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ちょっと思い出話に付き合ってくれ
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1: 1 ◆TFyL7CT/Mk:2012/1/6(金) 07:54:41 ID:mC1xbADBjk

むかーしむかし(数年前)、>>1という奴がおりまして
素敵な人とお付き合いしていたものの、二度も離れることになり今では普通の友人。

そんなアホ>>1の思い出

ちくしょう正月早々風邪引いたかなんだかで寂しくなったからお前ら相手に思い出語らせて下さいorz



907: 澪 ◆TFyL7CT/Mk:2012/1/31(火) 22:40:18 ID:5uuTIH4l1g


ピアノ「結構、楽しかったね…」

私「うん、私小学校の時の修学旅行京都・奈良で腐るほど楽しくなかったからさー」

ピアノ「そうだったんだ……」

私「そうそう。だから、良い思い出にはなったかも。会長いなくてざんね」


残念だったね、と言おうとしたところで突然ピアノにぎゅうっと抱きしめられる私。
もちろん、突然のことで何が起こったか分からず固まっている。
よく分からなくて、どうしようって思ってとりあえずピアノくん?って呼んでみる。返事がない。
ただの屍か…とか、頭で考える余裕もないくらいに凄くビックリしていたんだ。

この時の身長差、まだ10cmは無かったと思う。

結構近い位置にピアノの顔があって、黙ってるピアノにどうしたんだろうと思ってオロオロしてる私。


908: 澪 ◆TFyL7CT/Mk:2012/1/31(火) 22:42:23 ID:5uuTIH4l1g

そしたら、急にピアノが口を開いた。



ピアノ「好き」

私「……えっ?」

ピアノ「澪のこと好き、大好き」

私「ちょ、え…ピアノく…」


ようやくピアノが顔を上げたら相変わらずのすっごい近い距離。
思わずドキッとしてしまう私。
ピアノの綺麗な顔が、こう……真剣なんだけど少し切ないような、照れてるような……そんなパッと言い表せない表情をしていた。


見つめ合ってる私たちなんてお構いなしに、空には花火が打ちあがっていた。7時だ。



ピアノ「好きだよ」

私「……」

ピアノ「ずっと前から、好きだった」

まったく言葉が出てこない私。
真剣だけどゆっくりした口調の、聞きなれてるはずのピアノの言葉がやけに耳から離れない。
キスでもされそうな距離で好き、ってずっと言われてるんだ。



ピアノ「澪ちゃんは、僕のこと…」

ピアノが私を「澪ちゃん」って呼んだのと、自分を「僕」っていったのにハッとした。
ようやくでなかった声が出た、と思ったら口が勝手に動く。

909: 澪 ◆TFyL7CT/Mk:2012/1/31(火) 22:44:57 ID:5uuTIH4l1g




私「す、好き」

ピアノ「!」

私「わ、私も好き……」

ピアノ「本当に?」

私「嘘なんかつくか馬鹿ぁ…!」


ここで私、よく分からないけど感情が爆発して思わず泣き出す。普通に大泣きしてる。悲しいからじゃないからうわあああ!とはならないけど本気で泣いてた。

初めて私がそんな風に泣くのを見たからか、ピアノもびっくりしてたんだけど何でか嬉しそうにもう一回ぎゅうって抱きしめられる。

今度は私もちゃんと抱きしめ返したけどね。

珍しくピアノは泣かずに私が大泣きしていた。
何だろう、気持ちが通じ合ったのが分かるっていうのでしょうか。
初めて自分がピアノのこと本気で好きなんだなって分かったような……やっぱり言葉に出来ない感情が胸を熱くしていた。




このまま、綺麗に終わればよかったんだけど。
……私たちの前にある現実は非情すぎたらしい。
910: 澪 ◆TFyL7CT/Mk:2012/1/31(火) 22:55:47 ID:5uuTIH4l1g




抱きしめられ頭を撫でられ、私が落ち着いたところで口を再び開くピアノ。


ピアノ「……言わなきゃ、いけないことがあるんだ」

私「何…?」

涙を無理やり手で拭いながら、真剣に聞こうとする私。
その様子を見て困ったように笑うんだ、ピアノ。


ピアノ「東京に引っ越す」


私「……え」

ピアノ「もう、決まっちゃったんだけどさ…」

私「な、なんで…」

ピアノ「8月の最初くらいにさ………家の事情で色々あって、受験シーズンだけどまだ8月で二学期が始まる前なら大丈夫かなって…」

私「はち、がつ…」

ピアノ「だから、さ」

私「……」

ピアノ「それでも」

私「それでも…?」

ピアノ「好きでいてくれる?」

私「あ、ああ…当たり前でしょうが…!」

911: 澪 ◆TFyL7CT/Mk:2012/1/31(火) 22:56:40 ID:5uuTIH4l1g




ピアノ「じゃあさ、遠距離で良いって言ってくれる?」

私「……え」

ピアノ「俺、付き合っていきなり引っ越すんだよ」

私「…だって…」

ピアノ「良いの?澪」

私「……」

ピアノ「それでも、良い…?」



もう何も言えなかった。
この先、いきなりこんなに遠い距離になる。
隣町に引っ越すってレベルじゃない。新幹線で数時間かけて行く場所に引っ越す。

転勤族であった自分が今までしてきた別れと同じことだった。
今まで、自分が引っ越してきた場所で作った友達とはその後二度と会っていない。今でも、もちろん。


ピアノが引っ越すっていう意味が、遠距離でも良いかっていうことがどういう意味か、嫌でも私には理解できていたわけで…。


何でピアノ連れてっちゃうのよって言いたかった。
ピアノが遠くに行くのは嫌だよって言いたかった。
このまま一緒にいたいって言いたかった。



それが言って叶うほど大人じゃなかった。
912: 澪 ◆TFyL7CT/Mk:2012/1/31(火) 23:03:35 ID:5uuTIH4l1g


ピアノは私に「好きだから付き合わなくちゃいけないわけじゃない、付き合っても良いって思ってくれるなら返事が欲しい」って言った。
普通に友人として付き合っていくのだっていいじゃないか、別に恋人という名前である必要はない!って思ってもすぐに返事が出来ないのはピアノが引っ越すと言ったことが響いていたからだろうか。


普段、見送られる立場であったから見送らなくちゃいけないって初めてで辛かったんだ。

その後は泣いて赤くなった目を水で洗って拭いて土産の店に戻る。
花火が上がっていたことから、既に集合時間をオーバーしているのは分かっていたんだけどね。

心配されていた。
当たり前だ、集合時間になっても来ないんだからね。
一応、皆にちゃんと謝っていたことはここに書いておこう。



文化「何処いってたの二人ともー!帰るよー!」

会計「お前等エロイことしてたんじゃ…グバッ」

副会長「はいはい、ホテルに行きましょうか」

図書「ま、この時間なら戻っても全然余裕だからさあんまり気にしなくて良いけどどっか行くときはちゃんと言えよー」


会長に会いたくなった。
曖昧に笑ってごめーんとか言う私のところに犬がすすっと歩み寄る。

913: 澪 ◆TFyL7CT/Mk:2012/1/31(火) 23:06:31 ID:5uuTIH4l1g


犬「どうかした?」

私「……ちょっと、ね」

犬「泣いた?」

私「うん、私が」

犬「澪ちゃんが!?」


犬超ビックリ。
2人とも雰囲気がちょっと違う事には気づかれていたらしいんだけど…コイツは相変わらず犬らしく嗅覚が働いているのかと。



ホテルに戻るまでの道中、皆の一番後ろを歩きながらピアノとこっそり手を繋いでいたりして。
そんなに会話をすることなく、賑やかに今日の一日の感想を述べている皆を眺めていた。


この空間が楽しいなって思う。
会長はいないけど、本来はここに会長もいる。

でも、ここからピアノ一人がいなくなる。


考えたくなかったからあんまり考えなかった、返事はしないけどお互い好き同士なのはもう今更だったので、付き合う付合わないというのは私にとっては別の話だ。

914: 澪 ◆TFyL7CT/Mk:2012/1/31(火) 23:13:17 ID:5uuTIH4l1g



そんなこんなで、一日目はホテルに戻って風呂に入って寝た。

ホテルの部屋はクラス割だから、クラス内で唯一仲良くしている女の子との2人部屋でした。



部屋に入ってから凄い勢いで咳き込んで(えらく乾燥していたんだろうか…謎)急に風邪引いたみたいに、ゴホゴホしっぱなし。

乾燥してるからってことで友美(クラスの友人)と話してタオルを水に浸して吊るしておこうかってなってそんなことをしたりしながら
私にしては珍しい、ていうか早すぎる10時には寝た。


咳き込むペースが速いというかなんというか、布団に入ってもゴッホゴッホやってて寝苦しかったのですけどね。






ここで一日目のお話が終了です!


本日のクソ長い投下を見て下さった方々ありがとうございます、この日を境に事実上ピアノと恋人になっていくんですが…
とりあえず、また明日とかに二日目以降書いて行けるようにまた書き溜めしておきます。

それでは私は夕飯を食べてきますwww
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