季節は春――
出会いと別れの季節
今年、高校2年生になった男にも、出会いがあった。
後輩「ねぇ、男先輩、僕の話を聞いてくれません?」
男「だが断る。この男のもっとも――」
後輩「それじゃあ話しますね」
男「あれぇ!?」
※このSSはフィクションです
登場する人物、団体、地名、一部の都市伝説などの名称はたぶんすべて架空のものです
また、物語の進行上、現実に存在する都市伝説の設定を一部変えているので、そこら辺ご了承くださいまし。
あと、文章や内容変でも大目に見てやってください(切実)。
780: 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/5/15(火) 23:07:26 ID:5awkCpOTJc
出た目は……8!
圧倒的、8……!
ハート「な…そんな……」グニャーン
死神ハート、資金は−10ドル
今回のモノポリーにおいて、最初で最後の脱落者となった
781: 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/5/15(火) 23:09:42 ID:9r/vdNO/Z6
ハート「私が……?この私が……!?」
ハート「…………まあ、確かに負けたよ。だが、私もただでは、死なん!」
死神ハートの手に、鎌が握られる
ハート「あなた達全員、道連れだ!」
桜「ま、そう来ると思ったよ。後は頼んだよ。影、七ちゃん」
突如、死神ハートの目の前に現れたのは、少年の形をした黒い影だった
影「ちぃーっす」
ハート「どうやら、あなたが一番初めに殺されたいようだな!」
影「いやいや、俺はただ出てきただけだって。後は全て任せたぜ
ア ン ラ ッ キ - セ ブ ン ス
"例外的七人の例外的七人目"!」
782: 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/5/15(火) 23:12:14 ID:NReeaDL5sc
影の後ろから現れた少女、七ちゃん
彼女の禁忌はチーム七不思議のメンバー全員に出会う
そして恩恵は
ハート「あ、ああぁぁ……!」
七不思議全員と出会った者の、地獄送り
七「……闇に惑いし哀れな影よ、人を傷つけ貶めて、罪に溺れし業の魂」
ハート「あ、あ、あ…」
七「……いっぺん、死んでみる?」
七ちゃんの後ろから現れる無数の手
それが死神ハートを掴み、引きずり込んでいく
783: 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/5/15(火) 23:13:36 ID:mPP2p7aBLM
ハート「私は、これからどこへ行くんだ?」
七「……少なくとも、安静なんて絶対にない場所」
影「つーか、地獄な」
ハート「う、うわあぁぁぁぁー……」
死神ハートは無数の手に完全に引き込まれ、そして、消えた
784: 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/5/15(火) 23:15:02 ID:TawR5zEV3A
ガイコツ「終わったか」
犬「いやー、しかしスターも恩恵持ってたんッスね!」
スター「あれ、全部リーダーの嘘よ」
花子「え?」
桜「うん。スターは恩恵持ってないよ」
785: 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/5/15(火) 23:16:36 ID:3EEr.qedWU
ガイコツ「じゃあ、共同基金やチャンスは運だったのか!?」
桜「違うよ。スターと死神がメールさせてる隙に影にハッキングしてもらったのさ。これでも彼…」
影「…………」
桜「いや、やっぱり何でもない」
犬「じゃあ、イカサマがどうのこうの言っといて、自分はイカサマしてたんスか!?」
桜「ま、そうなるね。イカサマはバレなきゃイカサマじゃない」
786: 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/5/15(火) 23:19:36 ID:2QGQhzuQC2
桜「それに、チームで勝ちたかったしね」
桜「僕は作戦を立て、ハッタリと言いくるめをし」
桜「人面犬、花子、ガイコツ、スターは僕の作戦を忠実にこなしてくれて」
桜「影はハッキングで盤上を支配し」
桜「七ちゃんは相手を地獄へ送る」
桜「僕達はただ七人いるだけじゃない。七人揃って一人になれる。それが、チーム七不思議だ」
787: 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/5/20(日) 22:25:34 ID:QDwQzh2m06
また時は戻り、学校一階の廊下にて
スペード「どうした?来ねェのか?じャァ、こッちから行くぜ!」
死神スペードは、勢いよくアマンに向かって走り、持っている剣で斬りかかる
アマン「せっかちでぇぇすねぇ。そう急がないでくださいよぉ」
アマンはその剣を自分の持つチェーンソーで受け止める
アマン「まだチェーンソーの電源を入れてないんでぇぇすからぁ!」
アマンはチェーンソーのリコイルスタータを勢いよく引っ張り、チェーンソーを始動させた
788: 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/5/20(日) 22:26:56 ID:0PkME/ZOQg
スペード「!」
それを危険だと判断した死神スペードは、即座にアマンから距離をとる
スペード「何だ?その剣は!?」
アマン「知らないんでぇぇすかぁ?私の武器チェーンソーはぁ、斬るのではなく、削る!あなたの剣のよぉぉに」
死神スペードの剣は、アマンのチェーンソーと触れていたところが少し削られていた
789: 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/5/20(日) 22:28:24 ID:y6GaTEADxc
スペード「ほう、世の中にはすげェ剣もあるもんだな」
死神スペードは、死神として生まれたその時から剣の修行ばかりをして育った
つまり剣術以外は何も知らない
スペード「お礼に俺も見せてやるよ。俺のとっておきをなァ!」
だからこそ、死神スペードは剣での試合では負けない
いや、負けられないのだ
790: 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/5/20(日) 22:29:49 ID:5X5M7Nmz4o
スペード「所詮剣は消耗品。使えなくなったら仕方ねェ、捨てるしかねェ」
死神スペードは剣を投げ捨て、今度は刀を取り出した
アマン「それがとっておきでぇぇすかぁ?」
スペード「あァ、そうだ」
アマン「どんな名刀か知りませぇぇんが、早く鞘から抜いてくださぁぁいよぉ」
スペード「律儀に待ッてんのかァ?向かッて来やがれ」
アマン「それではぁ、お言葉に甘えてぇ!」
791: 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/5/20(日) 22:31:30 ID:5hyD6vFIJM
アマンは死神スペードに向かい走る
スペード「その技は、どんな物でも切り裂いた」
死神スペードに向かって走るアマンは、違和感を感じた
――じャァ、こッちから行くぜ!
こっちが来なければ自分から向かってくるほどの奴が、向かって来いと言ってきた
違和感の正体に気付いたアマンは、嫌な気配を感じ後ろに跳ぶ
スペード「一刀両断、最速最強、その名も、ペルラン!」
792: 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/5/20(日) 22:33:21 ID:3zkvHOwY32
チェーンソーの刃が切断され落ちる
スペード「ほう、咄嗟に後ろに跳び、更にその剣でガードしたか。なかなかいい判断だ」
アマン「な、何ですかぁ!?その刀はぁ!名刀なんてレベルじゃないでぇぇすよぉ!」
スペード「この刀は、ある国でペルランを教わった時に貰ったものだ」
ペルランとは、超高速の居合い
しかしまだ完全にペルランを扱えない死神スペードは、その構えから動くことができない
793: 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/5/24(木) 21:04:15 ID:0PkME/ZOQg
アマンは持っているチェーンソーを地面に置き、指を鳴らして新しいチェーンソーを出す
アマン「今回は二人分の魂が貰えるのでぇ、チェーンソーを二つ使えるんでまだ良かったでぇぇすよぉ」
そして、チェーンソーの電源スイッチを押し、チェーンソーを始動させた
アマン「でもせっかく二つ使えるからチェーンソー二刀流と洒落こむ計画はぁ、台無しでぇぇすけどねぇ!」
794: 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/5/24(木) 21:05:36 ID:3U78BNLlI.
アマン(居合い切りがどのよぉぉなものかはよく分かりませぇぇんがぁ、弱点はおそらく)
アマンは再び死神スペードに向かって走り、今度は間合いギリギリで跳躍し、死神スペードの頭を飛び越え着地する
狭い廊下で後ろを取るには上を飛び越すしかない
それが分かっていても、そんな跳躍力のある奴がいるなんて、普通は考えられない
だから意表をつけるのだ
795: 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/5/24(木) 21:07:09 ID:rBPFzPgsNU
アマン「さぁぁ、これでぇ……!」
スペード「何をそんなに驚いてんだ?」
しかし、死神スペードはすでに、アマンの方を見ていた
アマン(避けn)
スペード「ゼタ遅ェ」
一度間合いに入れば、その攻撃から逃れることはできない
スペード「足りねェ、足りねェぞォ!テメェに足りねェものォ、それはァ!情熱 思想 理念 頭脳 気品 優雅さ 勤勉さ!そしてェ何よりもォーーーー速さが足りない!」
796: 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/5/24(木) 21:09:15 ID:0hTDGJpSMM
アマン「あぁぁぁ!あぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
後ろに跳んで避けられないと判断したアマンはすぐさま、当たると一発で殺られてしまう頭から先に、まるでマトリックスのように下に逃げた
その結果、殺されずにすんだが、アマンは二本目のチェーンソーと、左腕を一本失った
アマン「がぁぁぁ!あぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
スペード「あまりいい声で鳴くなよ。興奮するだろ」
そして幸か不幸か、あまりにも至近距離だったため、死神スペードは目に血が入り、目が見えない状態となった
797: 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/5/24(木) 21:11:44 ID:HI5K2R757E
アマン(まだ……まだ、勝てる可能性はありまぁぁす。目が見えない内に、刃をあいつに突き刺せばぁ!)
スペード「俺の目が見えなければ勝てるとでも思ッてんのか?」
アマンの動きが止まる
スペード「居合いッつうのは先々の先。敵の攻撃する意思を読むことにより、実際に相手が動く前に斬るッていうもん、らしい」
スペード「ペルランとは、体中の感覚を研ぎ澄まし、先々の先をより強力なものにすること、らしい」
アマン「ずいぶんと、曖昧なんでぇぇすねぇ」
スペード「俺が欲しいのは剣の技術のみ。知識なんざァ二の次なんだよ」
798: 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/5/24(木) 21:13:40 ID:0jpgEyre6U
アマン「それでぇ、何故それを私にぃ?」
スペード「今、俺に突撃しようとしてただろ?その場合、テメェがペルランで死ぬか、俺が殺されるかの二択。その程度で終わるなんてつまらねェ。俺はもッと楽しみてェのさ!」
アマン(何でぇぇすかぁ、それは!どっちにしろ、私は死ぬってことじゃぁぁないでぇぇすかぁ!)
?「あら、お困りのようね」
我々は、この声を、知っている!
アマン「あ、あなたはぁ!」
口裂「都市伝説最強である私、口裂け女が、この勝負を代わってあげるわ」
799: 最近 ◆Fy.KM4JC5U:2012/6/2(土) 20:53:00 ID:/V9mf56dZk
アマン「く、口裂け女!何でここにいるんでぇぇすかぁ!?」
口裂「怪人アンサーの難問から脱出できたのはいいのだけど、皆が私からはぐれて迷子になっちゃってね」
口裂「とりあえず放送室のありそうなところに行ったら、ここに着いたのよ」
アマン「それ、自分が迷子になってるってパターンでぇぇすよぉ」
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