季節は春――
出会いと別れの季節
今年、高校2年生になった男にも、出会いがあった。
後輩「ねぇ、男先輩、僕の話を聞いてくれません?」
男「だが断る。この男のもっとも――」
後輩「それじゃあ話しますね」
男「あれぇ!?」
※このSSはフィクションです
登場する人物、団体、地名、一部の都市伝説などの名称はたぶんすべて架空のものです
また、物語の進行上、現実に存在する都市伝説の設定を一部変えているので、そこら辺ご了承くださいまし。
あと、文章や内容変でも大目に見てやってください(切実)。
839: 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/7/10(火) 23:58:21 ID:7MLvlpybbo
スター「あの二人ぐらいね」
桜「そうでもないさ。君は棒読みじゃなくなった」
スター「……それもそうね」
影「で、これからどうします?」
桜「ま、各々好きに生きればいいと思うけど、どうせ皆行く宛てなんてないんだろう?」
七「……」コクン
桜「だったら皆で暮らそうか。ま、二回目の人生だ。面白おかしく生きていこうぜ」
840: 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/7/10(火) 23:59:21 ID:7MLvlpybbo
アンサー「我輩は分かっていたよ。この結末は」
アンサー「しかし、我輩に付いていた余分なパーツはどこに行ったのかは分からない」
アンサー「分からない、分からないか、クフフ!分からない、分からないぞ!」
アンサー「長らく忘れていたこの感覚!分からない、知らないというこの感覚!いい、いいぞ!すごく知的好奇心をくすぐられる!」
アンサー「……だが、我輩は行かねばならんな。怪人アンサーの間に見ておいた未来。"二年後のあの惨劇"を起こさないように、未来を救わねばならん!」
841: 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/7/11(水) 00:00:24 ID:7MLvlpybbo
鏡「あんまり、あたいは変化がないね」
友「だけどよ、これでやっと一緒になれた。これでやっと、俺とお前は同じ時間が過ごせるようになったんだ。これは、大きな変化だと思うぜ」
鏡「……そうだね」
女「私の中から、あの人が消えた。やったよトリック!私はあの人から解放されたよ!」
トリック「…………」
女「トリック……?」
気付いたらもう、トリックはそこにはいなかった
源十郎「就活でもすっかな」
842: 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/7/11(水) 00:01:20 ID:tKfwJo/2bU
首ありライダー「フッ、やってくれるじゃねぇか、小僧。ハハハ!ハーハッハッハ!」
警官達「ひぃっ!首が生えた!?」
美絵「やっと、やっとウチは人に見てもらえるようになったんやな!ヨッシャー!」
警官達「ひぃっ!突然現れた!?」
警察「さて、もうそろそろ戻りましょうか」
女父「ん、そうだな。おいお前ら!今回の件はうまいことボカして報告書に書けよ!」
843: 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/7/11(水) 00:02:33 ID:tKfwJo/2bU
メリー「これから普通の暮らしができるよ!やったねあたし!」
男「おいやめろ」
クラブ「あぁ、失敗したか。これでもエリートだったんだがな……人間になったのだったらもう殺す意味がない。そして、人間になったのだったら謝らねばならないな。今まで本当にすまなかった、カタリヤ!」
男「あのなぁ、死神。そいつはもうカタリヤじゃなくて俺の後輩だ」
後輩「そして謝ってる暇があるんでしたら」
男「さっさと俺の妹を返しにこい!」
後輩「さっさと僕の親友を返しにきてください!」
クラブ「……!あぁ、承知した!」
844: 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/7/11(水) 00:03:28 ID:7MLvlpybbo
メリー「いやー、ハッピーエンドって感じだね!テケテ……!?テケテケ!足が生えてる!」
テケテケ「そりゃ私だって元通りになるよ」
男「テケテケ」
テケテケ「男……一つ、聞きたいことがあるの」
男「何だ?」
テケテケ「男のさっきの言葉が本当だとして、私をずっと好きでいてくれますか?」
845: 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/7/11(水) 00:04:06 ID:tKfwJo/2bU
男「はぁ?真面目な顔で何を聞いてくるかと思いきや、そんなことかよ」
テケテケ「そ、そんなことって、私は」
男「ずっと好きに決まってんだろ?ったく、言わせんなよ、恥ずかしい」
テケテケ「お、男ー!」ギュー
男「わっ!急に抱きつくなよ!」
メリー「いやー本当、ハッピーエンドだね!」ニヤニヤ
後輩「ですね」
846: 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/7/11(水) 00:05:58 ID:a/rvYKhhdg
そして現在にて
男「懐かしいな。あれからもう約四ヶ月か」
後輩「そうですね。本当にあの時は」
男「待った!言うなよ、そっから先は!」
後輩「分かってますよ」
男「本当かよ」
847: 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/7/11(水) 00:06:49 ID:IYRKJm8/f6
後輩「今回はお礼をしにきたのではなく、ある情報を伝えにきました」
男「情報?」
後輩「はい。元首なしライダー、"竜崎悠哉"から聞いた死神ダイヤのことを死神クラブに話したところ、"弟はそんな性格にはならない。そもそも、我々死神が魂の記憶をなくすことなんて不可能だ"、という返答がきました」
男「その死神ダイヤって奴は、操られてたってことか?」
後輩「もしかしたら、死神達は何者かの掌の上で踊らされていただけなのかもしれませんね」
男「黒幕は他にいる可能性がある、ってわけか」
848: 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/7/11(水) 00:07:33 ID:IYRKJm8/f6
後輩「はい。もしかしたらまた、事件に巻き込まれる可能性があるかもしれません」
男「……まあでも、大丈夫だろ。これから先、どんな事件が起きようと、あいつと一緒なら乗り越えられる」
後輩「そうですか。それを聞いて、少し安心しましたよ」
後輩(そして、そんなにも想われているあの人に少し嫉妬します)
849: 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/7/11(水) 00:08:28 ID:a/rvYKhhdg
妹「あ!やっと見つけた!後輩ちゃん、もう授業始まるよ!」
後輩「え、もうそんな時間!?ごめんね、妹ちゃん!」
妹「もう…あ、お兄ちゃん!私今日後輩ちゃんと遊んで帰るから遅くなる!」
男「おう、気をつけて帰ってこいよ。んで、たくさん楽しんでこい」
妹「うん!」
850: 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/7/11(水) 00:09:27 ID:IYRKJm8/f6
男「次は数学だっけな」
友「やっと帰ってきたな男ォ!頼む!数学の宿題見せてくれ!」
男「いきなりだな。てか、お前は鏡に見せてもらえよ」
鏡「あたいが友に見せるわけないだろ?友にはもっと、大きな人間になってもらいたいからね」
男「そうか、じゃあ俺も見せれないな」
友「チクショオー!かくなるうえは、女!」
女「私がやってきてると思ってるの?」
友「ですよねー」
851: 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/7/11(水) 00:10:08 ID:IYRKJm8/f6
男「よお、女。やっぱり、トリックは帰ってこないのか?」
女「……うん」
男「女の中にいた奴が消えたから、安心して違うところへ取り憑きに行ったのかもな」
女「そうだといいんだけどね」
女「はあ、心配だよ。心配しすぎて宿題が手につかないぐらい心配だよ」
男「トリックを言い訳に使うなよ」
女「ですよねー」
852: 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/7/11(水) 00:11:04 ID:IYRKJm8/f6
放課後にて
鏡「あたいは宿題忘れた二人の補習が終わるまで待ってるけど、あんたはどうする?」
男「俺はちょっと寄りたいとこがあるから先に帰るよ」
鏡「そうかい。ところで、忘れてないだろうね」
男「来週の土曜日の、大家さんと口裂さんの結婚式だろ?忘れるわけねぇよ」
鏡「ならいいんだ。それじゃあ、また明日」
男「おう、また明日」
853: 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/7/11(水) 00:11:48 ID:IYRKJm8/f6
とある雑居ビルにて
アマン「ようぅぅこそぉ。あなたの恋人の浮気、不倫をバラしますぅ。バラし屋アマンへぇ!ってぇ、あなたでぇぇしたかぁ」
男「よお、久しぶりだな、アマン」
アマン「そぉぉでぇぇすねぇ。それよりぃ、どぉぉしたんでぇぇすかぁ?まさか、あの人が浮気はしないでしょうぅぅ?」
男「いや、久しぶりに後輩とあの時の話したからさ。会ってみたくなった」
アマン「こっちは一応商売なんでぇ、冷やかしなら帰ってくださぁぁい」
男「てか、儲かってんの?ここ」
854: 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/7/11(水) 00:12:42 ID:IYRKJm8/f6
アマン「先月で約60人、今月はぁまだ頭だというのにぃもう8人も来てまぁぁすよぉ」
男「へぇ、意外と多いんだな」
アマン「まぁ、所詮愛なんてぇどれもこれもパチモンでぇぇすからねぇ」
男「ふーん、俺はそうは思わねぇんだけどな」
アマン「それはぁ、あなたが手にいれた愛は本物だからでぇぇすよぉ」
男「ん……そっか。じゃ、俺はもう帰るよ。また暇なときに遊びにくるよ」
アマン「いや、冷やかしなら来んな」
男「流暢にしゃべった!?」
855: 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/7/11(水) 00:13:41 ID:a/rvYKhhdg
とある喫茶店にて
美絵「いらっしゃいませ!って、男やないか!」
男「よお、美絵。てか、お前とは昨日も会ったのに、何でそんなにオーバーリアクションなんだよ」
美絵「まあまあ、友達に会うっちゅうのは、嬉しいもんなんやって!」
男「そういうもん?」
美絵「そういうもんや!」
856: 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/7/11(水) 00:14:37 ID:IYRKJm8/f6
美絵「ところで、学校帰りやろ?他の三人はどうしたんや?」
男「あいつらは補習。鏡は付き添い」
美絵「ハッハー、あいつら相変わらずアホやなぁ!友はもっとちゃんとせんと、いつか鏡ちゃん取られてまうで!」
男「本当になー。鏡かなりモテる方みたいだし」
美絵「うわー、マジでやばいんちゃうん?」
男「マジでやばいかもなー」
美絵「ま、それはしゃあないわ。因果応報、自業自得や!」
男「割と厳しいお言葉」
857: 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/7/11(水) 00:15:34 ID:a/rvYKhhdg
美絵「でも、それぐらいされんと分からん思うで、あいつ」
男「確かに」
美絵「おっと、そういやオーダーまだやったな。何する?」
男「んじゃ、アイスコーヒーで」
美絵「それだけや、ないやろ」ギロリ
男「……ホットケーキ追加で」
美絵「毎度!」
858: 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/7/11(水) 00:16:26 ID:IYRKJm8/f6
家にて
男「無駄に時間くったせいで帰るのちょっと遅くなったな」
男「ただいま」
メリー「おかえり、男!」
源十郎「おう、おかえり、男」
男「ただいま、メリー、源十郎さん」
メリー「聞いてよ男!源十郎また不採用通知来たんだよ!」
源十郎「ああ、メリー!それは言わないって約束だっただろ!」
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