季節は春――
出会いと別れの季節
今年、高校2年生になった男にも、出会いがあった。
後輩「ねぇ、男先輩、僕の話を聞いてくれません?」
男「だが断る。この男のもっとも――」
後輩「それじゃあ話しますね」
男「あれぇ!?」
※このSSはフィクションです
登場する人物、団体、地名、一部の都市伝説などの名称はたぶんすべて架空のものです
また、物語の進行上、現実に存在する都市伝説の設定を一部変えているので、そこら辺ご了承くださいまし。
あと、文章や内容変でも大目に見てやってください(切実)。
693: 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/3/29(木) 08:27:24 ID:UsbuU8CQ/I
やばい、寝ぼけてミスった
とりあえずトリップ変えます
694: 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/3/29(木) 08:28:09 ID:0KIaSY0dT.
源「それなら仕方ないな。我が主の順番を飛ばし、俺が答えよう。それでいいな?怪人アンサー」
アンサー「……ふむ、構わないよ」
トリック「まさか、それが狙いだったのですか!?」
源「さあな。さて、答えよう。そこの大家がジャンケンで出す手だ」
大家「ぼ、僕?」
源「生憎、俺はグーしか出せないんでな」
大家「なるほど」
695: 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/3/29(木) 08:30:18 ID:CxAn0VppZI
アンサー「ふむ、それでは始めようか。もちろん、大家君と戦うのは我輩だろう?」
源(もしも怪人アンサー以外の奴が大家とジャンケンすれば、怪人アンサーに先に答えを言わせて大家に違う手を出させることができ、俺達の勝ち)
源(怪人アンサーが後で答えを言うのは反則だからな。まあ、流石にここはツッコミをいれてきたか)
源「もちろんだ。だが、お前はどうやって答えを出す?」
アンサー「そんなの簡単だ。ジャンケンで我輩が勝てばいい」
源(勝負の方法は予想通りだな)
源「なるほどな。じゃあ、1回だと運の要素も絡むんで、10回だ。10回連続で勝て」
アンサー「10回?おいおい、その程度じゃあまだ運が絡むだろ?100回だ。100回連続で勝ってみせよう」
源(自分で難易度を上げた!?)
696: 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/3/29(木) 08:31:59 ID:ss50EpOVDo
三分後にて
大家「か、勝てない!」
口裂「50戦中、50敗!」
アンサー「どうする?次から目隠しでもしようか?」
源「……いや、降参だ。正直これ以上は時間の無駄だ」
源「我が主の順番を飛ばしておいてこれじゃあ……くっ、ざまぁねぇな」
アンサー「物事の結果を知っている我輩にその答えはよろしくなかったな」
残り回答数7回
697: 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/3/29(木) 08:33:52 ID:JN3GEsjmXI
友(どうすりゃいい?考えれば考えるほど分からねぇ!)
テケテケ(せめて何かヒントがあれば……)
口裂(有効だと感じる回答すら何も思い浮かばないわね)
大家(そもそも、この無茶難題な質問にすぐに答えられるわけがない)
トリック(こんなとき神様なら、なんと答えるのでしょうか)
女「みんな答えないの?なら、次は私が答えるね」
698: 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/3/29(木) 08:35:35 ID:2csgTXzvVI
女「私は今、どういう思いでこの教室を出たいと思っているでしょうか?」
アンサー「……!」
アンサー「……もちろん、男君を助けるためだろう?」
女「違います。早く晩御飯が食べたいからでした」
友「はぁ?」
アンサー「クッククク、クハ、クハハハハ!見事だよ!我輩の完敗だ!」
友「え?何?どういうこと?」
699: 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/3/29(木) 08:37:37 ID:SHIfJkK4AE
アンサー「我輩は物事の結果は何でも知ってるが、そこにどういう思いがあるかは知らない!」
アンサー「いや、しかし驚いたよ。こんなにすぐに答えられるとはね」
女「えーだってアンサーさんヒントたくさんバラまいてたじゃん」
テケテケ「え!?いつのまに!?」
女「まず、鏡の答えの時、何でも知ってる人なら絶対に使わないであろう言葉、"おそらく"とアンサーさんが言ってたでしょ?」
鏡「そう言われれば、確かに言っていたね」
700: 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/3/29(木) 08:39:57 ID:/M3MmV683k
女「そしてジャンケン勝負だけど、何でも知ってるんだったらアンサーさんが実際に対決しなくてもいいんだよ」
女「だって何でも知ってるんだからね。ジャンケンしている時に大家さんがグーを出すふりをしてチョキと見せかけてパーのような感じでグーという風に思っていたら、それに合わせてタイミングよくそう言えばいいよね?」
女「それができないってことは、人の心が読めないってこと。つまり、知らないってことだからね」
源(人の心が読めない、俺は無意識にそれを前提にしていた。いや、俺だけじゃない。ここにいる全員がそれを前提にしていたはずだ。それをこんな風に答えるとは……この女、我が主以上のバカか、それとも、天才か?)
701: 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/3/29(木) 08:42:11 ID:cm06SJ0Ur2
アンサー「なるほど。詳しい解説をしてもらいありがとう。より我輩は負けを実感できたよ」
メリー「あれ?気がついたら何か終わってた」
アンサー「教室からはもう出られるよ。君達が死神に勝てるよう、祈っておこう」
友「よし、行くぞ!」
友を筆頭に、次々と教室を飛び出していく
口裂「あなたは行かないの?」
大家「ちょっと、仕事仲間に手助けを頼もうと思ってね」
702: 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/3/29(木) 08:44:02 ID:xSUxzuKwUQ
大家「もしもし、僕だ。至急リチャードを寄越してほしい」
運転手「何があったか分からないけど、それは無理よ」
運転手「私達、特にリチャードは、まだ安静にしてなきゃダメなの」
大家「そうか……」
運転手「そうだ、最近仲良くなった面白い奴をそっちに送ってあげるわ」
大家「戦闘力は?」
運転手「私とリチャードをこんな目にあわせた張本人」
大家「そうか、それなら期待できそうだ」
703: 562:2012/3/29(木) 16:45:24 ID:QCThRSSDfI
ライダーさんキター!?
704: 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/4/1(日) 17:03:35 ID:rHMAurpPQA
皆さんの応援のおかげでついにこのSSもランキング1位になることができました!(日付見てみ)
投票、支援、そして読んでくれた皆様ありがとうございます!
>>703あなたはライダーさんに惚れた方ですね
ですが残念ながらライダーさんはもう出てこないんですよ(日付見てみ)
すみません
705: 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/4/1(日) 17:04:33 ID:rHMAurpPQA
運転手「というわけで、あの町に寄ってくれないかしら」
ライダー「ふむ、構わんぞ。あの小僧にも会いたいと思っていたところだからな」
運転手「……ところであなた、今どこにいるの?」
ライダー「ちょうど、その町だ。じゃ、切るぞ」ピッ
ライダー「……この町のどこに行けばいいか聞き忘れたな」
706: 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/4/1(日) 17:06:30 ID:n5h324VbgQ
時は少し戻り、横断歩道にて
響く銃声
聞こえる悲鳴
警察によって誘導される一般人
女父「どういうことだ?鉛弾を受けた大鎌が吹っ飛ばないっていうのは」
ダイヤ「ボク、見た目に反して力強いんだよねー」
死神ダイヤはその力を見せつけるように、地面を殴り抉る
女父「……!おいおい、あの華奢な腕のどこにあんな力があるんだ?何だ、サイヤ人か?」
ダイヤ「サイヤ人は結構筋骨粒々としてると思うけどねー」
707: 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/4/1(日) 17:08:57 ID:zpm2v1c/Vk
女父「気を取り直して、さあ、来いよ若いの。鎌なんて捨ててかかってこい」
ダイヤ「うーん、人間は殺しちゃダメなんだよなー。でもなー。久しぶりに全力出したいんだよなー」
ダイヤ「…うん、ごちゃごちゃ考えるのは苦手だなー。まー、死んだら死んだで、その時考えよー」
ダイヤ「よし、いくよー!」
女父(あの少年は力は強い。だが、遠距離から銃で撃て……ば!?)
女父の思考の途中、その思考を根本から覆すようなスピードで、死神ダイヤは女父の目の前にいた
女父「な……!?」
死神ダイヤは持っている大鎌を横に薙ぐ
708: 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/4/1(日) 17:10:29 ID:zxAAmrCPCM
美絵「って、何ボーッと突っ立ってんねん!早よ避けぇや!」
女父「え?……っと!」
近くにいた美絵が、女父警部を押し倒し大鎌の軌道から避けさせる
美絵「はい!早よ立って!逃げるで!」
無理矢理起こし、手を引いて逃げる
美絵「不幸中の幸いは、あの死神の攻撃速度が遅いとこやな」
709: 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/4/1(日) 17:12:10 ID:ppbfUw9gck
女父「おい、君は誰だ?一般人なら逃げろ。ここは危険だぞ」
美絵「おっさん、またエライ悪いタイミングでウチのこと見えるようなったなあ。ま、おっさんの運がいいこと祈るわ」
美絵「ウチは本間美絵。都市伝説や」
女父「都市伝せt……!」
逃げる方向にいたのは、死神ダイヤ
ダイヤ「逃がさないよー」
美絵「速い!」
710: 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/4/1(日) 17:14:17 ID:S8TNKRDKGA
女父「来た道を戻るぞ!」
ダイヤ「逃がさないってー」
しかしまわりこまれた!
美絵「こいつ、攻撃動作のまま移動しとる!」
美絵「……おっさん、こいつが狙ってるのはウチや。おっさんは逃げろ」
女父「それはできないな。警察官の仕事は、市民を守ることだ。都市伝説であれ何であれ、この町に住む者を守ることが、私の役目だ!」
711: 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/4/1(日) 17:16:13 ID:HFfkNRJW3o
一発の発砲音
ダイヤ「ぐっ…あっ…!」
持っている大鎌が消え、死神ダイヤは倒れる
その右肩からは、血が噴き出している
警察「お待たせしました。警部」
死神ダイヤの後方にいたのは、警察と盾を装備した警官達
警官A「大丈夫ですか?女父警部!」
警官B「今助けにいきますよ!」
712: 郵便屋 ◆Fy.KM4JC5U:2012/4/1(日) 17:18:06 ID:mcm5FORzMQ
女父「お前ら……!」
警官C「動くなよ、逮捕だ」
警官D「こいつまだ少年じゃないっすか」
ダイヤ「くそ、嘗めるなよ。人間がッ!」
死神ダイヤの近くにいた警官Cと警官Dが殴られ、吹っ飛ばされる
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