季節は春――
出会いと別れの季節
今年、高校2年生になった男にも、出会いがあった。
後輩「ねぇ、男先輩、僕の話を聞いてくれません?」
男「だが断る。この男のもっとも――」
後輩「それじゃあ話しますね」
男「あれぇ!?」
※このSSはフィクションです
登場する人物、団体、地名、一部の都市伝説などの名称はたぶんすべて架空のものです
また、物語の進行上、現実に存在する都市伝説の設定を一部変えているので、そこら辺ご了承くださいまし。
あと、文章や内容変でも大目に見てやってください(切実)。
820: 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/6/22(金) 23:28:04 ID:huMa12Pe32
テケテケとメリーが死神クラブの体を押し、窓にぶつける
よろめいている死神クラブに、テケテケは素早くしがみつき、間接技をかけ動けなくする
男「俺の願いは!」
クラブ「言わせんと言っただろ!」
死神クラブは器用にテケテケの間接技をふりほどき、テケテケを男に投げる
テケテケ「きゃっ!」
男「うわっ!」
821: 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/6/22(金) 23:28:56 ID:8SJ2pcjahM
クラブ「お前の願いが何だろうと、言わせるわけにはいかん!お前が願いを叶えると、カタリヤを解放したミスがバレるからな!」
クラブ「今カタリヤを殺せば、願いは叶えられない!死ねぇ!」
死神クラブが鎌を振るう直前、窓ガラスを突き破り一発の弾丸が死神クラブの腕を射ぬき、鎌を持つ力をなくした
クラブ「なん…だと…!」
822: 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/6/22(金) 23:29:39 ID:huMa12Pe32
友「俺と鏡の予想通り、窓からは入れるようだな」
鏡「切り取ったのは扉からだと言ってたしね」
女「だから私がお父さんを呼んだ」
女父「お前の仲間であろう死神ダイヤに付き合わされ、この学校の近くにいたからな。すぐに駆けつけることができた」
トリック「ですので、ワタクシが取り憑いた弾丸であなたを狙い撃ちましたの」
警察「まあ、窓のすぐそばにいましたから、充分当たってたでしょうがね」
823: 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/6/22(金) 23:30:43 ID:huMa12Pe32
男「みんな、美絵や首なしライダーまで……!」
クラブ「くそ…何故だ?お前達、人間や都市伝説ごときに、私が、この私がッ!」
男「人間や都市伝説ごときだぁ?自分のために他人や仲間を犠牲にするお前ごときに、負けてたまるかよ!」
男「生命の終わりはグッドエンドかもしれねぇ。バッドエンドかもしれねぇ。案外平凡にノーマルエンドってのもありかもな」
男「だけど、物語の最後はハッピーエンドって相場が決まってんだ!」
男「だから、この都市伝説という物語の終わりは、みんなが幸せになる願いだ!」
824: 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/6/22(金) 23:31:23 ID:huMa12Pe32
口裂「頼んだわよ、男」
大家「頼んだよ、男君」
アマン「頼みましたよぉ、男さぁぁん」
犬「頼んだッスよ、男さん!」
ガイコツ「しっかりしろよ、男!」
花子「はわわ!男さん!」
影「頼んだぜ、人間」
七「……男」
スター「頑張りなさい、男」
桜「任せたよ、男君」
アンサー「男君、君の願いは我輩達の希望だ!」
源十郎「ぶちかませ!男!」
825: 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/6/22(金) 23:32:21 ID:8SJ2pcjahM
警察「男さん!」
女父「頼んだぞ、男君」
警官達「いけぇぇぇ!男ぉぉぉ!」(※彼らは場のノリです)
美絵「頼んだで、男ぉ!」
ライダー「フン、やれ小僧!」
トリック「頼みましたわよ、男さん」
女「頑張って!男君!」
友「あとはお前次第だぜ、男!」
鏡「あたいらの期待に応えなよ、男!」
メリー「みんな勢揃いすると、最終回って感じがするね!」
後輩「任せましたよ、男…先輩!」
826: 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/6/22(金) 23:33:09 ID:huMa12Pe32
テケテケ「……男」
男「どうした?テケテケ」
テケテケ「別に、私達のことは気にせず男の好きな願い事を叶えていいんだからね?」
男「……ありがとう、テケテケ。でも大丈夫さ。俺が好きなのは、お前だから」
テケテケ「お、おおお男!?」
男「じゃあ、言うぜ。俺の願いは……!」
第四部 後輩編 END
827: 名無しさん@読者の声:2012/6/23(土) 08:21:42 ID:aJdgDu/YPk
いよいよラストスパートか。
続きが気になるぜ。
828: 名無しさん@読者の声:2012/6/24(日) 22:50:20 ID:3KItBR4N42
やっと追いついた
続きが気になるぜ
829: 名無しさん@読者の声:2012/6/27(水) 11:17:43 ID:JzL8s9OgYs
続き……無し…?
830: 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/6/27(水) 23:28:16 ID:3s8vzwTius
>>827-829
続きはありますが、今ちょいとポケモn…ゴホン、諸々の事情により更新が遅くなりそうです
すいません
831: 名無しさん@読者の声:2012/6/29(金) 18:26:25 ID:Cz/MVr90n6
>>830
気長に待ってるよ (´・◇・`)
832: 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/7/10(火) 23:50:11 ID:7MLvlpybbo
>>831待っててくれてありがとー!
今日やっと第一希望の就職先の面接終わったー!
実はポケモンするために更新しなかったのではなく面接練習のためにここを離れてました
まあ、ポケモンもしてたんですが
そのおかげで今日の面接は次の就職先を探した方がいいくらいの出来でした!
男「ダメだったんじゃねぇか」
面接は遠くまで行ってきたのでついでにポケモンのすれ違い通信もしてきました
っと、これ以上この話はスレ違いですね
では早速、エピローグを始めていきたいと思います
833: 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/7/10(火) 23:51:38 ID:tKfwJo/2bU
季節は巡り、再び春――
出会いと別れの季節
長かったこのSSとも、ついに別れる時がやってきた
epilogue START
834: 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/7/10(火) 23:52:35 ID:tKfwJo/2bU
後輩「ねぇ、男先輩、僕の話を聞いてくれません?」
男「だが断る。この男のもっとも――」
後輩「それじゃあ話しますね」
男「あれぇ!?何かデジャヴを感じる!」
835: 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/7/10(火) 23:53:30 ID:7MLvlpybbo
後輩「改めて、去年の都市伝説解放の件はありがとうございます」
男「…もういいよ。何回その件でお礼言ってんだ」
後輩「でも、男先輩のおかげで、僕達は間違いなく幸せになれました」
男「そりゃあ分かったけどよ。そう何回も言うなよ。俺だって、お前の恩恵で幸せになれたんだ。お互い様だよ」
後輩「……ありがとうございます」
男「だから、礼はもういいって」
836: 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/7/10(火) 23:54:50 ID:tKfwJo/2bU
あの時にて
男「"全ての都市伝説は、恩恵も障害もない、ただの人間にしてくれ!"
都市伝説の中には反感する奴もいるかもしれねぇ。けど、これが俺の願いだ!」
その時、金色に輝く光が男にまとわりついた
その光は男から離れると、やがて天高く舞い上がり、都市伝説達の元へと飛び散っていった
837: 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/7/10(火) 23:55:59 ID:7MLvlpybbo
アマン「これはぁ!私の左腕がピッタリくっついちゃってまぁぁすねぇ」
大家「…口裂さん」
口裂「分かってるわよ…」
口裂け女は恐る恐るマスクを外し、自分の口元を指でなぞる
口裂けてない女「治っ、てる。やった…私の口が治ってる!」
838: 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/7/10(火) 23:57:22 ID:tKfwJo/2bU
スター「ま、私達はそんなに変わらないわね。大きく変わったのは」
肉のあるガイコツ「おお!付いてる!肉が付いてる!筋肉も!」
人面犬の人の方「人の肌だ!すべすべな女の子の肌だ!って裸じゃん!花子ちゃん、着るもの着るもの!」
人面犬の犬の方「わんわんお。わんわんお」
花子「ふぇぇ、そう言われましても、赤フンぐらいしか……」
人面犬の人の方「むしろ何でそれがあるの!?」
839: 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/7/10(火) 23:58:21 ID:7MLvlpybbo
スター「あの二人ぐらいね」
桜「そうでもないさ。君は棒読みじゃなくなった」
スター「……それもそうね」
影「で、これからどうします?」
桜「ま、各々好きに生きればいいと思うけど、どうせ皆行く宛てなんてないんだろう?」
七「……」コクン
桜「だったら皆で暮らそうか。ま、二回目の人生だ。面白おかしく生きていこうぜ」
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