男「年上とはいえ、女の子が怖がってるのに手を差しのべないのは男として失格だろ」
男「今は誰も見てないんだから」
メイド「命令…ですか?」
男「じゃあそれで」
メイド「かしこまりました」
150: 1:2012/3/8(木) 17:44:47 ID:9Wlxga5cBI
男「本当に年上なのかねぇ」
メイド「六歳は上です」
男「身長変わらない上に童顔だからな…」
メイド「くっ…」
男「・・・」
メイド「なんですか?いきなり押し黙って」
男「いや…」
男「(会話してる時は意識しなかったけど…手、柔らかいな…)」
男「(なんかこうしてるとマジでカップルなんだが…後はこいつが腕に引っ付くがくれば…流石にそれはないか…)」
ピシャーン!!
メイド「ひゃん!!」ヒシッ
男「マジかよ…」
151: 1:2012/3/8(木) 17:52:26 ID:dyp/C3Y4Zs
父「今頃中はどうなってるのかなぁ…」
メイド長「旦那様、あれを」
父「わかってるよ」
メイド長「あれは…菅野グループに敵対している…」
父「うん、川越グループだね」
メイド長「男様を狙いに来たのでしょうか?」
父「うーん、多分違うね」
父「ここは菅野君の経営する遊園地だから敵場視察じゃない?」
メイド長「そうでしょうか…」
父「なんにせよ、警戒はするけどね」
メイド長「かしこまりました」
152: 1:2012/3/8(木) 18:03:53 ID:0.nv95k4VE
男「えーと…ここを右に曲がると」
ケタケタケタケタケタケタ
男「うは、定番の骸骨」
メイド「・・・」フルフル
男「うーん、男としては非常に嬉しいシチュエーションなんだが…身内だしな…」
男「おい、メイド」
メイド「なん…ですか?」
男「(涙目とか反則過ぎるだろ!!)ああ、もうちょいでゴールみたいだから…我慢してな?」
メイド「大丈夫…です」
男「(なんかもう身内とかどうでもいいや…)」
153: 1:2012/3/8(木) 18:11:13 ID:9VL8F4gDNU
男「・・・よし!!ゴール!!」
メイド「・・・」
男「お疲れ、メイド」
メイド「はい…」
男「次は怖くないやつにするからさ」
メイド「・・・」コクン
男「これからどうす…ん?メール?」
父『そろそろお昼だから東レストランに集合ー!!(`・ω・´)』
男「・・・」
男『了解、いい年こいたオッサンなんだから顔文字は控えろよ』
父『(´・ω・`)』
男「顔文字止めろって言ってんだろがー!!」
154: 1:2012/3/8(木) 22:39:09 ID:IhahHQBcW2
〜〜東レストラン〜〜
父「こっちこっち〜」
メイド長「お疲れ様でございます」
父「どれくらい回ったー?」
男「一つだけだな」
父「さてはまたベンチとかに座ってジュースとか飲んでたなー?」
男「正直率先して乗る気はないし」
父「男君みたいな人が場の空気を乱すんだよ?」
男「へいへい」
155: 1:2012/3/8(木) 22:43:49 ID:IhahHQBcW2
メイド長「高カロリーなものばかりでこの値段…旦那様達を太らせるおつもりですか?」
男「メイド長さん、目が据わってる」
父「遊園地なんだし、気軽にいこうよ」
メイド長「申し訳ありません」
メイド「こちらが作った方がかなり低カロリーですよね?」ヒソヒソ
メイド長「全くです」ヒソヒソ
男&父「(メイドって怖い…)」
156: 1:2012/3/8(木) 22:46:45 ID:WM9IHNRxY2
店員「何になさいますか〜?」
父「Bランチセット」
メイド長「キノコのクリームソーススパゲッティ」
男「お昼のランチセット」
メイド「わ、私もそれで」
店員「かしこまりました〜」
157: 1:2012/3/8(木) 22:58:28 ID:IhahHQBcW2
父「なんだよ〜二人して同じの頼んで〜」ニヤニヤ
男「しょうがないだろ、他に見当たらなかったんだから」
メイド「・・・」
男「なあメイド」
メイド「へ!?あ、ああ!!そうですね!!」
男「どうした?」
メイド「なんでもありませんよ!!」
男「メイド長さん、こいつお化け屋敷でた辺りからちょっと様子が変なんだけど…診てくれる?」
メイド「!?」
メイド長「あらあら、それは大変ですね」
メイド長「メイド、こちらにいらっしゃい」
158: 1:2012/3/8(木) 23:12:25 ID:IhahHQBcW2
メイド長「熱はなさそうね…」
メイド「・・・」
メイド長「男様に恥ずかしい所見られた?」
メイド「・・・」
メイド長「今この会話を聞いているのは私だけですから」
メイド「・・・」
メイド長「男様と一緒にいて緊張した?」
メイド「・・・はい」
159: 1:2012/3/8(木) 23:25:23 ID:IhahHQBcW2
メイド長「いつも一緒にいるでしょうに…」
メイド「その…いつもと違う服装で…場所で…」
メイド長「ああ」
メイド「それに…ご主人様の事を名前で呼んでしまいまして…そこから一気に調子が狂ったと言おうか…」
メイド「それに…お化け屋敷で手を繋いで…腕にしがみついてしまいましたし…」
メイド長「・・・貴女は男様の事が好きなんですね」
メイド長「その気持ちはとてもよくわかります。ですが…」
メイド長「私達と男様とのご関係をよく考えてみて下さいね」
メイド「・・・」
メイド長「聡明な貴女なら解決の糸口は見えてはいると思いますが…」
メイド「・・・」
メイド長「そろそろ戻りましょうか」
メイド「・・・はい」
160: 1:2012/3/8(木) 23:38:37 ID:WM9IHNRxY2
父「お帰り〜」
男「どうでした?」
メイド長「ちょっとした精神ストレスですわ」
男「精神ストレス?お化け屋敷がいけなかったのか?」
メイド「それはちが…」
メイド長「それもありますわね」
メイド「!?」
メイド長「ですから男様、次はなるべく負担がかからない乗り物にしてくださいね」ニコ
男「わ、わかりました…」
161: 1(投下終了):2012/3/8(木) 23:53:41 ID:WM9IHNRxY2
父「じゃあお会計済ましちゃおうか」
店員「会計、2000になりま〜す♪」
男「お、ぴったりだな」
父「僕が出すよ…」スッ
野口×2「俺達の仕事だz」
父「10000から」
諭吉「いい野口だ、実に感動的だな、だが無意味だ」
野口×2「解せぬ」
162: 1:2012/3/9(金) 15:12:17 ID:IhahHQBcW2
父「じゃあ解散だね、時間とかどうしようか?」
メイド長「出口に車を待たせていますので多少遅くても問題ありません」
男「(なんで行きに使わなかったんだろ…)」
父「うーん…じゃあ20時までに正門に集合だね…」
男「わかった」
父「男君、メイドさんに迷惑かけちゃ駄目だからね!!」
男「へいへい」
163: 1:2012/3/9(金) 15:16:38 ID:WM9IHNRxY2
男「んじゃ、行くか」
メイド「はい」
男「(見た感じ大丈夫だな…)」
男「(でも、今は近くに俺しかいないし…こいつの変化には俺しか気づけない)」
男「俺がしっかりしないとな」
メイド「?」
男「気にすんな、散策しようぜ」
メイド「はい」
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