男「だって普通逆じゃない?主人が前でメイドとか使用人は後ろにいるもんだろ」
メイド「それ、いつの時代の常識ですか?」
男「いや、最近だけど」
メイド「ご主人様、もう使用人が後ろで控えているという時代は終わったのです」
男「どんな時代だよ」
137: 1:2012/3/6(火) 21:19:55 ID:ResPR8T8fs
父「さて…どう回るかだけど…」
メイド長「・・・」コクン
父「あー、ちょうどよく四人だなー、ラッキーだなー」
男「なんで棒読み?」
父「やっぱりここは若者同士が組むのがベストだし、いいよねー」
メイド長「異論ありません」
男「いや…ちょ」
父「じゃ、僕はメイド長さんと回るから」
父「ごゆっくりぃ!!」
タタタタタタタ
男「・・・いっちまいやがった」
男「俺達もいくか?」
メイド「はい」
138: 1(投下終了):2012/3/6(火) 23:50:06 ID:yy8uT.WIIA
男「(さて…どうするかな…)」
男「(普段ならまずは…ベンチを探すか飲み物だけど)」
男「(今はメイドがいるし…っていうか…)」
男「これ…普通にデートじゃね?」
メイド「?」
男「(え!?てか、俺デートなんかしたことないしましてや女の子と二人で出掛けた事が無いしそもそもどういう風に回っていいのかすらわからん!!)」
男「どうしよう…」
メイド「・・・」
139: 1:2012/3/7(水) 14:19:49 ID:/Tggbgnx9Q
メイド「ご主人様」
男「はい!?」
メイド「ひょっとして…迷ってらっしゃるのですか?」
男「な、なななな何が!?」
メイド「私の事はお気になさらず、ご主人様の行きたい場所に…」
男「だ、大丈夫!!大丈夫!!行きたい所が多すぎるだけだから!!」
メイド「ご主人様…無理をなさらないでください」
男「べ、べべ別に無理なんかしてないし?」
メイド「ご主人様はごまかす時、必ず右手の中指が泳ぐんです」
男「マジで!?」
メイド「嘘です」
男「・・・」
140: 1:2012/3/7(水) 14:25:53 ID:0rQfS4Ge.2
メイド「本来なら…私はこんな場所にいる事は許されず、旦那様の計らいでご主人様と一緒にいられるのです…」
男「・・・」
メイド「私はご主人様の行きたい場所に行きたいです」
男「・・・無表情じゃなけりゃあな」
男「ま、そうだな…下手にかっこつけず俺らしくいきゃいいか」
男「言っとくが、期待するなよ?」
メイド「かしこまりました、ご主人様」
男「じゃ、いくか」
メイド「はい」
141: 1:2012/3/7(水) 19:37:43 ID:S00oMycDV2
男「ほら、メロンソーダでよかったか?」
メイド「お飲み物なら私が取りにいきましたのに…」
男「いいよ別に」
男「・・・」ゴクゴク
メイド「アトラクションに乗りに行かれないのですか?」
男「んー、俺はあんまし遊園地に来てアトラクションに率先して乗りにいくっていうタイプじゃないからな…」
メイド「そうでしたか」
男「退屈ならなんか乗りにいくか?」
メイド「ご心配なく、ご主人様と一緒ならどこにだって」
男「そうか…」
142: 1:2012/3/7(水) 20:01:18 ID:2SudqHvQ.s
メイド「・・・」
男「どうした?考え事か?」
メイド「この状況…周りから見れば所謂カップルに見られるんでしょうか…」
男「ああ…まあ、そうだな」
メイド「おかしく…ないでしょうか?」
男「全然、メイドみたいな美人と歩ける男は幸せだな」
メイド「ご主人様は…今幸せなんですか?」
男「俺?」
男「俺はいつもメイドといるしな…まあ、違う服装のメイドを見れて楽しい、かな」
メイド「・・・」
143: 1:2012/3/7(水) 20:10:31 ID:bNTsnZ0dPc
男「で、カップルどうのがなんだって?」
メイド「いえ…でしたらご主人様とお呼びするのは周りに違和感を与えるのではと思いまして」
男「まあ…確かにな」
男「下の名前で呼んでくれるのか?」
メイド「ご主人様さえよければ…」
男「いんじゃね?」
メイド「では…」
メイド「男…さん」
144: 1:2012/3/7(水) 20:18:27 ID:57iSvIh5/Y
男「・・・」
メイド「へ、変でしたか?」
男「いや、全然!」
男「なんかこう…新鮮だなぁ…って」
メイド「そう…ですか」
メイド「・・・」
メイド長「あの子…完璧に照れてますわね」コソコソ
父「若いっていいねぇ…」
145: 1:2012/3/7(水) 22:40:18 ID:vE6LRsgqDc
メイド「ご主じ…男さんはどのようなアトラクションが好きなんですか?」
男「んー、まあ酔わない奴かな」
男「だからメリーゴーランドとか観覧車とかゆっくりしたやつ、後は歩くやつとかだな」
メイド「そうですか…」
男「だから…見える範囲でいったら…」
男「お化け屋敷…か」
メイド「お化け屋敷…ですか」
146: 1:2012/3/7(水) 22:49:05 ID:vE6LRsgqDc
メイド長「あ」
父「どうしたの?」
メイド長「彼女、お化け屋敷とか、そういった類いが苦手なんですよ」
父「そりゃ意外」
メイド長「小さい頃は怖い話を聞くとよく布団にくるまってましたわ」
父「なにそれ可愛い」
メイド長「男様はエスコート出来ますかしら…」
父「男君なら大丈夫だよ!」
父「なんたってメイドさんのことをよくわかってるからね」
147: 1(投下終了):2012/3/7(水) 23:09:08 ID:X70BnWGue.
〜〜〜お化け屋敷〜〜〜
男「戦慄!!恐怖の四ッ谷怪談・・・だとさ」
メイド「・・・」
男「メイド?」
メイド「な、何か!?」
男「いや…顔色悪いぞ?」
メイド「そ、そんなことありませんよ!!」
男「やめとくか?」
メイド「いきます!!いきますよ!!」
男「?」
148: 1:2012/3/8(木) 17:25:29 ID:ox0A5DkmEo
「一枚…二枚…」
男「番町皿屋敷か…まあベタだな」
メイド「・・・」ビクビク
男「どーせ横からいきなりだろ」
「一枚足りない…それは」
ガラッ!!
「お前だぁぁぁ!!」
男「ほらな」
メイド「ひぃ!!」
男「しっかし…暗くてよく見えねーな…おいメイド、大丈夫か?」
メイド「だ、だ、大丈夫です」
男「ん?ひょっとして…怖いのか?」
メイド「!?」
149: 1:2012/3/8(木) 17:40:23 ID:z89kPeOG5.
メイド「そんなことありませんよ!!」
男「・・・」グイ
メイド「あ!ちょ…」
男「おもいっきり震えてんじゃねーか…」
メイド「っ!!」
男「ほら、手」
メイド「お、お気遣いなく!!」
男「年上とはいえ、女の子が怖がってるのに手を差しのべないのは男として失格だろ」
男「今は誰も見てないんだから」
メイド「命令…ですか?」
男「じゃあそれで」
メイド「かしこまりました」
150: 1:2012/3/8(木) 17:44:47 ID:9Wlxga5cBI
男「本当に年上なのかねぇ」
メイド「六歳は上です」
男「身長変わらない上に童顔だからな…」
メイド「くっ…」
男「・・・」
メイド「なんですか?いきなり押し黙って」
男「いや…」
男「(会話してる時は意識しなかったけど…手、柔らかいな…)」
男「(なんかこうしてるとマジでカップルなんだが…後はこいつが腕に引っ付くがくれば…流石にそれはないか…)」
ピシャーン!!
メイド「ひゃん!!」ヒシッ
男「マジかよ…」
151: 1:2012/3/8(木) 17:52:26 ID:dyp/C3Y4Zs
父「今頃中はどうなってるのかなぁ…」
メイド長「旦那様、あれを」
父「わかってるよ」
メイド長「あれは…菅野グループに敵対している…」
父「うん、川越グループだね」
メイド長「男様を狙いに来たのでしょうか?」
父「うーん、多分違うね」
父「ここは菅野君の経営する遊園地だから敵場視察じゃない?」
メイド長「そうでしょうか…」
父「なんにせよ、警戒はするけどね」
メイド長「かしこまりました」
152: 1:2012/3/8(木) 18:03:53 ID:0.nv95k4VE
男「えーと…ここを右に曲がると」
ケタケタケタケタケタケタ
男「うは、定番の骸骨」
メイド「・・・」フルフル
男「うーん、男としては非常に嬉しいシチュエーションなんだが…身内だしな…」
男「おい、メイド」
メイド「なん…ですか?」
男「(涙目とか反則過ぎるだろ!!)ああ、もうちょいでゴールみたいだから…我慢してな?」
メイド「大丈夫…です」
男「(なんかもう身内とかどうでもいいや…)」
153: 1:2012/3/8(木) 18:11:13 ID:9VL8F4gDNU
男「・・・よし!!ゴール!!」
メイド「・・・」
男「お疲れ、メイド」
メイド「はい…」
男「次は怖くないやつにするからさ」
メイド「・・・」コクン
男「これからどうす…ん?メール?」
父『そろそろお昼だから東レストランに集合ー!!(`・ω・´)』
男「・・・」
男『了解、いい年こいたオッサンなんだから顔文字は控えろよ』
父『(´・ω・`)』
男「顔文字止めろって言ってんだろがー!!」
154: 1:2012/3/8(木) 22:39:09 ID:IhahHQBcW2
〜〜東レストラン〜〜
父「こっちこっち〜」
メイド長「お疲れ様でございます」
父「どれくらい回ったー?」
男「一つだけだな」
父「さてはまたベンチとかに座ってジュースとか飲んでたなー?」
男「正直率先して乗る気はないし」
父「男君みたいな人が場の空気を乱すんだよ?」
男「へいへい」
155: 1:2012/3/8(木) 22:43:49 ID:IhahHQBcW2
メイド長「高カロリーなものばかりでこの値段…旦那様達を太らせるおつもりですか?」
男「メイド長さん、目が据わってる」
父「遊園地なんだし、気軽にいこうよ」
メイド長「申し訳ありません」
メイド「こちらが作った方がかなり低カロリーですよね?」ヒソヒソ
メイド長「全くです」ヒソヒソ
男&父「(メイドって怖い…)」
156: 1:2012/3/8(木) 22:46:45 ID:WM9IHNRxY2
店員「何になさいますか〜?」
父「Bランチセット」
メイド長「キノコのクリームソーススパゲッティ」
男「お昼のランチセット」
メイド「わ、私もそれで」
店員「かしこまりました〜」
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