季節は春――
出会いと別れの季節
今年、高校2年生になった男にも、出会いがあった。
後輩「ねぇ、男先輩、僕の話を聞いてくれません?」
男「だが断る。この男のもっとも――」
後輩「それじゃあ話しますね」
男「あれぇ!?」
※このSSはフィクションです
登場する人物、団体、地名、一部の都市伝説などの名称はたぶんすべて架空のものです
また、物語の進行上、現実に存在する都市伝説の設定を一部変えているので、そこら辺ご了承くださいまし。
あと、文章や内容変でも大目に見てやってください(切実)。
798: 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/5/24(木) 21:13:40 ID:0jpgEyre6U
アマン「それでぇ、何故それを私にぃ?」
スペード「今、俺に突撃しようとしてただろ?その場合、テメェがペルランで死ぬか、俺が殺されるかの二択。その程度で終わるなんてつまらねェ。俺はもッと楽しみてェのさ!」
アマン(何でぇぇすかぁ、それは!どっちにしろ、私は死ぬってことじゃぁぁないでぇぇすかぁ!)
?「あら、お困りのようね」
我々は、この声を、知っている!
アマン「あ、あなたはぁ!」
口裂「都市伝説最強である私、口裂け女が、この勝負を代わってあげるわ」
799: 最近 ◆Fy.KM4JC5U:2012/6/2(土) 20:53:00 ID:/V9mf56dZk
アマン「く、口裂け女!何でここにいるんでぇぇすかぁ!?」
口裂「怪人アンサーの難問から脱出できたのはいいのだけど、皆が私からはぐれて迷子になっちゃってね」
口裂「とりあえず放送室のありそうなところに行ったら、ここに着いたのよ」
アマン「それ、自分が迷子になってるってパターンでぇぇすよぉ」
800: 忙しくて ◆Fy.KM4JC5U:2012/6/2(土) 20:54:28 ID:IjkQq.6kjQ
スペード「おい、目に血が入ッたせいで見にくいが、どうやらそこにいるのは口裂け女らしいなァ」
スペード「都市伝説最強と言われているその実力、俺に見せてみやがれ!」
口裂「……おい」
スペード「あァ?」
口裂「誰の顔が醜いだってぇ!」
アマン「ええぇぇぇ!?」
スペード「ええェェェ!?」
801: 全然 ◆Fy.KM4JC5U:2012/6/2(土) 20:55:57 ID:NFrK.IlW.w
スペード「ち、違う!俺が言ッた"みにくい"ッてのは、見えにくいッつー意味で、醜いとh」
口裂「黙らっしゃい!」
アマン(そういえば、口裂け女の初期登場時の設定は勘違いしやすいでぇぇしたねぇ)
口裂「そんな風に思うなら、殺して解して並べて揃えて晒してあげるわ!」
802: 更新 ◆Fy.KM4JC5U:2012/6/2(土) 20:57:20 ID:k8tQKEuXQI
スペード(待てよ。もしかしてこれは、本気の口裂け女と戦うチャンスなんじャァねェのか?)
スペード(そう考えると、俺は運がいい!それに、もう目に入ッた血も落ちるし、俺も全力で戦える!)
スペード「来いよ口裂け女ァ!その醜い顔を、もッと醜く整形し……!」
死神スペードの目が見えるようになって一番始めに見たものは、まだ自分が喋っているにも関わらず、超至近距離まで近づいて攻撃しにきている口裂け女の姿だった
803: できなくて ◆Fy.KM4JC5U:2012/6/2(土) 20:59:05 ID:8nBkH.b5Bs
口裂け女の渾身の右ストレートが死神スペードの腹部にヒットし、吹っ飛ぶ
口裂「これは、お前達に囚われてた後輩ちゃんの分」
吹っ飛んだ死神スペードを素早く追いかけ、今度は渾身の左ストレートで床に叩きつける
口裂「これは、腕を失ったアマンちゃんの分」
804: すみません ◆Fy.KM4JC5U:2012/6/2(土) 21:02:33 ID:ysxUJk7sHM
続いて、床に倒れている死神スペードに、右腕と左腕から繰り出される渾身のストレートのラッシュが叩き込まれる
口裂「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァ!」
さらにその後、常に持ち歩いているナイフを死神スペードの左胸に突き刺した
口裂「……これが、醜いと言われた私の分よ!」
アマン「自分の分が一番強いぃ!」
805: 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/6/2(土) 21:04:34 ID:nHs2EqJfQk
死神スペードが最後に思うこと…それは同じ任務中の兄弟の事ではなかった
兄弟のことを深く思ってはいたが、最後に浮かんだ「奇妙な疑問」の前に、兄弟たちへの思いは頭から吹っ飛んだ
スペード(俺のペルランの先々の先は、相手の行動が手に取るように分かる…)
スペード(だが…今…ペルランは発動せず、いつの間にか殴られた…!?なぜ!?)
スペード(なぜペルランは発動しない…間合いに入ッたにも関わらず心が読めず、行動が読めず、半径20cmもない超至近距離で殴られたのか?なぜ…?)
スペード(わ………わかッた………ぞ…な…なんてことだ……それしか考えられない………「無心」だ………やつ…は…何も考えずに殴りかかッてきたんだ……)
806: 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/6/2(土) 21:06:24 ID:lLdvyhCgaY
アマン「動かないところを見ると、死んだみたいでぇぇすねぇ」
アマン「まぁ、あの攻撃のラッシュをモロにくらってたから仕方ありませぇぇんがぁ」
口裂「このまま朝日を待てばちりになる……」
アマン「ならないと思いまぁぁすけどねぇ」
口裂「てめーの敗因は…たった"ひとつ"よ……死神…"たったひとつ"の
シンプル
単純な答えよ……」
口裂「てめーは私を怒らせた」
死神…『スペード』―――――完全敗北…死亡
807: 名無しさん@読者の声:2012/6/10(日) 15:27:54 ID:P.2CEtCP/s
ネタありすぎワロタwww
808: 名無しさん@読者の声:2012/6/18(月) 22:57:12 ID:zhgVShF89w
あ
809: 名無しさん@読者の声:2012/6/20(水) 20:28:24 ID:dmljttPSHw
もうジョジョじゃないかwwwwww
支援
810: 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/6/22(金) 23:17:59 ID:JPvOOvBWCc
うわぁぁぁぁぁ!
インターンシップやら就活やら第四部の最後まで書いて充電切れて文全部消えてやる気なくしたとか、いろいろあり遅くなりました、申し訳ありません!
>>807ネタありすぎ?何を今更
>>808い
>>809支援ありがとー!
もうジョジョじゃないか?何を今更
それでは、第四部クライマックス始まります
811: 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/6/22(金) 23:19:22 ID:JPvOOvBWCc
大家「やっと見つけたよ、クッチー」
口裂「何でそんなに馴れ馴れしいのよ」
大家「だって僕達は将r」
口裂「ま、どうでもいいわ。さて、あとは男になんとかしてもらいましょう」
その頃、放送室にて
812: 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/6/22(金) 23:20:39 ID:JPvOOvBWCc
男「ない!?何で!?」
男(初めて来たところならいざ知らず、俺が通ってる学校だぞ!場所を間違えるわけがない!)
男「じゃあ何でないんだ!?放送室の扉が!」
『声が丸聞こえだぞ、人間よ』
男「!?」
813: 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/6/22(金) 23:21:18 ID:JPvOOvBWCc
『私の名はクラブ。死神一族の長男だ』
『私の鎌は空間を切り取ることができる。私は、放送室の扉からの空間を切り取った』
『よって、この放送室に入ることはおろか、見つけることすらお前にはできない』
『この能力はダイヤ、ハート、スペードが死んだら発動するよう設定しておいた。まさか本当に死ぬとは思わなかったが、念には念を入れといて良かったというところか』
『どうせもう入ってこれんのだ、放送を止めてなくて殺しても構わんだろう。この学校に最後に流れる校内放送は、カタリヤの断末魔だ!』
814: 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/6/22(金) 23:21:58 ID:JPvOOvBWCc
『男さん、残念ですが、あなたは間に合わなかったみたいですね』
男「後輩!」
『死神クラブと言いましたね?僕は今、カタリヤの恩恵を使えない状態にあります。ですから最期に言いたいことがあるのですが、しゃべって構いませんね?』
『……いいだろう』
男「おい、後輩、最期なんて言うんじゃねぇよ!」
『男さん、カタリヤが僕を合わせて今現在二人いるのはご存知ですね?そのもう一人とは、男さん
あなたの妹です』
815: 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/6/22(金) 23:22:56 ID:.x/57tent6
男の妹の誘拐事件
その犯人は、死神だった!
男「……は?」
『妹さんは言いました。お兄ちゃんを助けてあげて、と』
だから後輩は、ラブホテル殺人事件の都市伝説の内容を変えてまで、男を助けた
だから後輩は、男が人間同盟のお守りを持っているという事前情報を元に、テケテケや鏡達を最初に男に合わせた
『そこまでだ、カタリヤ。なに、心配するな。痛みは感じないように殺してやる』
816: 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/6/22(金) 23:23:37 ID:JPvOOvBWCc
男「くそッ!殺されてたまるか!後輩が俺を助けるために頑張ってくれたんだったら、次は俺が助ける番だ!」
男「それに、妹を誘拐した糞野郎も一発ぶん殴りてぇ!」
男「なのに!くそッ!どうすりゃいいんだよ!」
?「男、諦めないで!私達がついてるから!」
817: 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/6/22(金) 23:24:19 ID:JPvOOvBWCc
教室にて
アンサー「放送を聞いたら、間に合わなかっただって?男君、我輩は確かに言ったはずだぞ」
アンサー「間に合う、と」
放送室内にて
死神クラブが今にも鎌を降り下ろそうとしている時、後輩の携帯電話が鳴り響いた
後輩「電話を無視するのも悪いので、出てもよろしいでしょうか?」
クラブ「……構わん」
後輩「ありがとうございます」ピッ
メリー「あたしメリーさん、今あなたの後ろにいるの」
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