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男「て、テケテケ……!?」
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1:🎏 郵便屋:2011/10/29(土) 01:31:32 ID:wnLpg.lGXw
季節は春――

出会いと別れの季節

今年、高校2年生になった男にも、出会いがあった。

後輩「ねぇ、男先輩、僕の話を聞いてくれません?」

男「だが断る。この男のもっとも――」

後輩「それじゃあ話しますね」

男「あれぇ!?」


※このSSはフィクションです
登場する人物、団体、地名、一部の都市伝説などの名称はたぶんすべて架空のものです
また、物語の進行上、現実に存在する都市伝説の設定を一部変えているので、そこら辺ご了承くださいまし。
あと、文章や内容変でも大目に見てやってください(切実)。


787:🎏 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/5/20(日) 22:25:34 ID:QDwQzh2m06
また時は戻り、学校一階の廊下にて

スペード「どうした?来ねェのか?じャァ、こッちから行くぜ!」

死神スペードは、勢いよくアマンに向かって走り、持っている剣で斬りかかる

アマン「せっかちでぇぇすねぇ。そう急がないでくださいよぉ」

アマンはその剣を自分の持つチェーンソーで受け止める

アマン「まだチェーンソーの電源を入れてないんでぇぇすからぁ!」

アマンはチェーンソーのリコイルスタータを勢いよく引っ張り、チェーンソーを始動させた
788:🎏 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/5/20(日) 22:26:56 ID:0PkME/ZOQg
スペード「!」

それを危険だと判断した死神スペードは、即座にアマンから距離をとる

スペード「何だ?その剣は!?」

アマン「知らないんでぇぇすかぁ?私の武器チェーンソーはぁ、斬るのではなく、削る!あなたの剣のよぉぉに」

死神スペードの剣は、アマンのチェーンソーと触れていたところが少し削られていた
789:🎏 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/5/20(日) 22:28:24 ID:y6GaTEADxc
スペード「ほう、世の中にはすげェ剣もあるもんだな」

死神スペードは、死神として生まれたその時から剣の修行ばかりをして育った

つまり剣術以外は何も知らない

スペード「お礼に俺も見せてやるよ。俺のとっておきをなァ!」

だからこそ、死神スペードは剣での試合では負けない

いや、負けられないのだ
790:🎏 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/5/20(日) 22:29:49 ID:5X5M7Nmz4o
スペード「所詮剣は消耗品。使えなくなったら仕方ねェ、捨てるしかねェ」

死神スペードは剣を投げ捨て、今度は刀を取り出した

アマン「それがとっておきでぇぇすかぁ?」

スペード「あァ、そうだ」

アマン「どんな名刀か知りませぇぇんが、早く鞘から抜いてくださぁぁいよぉ」

スペード「律儀に待ッてんのかァ?向かッて来やがれ」

アマン「それではぁ、お言葉に甘えてぇ!」
791:🎏 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/5/20(日) 22:31:30 ID:5hyD6vFIJM
アマンは死神スペードに向かい走る

スペード「その技は、どんな物でも切り裂いた」

死神スペードに向かって走るアマンは、違和感を感じた

――じャァ、こッちから行くぜ!

こっちが来なければ自分から向かってくるほどの奴が、向かって来いと言ってきた

違和感の正体に気付いたアマンは、嫌な気配を感じ後ろに跳ぶ

スペード「一刀両断、最速最強、その名も、ペルラン!」
792:🎏 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/5/20(日) 22:33:21 ID:3zkvHOwY32
チェーンソーの刃が切断され落ちる

スペード「ほう、咄嗟に後ろに跳び、更にその剣でガードしたか。なかなかいい判断だ」

アマン「な、何ですかぁ!?その刀はぁ!名刀なんてレベルじゃないでぇぇすよぉ!」

スペード「この刀は、ある国でペルランを教わった時に貰ったものだ」

ペルランとは、超高速の居合い

しかしまだ完全にペルランを扱えない死神スペードは、その構えから動くことができない
793:🎏 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/5/24(木) 21:04:15 ID:0PkME/ZOQg
アマンは持っているチェーンソーを地面に置き、指を鳴らして新しいチェーンソーを出す

アマン「今回は二人分の魂が貰えるのでぇ、チェーンソーを二つ使えるんでまだ良かったでぇぇすよぉ」

そして、チェーンソーの電源スイッチを押し、チェーンソーを始動させた

アマン「でもせっかく二つ使えるからチェーンソー二刀流と洒落こむ計画はぁ、台無しでぇぇすけどねぇ!」
794:🎏 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/5/24(木) 21:05:36 ID:3U78BNLlI.
アマン(居合い切りがどのよぉぉなものかはよく分かりませぇぇんがぁ、弱点はおそらく)

アマンは再び死神スペードに向かって走り、今度は間合いギリギリで跳躍し、死神スペードの頭を飛び越え着地する

狭い廊下で後ろを取るには上を飛び越すしかない

それが分かっていても、そんな跳躍力のある奴がいるなんて、普通は考えられない

だから意表をつけるのだ
795:🎏 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/5/24(木) 21:07:09 ID:rBPFzPgsNU
アマン「さぁぁ、これでぇ……!」

スペード「何をそんなに驚いてんだ?」

しかし、死神スペードはすでに、アマンの方を見ていた

アマン(避けn)

スペード「ゼタ遅ェ」

一度間合いに入れば、その攻撃から逃れることはできない

スペード「足りねェ、足りねェぞォ!テメェに足りねェものォ、それはァ!情熱 思想 理念 頭脳 気品 優雅さ 勤勉さ!そしてェ何よりもォーーーー速さが足りない!」
796:🎏 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/5/24(木) 21:09:15 ID:0hTDGJpSMM
アマン「あぁぁぁ!あぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

後ろに跳んで避けられないと判断したアマンはすぐさま、当たると一発で殺られてしまう頭から先に、まるでマトリックスのように下に逃げた

その結果、殺されずにすんだが、アマンは二本目のチェーンソーと、左腕を一本失った

アマン「がぁぁぁ!あぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

スペード「あまりいい声で鳴くなよ。興奮するだろ」

そして幸か不幸か、あまりにも至近距離だったため、死神スペードは目に血が入り、目が見えない状態となった
797:🎏 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/5/24(木) 21:11:44 ID:HI5K2R757E
アマン(まだ……まだ、勝てる可能性はありまぁぁす。目が見えない内に、刃をあいつに突き刺せばぁ!)

スペード「俺の目が見えなければ勝てるとでも思ッてんのか?」

アマンの動きが止まる

スペード「居合いッつうのは先々の先。敵の攻撃する意思を読むことにより、実際に相手が動く前に斬るッていうもん、らしい」

スペード「ペルランとは、体中の感覚を研ぎ澄まし、先々の先をより強力なものにすること、らしい」

アマン「ずいぶんと、曖昧なんでぇぇすねぇ」

スペード「俺が欲しいのは剣の技術のみ。知識なんざァ二の次なんだよ」
798:🎏 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/5/24(木) 21:13:40 ID:0jpgEyre6U
アマン「それでぇ、何故それを私にぃ?」

スペード「今、俺に突撃しようとしてただろ?その場合、テメェがペルランで死ぬか、俺が殺されるかの二択。その程度で終わるなんてつまらねェ。俺はもッと楽しみてェのさ!」

アマン(何でぇぇすかぁ、それは!どっちにしろ、私は死ぬってことじゃぁぁないでぇぇすかぁ!)

?「あら、お困りのようね」

我々は、この声を、知っている!

アマン「あ、あなたはぁ!」

口裂「都市伝説最強である私、口裂け女が、この勝負を代わってあげるわ」
799:🎏 最近 ◆Fy.KM4JC5U:2012/6/2(土) 20:53:00 ID:/V9mf56dZk
アマン「く、口裂け女!何でここにいるんでぇぇすかぁ!?」

口裂「怪人アンサーの難問から脱出できたのはいいのだけど、皆が私からはぐれて迷子になっちゃってね」

口裂「とりあえず放送室のありそうなところに行ったら、ここに着いたのよ」

アマン「それ、自分が迷子になってるってパターンでぇぇすよぉ」
800:🎏 忙しくて ◆Fy.KM4JC5U:2012/6/2(土) 20:54:28 ID:IjkQq.6kjQ
スペード「おい、目に血が入ッたせいで見にくいが、どうやらそこにいるのは口裂け女らしいなァ」

スペード「都市伝説最強と言われているその実力、俺に見せてみやがれ!」

口裂「……おい」

スペード「あァ?」

口裂「誰の顔が醜いだってぇ!」

アマン「ええぇぇぇ!?」
スペード「ええェェェ!?」
801:🎏 全然 ◆Fy.KM4JC5U:2012/6/2(土) 20:55:57 ID:NFrK.IlW.w
スペード「ち、違う!俺が言ッた"みにくい"ッてのは、見えにくいッつー意味で、醜いとh」

口裂「黙らっしゃい!」

アマン(そういえば、口裂け女の初期登場時の設定は勘違いしやすいでぇぇしたねぇ)

口裂「そんな風に思うなら、殺して解して並べて揃えて晒してあげるわ!」
802:🎏 更新 ◆Fy.KM4JC5U:2012/6/2(土) 20:57:20 ID:k8tQKEuXQI
スペード(待てよ。もしかしてこれは、本気の口裂け女と戦うチャンスなんじャァねェのか?)

スペード(そう考えると、俺は運がいい!それに、もう目に入ッた血も落ちるし、俺も全力で戦える!)

スペード「来いよ口裂け女ァ!その醜い顔を、もッと醜く整形し……!」

死神スペードの目が見えるようになって一番始めに見たものは、まだ自分が喋っているにも関わらず、超至近距離まで近づいて攻撃しにきている口裂け女の姿だった
803:🎏 できなくて ◆Fy.KM4JC5U:2012/6/2(土) 20:59:05 ID:8nBkH.b5Bs
口裂け女の渾身の右ストレートが死神スペードの腹部にヒットし、吹っ飛ぶ

口裂「これは、お前達に囚われてた後輩ちゃんの分」

吹っ飛んだ死神スペードを素早く追いかけ、今度は渾身の左ストレートで床に叩きつける

口裂「これは、腕を失ったアマンちゃんの分」
804:🎏 すみません ◆Fy.KM4JC5U:2012/6/2(土) 21:02:33 ID:ysxUJk7sHM
続いて、床に倒れている死神スペードに、右腕と左腕から繰り出される渾身のストレートのラッシュが叩き込まれる

口裂「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァ!」

さらにその後、常に持ち歩いているナイフを死神スペードの左胸に突き刺した

口裂「……これが、醜いと言われた私の分よ!」

アマン「自分の分が一番強いぃ!」
805:🎏 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/6/2(土) 21:04:34 ID:nHs2EqJfQk
死神スペードが最後に思うこと…それは同じ任務中の兄弟の事ではなかった
兄弟のことを深く思ってはいたが、最後に浮かんだ「奇妙な疑問」の前に、兄弟たちへの思いは頭から吹っ飛んだ

スペード(俺のペルランの先々の先は、相手の行動が手に取るように分かる…)

スペード(だが…今…ペルランは発動せず、いつの間にか殴られた…!?なぜ!?)

スペード(なぜペルランは発動しない…間合いに入ッたにも関わらず心が読めず、行動が読めず、半径20cmもない超至近距離で殴られたのか?なぜ…?)

スペード(わ………わかッた………ぞ…な…なんてことだ……それしか考えられない………「無心」だ………やつ…は…何も考えずに殴りかかッてきたんだ……)
806:🎏 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/6/2(土) 21:06:24 ID:lLdvyhCgaY
アマン「動かないところを見ると、死んだみたいでぇぇすねぇ」

アマン「まぁ、あの攻撃のラッシュをモロにくらってたから仕方ありませぇぇんがぁ」

口裂「このまま朝日を待てばちりになる……」

アマン「ならないと思いまぁぁすけどねぇ」

口裂「てめーの敗因は…たった"ひとつ"よ……死神…"たったひとつ"の
シンプル
単純な答えよ……」

口裂「てめーは私を怒らせた」

死神…『スペード』―――――完全敗北…死亡
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