むかーしむかし(数年前)、>>1という奴がおりまして
素敵な人とお付き合いしていたものの、二度も離れることになり今では普通の友人。
そんなアホ>>1の思い出
ちくしょう正月早々風邪引いたかなんだかで寂しくなったからお前ら相手に思い出語らせて下さいorz
985: 澪 ◆TFyL7CT/Mk:2012/2/9(木) 07:42:01 ID:KhBsmfzklI
では、恋人になってからした初デートの話。
滅多にしないような白いカチューシャやら夏らしいワンピースにレギンス、サンダルというおめかしスタイル
(コーディネートはやはり妹がしてくれた、デートだとは言わなかったけど)
もう以前の惨状(笑)を知る人からしたらどんだけ気合い入ってwwwwぅえっwwwwっていうようなスタイルだけど気にしてはいけない。
というか私、柄にもなく緊張していてその当時はまったく考えるに至らなかった。
でも待ち合わせしたピアノはサラッと可愛いね、と言ってくれて何かもう思わずきゅんとしました。ええ。
デート場所は指定なし、超シンプル。
喫茶店でお茶したりちょっと遠い所まで電車で行き、賑わう町を歩いたりしていました。
なんていうかもうほのぼのした空気が幸せいっぱい!でした。
まぁ、お互いに人前でぎゃーぎゃーイチャつくタイプではなかったのでちょこちょこ会話しながら笑ったり、みたいな。
986: 澪 ◆TFyL7CT/Mk:2012/2/9(木) 07:42:12 ID:KhBsmfzklI
厨房だしそんなモンだよな!…かと思いきや、この二人のスタイル?図?っていうのはこれ以降も変わらないままでアホみたいにほのぼのするのが好きでした。
ピアノも根がヘタレ泣き虫(略)なので基本そういうのが好き。まぁ私もですけどね!
ピアノ「ちょっと歩き疲れたねw」
私「何か時間気にせず歩いたwwあーあっつーw」
7月入ったか6月の終わりだかでそれなりに日差しはあったから歩いてたら暑くなるのは当然なんですが、暫く気にならなかったのは二人くっついていたからだと思います。
気にしないでいたつもりですが、多分ピアノが引っ越す前では最後のデートになるからってのを頭で分かっていたからか…普通に並んで歩いてたのがいつのまにか腕を組んだり手を引いたり引かれたりしてました。
まぁ、町中に日傘なんか売ってたんでたまたま中に入って眺めてたんですよ。そしたら隣でアクセサリーみたいなの売ってまして。
思わず興味を引かれて見ていたらピアノに「何か好みのでもあった?」と聞かれ、違う違うと否定し、何となくで二人眺めてたら店員のお姉さんが話しかけてきまして
987: 澪 ◆TFyL7CT/Mk:2012/2/9(木) 07:42:26 ID:KhBsmfzklI
店員「何か好みのものがあったら探しますから言って下さいね〜」
私「あ、どうも」
ピアノ「この天然石っていうの、綺麗だね」
私「ね!おお、これブレスレットかー…普段時計とか付ける?」
ピアノ「あんまり付けてないかなー。あ、この紫良い色だね」
私「…買おうかな」
ピアノ「じゃあプレゼントしようか?」
私「………いやいやいや!?」
店員「(私に向けて→)今日のお洋服なんかにもよくお似合いですよ〜、ところでお二人はカップルさんですか?」
私「えっ」←素でびっくり
ピアノ「ええ、まだ付き合い立てなんですけどね」
ピアノがニコニコしながら言うと奥で一人とこっちの二人がきゃーきゃー言い始める
からかわれてるのかだろうかと思ったら店長らしき手前のもう一人が口を開きまして
店長「素直な彼氏さんですねwwww」←楽しそう
ピアノ「あはは」←機嫌良い
店員「美男美女カップルじゃないですか〜ww若いって良いなぁww」
美女はお世辞すぎだろwwwwぅえwwww皆の機嫌が良すぎてワロタwwww
なんか話してるので私もニコニコしながら聞いてたけど内心顔から火が出る、恥ずかしいっす。
988: 澪 ◆TFyL7CT/Mk:2012/2/9(木) 07:44:07 ID:0vPPRZpSEI
ピアノ「あ、そうだ…コレプレゼント用に包んでくれますか」
店長「はい、分かりました。お代は三割で結構ですよwwまた彼女さんといらして下さいww」
ピアノ「えっ。あ、ありがとうございます」
この店長気前よすぎだお(^ω^ )
そんなわけで途中もダメダメ自分で出すいや俺が渡したいからと押し問答していたが結局プレゼントされました。
これも、やっぱり今も付けてます。
後から知ったんですがアメジストの天然石だそうで、偶然にもアメジストは私の誕生日石だったりして何だか縁を感じたり。
(※誕生石≠誕生日石)
お店を出た後は真っ直ぐ家の方面まで戻ってきて、公園かなんかの日陰でやっぱりのんびりしたりしていたんですが…帰り際に突然。
ピアノ「……」←なんか泣きそう
私「…ピアノくん?」←焦る
ピアノ「あ、ごめ…」←ちょっと涙溢れる
私「ちょ、どしたの!?どっか痛い?大丈夫?」←めちゃくちゃ焦る
ピアノ「ちが……あの、ほら…ウサギ…」
私「…え?」
ピアノ「……ウサギ思い出しちゃった」
私「…あ」
ウサギ事件は許さない絶対にだ。
989: 澪 ◆TFyL7CT/Mk:2012/2/9(木) 07:45:13 ID:oCBQTIDY3Q
ピアノがちょっと泣いちゃうのでぎゅーとよしよしって感じで必死に宥めてました、まったくもう15歳だろ。
てか思ったら急にぎゅうううって感じで抱き締め返される。
私、また焦る。(近すぎて若干慣れない)
ピアノ「…今だけ弱音吐いても良いですか」
私「?どうぞ、何でも」
ピアノ「…東京には行きたくないです」
私「…うん」
ピアノ「会長や犬……澪に会えた場所を離れるの辛い」
私「…うん」
ピアノ「澪は…分かると思うけど。そんなに強くないから。東京で1から学校も友人も、っては怖いんだよ…ホントは」
私「…ピアノ」
ピアノ「でも、行かなきゃ大変なんだって分かるから…行きたくないって言えないんだ」
私「……」
ピアノ「ホント、俺あの頃から何が変わったかなぁ…」
小声で言うから本当に本音なんだろうなと思う、ピアノが小さく見えて頭を撫でる。いつものお返しなのは言うまでもなく。
私「…変わったよ」
ピアノ「え?」
私「…かっこよくなっただろバーカ」
ピアノ「………えへへ」
もらい泣きしそうな私と、すっごい涙目のくせにニコッて笑ってるピアノと。
何かちょっとだけ安心していたような気がする。
…そんな初デートでした。
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